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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2021-07-15-Thursday 過ぎたるは

過ぎたるは猶及ばざるが如しである。

政府は、日本国民に過剰に新型コロナウィルスの恐ろしさを煽り続けてきたことが裏目に出て、ついに東京オリンピックが「無観客」へと追い込まれてしまった。

私はもともとオリンピック反対であるから、無観客だろうが何だろうが知ったこっちゃないが・・・。

「人類がコロナに打ち勝った証に」なんてフザケタことを言って、政府は五輪を政治利用する気であった。

景気浮揚だの、政府の支持率アップだの、衆院選挙だの 等など、様々な下心が見え見えアリアリだった。だから、どうあってもオリンピックを開催したかったのであろうなぁ〜。

しかし、利用しようと思って政府に招き入れてしまった専門家と称する連中が「感染者数ゼロ」しか頭になく。経済や国民の生活なんてことを、これっぽっちも考えていない連中だったことに、政府もようやく気が付いたのであろうが、既に手遅れであった。

日本国民は、コロナ恐怖を煽りに煽るテレビに出まくる医者や、視聴率を稼ぎたいメディアなどに完全に「コロナ恐怖症」に洗脳されてしまった。専門家委員の連中もその洗脳されてしまって大きくなった国民の恐怖の声に悪ノリして、科学的根拠などまったく示さずに、不要な緊急事態宣言を過剰に連発する提言を政府にする。

衆院選挙が近いし、都議選でも勝てなかったから、国民の声を聴かざるを得なくなった政府も、折れてついにしぶしぶ無観客でやることになってしまった。

これにはIOCはまったく納得いかないだろうなぁ。欧米諸国の感覚からしたら、日本のコロナ感染者数や死亡者数は「うまくコロナを抑え込んでいる」というレベルなのだから当然のことだろうなぁ〜。

来日中のバッハ会長が無観客五輪を「理解に苦しむ」と述べたが、あれは嫌味などではなくて、なぜ日本のような先進国でこんなに医療体制が歪でコロナ病床数が少なく医療が逼迫しているのか、欧米各国に比べて感染者数も死亡者数もこんなに格段に少ないのに、なぜこんなに弱腰なのかと感じているだけだろう。

とにかく日本人は何でもかんでも「過剰」にやってしまう気質のようである。

この「過剰さ」が引き起こす混乱は、五輪だけではない。ワクチンをめぐっても「やりすぎ」だ。

最近、街で知人と会ったら「ワクチン打った?」が挨拶代わりである。テレビや新聞では、毎日毎日、ワクチンワクチンばっかりで、どこの町は遅いだの、どこそこは早いだの、副作用がどうだのこうだの、廃棄しただの、足りないから回せだのといろいろ喧しい。

かなり「盛った」デマ情報がSNS上で飛びかう一方で、ワクチンを嫌がる人を蔑んだり、逆にワクチン接種を希望する人を罵ったりするなどの行為が「過剰」になっている。

このワクチン協奏曲が「過剰」になって「ワクチンパスポート」を持って無けりゃ、そいつは非国民で、持って無い人が生活に困るような事態なんてことにならなければよいと願っているが・・・。なんだかアブナイ気配だなぁ〜。

何でもかんでも「やり過ぎてしまう日本」が、かつては良い方に向かっていた時代もあったが、現在はその悪い部分が一気に噴出しているようだ。

西村大臣の金融機関による酒店へのプレッシャー云々の発言も明らかにやり過ぎである。

今回の国民の反発を見てもわかるように、ゴリ押しして、世の中を動かせなくなってきたのも事実なのだろう。

もはや、国民は自粛に飽き飽きしているし、疲れてもいる。緊急事態宣言は、もう完全にやり過ぎである。

何度も書くが、サッサと指定感染症の5類に下げて、インフルエンザと同じ扱いにして、通常の生活に戻すべきであろう。