封切り初日の鑑賞である。
このところ見に行く映画は邦画が圧倒的に多くなった。
昔(40年くらい前)は邦画はほとんど見ていなかった。見るのは洋画ばかりであった。
昔から映画鑑賞は大好きで、マジックの演出を勉強する目的もあって、大学生の頃は月に2~3本はコンスタントに映画鑑賞をしてきたのである。
話題作が多い月には4~5本鑑賞したこともあった。年間に少なくとも35~40本程は鑑賞していたのである。
東京には映画館が沢山あったし、3本立ての入館料が安い「名画座」の様な劇場もあちらこちらに存在していたのである。
帯広に戻ってきてからは、めっきり映画鑑賞の機会が減ってしまって月に1本程度になってしまったのであるが、ここ最近はまた増えてきて月に3~4本は見ている。
30~40年くらい前の邦画はとてもツマラナカッタ。
話題作や大作は別としても「フーテンの寅さん」などのシリーズ物は映画館では1本も見たことがない。
BSテレビなどで見てから、最近は「寅さん映画」も徐々に好きになってきた。
逆に最近の洋画はなんだかツマラナク感じる様になってきた。それだけ私が年を取ってきたと云うことなのかもしれないなぁ~。
「湯道」はフジテレビ系列でも盛んに宣伝していたし、出演者は豪華であるし、とにかく暇で時間を持て余しているから、封切り初日に見に行くことにしたのである。
帯広シネマ太陽は木曜日は割引の日ということで結構混んでいた。我々夫婦は曜日には関係なく60歳以上のシニア割引で一人1200円である。1200円で2時間近く暇を潰せる娯楽は、帯広には他に無い。もしも、帯広に寄席でもあったならば、私なら毎日でも通うかもしれないなぁ~。
私は「お風呂(大衆浴場)」が大好きであるし、前立腺癌の治療を受ける前までは、週に4日は帯広の温泉銭湯巡りをやっていたほどである。
現在は、治療の後遺症で裸になるのが恥ずかしくて、ここ5年間は温泉や銭湯には行っていないが・・・。
銭湯の映画を見て昔を懐かしみたいなぁと思ったのであるが・・・、
「三分間の詐欺師」(予告編)にすっかり騙されてしまった。
例によってタネ明かしになる様な映画の内容の解説はしないが・・・。
吉行和子と笹野高史が夫婦役を演じていたが、吉行和子の実年齢は88歳で、笹野高史は75歳である。映画は虚構の世界であるのだが、笹野の方が年上に見えるから不思議なものであるなぁ~。
大学生時代には、アパートの向かいにあった銭湯の15:00からの一番風呂に入ってから大学に行っていた。
その話をしたら、どんな学生だったの?と皆から不思議に思われる。
当時はプロマジシャンの助手をやっていたから夜中にアパートに帰ってきて、昼まで寝ていて、大学にはマジッククラブの活動をする為だけに通っていたようなものなのである。
そんなことを思い出してしまったのが懐かしかった。
映画は期待した分、面白さは少なかった。