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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-02-01-Wednesday 祭りの後の

市内中心部は祭りの後の静けさや侘しさ

と言う表現そのものである。

元々、藤丸デパートの定休日は水曜日であった(近年は定休日無しで営業していたが・・・)。その藤丸の定休日に合わせて休業日にしている店舗が中心街には多いので、水曜日は以前から人出が少ない曜日であったのだが・・・。

私も感傷的になっていて、寂しさが増幅されているのかもしれない。

昨日19時に唯一の百貨店である藤丸デパートが122年の歴史に幕を降ろして閉店した。地元のケーブルテレビで閉店セレモニーの生中継をずっと見ていたが、これだけ地元の人間から支持されていた老舗百貨店が閉店しなければならなくなったことに「時代に掉さしても流されてしまうのだなぁ~」との感想を持った。

私はこれまでに微力ながらも中心市街地の存続には尽力してきたつもりだと自負している。

1992年に帯広青年会議所の「都市環境問題委員長」を拝命した時から、中心街の重要性を消費者の方々にも理解してもらわなければ帯広市に未来は無いと数々の提言やら行動を起こしてきたつもりだ。

それらの活動の中では「北の屋台」が唯一残っただけで、他のモノはすべて水泡に帰してしまった。

自分自身が中心市街地で生まれ育ったから、中心街活性化を叫ぶことが、他人には我田引水に見えてしまうのではないかと思い、格好付け屋の私としては躊躇ったこともあったのだが、帯広市の未来にはそんな余裕は残っていないぞと先輩らから発破をかけられた。

確かに帯広の置かれている状況を俯瞰して眺めてみるとポテンシャルは高いものの、それがまったく生かされておらずに、逆に街を無計画に広げ過ぎて危機的な状況にあることが判明したのである。

青年会議所の「国際環境大学構想プロジェクト」の担当リーダーとして1995年から取り組んだ「十勝環境ラボラトリー」事業で、日本有数の頭脳と言われる様な大学教授やら企業人らとの知己と協力を得ることが出来た。「北の屋台」はその成果のひとつなのである。

しかし、帯広という処は「嫉妬」の塊みたいな場所であった。他人の成功を妬むだけでは収まらずに引き摺り降ろさなければ気が済まない連中ばかりなのであった。自分たちの暮らす地域を発展させることよりも、他人が自分よりも前に行くことの方が許せないという狭量な連中が多いということを知った。

何故に皆が協力して、十勝・帯広を住みよい場所にしようと思わないのだろうと不思議でしょうがない。

しかし、時代は確実に変化している。もはや足の引っ張り合いをしている場合ではない。

若い発想と実行力に期待したい。

老兵はただ消え去るのみである。