テレビを見る暇もなかったので高校野球はまったく見ていなかった。
19日の午前中にマッサージを受けている時に、そこのテレビで高校野球が映っていたので初めて見たのであった。
ちょうど慶応高校が勝って整列をして帽子を取った姿を見て、一瞬アレッと違和感を覚えた。髪型が坊主頭ではなかったからだ。
先入観で高校野球の選手は皆、丸刈りというイメージが出来上がっていた。
慶応の選手の髪型を見て、大学野球なのかなと錯覚を覚えたほどであった。
それだけ新鮮な驚きであったのだろうなぁ。
その慶応高校が107年前の第2回の高校野球大会以来の優勝を遂げた。さすがに話題に上っていたし、帯広はとても蒸し暑かったので外出する気にもなれなかったので自宅でアイスキャンディを食べながらテレビを見ていたのである。
テレビ画面を見たら、圧倒的な慶応高校の応援の多さにビックリした。プロ野球の応援は極一部のファンが旗やトランペットで応援しているが、観客全員が応援しているわけではない。この日の甲子園球場の慶応応援団は観客全員が一体化していた。高校野球で甲子園が満杯になるのも珍しいのではないだろうか。
仙台育英の選手は、明らかにこの大応援団に気圧されて浮足立っていた。
こんなに満員の観客の前で試合をするのは、おそらく初めての経験なのではなかろうか。しかも7~8割近くが慶応の応援団みたいな感じであったろうから、完全にアウェー状態である。
仙台育英は去年の夏の優勝校であるから、この大会は2連覇が懸かっているが、一方の慶応は107年振りの優勝が懸かっている。
観客心理としては、仙台育英の関係者でもなければ慶応を応援したくなる状況であろうなぁ。
私は高校野球は体育会系の典型のような感じがして、あまり好きではないがこの慶応の優勝によって高校野球界の体質が変われば面白いなぁと思ってみていた。
でも、日本人はやっぱりブランドに弱い民族なんだなぁ。