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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-05-03-Wednesday 帯広百年記念館

帯広百年記念館の大和田学芸員から案内があった。

去年3月に、私が寄贈した古地図や帯広市街図などを「令和の新着資料展」という催しで4月22日~5月7日迄、帯広百年記念館2階の特別展示室で展示しているという。

今日、妻を誘って見学に行って来た。

会場には、百年記念館が作ったのであろう新たなパネルもあって、それには『坂本和昭氏寄贈 地図資料:帯広市中心部で民芸品店およびビルテナント経営をされる坂本和昭氏より北海道・十勝・帯広の地図資料を寄贈いただいた。坂本家は明治37(1904)年に利別で坂本勝玉堂を創業し、鉄道開通とともに帯広に移った老舗で、印判業から十勝石細工の店として成長。中心市街地の発展とともに「サニーデパート」の経営などビルテナント事業もてがけ、近年は和昭氏の手になる「マジック博物館」も展開する。和昭氏が関心を持たれたこれらの地図資料はおもに駅前にあった古書店春陽堂書店で収集、額装は同じく中心市街地の画廊弘文堂に依頼した。ご覧の通り展示・開覧しやすい形態であり、かつ市内中心部で収集・額装されたことにも意義がある。』と表示されていた。

額装には多額の費用を掛けた。地図そのものの値段の数倍、数十倍もの額装代が掛かっているのであるが、地図と云うモノは見ない時には小さく折りたたまれて仕舞ってあるのが普通である。地図を見る度に出したり、仕舞ったりしている内に折れ目の角が薄くなったり、破れたりしてボロボロになってしまう。

貴重で綺麗な状態の資料であったから、そうなってしまう前に、キチンと後世に残す為には額装する必要があったのである。

本来は、我が子たちに残すつもりで作ったのであったが「いらない」と言うので百年記念館に寄贈をしたのである。何点か購入したいと言う他人も居たのであるが、バラバラにするよりはまとめて一ヶ所に寄贈した方が史料的価値が上がるであろうと考えた。

後世の市民に活用されたらば、この資料たちにとっても嬉しいことであろう。

今回の新着資料展には郷土史研究家の「井上寿」の古い絵葉書のコレクションの寄贈品も展示してあったが、その絵葉書の中に、祖父の坂本勝が明治38年に池田利別(凋寒)から帯広に移転した際に入居した西2条南4丁目20番地(宮本商産の筋向い)の坂本勝玉堂が大きく写っている大正8年頃に宮本商産の屋上から撮影したものと思しき古い絵葉書があった。

坂本勝玉堂の後ろ側に、映画館の「神田館」が写っている貴重な資料である。

ぜひ見に行ってもらいたい。