皆、良いキャラクターをしているなぁ~と感じた。
大谷とか岡本とか牧とかは完全に「天然キャラ」だし、野球少年がそのまま身体だけ大きくなった様な感じである。
私は特に岡本のキャラが好きになったなぁ~。とぼけているのか、真面目なのか判別できないところが実に面白いなぁ~。岡本ファンになったぞ!
栗山監督の評価がうなぎ昇りである。
正直言って、私は日ハムの監督時代の栗山采配は嫌いであった。これには日本ハムファイターズという球団の姿勢にも影響されていたのであろう。日ハムは選手の年棒が高くなると、主力選手でもすぐに放出してしまう。ドラフトのくじ運は12球団随一だったから良い選手を獲得出来ていたのに・・・。
せっかく育った選手を簡単に放出してしまうから、チーム自体は強くならない。ダルビッシュや大谷をメジャーに出して、球団はそれで金を稼ぎ、その稼いだ金で新球場を建設したのではないかと思っている。日ハムは今回のWBCで大活躍した近藤も放出してしまった。伊藤大海は簡単に出すなよな!
今回のWBCの選手層は日本球界の最高レベルの選手たちであるから駒が揃っている。その最高の駒を使えるのだから監督冥利に尽きるのであろうが、もしもこのメンバーで負けたとしたら・・・。監督という職業はやりたくもあり、やりたくもなしと言ったところなのかなぁ~。「責任は取るものじゃなくて、果たすもの」と言うセリフには感動した。今回のWBCで栗山監督を見直した。
キャラクターの話に戻るが、選手は考え込まない人の方が大成するような気がするなぁ~。もちろん例外もいるけどね・・・
かつて私が巨人ファンであった頃は、長嶋茂雄の大ファンであった。長嶋の天然キャラはビートたけしによって世間に広まった感があるが、その天然キャラのエピソードには事欠かない。それに対して巨人の主軸バッターON砲として同僚でありライバルでもあった王貞治は真面目過ぎて「求道者」みたいなキャラであった。
人格的にも他人を慮る配慮の人であった。かつて九州の福岡のホテルの1階でエレベータを待っている時のことであった。上階から降りて来たエレベータのドアが開いたら、中から巨人軍の選手ら数人が降りて来たのである。
急に目の前に見知った顔が現れたら、とりあえず会釈をしてしまう癖があったものだから、その瞬間には王貞治だとは分からずに会釈をしたのであった。
そうしたら、王さんだけが会釈を返してくれた。他の選手らは皆無視していたのに・・・、さすが世界の王貞治だなぁ~と感じ入ったのを憶えている。
この王貞治と同じ様な「求道者」的な雰囲気を持っているのではないかと感じるのがイチローである。
なんだか「とっつきにくい」感じがするし、親しくなってもイジレない雰囲気を醸し出しているような気がするなぁ~。
大谷翔平も、恐らく人の目に見えない場所では努力を重ねているのであろうが、明るいキャラクターが親しみを感じさせる。
ダルビッシュはかつてはそんな近寄りがたい雰囲気を醸し出していたが、今回のWBCでは、他人への配慮が凄い人なんだなと感じさせた。
でも、ダルビッシュのキャラクターは、大谷の明るさとはまた異なるキャラで、落ち着いた雰囲気を醸し出している。
いろいろなキャラクターの面白さを感じさせてくれたWBCであった。