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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2021-05-30-Sunday 多様性

「ダイバーシティー」は「多様性」。

ダイバーシティ(Diversity)は、直訳すると多様性を意味し、集団において年齢、性別、人種、宗教、趣味嗜好などさまざまな属性の人が集まった状態のことを指す。

「街」を表す「CITY」ではなく「SITY」なのだが、カタカナで書くとおなじ「シティー」となるのが面白い。

「まち」にも「多様性」が必要だと思うからである。

元々が旅行好きであるし、国から「観光カリスマ百選」に認定されたことで、全国各地から講演の依頼を受けて、47都道府県の内の45都道府県から招聘されて全国各地を回ってきた。講演依頼は「北の屋台」であるから、いあわゆる「中心市街地活性化」がテーマの講演である。帯広と云う遠隔地に暮らしているから、ほとんどの場所に行くにも前泊・後泊が必要になるのだ。

一人で「まち」をぶらつくのが大好きであるから、ホテル近辺やら講演会場やらの周辺を歩き回る。また、招聘元の方が案内してくれて中心街やら名所旧跡を観て廻ることも多い。

いつも感じるのは、中心街に特徴や個性が無いことである。どこも一様に綺麗で近代的にはなっているが、面白みや深みがないのだ。

「まち」には、メインストリート、裏道、小道、小路などいろいろな道や場所がある。

メインストリートにはメインストリートの役割があるし、裏道には裏道の存在価値があるのだ。

メインストリートはその地域の「顔」であるから、健全でキレイなのが望まれるのであろうが、全てが健全でキレイなだけではツマラナイ。

メインストリートから一本入った裏道には「屋台」のような「猥雑(わいざつ)」で「アヤシイ(妖しい)(怪しい)」場所が欲しいのである。健全なだけでは肩が凝ってしまう。

どうも、ここ最近のまちづくりは「建前」が優先されてしまって、人間臭さの「本音」の部分が表に出てこない。

先に書いた「見世物小屋」とか「サーカス」とか「露店」などは、街に常駐している訳ではない。お祭りなどの時に、忽然と現れる仮設の娯楽なのである。ワクワクするのは子どもだけではないはずだ。大人だって「ハレ」の日に羽目を外したくなるのが人情ってもんだろう。

明日の十勝毎日新聞の「論壇」は私の担当日に当たっている。1000字と云う制約があるから、なかなか思ったことを十分には書き切れなくてもどかしい。

ここ数日間に亘って書いたブログを1000字にまとめてみた。新聞発売前には掲載出来ないので明日投稿する。