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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2021-07-26-Monday パンとサーカス

古代ローマの詩人ユウェナリスが

古代ローマ市民が政治家から「パンとサーカス」を与えられて満足し、政治に無関心になった様を揶揄した言葉として有名であるが・・・。

「パン」とは食料で、「サーカス」とは娯楽のことである。

以来、暴君が民衆に暴動を起こさせない為には、食べるものと娯楽を与えてさえおけば良いのだと云う、いわゆる愚民政策を象徴する言葉となった。

これを犯したが為にフランス革命が起きたと云うことになっているのがマリー・アントワネットが発したことになっている「パンが無ければお菓子を食べれば良いのに・・・」と云う有名な言葉である。

これはこの言葉が記録された書物が発行された時点ではマリー・アントワネットは9歳であったし、まだフランスに嫁いですら来てはいなかったことが明らかになっているから、彼女の言葉ではないと云うのは明らかになっているのだが・・・。

それでも、フランス革命の原因のひとつが「民衆の飢え」であることを象徴するのに適していたからだろう、民衆の生活のことなど知らない王妃マリーの言葉として定着したのであろう。

その政治の要諦である「パンとサーカス」をこの国の政治家は両方とも奪おうとしてる。

このコロナ禍で、緊急事態宣言を乱発し、科学的根拠も薄いのに飲食店を感染の原因として休業・廃業に追い込んでいる。演劇や映画などのエンターテインメント業界も同様である。

さすがに、「パンとサーカス」の両方を奪ったまま選挙に突入するのはマズイと判断したのであろう。

「東京オリンピック」を強行開催している。案の定、日本は開催地の利点があって、連日のメダル獲得ラッシュで国民はかなり浮かれているようである。政治家にとってはオリンピックはサーカスと同義語なのだ。

しかし・・・、

果たして思惑通りにこのまま終了出来るのであろうかなぁ?