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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2022-12-12-Monday 早く次回作が

高田崇史の「古事記異聞」の

最新刊「陽昇る国、伊勢(2022.11.28講談社刊)」と関裕二の最新刊「皇極女帝と飛鳥・二つの寺(2022.10.30河出書房新社刊)」の二冊を読んだ。

私が今ハマッている作家は、この高田崇史と関裕二の二人で、彼等二人の執筆した本は全て読んでいる。

これまでの歴史の通説とは異なる見解を、高田は小説にし、関は歴史の謎解き本として出版しているが、彼等の本はどれも面白い。

いつもいっきに読んでしまう。

特に、今回の「古事記異聞」は、2017年3月に家族で訪れた伊勢神宮近辺の神社のことが書かれているので、まだ私の記憶も新しく、訪れた数々の神社の景色が頭に浮かんでくるので余計に面白かった。

この時に訪ねた神社は、二見興玉神社、伊勢神宮内宮・下宮、月夜見宮、猿田彦神社などであった。

私が、高田崇史の受け売りで、神社の参道が曲がっているのは怨霊を閉じ込めておく為だとか、神社の屋根の男千木(おちぎ)と女千木(めちぎ)と鰹木(かつおぎ)の偶数、奇数の意味、ご利益は神社に神様として祀られる前の不幸な出来事の体験を裏返しているなどを説明しながら見学したのであった。

その時にも、アマテラスという女神を祀っているはずの伊勢神宮内宮の本殿が男千木だったことに疑問があったし、月夜見宮では、小さいながらも川があり橋が架かっていて、参道が直角に二度も折れ曲がっていたから月読命(ツキヨミノミコト)は怨霊だったのかなぁ?と感じたことであった。

ちなみに、怨霊は一直線にしか進めないという迷信がある。

「怨霊」のことに関しては以前(2018.12.12)に観光カリスマ坂本和昭のブログの「怨霊」に書いているので参照されたい。

2018年4月に夫婦で訪ねた出雲大社周辺の出雲地方の神社で感じたのは、大国主命(オオクニヌシノミコト)やスサノオノミコト、イザナギらは皆、怨霊の扱いであったことだ。

それならば、「三貴神」と言われるアマテラス、ツキヨミ、スサノオの三貴神は3人とも全員が怨霊ということになってしまう。と思ったのであった。

ちなみに伊勢神宮の謎は、創建以来1000年ほどの歴史があるというのに、歴代天皇で初めて伊勢神宮を参拝したのが明治天皇であったということである。

現代では天皇陛下ら皇族が伊勢神宮を参拝するのはニュースでも取り上げられているから、我々現代人は伊勢神宮創建以来、歴代天皇が皆、伊勢神宮を参拝してきたと思い込んでいるのだが、実は明治天皇が参拝するまで天皇の参拝がなされていない。ということは、伊勢の神様は天皇家に祟る神(怨霊)である可能性が高いということになってしまう。

今回の本では、まだこれらの疑問は解決されていない。これらの私が感じたと同様の疑問点を読者に提示しているだけであった。

はやく次回作を読みたいよ~!