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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2024-01-17-Wednesday 裏金問題の違和感

ここ数日のワイドショーを見ていると

政治資金の裏金問題のことばかりをやっているように感じる。

この種の問題が出てくるといつも違和感を覚える。

捕まえる側の人間、検察だとか警察だとかのルールと運用の問題がいつもしっくりこないのである。

どうにも腑に落ちないというのか、納得できないというのか・・・

一応、私は法学部法律学科を卒業している法学士なのであるが・・・、日本の法律ってのは何だかオカシクないか?といつも思っているのだ。

日常の生活の有り様が、厳密に言うとほとんどが法律違反になるような厳しめの仕掛けになっているのだと感じるのだ。

現実の生活を営んでいく中では、法律を厳守することが出来ないようにあらかじめ厳しく設定されていやしないか?と云うことなのである。

例えば道路交通法のスピード違反。

日本にいったい何人の運転免許証を持っている人間が居るのか知らないが、免許取得以後一度も違反をしたことが無いというドライバーなど唯の一人も存在しないであろう。

速度制限が40km/hの道路で一度も速度をオーバーしたことが無いドライバーなんてのは日本人には皆無であろう。

日本の法律を、あらかじめ万人が守ることが難しい様な厳しい設定にしておいて、誰もが違反をしているのは承知の上で、それを捕まえるのは、捕まえる人間側の恣意的な意思や運用によって、捕まえたり、捕まえなかったりをやっているようにしか思えないのだ。

お上(おかみ)権利意識丸出しで、こんなことでしか自分たちの存在価値を世間に知らしめられないかのような振る舞いである。

確かに厳しい規定とは云えども違反しちゃったことは事実なのであるから、捕まった人間側は運が悪かったなぁとか、杓子定規な奴(警察官)に捕まっちゃったなぁとか、法律違反をしたことを全然反省しているわけではなくて、捕まったことの不公平さに腹を立てたりするだけである。だから違反が減らないのだ。

今回の裏金問題だって、政治家はこれまで半ば公然とやってきたのであろうし、検察官だって当然ながら知っていたであろう。

政治家側にしてみれば、最初は恐る恐る100万円くらいの少額の裏金作りだったのが、検察が何も言わないのだから良いのだろうと考えて、やがて200万円に、そうして今度は500万円に、1千万円にと段々と大胆になっていったのではないだろうか?

それが今回5千万を超える奴が出てきたりした辺りで、そろそろ捕まえるかみたいな構図に見えてしまうのである。まるで検察官の存在感を演出したいが為に・・・

テレビではコメンテーターがあれこれと、やれ派閥を解消しろとか、脱税だから捕まえろだとか言っているが、政治家も検察官も最初から構図が分かっているのだから、政治家側だって、いつ捕まってもいいように端から仕組みを構築しているに決まっているではないか。

どうせ大山鳴動して鼠一匹で、会計責任者というポジションに就けている尻尾切り用のとかげ用の人間をあらかじめ用意してあって、そいつに全責任をおっかぶせて、政治家はさも知りませんでしたが責任は感じていますなどのコメント発表で終わるだけであろう。こんなくだらない茶番劇に時間を掛けてるよりも他にもっとやるべきことがあるだろうに・・・