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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-02-02-Thursday 函館でも

今日の朝刊に

函館のテーオーホールディングスが五稜郭地区で運営するテーオーデパート本店を今年8月で閉店すると出ていた。

ここ数年、入居を打診した道内外500社に及ぶテナントに出店を断られたと言う。

市場規模の減少を理由に「函館からの撤退」を口にする企業も多いと言う。

函館でも百貨店が閉店することになったのだ。そりゃぁ~そうだろうなぁ~。もはや物販店は地方都市では成り立たない業種になってしまった。

首都の1000万人都市の東京都のあの渋谷の東急百貨店本店でさえ立ち行かなくなったのだから・・・。

医者の中には、コロナを指定感染症の2類から5類に下げることにまだ反対している人達がいるようだが、医者がコロナ利権で栄えても商店が壊滅してしまったら日本は絶滅してしまう。

経済を疎かにしたら、日本国全体のパワーがダウンしてしまい、取り返しのつかない事態になってしまうであろう。もう既に手遅れかもしれないが・・・。

帯広の藤丸デパートが閉店して2日目である。妻はいつも晩ご飯の買い物を藤丸の地階で買っていたのだが・・・。

帯広の中心街には食品を扱うスーパーなどの店舗が一軒も無くなってしまって、はて、どこで食材を買おうかと思案している。

飲食店街の店舗にはトラックで食材を配送している店も多いのだが、小さな店は近隣に食品店が無ければ、いざと云う時には困ってしまうであろう。

コンビニ店にも多少のモノは置いてあるが、これらは業務用ではない。

今後はじわじわと藤丸の地階の食料品が無くなったことでの影響が出てくるであろうなぁ~。商店街も集客の面でも藤丸という核店舗が無くなったことでの影響は大きいであろう。

藤丸の再開は早くて1年後とのことだが、はたしてそれまで中心街がもつのであろうか?

消費者の人達は、とりあえずの買い物には郊外の大型店に車で買い物に行ったり、ネット販売の店舗で買ったりすれば困らないと思っているのであろうし、これまでもそうしていたから藤丸が閉店することになったのだ。私が昔から危惧していた「合成の誤謬」を帯広市民も実行していたのだ。帯広市から中心街が消えてなくなることの本当の意味を理解していないのであろうなぁ~。

これまで、十勝の人口流失を防いでいたのは藤丸を始めとする中心市街地が果たしていた役割が大きかったのであるが・・・。

帯広市も空洞化を真剣に考えてこなかったから、我が社の真向かいの西2条南9丁目の旧藤丸(旧北洋銀行)跡地も長らく空地のまま放置していたのであろう。この空地が中心街の衰退を招いたと多くの店主が思っている。

店舗をリニューアルするにしても、新業態に転換するにしても、先立つ資金が必要だ。ここ30年に及ぶ不景気で青息吐息であったところに、この3年間以上に及ぶコロナ禍がとどめを刺した。

何事もお金があれば余裕を生み出すのであるが、お金が足りないとやりたくてもやれないことが多々出てくる。無い袖は振れないからだ。

未来に希望があれば借金してでも実行することが可能であるが、その希望すらもないし、金融機関も資金提供などしないであろう。

帯広の駅前がゴーストタウンにならないことだけを祈っている。