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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-02-21-Tuesday ビジネスモデル

コロナ禍を期に日本に於けるビジネスモデルを

変えなければならない時期に来ているのではなかろうか?

例えば、朝のワイドショーなどを見ていると「無人販売」の餃子屋さんなどで、お金を払わずに商品を持ち去る犯罪が増えていると報道していた。

無人店舗には防犯カメラは付いているものの、犯人はお構いなしに堂々と何度も犯行を繰り返しているようである。

不況で人件費を減らしたいとか、コロナ禍によって人手不足に陥っているとか等の理由で無人店舗にしているのであろう。

今でも、農村に行くと、たまに野菜の無人販売の小屋が立っている風景を目にすることがある。

農家にしてみれば、わざわざ販売員とかアルバイトを雇って売るほどの量でも利益でもなし、お客さんの良心とか心付けとかいうのを期待しての、ほんの小遣い稼ぎのつもりだったのであろう。

農村だからもともと都会に比べて人通りも少ないし、監視カメラなんて設備投資もしていない。

日本人の良識というか、性善説に基づいた売り方と言うのか、そういったモノに頼った販売方法なのであろう。

最初から、利益は二の次というモノだから成立していたのであろうなぁ。

そのやり方を、ただ単に「人件費節約」と云う考えで無人店舗を真似てやっても・・・。

人通りの多い都会では、人の通行量が多いと云うだけで、他人には無関心な人ばかりである。「人目」と云う機能は無きに等しいのだろうなぁ~。

昔から、「万引き」と云えば本屋が多かったが、本屋さんは本を一冊万引きされたら、その分の損失を稼ぐには何十冊もの本を売らなければならないのだと聞いたことがある。

薄利多売の商売ならば、なおのことである。

商店では、昔から販売員が居ても、万引きというのは存在した。

監視カメラが普及して、その映像をテレビ番組などで目にする機会が多くなったから万引きが増えているように感じるのかもしれない。

店主側は、監視カメラの設置が、窃盗犯罪の「抑止力」になっていると考えているのかもしれないが、どうやらその抑止効果は無いみたいに感じるなぁ~。

店主も日本だから「無人販売店」なんて発想に至ったのであろうが、もしも外国だったならば、自動販売機すら持って行かれてしまうのであるから、無人店舗なんて「施し」をしてもらっている様な気分になって、アッと言う間に店の中が空っぽになってしまうのではなかろうか?

世知辛い世の中では、人の良心は麻痺してしまうものである。貧すれば鈍するである。

無人店舗販売と言うビジネスモデルは、都会では成立しないのではなかろうか?