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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2022-12-16-Friday あぁ池袋よ

豊島区の高野区長が

投資ファンドに売却されることが決まっている百貨店の西武池袋本店について、売却後のビルの低層階にヨドバシカメラが入る可能性があるとして、反対を表明する会見を開いた。

高野区長は14日の記者会見で「ヨドバシさんがこういう形で、私に言わせれば“仕掛けてきた”」と語気を強めて話したニュース映像が出たが・・・。

百貨店のそごう・西武を巡っては11月に、親会社であるセブン&アイ・ホールディングスがアメリカの投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループに売却すると発表したばかりであった。

ヨドバシカメラを展開するヨドバシホールディングスがフォートレスのビジネスパートナーとなって、業績不振が続くそごう・西武の再建に参画することになったのは新聞にも載っていた。

この会見で高野区長は「ヨドバシカメラの参入は池袋のさらなる家電量販店の激化につながり、西武池袋本店が展開する海外ブランドショップの撤退をもたらし、長年育ててきた顧客や富裕層も離れ、今まで築き上げた“文化の街”の土壌が喪失してしまうのではないかと思う」と述べ“池袋の顔”である西武池袋本店を残すよう、嘆願書を提出したことも明らかにした。

また、建物の低層部に新たにヨドバシカメラが入ることに対し「将来の街づくりを考えると、低層部に入ることは絶対に、絶対に反対したい」と述べ、真っ向から反対した。  

今後、豊島区は区民の意見を集約するなどして、投資ファンドやヨドバシ側に出店計画を見直すよう働きかけていきたいとしているというが・・・

テレビでこの会見の模様を見ていると、高野区長も商店街の会長もかなりのご高齢者とお見受けした。

私は大学生の時に2年間(1976~78)ほど池袋のアパートで暮らしていたが、池袋が「文化の街」だったとは知らなかったなぁ~。

当時は東武デパート側(西側)の立教大学と池袋駅の間の南側は、妖しげなホテルが立ち並ぶ所であったし、駅前には妖しげなお姉さんたちが客引きする学生には縁の無い店が多くあった。唯一池袋で通ったのは池袋演芸場くらいであった。

巣鴨プリズンの跡にサンシャインシティが出来たが、駅から遠かったしなぁ~。行ってもたいしてワクワクするようなビルではなかったからあまり行かなかったからなぁ~。

十数年前に池袋に行った時には、池袋駅南西側のラブホテル街には立派なホールが建っていて、西城秀樹が坂本竜馬の役を演じたミュージカルを観に行ったことがあったが・・・。

数年前に行った時には、北側の商店街には東洋系外国人が沢山居て雰囲気がガラリと変わっていた。

サンシャインシティの手前の東急ハンズも閉店してしまったし、街は変化をし続けるものである。

政治家が、企業進出に反対を表明するというのは、公序良俗に反する様な怪しげな会社の進出に反対する程度くらいで良いのではないだろうか?

既に家電量販店が数店あるから、もう不要だと言うのは、企業の競争原理に反する。

田舎町ならばまだしも人口1千万人の東京の大都市池袋でもういらないと言うのは企業の競争を阻害する越権行為であろう。

そもそも、池袋駅はターミナル駅で、一日の乗降客数が数百万人という東京でも有数の大きな駅である。そこに隣接するデパートの運営が成り立たなくなったのであるから、今までと同じに海外高級ブランド店などの商品を並べても、電車で通勤するような人と高級ブランド品とは客層がそもそも合っていないのではないのだろうか?

富裕層が電車で高級ブランド品を買いに池袋に来るとはとても思えないけどね。それなら銀座に買いに行くだろうなぁ。同じ路線で銀座と張り合う方が勝ち目は薄くて難しいと思うけどなぁ~。

区長も商店会長も頭を切り替えた方がよいのではないだろうか?