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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2021-09-05-Sunday 潮目が変わるか?

今日でパラリンピックが終了する。

コロナ禍で1年間の延期がされたオリンピックとパラリンピックがようやく終わる。

結局、1年間の延期を決めた安倍首相は途中退陣し、延期した1年間ではコロナ禍は治まらなかった。オリ・パラを強行開催して政権維持を図った菅首相は、結局退陣することになった。オリ・パラ開催があったから、思い切ったコロナ禍対策も取れなかったであろう菅首相にとってオリ・パラとはいったい何だったのであろうか?

この延期した1年間は、国民にとっては地獄の1年間であった。東京2020オリンピック・パラリンピックは、未来の歴史教科書には亡国のイベントと記されることになるであろう。

私は、コロナ禍が起きたからこう言っているのではない。オリンピックの招致を言い出した頃から言っている。

IOCの金権・利権体質は以前から言われていたことだし、終了後には使いもしない施設を新設するなどして「負の遺産」を増やすことにもなるからだ。たった数週間のスポーツイベントなのに、警備などに掛かる経費が膨大な割に、メリットを享受出来る人はアスリートを含めても極少数である。

今回は、そこにコロナ禍と云うアクシデントが重なった。

1年間の延期に掛かった費用も膨大であったろうし、無観客で開催したから入場料収入も消失した。残ったのは、世界に向けて発信した日本政府の無能さと、オリンピック組織委員会のゴタゴタ続き、そして膨大な借金である。

政権浮揚・維持を目論んだ菅首相の思惑は完全に外れたから、自民党は新たな総裁選びに走り出した。一方野党は、菅首相のままだった方が選挙を戦い易かったのだろうが、その目論見も外れた。

衆議院選挙がいつになるのかまだ発表されていないが、11月頃までには新しい首相が決まっているだろう。

いずれにしろ年内には、これまで日本政府を悩ませていたオリ・パラは終了し、新しい内閣がスタートする。コロナ禍が始まってからの2年間の膠着状態から脱却出来るキッカケが生まれることだけは確かだ。

新しく首相になる人が、これを機に指定感染症の2類から5類への格下げを実行することだが、コロナ恐怖に洗脳された国民の前では、新首相がそれをやるのは難しいかもしれないなぁ〜。ポピュリスト政治家には出来ないことかもしれない。いっそのこと菅首相が置き土産げにそれをやってから退陣でも良いのだけど。

潮目が変わることで、皆の気分も新たになることを祈りたいものだ。