あるタレントが自分にとっての断捨離は「断じて、捨てない、離さない」の意味だ。みたいなことを言っていた。
私の場合もまさにそれである。
言い得て妙と感心して、声を出して大笑いしてしまった。
整理をしていたら、古い資料が次から次へと出て来るわ、出て来るわ。
これらの資料を元にして坂本家の歴史を書きたくなってきた。
祖母から聞かされていたこと、父から聞かされていたこと、母から聞かされていたこと等と出てきた資料の内容が合致しているから、改めて記憶が鮮明に蘇ってきたのだ。
おそらくは、私を三代目にするべく、坂本家の歴史を私に言い聞かせていたのであろうと思う。
妻のお供で買い物に行った店で、中心街に住んでいた同じ町内会の昔馴染みの友人の母親にバッタリと出会った。
「坂本です。こんちわ」と挨拶したら「アラ~ッ、カズアキちゃん」と呼ばれたのだ。すぐさま「あらまぁ、ごめんなさいね!ついついカズアキちゃんなんて名前で呼んでしまって、70歳になろうとしている大人をつかまえてカズアキちゃん呼ばわりはないわよね・・・」と言う。私の年齢を間違えてはいるものの、名前はハッキリと憶えてくれていた。
それくらいイタズラっ子として町内でも勇名を馳せていたのであろうなぁ。
でも、この年齢になっても名前で呼ばれるのは親しみを感じて嬉しいことである。
整理をしていて困っているのは表彰状や感謝状などの額である。引退するなら過去の栄光など必要もないし、自宅に飾るほどの悪趣味でもないし、第一、自宅には飾るスペースすらない。
残しておきたいなぁと思ったのは「観光カリスマ」の認定証やつくば大学などで務めた非常勤講師の任命書などの類くらいかなぁ。
子どもたちに証拠として残しておきたいなぁと思ったのであるが・・・
でも結局はゴミにしかならないのであろうなぁ~。なかなか全部は捨て
られないものであるなぁ。