坂本家のご先祖様を見渡してみても母が最高齢者になった。
これまでの最高齢者は祖母のハナ婆さんで、亡くなったのは満89歳であった。私の感覚的には、祖母のハナ婆さんの方が母よりも遥かに高齢者だった様に感じるのだが、これは私自身との年齢差のせいなのであろうなぁ〜。
同じことを何度もこのブログに書いているが、母は昔から「(ハナ婆さんの長命を見て)お父さんは身体は頑丈だし、長生きの家系だけど、私の両親は二人とも60歳台で亡くなっていて、私は身体が細いから、お父さんよりも先に死ぬだろう・・・」と言っていた。
それが実際には、亡くなるまでは病気一つしたことがないのは父の方で、子供心に父が寝込んだのを見たのは、寒い日にゴルフに行って冷えたのか神経痛でしばらく寝込んだことがあったが・・・、それが肝臓癌が見つかって半年後にはアッサリと満64歳で亡くなってしまった。一方細身で弱そうに見えた母が満90歳を迎えたのであるから人間の寿命なんてものは分からないものである。
父と母は4歳違いであったから、母は60歳で未亡人になり、以来30年間も独り身であったわけだ。
父も旅行好きであったから、父が存命だったら夫婦であちらこちらに旅行に行っていたろうに・・・。
去年からのコロナ禍で、去年は家族で卒寿を祝ってあげられなかったし、今年もまだコロナ禍が続いているから誕生日のお祝いの会も催せない。
父に代わって母を旅行にでも連れて行ってあげたいのだが、それも叶わない。
なんとも困ったウィルスである。
冠婚葬祭や卒業式、入学式などの儀式が通常のやり方で催せないのは、この時期にそれらがあたってしまった当事者たちが可哀想でならない。
人間の生活にはセレモニーが必要なのだとつくづく思う。
早く終息してほしいものである。