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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2021-12-02-Thursday 強風!

1日の午後6時過ぎに

ゴ〜ッと地響きみたいな物凄い音がした。家がミシッミシッと軋む音がしたので地震が来る!と身構えたのだが、地震ではなかった。

どうやら物凄い強風が庭を吹き抜けた音みたいである。既に暗くなっていた家の外を電気で照らして見ると、庭に置いてあった植木鉢などが激しく散乱していた。

テレビのニュースを見ると、十勝では風速36.2mの強風が吹いて、帯広でも停電が発生しているという。どうやら木や電柱が倒れて送電線が切れて停電しているらしい。

我が家は幸いにも停電はしなかったが・・・。

この寒い冬に、停電したらと考えると恐ろしくなった。

数年前に北海道中がブラックアウトになって2日間ほど停電したことがあったが、あの時の季節は秋であったからまだしもであったが・・・

冬に停電したら、ボイラーの電源が入らないから、たちまち家が寒くなってしまう。これは恐怖である。

ブラックアウトの時の教訓で、ポータブルのガスコンロやガスストーブは購入してはあるが、家全体を温めるほどの出力などはない。

コンロのガスもあくまでも応急的処置でしかなく、せいぜい家族が一か所に固まって短時間だけ暖を取る程度でしかない。

北海道では真冬に電気が停まったら「死」の危険性がある。

これまでは10年に一度くらいの災害だ程度に認識していたものが、これからは毎年の様に訪れることになるのだろうなぁ〜。防衛策、防御法ももっと真剣に考えておかなくてはいけないなぁ〜。


■2021-12-04-Saturday 映画鑑賞

映画「そしてバトンは渡された」を見て来た。

第16回本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの同名ベストセラー小説の映画化である。泣ける映画であるとの評判が多くて妻が見てみたいと言う。原作はまだ読んでいないので一緒に見に行くことにした。

土曜日の午後の上映であったが、映画館は結構混んでいたなぁ。

例によって、まだ見ていない人の為に種明かし的な解説はしないでおくが、最近の邦画はかなり面白い作品が増えてきた。

監督は「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の前田哲である。

血のつながらない親の間をリレーされ、4回も名字が変わった優子役を永野芽郁が、夫を何度も変えながら自由奔放に生きる義理の母の梨花役を石原さとみが、東大卒のサラリーマンで料理上手な血のつながらない義理の父親森宮役を田中圭が演じている。

映画館で本編上映前の予告編で何本かの映画が紹介されていたが、田中圭はずいぶん売れているねぇ〜。2〜3本の映画に出ていたぞ!

137分間とかなり長めの映画であった。現在と過去をパラレルに描いているので、後半になってから「なるほどね〜」と謎解き的な面白さもあったが、前評判ほどは我が夫婦は共に泣けなかった。が、しかし、周りの観客は皆がすすり泣きをしていたから、我々は鈍感なのかなぁ〜。

登場人物が皆、佳い人ばかりで悪い奴が一人も出て来ない。こんな善人ばかりの世の中だったらきっと日本も良い国になるだろうに・・・。

あまりにも現実とかけ離れ過ぎているように感じたなぁ〜。


■2021-12-06-Monday クリスマスプレゼント

福島に嫁いだ長女に誕生した孫たちに、

このコロナ禍では、なかなか会いに行けないからクリスマスプレゼントを贈ってあげたいけど何が良いだろうか?と聞いたら・・・。

もうモノが一杯に溢れているから、何もいらないと云う。そこで、食べ物なら食べたら無くなるから帯広の名物でも何か送るかい?と聞くと・・・。

嬉しいことに、私が漬けた大根葉の漬物が欲しいと云う。

今年は既に何度か大根葉は送っているが・・・。

娘にも大根葉の漬物の美味しさが身に染みているのであろう。

しかし、大根葉だけ送るのも送料がモッタイナイから、ついでに何かないのかい?と聞いたら、それなら、松前漬け、北海道限定販売のインスタント食品の、屋台十八番醤油味、マルちゃん焼きそば弁当が欲しいという。

この2つのインスタントラーメンや焼きそばは、本州方面では販売されていないから福島辺りでは入手するのが困難なのである。娘は子供の頃に食べていたからこの味にすっかり慣れてしまっていて、他のモノだと味気なく感じるようなのだ。

私もこのこの2つのインスタントラーメンは美味しいと思う。

幼少期に食べ慣れた味と云うのは、舌が忘れがたいソウルフードになっているのだろうなぁ〜。

焼きそば弁当の箱はけっこう嵩張るから、大きめの段ボール箱を用意して8箱入れ、屋台十八番は6個入りパックを2パック、松前漬けも2パック、大根葉は4束を入れたのだが、用意した箱が大き過ぎたので、北海道限定のお菓子の、じゃがポックルとわかさいもと六花亭と柳月のお菓子も同封してあげた。

娘は、孫が太るからお菓子はあまり与えたくはないようで、お菓子はいらないよと云ったのだが、帯広に縁があったからには、孫にも帯広のお菓子も愛して欲しい。賞味期限を考えながら、入れられるだけの種類のお菓子を同封して送ったのであった。

孫からの「ジイジ、ありがとう」のテレビ電話が来るのが楽しみである。


■2021-12-07-Tuesday 暗いなぁ〜!

朝5時に目覚めると外が真っ暗である。

歳を取ったせいなのか、どうしても5時には目が覚めてしまうのだ。

暗い中を犬の散歩に行くわけにも行かないから、外が明るくなるまでゆっくりと時間を掛けて新聞に目を通すのだが、今は6時半になってもまだ外が暗いままである。

今年の冬至は12月22日であるから、それまではどうしたって太陽が出ている時間は短くなる一方なのだが・・・。

コロナ禍で暗くなっていく世の中と、日の出がなんだかシンクロしている様に感じて、私の気分もどんどん暗くなっていく。

この1年間はずっと朝の5時には目が覚めてしまっているから、日の出の時間の遅くなり様を、63年間の人生で初めて体感している。

若い頃には、日の出前に起きるなんてことは、ほとんど無かったからなぁ〜。

夏至の頃は夜中の2時半頃には、もう外が明るいのに、今は6時半でもまだ暗い。その差が4時間近くもあるというのは、帯広の緯度が高いからでもあるのだが、地球の営みを実際に初めて体感してみると、地球って面白いなぁと感じる。

冬至が過ぎて、日の出の時刻が少しずつ早まって行く様を、早く感じたいなぁと待ち遠しい気分である。


■2021-12-08-Wednesday 秋間美江子さんを偲んで

今日12月8日(1941年)は真珠湾攻撃、

日米開戦の日である。

1941年12月8日の朝、ラジオの臨時ニュースで「大本営陸海軍部午前六時発表、帝国陸海軍は今八日未明西太平洋において米英軍と戦闘状態に入れり」と告げた。

この日内務省は、全国の特高警察を総動員して「開戦時に於ける外諜容疑一斉検挙」の名の下に、内偵していた対象者たち101人を検挙した(その後15人を加えて計126人)。その中の一人に、軍機保護法違反容疑で検挙された北大生宮澤弘幸さんがいた。

私が団長を務めた帯広青年会議所のアメリカコロラド州ボルダー市の視察団(1995年)が大変お世話になったボルダー市在住の秋間美江子さんの実兄である。

この時に一緒に検挙されたのが、当時北大の英語教師であったハロルド・レーン、ポーリン・レーン夫妻である。これが世に言う「宮澤・レーン事件」という冤罪事件だ。

ここ数日間は、北海道新聞などでも、この「宮澤・レーン事件」のことが何度も記事になっている。

開戦当時既に公知の事実であった根室の飛行場の存在をレーン夫妻に伝えたという冤罪を、手柄をたてたい特高警察がでっち上げて宮澤弘幸さんとレーン夫妻を逮捕したのである。

スパイの汚名をきせられて環境劣悪な刑務所に入れられた宮澤さんは、結核を患ってしまった。終戦後に釈放されたが1947(昭和22)年2月22日に27歳でお亡くなりになった。

憶えの無い罪でスパイ容疑をかけられ、その冤罪を晴らすことなく27歳と云う若さで亡くなられたのはさぞかし無念であったことだろう。

今年は真珠湾攻撃80周年であるという。ハワイでの追悼式の模様がニュースで報道されていた。

1995年のボルダー市視察以来、家族同士のお付き合いになり、何度も帯広とボルダーで行き来した秋間美江子さんも兄の冤罪を晴らしたいと願っておられた。

その秋間美江子さんは去年の10月25日に93歳でお亡くなりになられた。

北海道大学は今年になってようやく宮澤弘幸さんへの対応の誤りを考慮するようになったらしい。

せめて秋間美江子さんがご存命の内に聞かせてあげたかったなぁ。

そんなことを感じながら秋間美江子さんを偲んでワインを飲んだ12月8日の夜であった。


■2021-12-09-Thursday 宴会?

私が所属する組織の懇親会が帯広市内のホテルで開催された。

十勝では60日以上もコロナ感染者が出ていないが・・・。

主催者の冒頭の挨拶では「昨年はコロナ禍で中止にした。コロナ禍がまだ続いているこの状況でも開催するんですか?の声も聞かれたが、2年連続で中止にするとコミュニケーションが不足してしまうし、多少なりとも経済も回さなければならないとも思った。十勝では60日以上コロナ感染者が出てはいないが、もしも、数日前にでも十勝で感染者が出たら中止にすることも考えた。会場は例年よりも広い場所に変えたし、参加者数も6割に絞った・・・・」云々との立場上の苦しい胸の内を吐露する挨拶であった。

挨拶後の司会者による業務連絡では「例年の余興は中止にしました。黙食を心掛けて下さい。会話をする際にはマスク着用をしてください。席を立ってお酒をつぎに回らないで下さい。ホテル従業員がテーブルまで飲食物を運びます。など等」の細かい注意が行われた。

そこまでやらないと宴会もやれないのか!

広いホテルの宴会場に70名ほどの参加者数である。例年は同じホテルのもっと狭い会場で120名ほどが参加していた恒例の懇親会である。

例年ならば、食事がひと段落したところで、クイズやくじ引きなどの余興が始まるのだが、今年はそれもなくなった。

例年ならば丸いテーブルに8〜10名ほどが座るのだが、今年は1テーブルに6名だけでしかも間にはたくさんの透明アクリル板が立てられている。

会場も広い宴会場に変わったからテーブルの間隔もかなり広くとっている。

そんな中で、同じテーブルの人との会話も無しに、ひとり黙々と飲み、食べるのである。

ホテルの食事は美味しいし、お酒も美味しかったが、何とも味気ないのだ。

18:00丁度に始まり、20:00丁度にお開きになったが、他の参加者達もこれで楽しかったのであろうか?

寒い中、歩いて自宅まで戻ったが、何だか興ざめがしてしまい、酔いもすっかり醒めてしまったので自宅で飲み直したのだが・・・。

こんな宴会がこれからのクリスマス、忘年会、新年会と続くのならば、もう出席するのは考えものであるなぁ〜。集まる意味が無くてツマラナイよ!


■2021-12-15-Wednesday 出張展示会

帯広のイオンに勤めている高校の同級生から

正月のイベント用にマジック・ミュージアムの展示品を貸し出してくれないだろうか?との打診があった。

2015年12月3日のプレ・オープン以来、一度も他所に貸し出したことはない。

しかし・・・。

間もなく2年にもなろうとするこのコロナ禍でマジック・ミュージアムは去年の2月から、ほとんど休館している状態なのである。

展示品たちも観客に観てもらえないことは寂しい思いをしていることであろう。一度くらい試しに貸し出しをやってみようかなと思い、了承することにした。

イベント会社の担当者をマジック・ミュージアムに行かせるので、展示品の選択やら展示方法やらの相談に乗って欲しいと言う。

まずは、来館してもらってマジック・ミュージアムを体験してもらうことにした。

ミュージアムに入るなり、驚嘆の声をあげる。スゴイ、スゴイの連発である。日本唯一のマジック博物館であるから見たことがないのは当たり前だし、しかも展示品は書籍から絵画、ポスター・道具・衣装・トランプ・人形類など等バラエティにとんでいるから選ぶのに苦労しているようだ。

結局、1回では決まらずに3回も来場して、出張展示の品々を選んでいった。写真を写して、搬出展示品の希望リストを作成するという。

私としても、一般客には、展示品に手を触れてほしくはないので、触れない様な展示物を選んで欲しいとの注文を付けた。

展示期間は2022年1月1日から1月31日までの1ヵ月間だという。

果たしてどんな出張展示になるのやら、楽しみである。


■2021-12-16-Thursday ワン・ツー・スリー

プロマジシャンの協会である日本奇術協会(J.P.M.S.)の

会報誌「New ONE TWO THREE(ニュー ワン ツー スリー 第4号)2021年12月刊行」が届いた。

今号の特集は「パピヨン大西と名古屋のマジシャン」で、目次には「パピヨン大西・ふしぎ良インタビュー」などとある。

ページをめくるとパピヨン大西さんのインタビュー記事中に見たことのある写真が目に入ってきた。

マジック・ミュージアムにも展示してある写真で、以前にもこのブログで紹介したことがあるが、俳優の石原裕次郎・渡哲也・勝新太郎と一緒にパピヨン大西、渚晴彦と私の師匠であったジミー忍らのプロマジシャンが写っているものだ。

テレビ番組の「西部警察」の新春特番スペシャル「燃える勇者たち」の打ち上げパーティで撮影されたものだ。勝新太郎がマジシャンの犯人役でゲスト出演した特番である。

パピヨン大西さんとは、私が大学を卒業したばかりの頃に、大西さんが確か日本奇術連盟(J.M.A.)関係の仕事で帯広入りしたと記憶しているのだが、その時に、帯広マジッククラブのメンバーのお寿司屋さんから呼び出されて、そのお寿司屋さんの2階の小部屋で一緒にお寿司を食べたり、お話しをしたことがあった。その時にも私が学生時代にジミー忍師のところに居たとの話で盛り上がったのであった。

さらに、「ふしぎ良」さんのインタビュー記事の中では、ジミー忍師の名前が何度も登場していた。

ふしぎ良さんは、日大芸術学部の学生だった頃に、ジミー忍師の助手をしていたことがあり、その頃の思い出話が載っていた。

ふしぎ良さんとは、直接の面識は無いのであるが、私がマジック・ミュージアムをオープンした際に「貴方よりも10歳も年上だけど、私も学生時代にジミー忍師のもとで助手をしていたことがある。だから、いわば同門の仲間なのですよ・・・」とお祝いのお電話をいただいたのである。

知り合いが、このような会報に掲載されたり、師匠の名前が出てくるのは、懐かしいし、嬉しいことであるなぁ〜。


■2021-12-23-Thursday 大道芸1

明日24日のクリスマスイブに

帯広市民文化小ホールで開催する「とかち夏空大道芸 特別公演 DAYDREAM サーカス小屋のクリスマス」に出演してくれる大道芸人たち5組7人らとスタッフが帯広入りしてきた。

例年8月14〜16日に開催される「おびひろ平原まつり」に合わせて同時に開催してきた「大道芸フェスティバル」であるが、2002年以来ず〜っと開催してきたのに、このコロナ禍によって平原まつり自体が2020・2021年と2年連続で中止になってしまったので、大道芸フェスティバルも中止にせざるえをえなかったのであった。

コロナ禍はエンタメ業界に大打撃を及ぼしているが、特に大道芸人は厳しい状況に追い込まれている。

全国各地で開催されていた大道芸まつりがほとんど中止になっているのも大きいが、そもそも路上で勝手に芸を披露して投げ銭を集めて生活する大道芸人にとっては、「ソーシャルディスタンス」というコロナ感染対策は最悪なのである。

路上で観客が片寄せ合ってギュッ〜ツと集まって見てもらうことで「場」の一体感が生まれて盛り上がるのであるが、他人との距離を1〜2m開けろなどと言われたら「場」を作ることすら出来なくなる。

観客がスカスカの状況では大道芸は成り立たないのだ。

帯広に招聘していた大道芸の世界チャンピオンクラスの芸達者な連中ですら、アルバイトで食いつないでいる有様なのである。

観客である帯広市民も2年間も大道芸のイベントが無かったから、ツマラなくてそうとう鬱憤が溜まっていることであろうと思う。

芸人さんの為にも、帯広市民の為にも、いつも協力してくれるボランティアスタッフの為にも、また来年8月の大道芸フェス復活の為にも、帯広で何某かの大道芸イベントをやりたいとず〜っと模索を続けていた。

政府の文化庁でも、芸人救済の為に、イベント開催の援助をしてくれている。その企画に乗って、何とか帯広で大道芸イベントをと考えて、応募をしたら9月末になって2次募集に採択をされたのであるが・・・

なんと開催期限は今年中なのである。

すぐに帯広市内の会場を探したがどこも土日の空きが見つからない。十勝管内の帯広近郊の音更町や幕別町の会場も同様であった。コロナ禍で延期になったイベントが年内の11〜12月に集中して移動したきたようなのである。

空いていたのは帯広市民文化小ホールの12月24日(金)クリスマスイブの日だけだったのであった。

この日は、平日で学校は終業式の日でもある。クリスマスイブは帯広でも家族でパーティをする家が多いであろう。そんなこんなで観客動員はかなり難しいことが予想されるがそれでも仕方がない。

帯広市民文化小ホールの定員は560席。コロナ禍での観客数は50%程度に抑えるとするならば280〜300席程度というところであろう。それを目標にチケット販売をするしかないのだが、チケットやポスターやチラシが出来上がってきたのは1ヵ月前であった。

たったの1ヵ月間でやれるのであろうか? それでもやらなきゃならない!

今回の出演者たちは皆、超一流の芸人ばかりが集まった。帯広初登場のエアリアルティシューの「長すみ絵」、2019年以来3年振り2回目登場の「吉川健斗」と「りずむらいす」、2002年の最初から来てくれて帯広の大道芸の礎を作ってくれた「FUNNY BONES」と「ダメじゃん小出」この5組7人である。今回はいつもと勝手が違うステージでの公演であるから、舞台監督、舞台構成家、照明、音響などのスタッフも東京や札幌から集めた。

また、YouTubeで配信する為のカメラマンも東京から招聘した。

冬の北海道への移動はトラブルが付き物であるが、全員が無事に帯広に到着してくれたのでまずは一安心であるが・・・

さぁ、果たしてどんな公演になるであろうか?

愉しみである!

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■2021-12-24-Friday 大道芸2

昨日、全演者とスタッフが揃って打ち合わせを行ったが・・・

今回のテーマにもあるように「一夜限りの・・・」公演なのである。演者もスタッフも「一座」のメンバーと云うわけではないし、いつも一緒に仕事をしている訳でもない。ましてや、今回は路上ではなく、劇場の舞台の上での演技になるのだ。

事前に「台本」が渡されていたが、全員揃っての打ち合わせは、これが初めてである。

しかし、さすが一流のプロ達である。要点を詰めながら早速リハーサルへと入っていく。

劇場を使用してのリハーサルが出来ないので 、おもな荷物だけを劇場に運びこんでから、我が社「坂本ビル」に戻り、会議室と6階の大ホールを会場にしてリハーサルを行う。

横で見学していて、昔のことを思い出した。

私も、プロマジシャンの助手として、または演技者として何度かステージを踏んでいる身である。懐かしくなって血が騒ぐ。

マジシャンの私にとっては、路上での大道芸よりも劇場での演技の方がワクワクするのである。

かなり遅い時間まで念入りにリハーサルを行っていた。

24日は本番の日である。朝から、荷物の搬入やらセッティングや照明や音合わせ、などを行い、リハーサルをしてから、ゲネプロ(本番と同じ衣装を着て、本番さながらに演技する)を行う。

段々と完成度が高まっていく。さすがだ!

ボランティアスタッフも集まってきたので、会場の受付、飾りつけなどの手配をしていく。何といっても今日はクリスマスイブであるのだからクリスマスツリーは必需品である。

更に、今回はコロナ禍での文化庁の支援を受けての公演であるから、感染者を出してはマズイので、過剰なまでの対策を取った。

手指の消毒、検温、ソーシャルディスタンスなどは当然であるが、席が自由席と云うこともあって、観客に席に着いてから自分の席の番号、連絡先などを記入してもらって帰りに返却してもらう方法を取った。最前列は全て空席にした。

受付の係員は手袋をつけ、マスクの上にシールドを付ける厳重さである。

考えうる方法を過剰なまでに施したのである。少々やり過ぎであるとは思うのだがこの公演での感染者は出したくない。それでもコロナウィルスは感染する時には感染してしまうであろうから、感染対策は万全に実施しているというエクスキューズを用意したのである。

開場の予定は17:00であるが、14:00から並んでいる客が何人も居る。「開場は17時ですよ」と話し掛けると「一夜限りのショーだから、ここでしか見ることが出来ない。YouTubeで配信することは知っているが、やっぱりLIVEで見たいので東京からわざわざ見に来た。自由席だから良い席を確保して見たい」と云うのである。ビックリしたなぁ〜。大道芸のファンてスゴイんだなぁ〜。一夜限りのショーだから、ここでしか見られないからと、旅費、宿泊費を掛けて帯広まで見に来る人達が何人も居るなんて・・・

17:00前に50人ほどが並んだ。

小ホールの定員は560席だが、最初から満席になるようなチケット数は出していない。せいぜい増えても300名の観客であろうと予想していたのであるが、この予想した観客数はピッタリであった。観客の年齢構成も老人から若いカップルに、学生や親子連れと実にバンスが良い。まるでマジックみたいだなぁ〜。

NHK帯広放送局から取材したいとの連絡が入った。ニュース番組で取り上げたいと云う。もちろん大歓迎である。

18:00に開演。

笑いあり、音楽あり、パントマイムあり、ジャグリングあり、空中ショーあり、コントあり、抽選会あり、綱渡りありと緩急のバランスも実に良いテンポで展開していく。

プロの舞台構成家と舞台監督を入れた甲斐があったというものだ。

スピーディに観客を飽きさせることなく、驚きと笑いと感動の波が適度に襲ってくる。なんと心地良い公演であろう。

私が近年観た公演の中でもベストな出し物であった。終演時間は予定通りに19:30。

観客も、演技者もスタッフも皆が満足してくれた公演であったと思う。

私も年末で忙しい思いもしたが、やって良かった公演であった。

来年は、路上と劇場の2ヵ所での実施と云うのも面白いかもと思っている。

早くコロナ禍が治まって、平原まつりが開催されることを祈ろう。

実に楽しく興奮した一日であった。


■2021-12-25-Saturday 大道芸3

昨日の公演を終了して・・・

今日は、出演者の数人と映像関係スタッフが、帯広に残ってYouTube配信の編集作業を行うことになっている。

私は、最新の技術にはからきし弱いので、この方面にはまったく疎くてさっぱり理解不能なのであるが・・・

1日だけ無料で配信する方向であるらしい。

どのようにしたら、私も観ることが出来るのかはまるで分からないが・・・、私は根っからのアナログ人間であるようだ。説明を何度聞いてもまるで分からない。

「DVDにして送ってくれ!」と頼むことにした。

コロナ禍と云うのは本当に残酷なものである。

いつもなら、公演が終了したならば、打ち上げパーティが開催されるのが常であるのだが・・・

帯広の大道芸でも、例年ならば演技者とスタッフが一堂に会して終演後に打ち上げ会を開催するのが習わしにまでなっているのに・・・。

コロナ禍ってのはほんとに無粋なものであるなぁ。

他人と他人との交流を阻害して、芸人の生活も、個人商店の経営も、日本の経済をも破壊しまくっている。

今現在はまだ政府の補助金みたいなモノで、なんとか息を繋いでいる企業も多くあるであろうが、所詮、政府の援助といったところで、金利はいくらか安いものの借金は借金である。借金はいずれは返さねばならないお金なのである。いわば助からない生命にあえて延命治療を行っているだけの無駄な、いやむしろ罪作りな所業である。

こんなにコロナ禍終息の見通しを国民に示せないままで、またまた、やれ新種のオミクロン変異株がどうとか、こうとかと言って、さっぱり先の光明を国民に見せない日本の政府は、いったいこの先日本をどうしようと考えているのであろうか? 私にはまるで理解が不能である。

エンターテインメントの世界だって、国からの援助が厚い、歌舞伎などの古典芸能もあるにはあるが、対極にある大道芸みたいな個人のエンターテインメントは明日をも知れない弱者なのである。

テレビに出ている芸が無くてもギャラだけ高い「芸NO人」などとは違って、大道芸人にはスゴイ技量を持った素晴らしい芸人が大勢居るのだ。そんな本物の芸人たちを潰してしまったら、日本のエンターテインメント界は完全に崩壊してしまうぞ!

そうなってからではもう遅いのだよ!


■2021-12-26-Sunday 大道芸YouTube

24日に開催した「とかち夏空大道芸

特別公演 DAYDREAM サーカス小屋のクリスマス」のYouTube配信であるが、何とか我が家のPCでも視聴することが出来た。

いつも舞台を撮影しているプロのカメラマンが4Kのカメラで撮影したとのことで、映像はとてもクリアで美しい。引きの映像とアップの映像も適切なタイミングで撮影されていて、とても見やすくポイントはまったく外さない。さすがはプロカメラマンである。

PCでは、出演者のセリフがやや聞きずらい点があったものの、映像は全体的にはとても綺麗な出来栄えである。特に、長すみ絵さんのエアリアルティシューはとても幻想的な雰囲気が出ていた。

プロのカメラマンに依頼しただけの価値は十分にあったと思う。

改めて映像で見直してみると、構成と演出がとても良かったことに気づかされる。エアリアルや綱渡りなどのサーカス芸の緊張感と、コメディの笑いによる緩和が交互にテンポよく適宜に展開されていて、時間がアッという間に過ぎていく感じである。

こんなに素晴らしい公演を、帯広一夜限りというのはとても贅沢な気分であるなぁ〜。

もっともっと大勢の人たちにも見てもらいたいのだが、私にはネットにあげる方法がまるで分からない。

「とかち夏空大道芸 実行委員会」のHPでの視聴ってのは出来ないものなのだろうかなぁ〜?

当日にNHKテレビの取材を受けたものが、朝の全道版のニュースで北海道中に流れた。こちらも、大勢の方々が視聴してくれた様である。妻のスマホに「旦那さん見たよ!」の連絡が入っていた。

NHKのスタッフもとても面白かったと言ってくれたし、ニュースの編集も、未就学児がとても喜んでいる様子が映っていたので、とても良い雰囲気の明るいニュースになった。

クリスマスのプレゼントとしては皆が喜んでくれたことと思う。

やって良かった事業であった!


■2021-12-31-Friday 大晦日

2021年も今日で終わり。

コロナ禍はまもなく2年になろうとしているが・・・。

結局、今年も「コロナ禍」に振り回された1年であった。

日本の場合は、コロナウィルスのせいと云うよりも、政治家や専門家と称する医者連中によって「禍」を作り出しているように感じる。

政府の補助金やら支援金などによって、日本の経済は一見なんとかなっているかのように見えるが、実態はかなり逼迫しているであろう。

ただ単に問題を先送りしているだけで、根本的な解決には程遠い状況であろう。

これまでの過剰なる自粛や規制で、国民の心はかなり病んでいると推察される。ここ最近の犯罪や事件などに、その兆候がみて取れる。心のダムが決壊を始めたら、雪崩をうって爆発する可能性が大きいとみている。だから、これからは、もっともっと事件、自殺、犯罪が多発するであろう。

国が営業困難に陥っている企業に金を貸して付けても、所詮は借金である。借金はいずれは返さなければならないのだ。先の見通しが立たないこの状況では、借金して営業を続けるのは難しい。

ここ数日間の新聞などの記事では、ポストコロナ禍の話がボツボツと出始めているようだが、しかし、メディアによって、洗脳みたいに刷り込まれてしまった「コロナ」に対する恐怖心は、日本人の大多数にはトラウマになってしまっている。

洗脳状態からの脱却はそう簡単なことではないだろう。かなりの時間を要することであろうと思われる。

「コロナ怖い」の恐怖心を過剰に刷り込んだことで、多くのことが失われた。一番大きな問題は、国民の心の問題である。

コロナウィルスも目には見えないが、人の心の中も目には見えない。

日本の政府は、来年になって犯したことの重大さに気が付くであろうが、もはや手遅れであるかもしれない。結局は、コロナに罹患して亡くなった人の数の数十倍もの人間が今後も苦しみ、そして死んでいくことになるであろう。

日本の政治やメディアにはもはや絶望しか感じない。

2年間にも亘る絶望感から、悲観、諦観、そして達観にまで至った。

なんとも暗い新年を迎えることになりそうである。