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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2021-12-24-Friday 大道芸2

昨日、全演者とスタッフが揃って打ち合わせを行ったが・・・

今回のテーマにもあるように「一夜限りの・・・」公演なのである。演者もスタッフも「一座」のメンバーと云うわけではないし、いつも一緒に仕事をしている訳でもない。ましてや、今回は路上ではなく、劇場の舞台の上での演技になるのだ。

事前に「台本」が渡されていたが、全員揃っての打ち合わせは、これが初めてである。

しかし、さすが一流のプロ達である。要点を詰めながら早速リハーサルへと入っていく。

劇場を使用してのリハーサルが出来ないので 、おもな荷物だけを劇場に運びこんでから、我が社「坂本ビル」に戻り、会議室と6階の大ホールを会場にしてリハーサルを行う。

横で見学していて、昔のことを思い出した。

私も、プロマジシャンの助手として、または演技者として何度かステージを踏んでいる身である。懐かしくなって血が騒ぐ。

マジシャンの私にとっては、路上での大道芸よりも劇場での演技の方がワクワクするのである。

かなり遅い時間まで念入りにリハーサルを行っていた。

24日は本番の日である。朝から、荷物の搬入やらセッティングや照明や音合わせ、などを行い、リハーサルをしてから、ゲネプロ(本番と同じ衣装を着て、本番さながらに演技する)を行う。

段々と完成度が高まっていく。さすがだ!

ボランティアスタッフも集まってきたので、会場の受付、飾りつけなどの手配をしていく。何といっても今日はクリスマスイブであるのだからクリスマスツリーは必需品である。

更に、今回はコロナ禍での文化庁の支援を受けての公演であるから、感染者を出してはマズイので、過剰なまでの対策を取った。

手指の消毒、検温、ソーシャルディスタンスなどは当然であるが、席が自由席と云うこともあって、観客に席に着いてから自分の席の番号、連絡先などを記入してもらって帰りに返却してもらう方法を取った。最前列は全て空席にした。

受付の係員は手袋をつけ、マスクの上にシールドを付ける厳重さである。

考えうる方法を過剰なまでに施したのである。少々やり過ぎであるとは思うのだがこの公演での感染者は出したくない。それでもコロナウィルスは感染する時には感染してしまうであろうから、感染対策は万全に実施しているというエクスキューズを用意したのである。

開場の予定は17:00であるが、14:00から並んでいる客が何人も居る。「開場は17時ですよ」と話し掛けると「一夜限りのショーだから、ここでしか見ることが出来ない。YouTubeで配信することは知っているが、やっぱりLIVEで見たいので東京からわざわざ見に来た。自由席だから良い席を確保して見たい」と云うのである。ビックリしたなぁ〜。大道芸のファンてスゴイんだなぁ〜。一夜限りのショーだから、ここでしか見られないからと、旅費、宿泊費を掛けて帯広まで見に来る人達が何人も居るなんて・・・

17:00前に50人ほどが並んだ。

小ホールの定員は560席だが、最初から満席になるようなチケット数は出していない。せいぜい増えても300名の観客であろうと予想していたのであるが、この予想した観客数はピッタリであった。観客の年齢構成も老人から若いカップルに、学生や親子連れと実にバンスが良い。まるでマジックみたいだなぁ〜。

NHK帯広放送局から取材したいとの連絡が入った。ニュース番組で取り上げたいと云う。もちろん大歓迎である。

18:00に開演。

笑いあり、音楽あり、パントマイムあり、ジャグリングあり、空中ショーあり、コントあり、抽選会あり、綱渡りありと緩急のバランスも実に良いテンポで展開していく。

プロの舞台構成家と舞台監督を入れた甲斐があったというものだ。

スピーディに観客を飽きさせることなく、驚きと笑いと感動の波が適度に襲ってくる。なんと心地良い公演であろう。

私が近年観た公演の中でもベストな出し物であった。終演時間は予定通りに19:30。

観客も、演技者もスタッフも皆が満足してくれた公演であったと思う。

私も年末で忙しい思いもしたが、やって良かった公演であった。

来年は、路上と劇場の2ヵ所での実施と云うのも面白いかもと思っている。

早くコロナ禍が治まって、平原まつりが開催されることを祈ろう。

実に楽しく興奮した一日であった。