地域批評シリーズの「これでいいのか北海道(マイクロマガジン社刊)昼間たかし・鈴木ユータ編」の「道民探求編(63)」・「まちの問題編(64)」の2冊の広告が載っていた。
すぐに書店に行って2冊とも購入し読んだのだが・・・。
指摘しているところは、確かに当たっているところも多いとは思うが、的外れだなと感じる指摘も多いと感じた。
そもそも、この広大な北海道をたった数日間の取材で、さも分かったかのように解説する方がオカシイであろうに・・・。
特に「十勝人」としては、十勝の記述が非常に少ないことには怒りすら覚えた。まるで十勝はほとんど素通りしたかのような感じである。
北海道人は、昔から道外の人からの批評を有難がる傾向があるように思うが・・・。
ほんの数日間の滞在での感想と云うのは、第一印象としてのモノがほとんどであって、春夏秋冬四季を通して暮らしてみなければ分からない深層だって多いと思うのである。
表面上のことだけ批評されても、私は、フ〜ンそうかなぁ〜、そういうこともあるかもね、位にしか感じない。
1992年頃から「まちづくり」に関心を持ち、96年には「十勝環境ラボラトリー」と云う組織を作って活動を始めた。まちづくりの提言書も帯広市や商工会議所などにも提出したが、一顧だににされなかったので、自分たちで出来ることをやろうと始めたのが「北の屋台」であった。
当時から、行政は道外のコンサルタントに高い報酬を払って、他所の街の成功事例を集めただけのクダラナイレポートを有難がって受け取り、結局は帯広には不向きなプランで何も実行しないことが多かった。
そんなことを未だに繰り返している。
もっと、地域住民の中で自分たちの暮らす地域を良くしようと勉強や活動している市井の人材を活用したら良いのに・・・。
まぁ、行政ってのは権威に弱いから無理か!
でも、帯広市のまちづくりで、ここ30年間での成功事例って「北の屋台」くらいなんだけどなぁ〜。