「今年3月に退官したのでマジック・ミュージアムを見に行きたい」とのメールが入った。
長尾年恭さんは、東海大学教授・地震予知研究センター長を務めていた人で、大学生時代には一緒にマジックのサークルで活動をしていた仲間である。
彼は千葉大学のマジッククラブ員で、私は駒澤大学のマジッククラブ員。
当時、「関東大学奇術連盟」と云う関東の大学のマジッククラブを10数団体集めた組織があったが、そこに加入出来ていない大学のクラブを集めて新しい団体「マークル」という組織を創設することにしたのである。
長尾さんは、その準備段階から参加してくれて東京大学や東京女子大学などに加入を勧めてくれたのであった。この他のマークル加盟大学は専修大学・工学院大学などが加入してくれて1979年に無事発足出来たのであった。
千葉大学のマジッククラブの顧問は「頭の体操シリーズ」で有名な多湖輝先生で、多湖さんの大ファンであった私はとても羨ましく思ったものであった。
卒業後もメール等のやりとりをしていたが、先月末の島田晴夫師危篤の報を伝えた際に、マジック・ミュージアム見学の話しが持ち上がったのであった。「その見学の時に、地震の講演をやってもらえないだろうか?」と依頼したら快諾してくれたのである。
今年は、東北で震度6強の大きな地震があったばかりだし、最近は京都や沖縄など全国各地のあちらこちらでも地震が多発している。
私が会長を務めている「帯広ビルディング協会」も長引くコロナ禍で2019年10月に総会&講演会を開催して以来、イベントは未開催のままである。
そろそろ何か勉強会などを開催しなければならないと思っていた矢先であったので、まさにグッドタイミングであった。
講演会の演題は「発生が危惧される十勝沖超巨大地震〜アルマゲドン地震とは何か〜」に、開催日時は6月7日(火)15:30〜17:00、会場は坂本ビル6階大ホールと決定した。
帯広市役所と商工会議所と十勝毎日新聞社の後援も取り付けた。
帯広ビルディング協会は昭和46年1月に父の圭司が音頭をとって作った組織で、かつては30社ほどが加盟していたが、近年会員が減り、現在は9社のみとなっている。
地震予知研究の日本の第一人者である長尾年恭さんに講演してもらうのにたった9社だけで聞くのはモッタイナイので、一般にも開放することにした。
十勝地方で2012年から30年以内にマグニチュード7.1以上の巨大地震が発生する確率は80%だという。この機会に地震に対する心構えをしておく必要があるであろう。
時宜を得た講演になりそうである。