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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-07-10-Monday 続 災害

昨日のつづき

我が社は「旧耐震基準」で建てられたビルである。

「旧」とあるからには「新」がある。

「耐震基準」とは何か。

端的に言えば「地震に耐える構造の基準」で、1981年5月31日までの建築確認において適用していた基準は「旧耐震基準」で、その翌日の1981年6月1日から適用された基準が「新耐震基準」となっている。

「旧耐震基準」というのは1950年の「建築基準法」にまで遡る。1968年に発生した十勝沖地震でビルの倒壊があったことを踏まえて鉄筋コンクリート構造の建物の帯筋基準が強化されたのだ。そして1978年の宮城沖地震の被害を踏まえて1981年に新耐震基準に改正をされたのである。

1981年6月1日以降に建設される建物は震度6~7クラスに堪えられる構造で設計しなさいということである。

我が社の坂本ビルの竣工は1969年10月である。

つまり、この新耐震基準が施行される12年も前に建てられたビルで、帯広市では6階建て以上のビルでは一番古くて、今年で建築後55年にもなるビルなのだ。

坂本ビルは鉄筋コンクリート造りであるから、鉄骨の建物よりは丈夫であるが、それでも心配だ。

長持ちさせるのには、耐震の検査をして指摘された箇所の補強工事を行えば良いのだが、かと言ってそう簡単に出来るものではない。

入居してるテナントさんが多数ある場合に改修工事を行うことは相当な困難が伴うからだ。

コロナ禍でテナントの90%が撤退した今のガラガラの状況ならば・・・。

今年1月末に閉店した「藤丸デパート」は1980年の建物であるが、改修工事に巨額の費用が掛かることなどから、この閉店を機に取り壊しをして新しく建物を建てることにしたとの報道があった。

来年3月で閉館するという「長崎屋」は1990年の建物でまだ33年しか経っていない建物だが、ここも取り壊すという報道である。

坂本ビルも地震が怖い。震度7クラスの地震には耐えられないのじゃないだろうかと心配してる。

阪神淡路大震災の時のビルが倒壊した姿が目に焼き付いている。