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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2024-02-09-Friday ヨーカドー道内撤退

総合スーパーのイトーヨーカドーが北海道から撤退する。

つい先ごろ、帯広店を今年6月に閉店すると発表したばかりであるのに、今度は札幌からも撤退して、北海道内の全ての店舗を閉店するのだという。

苗穂駅に隣接するショッピングセンター「アリオ札幌店」も来年3月頃に閉店するという。

このアリオ札幌店は、数年前に苗穂駅の新築工事の際に北大の建築関係の教授らや、まちづくりの関係者らと一緒に視察したことがあった。

当時の古い苗穂駅には、広い線路用地を南北に横断する歩道橋があって人と自転車は線路の上空を渡ることが出来た程度であった。

説明では、新しい苗場駅は南北を広い横断歩道で結び、アリオとの間に新築するマンションとも空中回廊で結ばれ、豪雪地帯である札幌の冬でも、外に一度も出ることなく駅とショッピングセンターとマンションを行き来出来る施設になるとのことであった。

マンションはまだ完成していなかったが、とても便利な場所になるなぁと感じたのを覚えている。しかも立地としては苗穂駅は札幌駅の隣の駅であり、冬以外なら列車で移動しなくても徒歩ででも移動出来るほど近い場所である。これから高層マンションも数棟が建てられるし、マンションの隣には病院も出来るから、老人が暮らすには最適の場所であるなぁと思ったのだ。

そんな素晴らしい立地にある店舗を閉鎖するなんて・・・

確かに、イトーヨーカドーは衣料スーパーが主流で、食料品部門は弱かったのかもしれない。セブンアイグループでは、セブンイレブンが稼ぎ頭であるから、今更、地方都市のスーパーなんて赤字部門はサッサと切り捨てようという戦略なのかもしれないなぁ。

しかし・・・・・・・・・・・・

すごくショックである。

アリオは、ユニクロやトイザらスなども入居している巨大なショッピングモールである。駐車場も広いし、ショッピング環境は整っている。

この店の交通の便は最高であろうし、立地的にも最高だ、周りの住民数もマンションがこれから沢山建つのであるから増えるのであろうし・・・・、マンションに住む住民にとっても都心にも近くて、マンションの隣には病院まである。しかも、寒い日や雨や雪の日にも外に一歩も出ることなく買い物が出来る。食事も巨大なフードコートもあって時間潰しにも困らない。これだけの好条件が揃っている物件はおそらく北海道では皆無であろうと思うのであるが・・・・

大手の考えることは分からないなぁ~。

確かに、これからの少子高齢化の加速で、高齢者夫婦や片割れが死んで独り身になった人が、自分で材料を買ってきて、自分で食事を作って食べるよりも、一人や二人分程度の量ならばデリバリーの方がかえって美味しいし、材料を無駄にしないのかもしれないなぁ。最近の冷凍食品の味もかなり良くなってきているしなぁ~。

近未来には、野菜や肉を売る店なんてのは、業者専用の店だけになっていて、一般客向けは、出来合いの総菜の、しかも一人前ずつのパックの冷凍食品の無人販売店ばかりになったりして・・・。

各家庭にはコンロも無くなって、調理器は電子レンジしか必要なくなるなんてね・・・。あぁ~嫌だ嫌だ!

これからいったいどんな世の中になっていくのやら・・・。