昔は、商家であって、しかも職住一致の家であったから、勤め人の家が休みの時は、我が家は逆に書き入れ時となるので、休日に休むということはなかったのである。
職住不一致となった現在でも、その頃の習慣が抜け切らない。
テレビのニュースでは、まだまだ続いているコロナ禍ではあるが、規制が緩んだ今回のGWでは、辛抱し切れなくなった人々が、大勢行楽地などに殺到している様子が映し出されているが・・・。
本州の都会に暮らす人たちは「並ぶ」ということに抵抗を感じない人種なのではないかと思う。
高速道路では何キロもの渋滞があり、行楽地などでは何百mもの行列が出来ている。
北海道人、特に十勝人は並ぶことが不得手であると思う。特に我が家は!
並んでまでして、何かを食べたいとか、買いたいとか、経験したいとかはまったく思ったこともない。
そもそも、人口密度の低い十勝(東京都、千葉県、神奈川県を合わせた面積よりも広い十勝に住む人口はわずか35万人)に暮らしていると、人が大勢居る中に囲まれているそれだけで疲れてしまうのだ。
私には「人混み」ではなく「人ゴミ」なのである。
ワクチンも未接種であるから、この連休には何処にも行かない。
だから暇で、暇でしょうがないのだ。
先月、自宅の庭に面した大きなガラス窓に、カラスに襲われて慌てて飛び立った鳩が衝突して、その羽を広げた姿形の跡が5つほどクッキリと残っている。綺麗に鳩の形が白く残っているのだ。
外を見る度に気になっていたので、そのガラス磨きをしようと思い立ったのである。
ホームセンターに行ってガラスを拭く道具を買って来ようと思ったのであるが・・・。
ただ買い物だけに出掛けるのも面白くないから、先月、帯広百年記念館に寄贈した昭和26〜32年頃の古い「帯広市街図」を額装した額が、荘田喜与志さんの写真展に飾られているから見て下さいとのメールを学芸員からもらっていたので、家族でそれを見てから買い物に行くことにしたのである。
帯広の昭和30年頃の中心街の写真には、我が家(社)もたくさん写っているから妻や息子にも解説をしながら見学をしたのであった。
見終わった後にホームセンターに寄ってガラス拭き道具を購入し、早速にガラス拭きをした。
最近の道具って優れモノであるなぁ〜。洗剤も使わずに掛けた水を道具で拭きとるだけでキレイになるのである。
窓がピカピカになるのは気分が良いものである。