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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2021-10-12-Tuesday 柳家小三治

人間国宝の落語家の柳家小三治(81)師匠が

10月7日に心不全のため亡くなった。

私は、落語が大好きで、大学生時代には池袋演芸場や新宿末廣亭などの寄席にもよく通っていた。

小三治の落語を始めて聞いたのは、この大学生の時の寄席通いの時であったが、最初はあまり好きな落語家ではなかった。

何せ、落語に入る前の「まくら」が長過ぎるのだ。寄席と云うのは落語家が次々に何人も登場するから、トリ(最後の演者、主任とも云う)ででもなければ一人の持ち時間はかなり短いのである。小三治はまくらを話しただけで持ち時間が来たのか落語をやらずに高座を降りたのだった。その時は「私は落語を聴きに来ているのだ!お前の趣味の話を聞きに来たわけじゃない!」と思ったのであった。

社会人になってから、東京出張の際に時間があったら寄席を見に行くことがあるのだが、浅草演芸ホールで小三治が夜の部主任の会にあたったことがあった。その時にもかなり長目のまくらであったが、さすがにその時には大トリであったから、ちゃんとまくらから落語に入っていったのである。その落語がとても面白かったのでそれ以後はファンになった。

趣味のバイクのツーリングで北海道には毎年のように来道していたが、十勝にもよく来たし、六花亭ホールでの落語会にはよく聴きに行った。相変わらずまくらが落語よりも長かったが・・・。

私は読書も大好きである。

本屋で小三治の「ま・く・ら」の背表紙が目に入ったので購入した。落語の前に話す「まくら」だけを集めて出版した本である。面白かったので、次に出版した「もひとつ ま・く・ら」も買って読んだ。

以前に、このブログにも小三治の「まくら」のことを書いた記憶があるが、まだ81歳、落語家としては、まだまだ若いのに・・・

何だか、昭和の名人がドンドンと亡くなっていくなぁ〜。残念である。

ご冥福を祈ります(合掌)