その地位に就いたり肩書を得ることで、何らかの目標や目的を果たすというのであればまだしもだが、そんなものなど何も無くて、ただ地位や肩書だけが欲しいという御仁がいることが、周りの人々を不幸にする。
そういう御仁には、立ち回りだけが上手くて、その地位や肩書に相応しい実力が伴っていないケースが多いからだ。
ましてや、もちろんのこと「志(こころざし)」なんてものはかけらも存在しない。
以前にこのブログにハンナ・アーレントの「凡庸な悪」について書いたことがあったが「凡庸な悪」とは自分には悪いことをやっている自覚がまったくなく、上司などの命令にただ盲目的に忠実に従っていると結果的に悪事を働いていることになってしまうことを言っている。
それと同じことで、地位や肩書に就いたことだけで満足して、その地位にふさわしいことを何もしないのは社会「悪」であると思う。
そういう人物がトップになった組織は、それこそ、リーダーシップなどありはしないのであるから、遅かれ早かれ悲惨な結末を迎えることになる。
あえて何処の誰とは書かない。
人それぞれによって、当てはまると思われる人間があちらこちらに散見できることであろう。