出雲大社にはいくつかの不思議があるが・・・
出雲大社の参道は鳥居から本殿に向かっては下り坂の「下り参道」と云う、とても珍しい形状の参道になっていた。
つまり、入口の鳥居よりも、本殿の敷地の方が低地にある構図になっているのである。鳥居から900mほどのゆるやかな下り坂を降りて本殿にお参りする形状になっている。
日本の圧倒的多数の神社は、本殿が丘や山の上にあるから、低地にある鳥居をくぐってから階段状や登り坂になっている参道を上がっていって本殿にお参りするのがセオリーなのである。
今回の出雲地方の大雨被害の様子をテレビのニュースで報道していたが、高い位置にあるはずの鳥居の前の「出雲大社正門前商店街」に大雨の被害があったという映像を見て出雲大社が浸水しないか心配したのであったが・・・
低い位置にあるはずの出雲大社の本殿辺りには被害が無かったのだとニュースで言っていた。不思議なことがあるものだ。
出雲大社は「水は低き所に流れる」と云う法則が当てはまらない場所なのであろうか?
「下り参道」と云う形状には「祟り神」を封じる意味があるとの説もあるし、出雲大社に祀られているのは「大国主命(オオクニヌシノミコト)」もそうだが、出雲大社が本当に祀っているのは「須佐之男命(スサノオノミコト)」であると云う説もある。
ヤマト政権に祟る神を出雲大社に祀って、祟らないように何重にもわたって封じ込めた神社だとの説もある。
低い場所にあるはずなのに、雨の被害に遭わなかったというのは面白い現象だなぁ~。