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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2022-10-31-Monday 金原瑞人さんから

金原瑞人さんに、日経新聞掲載のお礼の

メールを入れたらすぐに返事が来た。

『坂本さま  そうそう、まくらに使わせていただきました。

じつは、このエッセイ、依頼を受けたとき、2回連続だと勘違いをして、ふたつ書いてしまいました。一の方しか掲載できなかったので、二のほうも添付します。』

解説風にして翻訳すると、日経新聞のエッセイの依頼を2回連載だと勘違いして2回分を書いたが、10月23日に載った1回分だけの掲載だった。幻となったその1回分を添付するから(読んでください)。とまぁこんな感じであろう。嬉しいことである。私のブログの読者の方にも金原さんの幻のエッセイのさわりの部分を紹介しよう。

『マジックの好きな人ならご存じだろうが、世界的に有名なマジシャン、デビッド・カッパーフィールドがニューヨークの自由の女神を消したのは1983年。しかし第二次世界大戦中の北アフリカ戦線で、ジャスパー・マスケリンはスエズ運河を消した。

ジャスパーは当時すでに有名なマジシャンだったが、マジックの発想を駆使してドイツ軍を翻弄し、「砂漠の狐」の異名を取った名将ロンメルを敗走に追いこむのに一役買った。彼を主人公にしたフィクションがデヴィッド・フィッシャーの『スエズ運河を消せ』(金原瑞人・杉田七重訳)だ。

しばらく絶版になっていたのだが、ベネディクト・カンバーバッチ主演で映画化されるというので、早川書房から文庫化の話がきた。

中学生の頃から手品が好きなぼくとしては、この作品は訳していてとても楽しかった(後半部分は略)。』

とこの幻のエッセイの冒頭に書いてあったので、マジック・ミュージアムの書庫からさっそく「スエズ運河を消せ」を持ってきてじっくり再読することにした。

ベネディクト・カンバーバッチは「ドクター・ストレンジ」役で人気が出てきた役者である。

読書好き、マジック好き、映画好きな私とは趣味が一致している。