どうやら男性更年期障害なのではないかと疑っている。
更年期障害というのは、女性特有のものではなく男性にもあるという。
これまでは、女性の更年期障害というのが中心で、男性には更年期障害はないと思われてきたらしいのだが、このホルモンバランスの崩れは男女両方に起こることが判ってきた。
5年前に前立腺癌が発見され、その治療で「内分泌療法」所謂「ホルモン療法」という治療法を3年間に亘って受けた。
前立腺癌は、男性ホルモンの「テストステロン」を餌にして増殖する性質があるため、私の身体からテストステロン値を低くする治療を受けたのである。
人間の身体の中には、男性にも女性ホルモンがあるし、女性の身体の中にも男性ホルモンがあるのが普通であるが、男性の身体には男性ホルモンの「テストステロン」の量の方が多く、女性の身体には女性ホルモンの「エストロゲン」の量の方が多いのが健康な状態なのであるという。
しかし、年齢と共にこのホルモン量が減少をしだすと、ホルモンのバランスが崩れてくるのだという。
つまり、男性なのにテストステロン値が低くなったり、女性なのにエストロゲン値が低くなってくる現象が起こるらしい。
そうなると身体に変調をきたし出すという。
更年期の主な症状としては、急な発汗やほてり(ホットフラッシュ)だとか、イライラや倦怠感などが現れる。
治療法のひとつとしては、ホルモン補充療法というのがあって、男性になら不足しているテストステロンを補充し、女性にならエストロゲンを補充してホルモンバランスを保つのだという。
私は、半年に一度、治療を受けた札幌の北大病院で検診を受けているのだが、その血液検査の項目にはエストロゲン値というのがある。
今年3月に受けた検診でも、非常に低いままだったのだ。
つまり、私の身体の中のホルモンバランスは崩れたままであるということなのである。
どうやら、やる気の無さや元気、根気の無さなど「気」が著しく低下していることや身体がダルイ倦怠感などの原因は、どうもこの辺にあるように感じるのだ。
前立腺癌の患者でなければ、男性ホルモンのテストステロンを注射するという方法もあるのであろうが、せっかく治った前立腺癌にわざわざ餌を与えて再発させるというのも怖いことだ。
乳癌患者の更年期障害の女性に対して、女性ホルモンの補充療法が出来ないのと同じ理屈なのではないかと思うのである。
何か他の治療方法がないのか探しているところである。