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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2022-12-01-Thursday 奇術の日

昨日のブログで「奇術の日」のことを

ちょっとだけ書いたのだが、詳しく教えて欲しいとのメールが数件入ったので以前にも書いたのだけれども詳しく回答することにした。

私のマジックの師匠であった故ジミー忍(本名:駒田忍 1943.06.26生~1995.05.11没 享年満51歳)師が生前、仲の良かったマジシャンで日本奇術協会の会長に就任した松旭斎すみえさんに「ワン、ツー、スリー(1,2,3)」という数字の掛け声はマジシャンがマジックを演じる時によく使う掛け声である。だからこの数字の並びと同じである「1月23日」をマジックの日と制定したらマジックを世間に認知させる良い機会になるのではないか?と提案したのが始まりなのである。

この「1月23日」と云う日付は、実はジミー師の奥様である「こまだまこ(本名:駒田昌子)」さんの誕生日なのである。

ジミー師は、自身の助手をずっと務めてくれていて、しかも、師がくすぶっていた時期にはマジシャンとして舞台に立って生計を支えてくれていた奥様のマコママに感謝する気持ちで、この「マジックの日」制定案を奥様の誕生日の日付けに合わせてあげようと思い立ち、松旭斎すみえさんに提案をしたのである。

この提案を受けた松旭斎すみえさんは「それは良いアイデアだ」とおおいに賛同し、さっそく日本奇術協会に諮ったのである。

協会内でも「1,2,3(ワン、ツー、スリー)の並びの日付でマジックの日を制定するというのは良いアイデアだとなったのだが・・・

いろいろと揉んだ結果、同じ1,2,3の並びならば「12月3日」の方が忘年会やクリスマスパーティの時期とも重なり、マジシャンの需要も1月23日よりは高まるのではなかろうかとの意見が出て、1,2,3のアイデアは採用するが、日付けは「12月3日」に替えようとなったということである。

1990年、松旭斎すみえ会長の就任時期に文化庁からも正式に認められて12月3日はワン、ツー、スリーの「奇術の日」として制定されたのであった。

これが、私がジミー忍師から聞いた顛末である。