深堀隆介の展覧会「水面のゆらぎの中へ」を道立帯広美術館で開催しているので見学してきた。
招待券を頂いていたのであるが・・・、
開催日時が12月2日~1月28日までとなっており、初日の12月2日に母が入院したので12月中は行く機会を失っていたのである。
年明けも1月5日に母が亡くなり、その後の葬儀やら手続きやらで暇がなくてなかなか行けなかったのである。
今週中に行かなければ、もう見られないと思い、なんとか時間を作って妻と二人で鑑賞に行ってきたのであった。
当初、想像していた創作方法とは若干違っていた。私が想像していたのは薄く延ばした透明アクリルに絵具を乗せ、それを繰り返すことで少しずつ立体化していくのだと思い込んでいたのであった。
それが、作品を横から見てみたら薄い平面の金魚がアクリルの中にある。金魚自体は薄い平面の絵なのである。複数の金魚が重なっていたり、葉が浮かんでいたりという構図にズレがあって、作品全体が立体的な表現になっている。面白い!
平面の絵は、トリックアートの様に、3D化して見える。おそらく「錯視」の技法を使っているのであろう。作者は「2.5D」と表現していたがなかなか面白い作風である。
平面の絵画もあったが、私好みの「トリック」を使用した作品であった。
造形作家は、パラノイア(偏執狂)的気質がないと出来ない職業ではないだろうかといつも思っているが、この深堀隆介もそうとうなモンなのであろうなぁ~。
コレクションギャラリーでは「プレイバック平成☆十勝美術の30年」と題する十勝ゆかりの作家の作品を展示していた。知人や友人の作品ばかりが並んでいて、これまた面白く鑑賞することができた。
帯広市としても、道立美術館だけではなく、市立美術館を隣に建てて私のマジック・コレクションなどを展示するようなスペースでも造ってくれたら帯広の文化度も上がって良いだろうになぁ・・・。