第16回本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名ベストセラー小説の映画化である。泣ける映画であるとの評判が多くて妻が見てみたいと言う。原作はまだ読んでいないので一緒に見に行くことにした。
土曜日の午後の上映であったが、映画館は結構混んでいたなぁ。
例によって、まだ見ていない人の為に種明かし的な解説はしないでおくが、最近の邦画はかなり面白い作品が増えてきた。
監督は「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の前田哲である。
血のつながらない親の間をリレーされ、4回も名字が変わった優子役を永野芽郁が、夫を何度も変えながら自由奔放に生きる義理の母の梨花役を石原さとみが、東大卒のサラリーマンで料理上手な血のつながらない義理の父親森宮役を田中圭が演じている。
映画館で本編上映前の予告編で何本かの映画が紹介されていたが、田中圭はずいぶん売れているねぇ〜。2〜3本の映画に出ていたぞ!
137分間とかなり長めの映画であった。現在と過去をパラレルに描いているので、後半になってから「なるほどね〜」と謎解き的な面白さもあったが、前評判ほどは我が夫婦は共に泣けなかった。が、しかし、周りの観客は皆がすすり泣きをしていたから、我々は鈍感なのかなぁ〜。
登場人物が皆、佳い人ばかりで悪い奴が一人も出て来ない。こんな善人ばかりの世の中だったらきっと日本も良い国になるだろうに・・・。
あまりにも現実とかけ離れ過ぎているように感じたなぁ〜。