■2017-02-01-Wednesday なんでも鑑定団
テレビの人気番組
「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン」のディレクターが1日に来社した。
地上波のテレビ東京の今田耕司が司会するの方のではなく、BS放送のBSジャパンの石坂浩二が司会する方の番組である。
「極上お宝サロン」は毎週木曜日の21時からBS放送の7チャンネルで放送しているが、この「極上お宝サロン」放送前の19:55から、地上波の方の「開運!なんでも鑑定団」の再放送も放送していて、両方合わせて『なんでも鑑定団アワー』として放送している。
ディレクターは午前10時に来社して、まずは6階の事務所で、番組の説明から始まって、撮影スケジュールなどの説明を聞く。
放映日は3月末か4月初旬の予定になるという。
どういった番組内容にするのかは、マジック・ミュージアムの現物を見ながらの方が話が早いので、3階に降りて、マジック・ミュージアムを案内しながら展示物の解説をしていった。
今回の放送は「マジックの道具」が中心なので、マニアック過ぎて「鑑定」の出来る鑑定士が居ないと云う。
だから、モノの値段の鑑定はやらずに、マジック・ミュージアムの紹介、道具の紹介、マジックの実演やら、エピソードの話など、これまでの番組内容とは、若干異なる演出が必要だと云う。
説明している内に、アッと言う間に3時間が過ぎてしまい13:40になってしまった。さすがに空腹を感じたので、「はげ天」に行って帯広名物の豚丼を食べた。
食べながら、マジックのエピソードや、まちづくりや「北の屋台」のことを話したら、とても面白がって聞いてくれた。
エピソードが多過ぎて、30分間ではとても時間が足りなさそうだから、プロデューサーにゲストを坂本さん一人にして60分間を一人の話題の番組に出来ないか相談してみるとまで言ってくれた。
そうなったらスゴイことだ。まさに特集番組になる。
まぁ、60分間は無理だとしても、正味25分間というのはかなりの長さである。
再度、マジック・ミュージアムに戻って「極上の逸品」を何にするか決めましょうと云う。
私は、アメリカの昔のマジシャンのブロンズ胸像はどうだろうか?とか、日本の明治のマジシャンの書はどうだろうか?と提案したのだが、一般視聴者には、アメリカの昔のマジシャンや明治のマジシャンなんて誰も知らないから関心が湧かないだろう。もっと一般的な、骨董的価値とかのモノはないか?と聞く。
つい先般、ネットオークションで入手した。アメリカの古いトランプ(プレイングカード)で「FAUNTLEROY(小公子)」と云うブランドで、小さいカードの赤裏・青裏の2組がそれぞれ純銀製のケースに入っていて、更にその2組を一緒に収める、これまた純銀製のケースに入ったモノを落札した。
私が想像するに、これはアメリカの富豪が自分の息子に贈った特注品のプレゼントではないかと思う。と見解を述べたのだが、ケースに名前が入っているわけではないから、誰のモノかは分からないし、プレイングカードの鑑定が出来る人が居ないから・・・。
どうもあまり乗り気ではなさそうだ。私はこれを落札出来た時には驚喜乱舞して喜んだのになぁ・・・。
マニアと一般人との差が激し過ぎるのかもしれないなぁ〜。
2月中旬にカメラマンを同行して、マジック・ミュージアムの撮影を行うから、それまでに「極上の逸品」を何にするかを決めておいて下さい。と宿題を与えられてしまった。
ウ〜ム、これは困ったなぁ〜。3万5千点もあるのに・・・何にしようか!
■2017-02-02-Thursday なんでも鑑定団アワー
テレビの人気番組の
「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン(BSジャパンで毎週木曜21時から放送)」への出演が決まったから、予行演習も兼ねて、番組をしっかりと見ておこうと考えた。
ちょうど、昨日来たディレクターが演出を担当した番組であるという。
今日2日がその放送日の木曜日である。19:55から「なんでも鑑定団アワー」として地上波(テレビ東京)の「開運!なんでも鑑定団」の再放送もしていて、21:00から石坂浩二が司会する「極上お宝サロン」の放送になる。
忘れない様に、20:30からチャンネルを合わせておいた。再放送分は以前に見た記憶があった。この番組は昔から好きでず〜っと見続けている。
私は、骨董品にはまったく興味がないが、コレクターの一人として、世の他のコレクターの悲哀と歓喜がないまぜになっていて、見ていてとても面白い番組なのである。
2日放送の「極上お宝サロン」は「徳利」のコレクターと、「ルイ・ヴィトンのトランク」のコレクターの2人だ。
私の場合は、マジック道具・フィギュア・トランプ・絵画・ポスター・衣装・書籍類で3万5千点であるし、エピソードも多いし・・・。
石坂浩二に、マジックの事を質問されて答えられなかったら恰好が悪いから、色々と確認しておかなけれりゃぁならないなぁ〜。
この番組も最初から全部見ているが、自分が出演するとなると見方が変わるもんだなぁ〜。これまでとはまた違った見方が出来て楽しかった。
■2017-02-03-Friday 節分
節分なので神社に行って厄祓いを受けて来た。
還暦のお祓いである。
私は、昭和33年の戌年生まれなのであるが、1月29日生まれなので酉年生まれの連中と一緒に還暦を迎えることになるのだ。
厄年は、厳密に云うと節分で分ける様であるから、2月3日が境目になる。私は、ギリギリで今回の還暦の厄払いの該当者になる。
十勝酉戌会(とかちゆうじゅかい)は昭和32年4月2日〜33年4月1日生まれの同学年が主体の集まりで、男四十二歳の厄払いの時に始まった会であるが、その後に女性会員も入れていて、今回の還暦は男女共通の厄払いである。
妻も同級生であるから一緒に還暦なのであるが、去年の我が家には、いろいろな事があまりにも多く起こったので、単独でお祓いに行きたいと云うのである。
仕事が始まる前の午前中に、夫婦二人で帯広神社に行ってお祓いを受けて来たのであった。
19時からは、市内のホテルで直会(なおらい)である。直会と言っても神前に捧げたものを飲食するわけではないが、まぁ、要は飲み食いするのだ。
今回は初参加の人間も多くて、55名ほどの参加があった。還暦と云うのは人生の再出発でもあるから、多くの人が集まったのかもしれない。
55名は、全員が同じ年齢であるはずなのだが、どうしても同じには見えないなぁ〜。
二次会は1月末で閉店した歌夢音を貸し切って行なわれた。昔に帰って踊るのも懐かしいものである。
結構、愉快に飲んで唄ったのであった。
■2017-02-04-Saturday 違和感
アメリカのトランプ大統領に関する報道に違和感がある。
まるでトランプを支持する人間は良識が無いかの様な報道に対してである。
これでは、影のトランプ支持者が益々表に出てこなくなるだけで、彼等の実態がまるで掴めなくて、対抗する戦略を立てることすらできまい。
ヒラリーが大統領選挙で敗北した原因を、そのままに放置して、ただトランプは間違っている。その間違っているトランプを支持する人間はバカだみたいなことばかりやっているように見える。そこには反省の色は感じられない。
トランプ反対派の方がリベラルなんてのも嘘だろう。反対集会で暴動を起こす様なのは普通リベラルとは云わないだろう。トランプ支持者が大人しく陰に隠れて、反対派は暴動?! 何だか結局は似た者同士が争っているだけにも見えるがなぁ〜。
傍観者としての醒めた目で見ていると、アメリカの病巣は相当に深いように感じる。建前の綺麗事を述べる人間がもてはやされ、本音を言う人間はバカ扱いか。
だが、本当にトランプのやっていることはムチャクチャなのだろうか?
1%の大金持ちが、長年掛けて一般大衆を洗脳して来たことを、短時間で覆そうとしているのかもしれないと思うようになって来た。
トランプ大統領の出現は、歴史の必然であるのかもしれない。
私は「グローバリズム」の光と影、功と罪を比較したら、影や罪の方が大きいと思っている。
民族の伝統や文化や風習を、時代遅れとして、それを破壊し、世界中が同じ価値観に成らなければならないなんて云うのは、私はオカシイと思っている。
何も、それを嫌だと云う人達は、放っておいてあげれば良いではないか。何も強制的に、グローバリズムを押しつけることはないと思うのである。
金、金、金の価値観で世界を統一しようと云うのが誤りであろう。
ただ、分からないのは、私はこれまで、トランプ氏は、その金の亡者であると感じていたのだ。
それが、その秩序を破壊しようと云うのだから?????。
ひょっとすると、世界は、その1%の旧来からの大金持ちと、新興の金持ちたちとの争いに突入したのかもしれない。
旧来の体制を一旦破壊して、新たに、新興の金持ちが世界を牛耳ろうというのかなぁ〜。
書いていて、なんだか益々訳が分からなくなって来たなぁ〜・・・。
■2017-02-05-Sunday 映画鑑賞
4日、5日と2日連続で映画を見て来た。
毎度のことながら、妻と2人で「夫婦50歳割引制度」だと2200円である。
4日は邦題が「ザ・コンサルタント」である。映画の最初に英語でタイトルの表示を見たら「The Accountant」であった。どうしてこれがコンサルタントになるんだろう?
そのまま訳せば「会計士」であるのだから、何も無理してコンサルタントなんて題を付けなくても・・・。
例に依って、「タネ明かし」になってしまうから、詳しいストーリーは、まだ見ていない人の為に解説はしないが、ダスティン・ホフマンが演じたレインマンの様な人の話しであるが、なかなかに面白い映画であった。
5日は「ドクター・ストレンジ」である。
宣伝で「魔法」と出ていたので、「マジック・ミュージアム」の館長としては見ない訳にはいかない。
前評判を聞くと、3Dなら面白いだろうがと云うが・・・、帯広の劇場では3Dはやっていない。
字幕版だと文字と画面を一緒に追うと気持ちが悪くなるから、吹き替え版の方が良いと出ていたのでその忠告に従って吹き替え版で見たが正解であった。
まぁ、こちらはアメリカンコミックの実写版なのであるが、MARBELは良いネタ元を見つけたものだ。
これなら、他のコミックスの主人公でも、繋ぎ合わせれば何でもストーリーを造り出せるからなぁ〜。
早くも次回作の前振りがラストのエンドロール後に出て来たから・・・。
早く、LA,LA,LANDを見たいなぁ〜。
■2017-02-06-Monday 小池劇場
20時からのNHK大河ドラマ
「おんな城主直虎」を見ようと、19:30から「ダーウィンが来た!」を見ていた。この番組も好きな番組のひとつである。私は動物ものも好きなのである。
20時になった途端に、字幕が入り、東京の千代田区長選挙で小池都知事が推す現職の石川候補が勝ったとの結果が流れた。
エッ、20時に投票締め切りだろう?もう結果が出たのか!と驚いた。
ニュース等の情勢から、石川候補が他を圧倒していたであろうことは想像出来たが、それにしても・・・。
普通なら75歳で5選目の選挙と云うのは多選批判、高齢批判など悪材料が多いはずだが、なにせ、相手の玉が悪過ぎた。いくら与謝野ブランドがあって41歳と云う若さがあったとしても、あまりにも冴えないビジュアルであった。
三人目の候補者が同じ41歳で、しかも、ビジュアル的にはハンサムで颯爽とした雰囲気であったから、これも大分損をしたなぁ〜。
飛ぶ鳥を落とす勢いの小池都知事を相手に戦うには、誰も恐れをなして名乗りを上げなかったのであろう。ドン内田はたぶん無理やりに与謝野候補を担ぎだしたのだろうが、おそらく見返り条件として、次の都議選か、衆院選にでも自民党候補者として立候補させる約束でもしたのだろうが、今回の圧倒的敗戦ではイメージが悪くなり過ぎて、この人に次は無いような感じがするなぁ〜。せっかくの銀行員を辞めてしまって人生の選択を誤ったのではないか。
しかしだ。日本人の付和雷同振りには呆れるなぁ〜。ブームは怖い!トランプを大統領に選んだアメリカを笑えないぞ。
小池都知事は破壊者としてはスゴイが、為政者としてはどうなんだろう?
東京都が運営しなければならない豊洲市場のイメージをこれだけ下げてしまっては、市場としては機能しないであろうなぁ。
廃止するにしても、築地市場を再構築するにしても、今後、莫大な税金を必要とするであろう。いくら裕福な東京都であっても1兆円近い金をドブに捨てるような行為は、経営感覚のある人間ならしないであろう。
どうやって、豊洲問題を収束させるのだろうか?
前任者等の不正を暴いたとしても、結局は、この豊洲市場を担うのは他ならぬ東京都なのであるから、東京都の改革をすると言って膿を出し切たっとしても、肝心の東京都が破産したら元も子もないではないか。
経営者感覚としては、ほどほどにしておこうと思うのが普通だが、小池都知事にはそういう感覚はなさそうだ。そこが一般大衆に受けているところなのだろうが、水清くして魚住まずである。為政者には清濁併せ呑む度量が必要だ。毒と云うのは死なない程度にしか活用できないものなのだがなぁ〜・・・。
何だか、散々に東京都を引っ掻き回して、私は国政に戻ります。ハイサヨウナラという感じがするんだがなぁ〜。
■2017-02-07-Tuesday 中島誠之助
人気テレビ番組
「開運!なんでも鑑定団(テレビ東京)」の焼き物の鑑定人で、「いい仕事してますね〜」の中島誠之助氏が帯広市内の北海道ホテルで講演をおこなったので聴きに行った。
地元の金融機関である「十勝信用組合」の創立60周年記念の講演会で、演題は「目利きの人生談義」、定員は500名である。
15時開場、15時半開演で17時までの90分間の講演だ。
14:40に会社を出てタクシーで会場に向かう。北海道ホテルは駐車場が狭いから、この時間に自分の車で行ったら、遠い所に駐車しなければならずに、雪道を歩かなくてはならなくなると考えてタクシーで行ったのだが正解であった。
14:50に到着して会場に行ったが、まだ客は100名程度、一番前列が関係者席の貼紙があるが、中央の3列目に座ることが出来た。最高の場所である。
15時過ぎからはドンドンと客が入って来て満席になった。立ち見客もいたから500名以上の客が聴きに来ていたと思う。
さすが人気番組に出ている有名人が講師だと、観客の集まりが良いなぁ〜。
この番組は23年目だと云う。中島氏は最初から出演しているから鑑定人の中では一番顔が売れているようだ。
この種の講演会としては、最近聴いた中では一番面白かった。90分間まるで飽きることが無かった。
おそらく、講演会も各地で随分やっているのだろうなぁ〜。中島氏の著作の「真贋のカチマケ(二見書房)」を以前に読んでいるから、既に知っている話が多かったが、私も講演をする立場であるから、話し方、構成の仕方など、実に勉強になることが多かった。
私は、今月の25日には東京のスタジオに行って石坂浩二さんと一緒に撮影をすることになっている。石坂さんの性格などが話の中に出てきたのでとても参考になった。
この2月は「開運!なんでも鑑定団」絡みのスケジュールで一杯であるが前段としては良い助走になった。なんだか、ワクワクしてきたなぁ〜。
■2017-02-08-Wednesday アウトライン
「開運!なんでも鑑定団極上お宝サロン」の
ディレクターから、番組のアウトラインがメールで送られてきた。
A4の用紙5枚分である。
番組の内容が、マジックマニア向けと、一般人向けとでは、関心を向ける方向性が異なるために、私が思い描いていた進行の感じとは若干違っていたが・・・。
「開運!なんでも鑑定団極上お宝サロン」の主眼はコレクション及びコレクターの紹介である。
だが、骨董品などのコレクションのように、ただ単にコレクションの品物を見せれば良いというわけにはいかない。マジックだけに不思議さも見せたいのだと云う。
かといって、マジックの特別番組ではないから、マジックの演技に時間を掛けるわけにはいかない。そうなると、前段の説明が長いマジックはお呼びではなくなる。数秒間でパッと現象が見られるモノでなければならないし、それが複数個なければならない。
更に、マジックの「タネ明かし」はご法度でもあるから、テレビの視聴者にマジックのタネがバレてしまう様な見せ方も出来ない。
石坂浩二さんや女性アシスタントにタネがバレてしまってもマズイのである。
尚且つ、女性アシスタントには、スタジオで簡単なマジックを教えて、その場で石坂さん相手にマジックを演じることをさせて欲しいと云う注文である。
これはなかなか難しい注文である。
生放送ではないから、沢山マジックを演じて、沢山しゃべって、不要な箇所はカットしてもらうしかあるまい。
13日の帯広での撮影も、沢山テープを回して、10倍分くらいの量を撮影してもらうことにしよう。
石坂浩二もエンターティナーだから、きっと、マジックの話題には詳しいのではないかと期待している。
ここは、ディレクターのセンスに頼るしかない。
■2017-02-09-Thursday ひっくり返った車
9日の昼食に近所の蕎麦屋に
徒歩で向かっていたら、セブンイレブンと満寿屋パンの西1条9・10丁目の交差点の真ん中で、札幌ナンバーの銀色の普通車が1台上下逆にひっくり返っていた。
車中に人は乗って居らず、血なども見えない。近くにはパトカー以外は、このひっくり返った1台しか見当たらない。救急車も来ていないからケガ人はいないようだ。車の前後にはぶつかった様な凹みはないから他の車と衝突した様な事故には見えなかったが・・・。
この交差点はよく車が衝突してひっくり返ったりする場所なのだ。この1年以内にも数度目撃している。
既に、警察官がパトカー3台で駆け付けており、交通整理をおこなっていた。
蕎麦を食べ終えて会社に戻る時に、再び前を通ったら、事故処理用のレッカー車が来ていて、クレーンで吊って車を元に戻している最中であった。
すぐ横のセブンイレブンに入店して、コーヒーを注文する時に店員さんに事故の様子を聞いたら「交差点が凍っていたのだろう、スリップして曲がり切れずに、角の雪山に車の右側を乗り上げて、見事にクルンとひっくり返った」のだと云う。
「車ってあんなに鮮やかにひっくり返るもんなんですねぇ〜」と感心したように言う。
単独事故だそうだ。
エ〜ッ、雪山に乗り上げた?
普通なら、スリップして横滑りして、車の横側をガードレールにぶつけてボディをへこませるか、せいぜいが車が横向きになる程度なのだろうが、映画のスタントの様に、雪山に乗り上げて上下逆にクルンとタイミング良くひっくり返ったのだろう。
よっぽどスピードを出していてハンドルが効かなかったのかなぁ〜。それにしても見事なひっくり返り様である。
事故を起こした人には悪いが、どんな状況でそうなったのか直接見てみたかったなぁ〜。
■2017-02-10-Friday 撮影準備
テレビ局の撮影が13日なので、
それに備えて、いろいろと準備しておくことがある。
まずは、午前中に床屋に行って来た。やはり身だしなみは少しは整えておきたい。
ディレクターからの注文で、25日のスタジオ撮影の際にマジックの道具等を数点持参して石坂浩二に見せる必要があるとのことだ。
いつものマジックの取材ならば、私の手技(テクニック)を見せたい所なのだが、今回の番組はコレクター&コレクションの紹介番組の「開運!なんでも鑑定団極上お宝サロン」であるから、テクニックで日常品を使ったマジックを見せるよりも、マジックショップで販売している様な道具を並べて見せて欲しい、更には、石坂浩二のリクエストに合わせて、その道具を使ってマジックを披露して欲しいと云う。
ただし、23分間にかなりの情報量を入れ込むから、ひとつ、ひとつのマジックの所要時間は短いモノでなければならない。
展示してあるマジック道具を取り出して、鏡に向かって演じて見て、使えそうなモノを選ぶ。
並べる道具には偏りがあっては、いけないと云うので、カード・花・シルク・ステッキ・箱モノ・筒モノ・水モノ・コイン・パドルムーブもの・お金モノ・ファイヤーものなどバラエティ豊かにしたい。
マジックの道具だけでは、一般視聴者はつまならいだろうから、マジシャンのブリキのおもちゃ・フィギュア・陶器人形・からくり人形なども必要だと云う。
ウ〜ン、結構大変な作業である。
マジック・ミュージアムのフロアには、まだ整理が終わっていない道具類が段ボール7箱分くらいは残っている。これらを倉庫に仕舞って、代わりに、一旦片付けてあったステージを再度設置した。
結構やることが満載であるなぁ〜。
■2017-02-11-Saturday 気分転換
マジック・ミュージアムのテレビ撮影が迫ってきた。
いろいろとアイデアを考えたり、東京のスタジオに持って行く道具を何にしようかと考えている内に、段々煮詰まってきたようなので、気分転換に外に出ることにした。
まずは、帯広駅の地下の展示場で開催されている柏葉高校書道部の展示会に差し入れを持って出掛けた。
私は、柏葉高校同窓会の文化部長を務めていて、書道展は所轄のひとつである。書道部員は48名居るというので、人数分のお菓子を買って行って来た。
その後で、映画館に行って、今日から公開の「サバイバル・ファミリー」を見て来た。小日向文世、深津絵里の主演である。
例に依って、夫婦50歳割引き制度で2人で2200円は安い娯楽である。
ストーリーは、ある日突然に、ありとあらゆる電気が使用出来なくなる。乾電池や充電式のものも含めてである。
便利さには不可逆性がある。人は一旦、便利さを味わったら、不便には戻れないものなのだ。
現代文明で、あらゆる電気が止まったら、生活が成り立たないであろう。
東京などの大都会は特に困る。3・11の大震災の際にも言われたことだが、高層マンションで電気が止まったら、エレベータ無しでは生活は無理であろう。
矢口史靖監督のコメディ映画で、笑いながら見たのではあるが、結構切実な問題提起でもある。
ちょうど良い気分転換になったのであった。
■2017-02-12-Sunday 明日は撮影日
明日(13日)はいよいよテレビの撮影だ。
これまでに、テレビの取材は数多く受けて来たが、マジック・ミュージアムの紹介に23分間もの放送時間を取ってくれる番組は初めてである。
明日の取材は、テレビ東京系列の人気番組「開運!なんでも鑑定団(毎週火曜日21時〜(今田耕司司会)」の兄弟番組で、去年の4月から、この番組の出演を降りた石坂浩二が司会をする「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン(毎週木曜21時〜)」と云う番組がBS放送の「BSジャパン(7チャンネル)」で始まった。
地上波の今田耕司が司会する方は、ある品物一品の価値を鑑定士が鑑定して金額に換算して提示する番組で、品物の持ち主の紹介VTRが数分間、品物の作者の紹介の方が持ち主紹介よりも長い数分間で、持ち主よりも品物に重点を置いた番組構成になっている。
出演者数も、芸能人は1人、一般人は2人、出張鑑定で数人となっており、一人当たりの時間はあまり長くはない。
一方のBSジャパンの石坂浩二が司会する方の番組は、コレクターやコレクションの紹介に重点が置かれていて、ゲストも2人だけだから、放送時間が一人23分間ほどになる。だから、マジック・ミュージアムにとってはこちらの方がピッタリと合っているように感じている。
これまでに、マジック・ミュージアムのテレビ取材は、2015年12月3日の「プレ・オープン式」前に、その情報を知ったNHK記者が10月中旬に取材をしてくれた。
撮影は1日掛かりであったが、放送時間は5分間ほど、それでも10月下旬のNHK朝の全国ニュースで2回も放送してくれたのであった。
その後も、さっぽろ放送(STV)の「突撃!ホットサンド」という番組で人気お笑い芸人のサンドウィッチマンの取材や、北海道放送(HBC)の月曜から金曜の15:45〜19:00までの帯番組|今日ドキ!」でも2回の取材があった。
「今日ドキ!」では放送時間12分間の特集ということで、3日間もの密着取材を受けたのであった。
今回は、その倍の23分間である。果たしてどんな撮影になるのやら・・・。
■2017-02-13-Monday 撮影日
13日はテレビの撮影日。
師匠夫人のまこママとディレクターは前日に東京から帯広入りしている。
札幌からは、プロマジシャンのスペンサー・トリックスも応援に駆け付けてくれた。
当日いきなりの撮影では、戸惑うことも多いだろうと、前日に、4時間ほどの打ち合わせを行った。
撮影にはこうした段取りが重要なのである。
私は朝8時半から、まこママは9時に合流して準備を始めた。カメラマンが札幌から車で帯広に10:30頃には入ると言っていたが、予定よりもかなり早く到着したので、その分、撮影も早めに始めることにした。
映画やテレビの撮影というのは、必ずしも順番通りに撮影をしていくわけではない。撮り易いモノや場所から撮影して、後で編集をして繋げ直しをするのであるが、「開運!なんでも鑑定団」の出演者は、いわゆる素人の一般人であるから、そういう撮影の仕方をすると混乱してしまう人がいるので、いつもは順番通りに撮影をしていくのだが、とディレクター。
しかし、今回は、まこママもスペンサーも私も、皆、撮影経験が多いから、ディレクターの撮り易い形で良いですよということになった。
撮影は順調に進んだが・・・。
去年寄贈を受けて届いたイリュージョンの大道具の名から、ひとつ実演をやって欲しいというディレクターからの注文である。
テレビの見た目上も、まこママがかつて道具の中に入ったことがある「ジグザグ」という道具が良かろうということになった。
早速、練習をしてみたのだが、まこママが太り過ぎで中に入るのは無理だと言う。急遽、中学生の姪っ子に連絡して手伝ってもらうことにしたが、彼女はマジック未経験である。
本来なら、十分に練習を積んでからなのだが・・・。
中学校が終わってからだからミュージアムへの到着は15時過ぎになる。30分ほどの練習をしてから本番に臨むが・・・。まぁ、なんとかかんとかマジックにはなっただろう。
取材は結局19時まで続いたのであった。
昼食も取らずに10時間連続の撮影はさすがに疲れたが、細かいところまでジックリと撮ってくれたので、きっと良い番組になるであろう。
後は、私が東京のスタジオに、数十点のマジックグッズを持って行って、石坂浩二と対談しながらの撮影が残っている。
今回撮影したものと、これから東京のスタジオで撮影するものを合体させて一本の番組になる。
放送日は3月23日(木)21時〜の予定であるが、まだハッキリとは決まっていないと言う。
果たしてどんな番組になるのやら、期待大である。
■2017-02-14-Tuesday 疲れたなぁ〜
10時間にわたる取材は
結構疲れたなぁ〜。
10時間ほとんど立ちっ放しだったので、腰と膝が痛くなった。私も年を取ったと云うことかなぁ〜?
まだこれからの仕事としては、ディレクターが選んだマジックグッズなどを梱包して、テレビ局に発送する仕事が残っているのである。
当初、スタジオに送るのは5〜6点かと思っていたのだが、画面上もこのミュージアムみたいに品物で溢れさせる演出をしたいと60点ほども選んでいったのである。
マジックグッズの箱は捨ててしまったから、プチプチなどで養生しながら梱包をしなければならないので、結構な仕事量になるだろうと思う。
ディレクターからは、テレビ局のお偉いさんに14日の夜にプレゼンをして番組内容の了承を得てから発送をして欲しい。
万が一、追加で送ってもらうものがあるかもしれないので、14日の夜にメールで連絡するから、それまでは梱包をしないで待っていて欲しいとの注文である。
送る前にリストも作らなければならないし、結構面倒な仕事である。
明日一日で仕上げないとならないなぁ〜。
自宅に戻って、十勝毎日新聞を見たら社会面のトピックス欄に、昨日のテレビ局が取材している場面を、新聞記者が取材して記事にしてくれた。
毎回、目立つ場所に載せてくれるから、多くの人が見ているだろうと思う。ただ、心配なのは、皆、地上波の「開運!なんでも鑑定団」に出演すると思っていることだ。BS放送の方なんだよ!と言っても、意外とBS放送を見ている人が少ない様なのである。
地上波よりも面白い番組が多いのになぁ〜。
■2017-02-15-Wednesday 暗殺?!
北朝鮮の金正男が暗殺された?
と云うニュースが流れたが・・・。
場所はマレーシアのクアラルンプールの空港で、衆人環視の中の受付カウンター前で、女工作員と思しき2名に毒物でヤラレタと云うが・・・。
まるで、古いスパイ映画の様であるなぁ〜。
現在時、あらゆる場所に監視カメラがある状況で、しかも、国際空港内の衆人環視の中で、堂々とこんな手口で殺るなんて、ある意味スゴイ!
ここ最近の暗殺と云えば、ロシアの専売特許かと思っていた。北朝鮮は残虐な公開処刑専門かと思っていたが、暗殺部隊もあったんだなぁ〜。
ニュースでは、マレーシアと北朝鮮は国交があると言っていたが、いくら国交があったって、自国内で堂々と要人を暗殺されたら、マレーシアの面目は国際的に丸潰れになるだろうに・・・。
その行為をマレーシア政府が簡単に許すなら、今度は逆にマレーシアが世界中から非難されるであろう。危険な国として観光にも影響が出る。
中国だって、匿っていた金正男をこんな形で殺されたら、こちらも面目丸潰れであろう。北朝鮮の孤立を深めるだけのような気がするがなぁ〜。
この暗殺にいったいどんなメリットがあるんだろう?
逆に、メリットが無くても、殺さなければならない理由があるとしたら、北朝鮮内で金正恩の立場がかなり揺らいでいると考えるのが妥当であろうなぁ〜。
金正恩は自分に取って代わって、担ぎ挙げられる可能性のある人物をすべて消しておきたいと思っているのかもしれない。
それだけ、自分に自信も無いし、クーデターへの恐怖でおちおち眠ってもいられない切羽詰まった心理状況なのかもしれないなぁ〜。
アメリカもグラグラ揺れているし、北朝鮮がこんな状況では、いつ何時、何が起こるか分からない。
なにせ、トランプ大統領も金正恩も、図体はデカいが、頭の中はまるでガキみたいな二人だから、子供の喧嘩みたいに意地の張り合いで、ミサイルのスイッチを押しやしないかと心配である。
なんだか、世界がキナ臭くなって来たなぁ〜。
■2017-02-16-Thursday 荷造り
13日にマジック・ミュージアムで撮影したBSテレビ
BSジャパン(7チャンネル)の「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン(毎週木曜21時〜放送)」。
25日には東京のスタジオで、石坂浩二を前にしての撮影が行われるのだが、その撮影の際に、スタジオに並べるマジック・グッズなどを、ディレクターが選んでいった。20日の月曜日の午後に必着との指定である。
最終的に選んでいった品物は60点以上にもなったが、天気予報を見たら明日辺りから全国的に荒れ模様になるという予想であるから、確実に月曜に届けるには、今日中に発送しておきたいと考えた。
100円均一ショップに行って、緩衝材などを購入してきて、段ボールに詰めていく。壊れ易いモノが多いから慎重に梱包作業をおこなった。
結局、大きな段ボール4個にもなったのであった。
16日の夜は20〜22時までBSジャパンで「なんでも鑑定団アワー」が放送される。20〜21時は、地上波の「開運!なんでも鑑定団」の再放送であるが、この回は見逃していたので、20時からテレビを点けて見ていた。
21時からは、私が今度出演する「開運!なんでも鑑定団極上お宝サロン」の放送である。
自分が出る時のために時間配分を計りながら見ることにしたら・・・。
なんだが、いつもと様子が異なる。
今回のゲストは「昭和グッズ」のコレクターであると云う。
見ていたら、なんだかVTRの時間がいつもよりも長いのである。
今回は、一人のゲストで1時間の番組と云う構成になっているようだ。
コレクターは55歳というが、髪の毛が少ないから、私よりも年上に見える。ウ〜ン、見た目はかなり重要だなぁ〜。
早口で、やけにせわしない、ハイテンションのおっちゃんと云う感じ、コレクションも展示の仕方も、それほどスゴイとは思わなかったが・・・。
千葉の松戸で、電車を家の中に入れた駄菓子屋をやっているVTRも流れたが、現在売っているお菓子を見てもなぁ〜、これってコレクションなのかい?
今回は、コレクションの紹介という、これまでのパターンとは随分違った感じがした。出演者が昭和30年代頃のことを懐かしむ番組という感じであった。
昭和グッズの収集家なら、この世に掃いて捨てるほど居る。帯広にだって、私が知ってるだけでも2軒もあるぞ。
「自慢の逸品」も「鉄道員セット」を10数点まとめて出品したから、「逸品」イコール「一品」と思っていたイメージが変わってしまったなぁ。
今回の放送は、私の回にはあまり参考にならなかったなぁ〜。
■2017-02-17-Friday 雨?
朝方、ズズ〜ンと云う音と地響きがした。
屋根の上の大きな氷の塊が落下したのであった。
起きてカーテンを開けて窓の外を見たら、雨が降っている。
エ〜ッ、2月中旬に雨?
天気情報を見たら、今日の帯広の最高気温は+6℃になると云う。
北海道の人間は、普段、この時期に、気温にいちいち「マイナス」と云う言葉を付けない。「マイナス」なのが当たり前だからだ。
それが・・・。
ここ2〜3日は確かに寒くはなかった。昼間にコートを羽織らなくても昼食に近くの蕎麦屋までは行けるような気温であった。
道路の氷も融けて、かなり路面が露出してきた感じがしていたが、+6℃というのは、ちょっとこの時期には暖かすぎる。
我が家の屋根の様に、氷の塊がいきなり落ちてくるし、山間部では雪崩が起きる。
今朝の新聞記事で、このところの高目の気温で、各学校の「陸(おか)リンク」(グランドの積雪を踏み固めて水を撒いてスケートリンクを造る)の氷が融けて、スケートの授業が出来ないと書いてあった。
道路も、周りの積んである雪が融けて、路面に流れてきて、その水が夜にマイナスになって凍ったら、路面がツルツルになってかえって危ない。
季節と云うのは、寒い時には寒く、暑い時には暑くなってくれないと、いろいろと支障が出るもんだ。
おかしな天気である。
■2017-02-18-Saturday 土曜日
25日のスタジオ収録までに
スタジオで石坂浩二に披露するマジックの練習をしておかなければならない。
ディレクターは、道具がやってくれるマジックだけよりも、ごく普通の品物を使ってテクニックで見せるモノもやって欲しいと云う。
これも、前説が長いものはダメで、瞬間芸的な短いモノでなければならない。結構、注文が難しい。
学生時代は、一日7〜8時間も練習していたが、ここ最近は、まるで練習をやっていない。昔の練習で身に付けた技術の遺産だけである。
元々、坂本家の遺伝で、手汗がスゴイので、ボール系のマジックは汗で滑って落とし易いのだが、練習するのはボール系が好きなのである。
やはり、一番最初に手にしたマジックが「シカゴの四ッ玉」と云うボールのマジックであったからだろう。どうもボール系に愛着があるようだ。
会社から、重たいボールを数種類持って来て、手の上で転がしていたら、腕の筋肉が攣ってしまった。
普段からの鍛え方がなっていないから、使う筋肉が違っていてその筋肉が痙攣するのだろう。これはマズイ。本番で筋肉が攣ってしまってはシャレにもならない。
本番前に、少し、鍛えておかなければ・・・。
ズッ〜とそればかりやっているのも、気が滅入る。気分転換に、またまた映画に行くことにした。例に依って夫婦50歳割引き制度で2200円と云う安価な娯楽である。
今回は、邦画の「相棒」である。
選んだ理由は、石坂浩二が出演しているからだ。今度のスタジオ収録の際に何等かの参考にならないかと考えたのである。
まぁ、役者が役柄に合わせて演技しているだけであるから、本人の普段の姿が画面に現われるわけではないので、当たり前だけどあまり参考にはならなかったねぇ〜。
映画は、まぁまぁ楽しめた。
自宅に戻ってからまた練習だ。
■2017-02-19-Sunday 日曜日
もうすぐ東京のスタジオでの撮影であるが、
帯広での撮影との間に、12日間もの時間が空くので、何だか気が抜けてしまったようである。こんなことではイカンイカン。
昔から、事前に準備をしたり、練習をしていても、いざ本番になると急に違うことをやりたくなる衝動に駆られる悪い癖がある。
どうも常に新しいことにチャレンジしたくなる癖があるようだ。
同じことの繰り返しが苦手なのである。
だから、あんまり事前に準備することが逆に働く可能性があるのだ。それでも、スタジオ撮影の想定をしておいて、そのシミュレーションに備える練習はやっておかないと・・・。
今日は、妻に撮影時に着ていく服装のコーディネイトをしてもらおうと考えていたのだが、妻は他のことに忙しくしていて後回しである。まだ5日もあるから大丈夫であろうが・・・。
ディレクターから、透明な直径12㎝ほどのボールを使うコンタクトジャグリングの演技をするように要請されている。
ボール系が好きだから、以前に購入していたのだが、ほとんど練習をしたことがない。
コンタクトジャグリングはその名称の様に、マジックと云うよりはジャグリング、つまりは曲芸なのだが・・・。
一般の観客にとっては、不思議に見えるものは全てマジックと云う括りなのだろう。帯広での撮影時にもそれは伝えたのだが、スタジオでちょっとだけやってみせて欲しいというのである。
マジックと分野は違うが、毎年平原まつりでやっている「北の大地de大道芸フェスティバル」にコンタクトジャグリングを演じるジャグラーが居たので、何回かは目の前で演技を見てはいるのだが・・・。
それだけで、すぐに演じられるモノではない。ジャグリングこそ、毎日の練習が必要な分野だからだ。
数秒の演技ではあるが、練習はしておかないと・・・。
ウ〜ン、結構厳しいねぇ〜。
■2017-02-20-Monday 北朝鮮
北朝鮮って何を考えているんだろう?
数少ない友好国であるマレーシアの国際空港内で暗殺を実行するなんて・・・。
どんなに良好な関係の国であっても、これだけ主権を蔑ろにされたら、普通は怒って当たり前だろうに・・・。
これで、マレーシア政府が、北朝鮮の言いなりになっていたら、今度は逆にマレーシアが世界中から孤立してしまう。
観光にだって、多大な悪影響を与えるのは必至であろう。
ここ数日のマレーシアから出てくる情報は、犯行時の映像も含めて、スゴイ量である。
ここまでの情報がこんなに早く出ることは珍しいのではないか。
逮捕された二人の女は、どうやら素人であるようだが・・・。テレビの悪戯番組の撮影とか言って騙されていたような様子であるが・・・。
恐ろしいのは、犯人の女が、肌にチョット付いただけでも命に危険が生じるVXガス(まだ特定されていないが)を、Tシャツ姿の軽装で扱っていることだ。
手袋の上に、チューブで塗ったようだが、犯行後に手袋を脱ぐときに触れても危険なのは同じだろう。
はたして知らなかったから出来たのか、熟知していたから出来たのか、どちらなのだろうか?
北朝鮮にしてみれば、この女が、犯行後にVXガスに触れて死んでくれた方が良かったのかもしれないなぁ〜。
北朝鮮側の言っていることは、矛盾だけである。
マレーシアに主権のあるマレーシアの国際空港内で、事件と思しき状況で死因不明で人が死んだらマレーシアの警察が調査するのはごく当たり前のことだろうに、しかも北朝鮮が主張するように、それが金正男ではなく一般市民のキム・チョルなる人物であるというなら、尚のことそれに怒るというのはどう考えても異常なことである。
これによって、マレーシアとの友好的な関係は崩れるであろう。
金正恩は、この時期にどうしても正男を暗殺しなければならなかった切羽詰まった状況にあるのだろうか?
今回の暗殺によって、世界からの孤立は益々深まるであろうから、正恩の置かれた状況はもっと悪化していくだろうというのが普通なのだがなぁ〜。
分からん国だなぁ〜。
アメリカのトランプ大統領も危ういし、韓国もズタズタだし、切羽詰まった金正恩が、今しかないとミサイルにVXガスを搭載して発射しまくったら・・・、世界はいったいどうなるのだろう。
■2017-02-21-Tuesday 冬季アジア大会
現在、帯広市で冬季アジア大会の
スピードスケートの大会が開催されている。
帯広の森にある屋内スケートリンク「明治北海道十勝オーバル」では、スピードスケート部門が開催されているが、日本人選手が大活躍して、連日のメダルラッシュであるが・・・。
この中で、オカシナことがあった。
女子の1500メートルで、1位が高木美帆(妹)、2位が押切美沙紀、3位が高木菜那(姉)、4位が佐藤綾乃選手と上位を日本人が独占したのであるが、なぜだか3位に入った高木菜那選手に銅メダルが授与されないと云うのである。
アジア大会の規定では「一つの国や地域でメダルを独占しない」と云うルールがあるのだと言う。
?????
アジア大会って、国と国との戦いだったのかい?
この競技は個人戦で、団体戦じゃぁないのに・・・。
あくまでも選手個人の戦いだと思っていたのだが・・・。
まぁ、ルールはルールであるし、選手らも事前にそのことは知っていたみたいだが・・・。
何だか、どこかの国の小学校の運動会みたいに、選手は皆んなで手をつないで一緒に走りましょうね〜順位は関係ありませんよ〜を連想してしまって笑ってしまったではないか。
結果は5位の選手に銅メダルが授与されるのだと云うが、こんなことで銅メダルを貰った選手は本当に嬉しいのだろうかねぇ〜。
こう云う大きな大会で、成績に関係なく、変なルールで5位の選手が銅メダルを授与されて、3位の選手には当たらないなんていうのは、どう考えてもスポーツじゃないだろう。
「アジア親善ゲーム大会」にでも名称変更した方が良いんじゃないの。
このルールを考え出した奴ってのは、メダルの意味を理解していない奴なんだろうなぁ〜。
選手はメダルが欲しいから3位までに入るのが目標なのに・・・、3位と4位じゃ、差は一つでもメダルが貰えるか否かで、その後の選手の生活が大きく変わると云うのになぁ〜。
賞状1枚とメダルの差がまるで分かっていないなぁ〜。
何だか、急に、この大会が面白くなくなってしまったよ。
■2017-02-22-Wednesday 宇宙人
米欧の国際チームが、
地球から39光年(1光年は約9兆4千6百億㎞)離れた先の宇宙で、生命を育む可能性のある惑星が7個も見つかったと発表した。
この7個の惑星は一つの恒星トラピスト1の周りを回っており、すべての表面に液体の水が存在し、海がある可能性もあると云う。
7個の内の5個は地球とほぼ同じ大きさで、後の2個は地球と火星の中間の大きさだと云う。
恒星トラピスト1の明るさが、太陽の1千分の1以下の明るさしかなくて、大きさも木星よりも直径が2割大きいだけというのがチョット気になる点だが、それでも、同時に生命の存在の可能性がある星が7個も同時に見つかったというのは、何だかワクワクするニュースだ。
私は「不思議」と云うテーマで、書籍を収集しているから、当然ながらUFOや宇宙人関係の書籍も沢山持っている。
この広大な宇宙で、生命が存在する星が地球だけという方があり得ない話であると昔からズ〜ッと思っていた。
地球の存在そのものが、他の星にも生命が存在することの証明でもある。
地球だけが特別なわけがない。
ただ、UFOが宇宙人の乗り物であるかどうかは別問題でもあるが・・・。
もしかして、この惑星に地球人と同じ様な宇宙人が居て、それも一つではなく7個全部に居て、お互いに切磋琢磨して科学技術を競い合っていたら、宇宙船を造り出す技術が発展しているかもしれない。
地球では未だ解明されていない科学技術で、39光年離れたところにある星から、パ〜ッと地球まで来られるスゴイ科学力があるかもしれないではないか。
そんな想像をしてみると、何だかワクワクしてくるなぁ〜。
最近の嫌なニュースの中で、久しぶりに気持ちが明るくなったニュースであった。
■2017-02-23-Thursday プレミアムフライデー
明日24日は、
初めての「プレミアムフライデー」であるが・・・。
プレミアムフライデーとは、政府(特に世耕経済産業相の肝入り)が経団連などと連携して、去年の12月から検討してきたもので、毎月末の金曜日に早めに仕事を切り上げて、夕方から買い物や飲食、旅行などを楽しんでもらい、消費の拡大と、働き方を改革する2つの狙いがあるという。
アメリカの「ブラックフライデー」に倣って、デパートなどでセールを実施したり、特別な商品・サービスを提供することを想定しているようだ。
世耕経産相は「政府としては、プレミアムフライデーの取り組みが単なる安売り日ではなく、デフレ的な傾向を変える、一つのきっかけになることを強く期待している」とコメント。
さらに、この取り組みが働き方改革とも連動するとして、「企業が従業員に対して有給休暇の取得促進やフレックス制度の活動を促すことで、買い物や家族との外食、観光やボランティア、旅行など、豊かさや幸せにつながる充実感や満足感を得ることができる環境づくりにつながることを期待している」などと語ったが・・・。
政府は、こんなに休みばっかり増やしてどうすると言うんだろう?
国民が金を使わないのは、休みが無いからじゃぁなくて、将来が心配だからだろうに。
景気を良くしたいなら、休みなんぞを増やすよりも、年金や社会保障制度などをしっかりとして、将来に安心が出来るようにすることが先決だ。
皆、国が頼りに出来ないから、自分で将来の為にお金を貯めようとして財布の口を閉めているのだ。
将来に不安が無くなれば、少しはお金を使うだろうが・・・。
年金が貰えるかどうかも不安で、給料も上がらなくて、おまけに会社がいつ潰れるか分からないなんてなったら、誰だって景気良く金を使うもんかね。
かつては日本を代表するような大企業の東芝やシャープなども存続すら危うい時代である。大会社に就職出来たとしても、明日はどうなるか分からないという不安がある。
就職出来たとしても、終身雇用もなくなり、年功序列もなくなって、住宅ローンが当初の計画通りに払えないかもしれないような不安な状況で金を使えって方が無理だろうに・・・。
それでなくても、日本は人手不足だと言っているのに、この上更に休みを増やしたら、完全週休2日制で土日が休みの会社員は、金曜日の3時に退社したら、逆に仕事はいつやると云うんだい?
毎日が休みのような国会議員の考え出しそうな愚策だよね。
■2017-02-24-Friday システム破綻
インターネット通販が隆盛になり、
デパートなどの小売り業界を窮地に陥れているが・・・。
この業界も、配送してくれる会社があって初めて成り立っている業界である。インターネットで売れても、その商品を素早く届けてくれる会社が無かったら成り立たない。そういうシステムになっているのだ。
そんな中で、宅配便最大手のヤマト運輸の労働組合が、荷受量を抑制することを会社側に要求したと云う。
インターネット通販の拡大などを背景に宅配個数が増える半面、トラックドライバーなどの人手不足で慢性化している長時間労働の軽減を図る目的だと云う。
ヤマト運輸の平成28年3月期の宅配便取り扱い個数は、過去最多の17億3千万個。今期はさらにこれを超える見通しで、労組は、次期の宅配個数を今期以下の水準に抑えるよう求めていると云う。
運送業界はどこも慢性的な人手不足が課題らしい。
確かにそうだろうなぁ〜。
郵便局も含めて、宅配便の「不在通知書」が我が家のポストに入っていることがあるが、電話したら夜間でもその日の内に届けてくれる。
旅行などで2〜3日不在にしていたら、その間に「不在通知書」が2枚も3枚も入っていることがあるが、そうなると、ドライバーは2度手間、3度手間で、その間、何度も我が家を訪ねて来てくれたということだ。
運転して、荷物を運んで、これでは身体がもたないだろうに・・・。
最大手のヤマト運輸の動きに他社が追随する可能性があると云うが、合わせた方が良い。
ドライバーが疲れて、居眠り運転でもして、事故を起こされては、巻き込まれた方はかなわない。
ドライバーの負担が重い夜間の時間帯指定配達も、見直しの対象となり得るというが、元々この業界のサービスはあまりに過剰だと思う。
インターネット通販の会社も、売るばっかりではなくて、配送ドライバーの負担のことも少しは考えた方が良いと思う。都内では注文したその日の内に届けるサービスも始まったというから少し異常だ。
お互いに持ちつ持たれつじゃなくちゃぁ〜ね。
少し不便なくらいの方が落ち着いた生活が出来るのになぁ〜。
■2017-02-25-Saturday 東京①
テレビ出演の為に東京に行く。
ディレクターから「この時期の北海道からの移動は天候に左右され易いから前日に東京に入って欲しい」とのことで24日に上京することになった。
天気予報を見たら、北海道は十勝を除いて荒れ模様の気配であるが、十勝は晴れの予報である。
もしも、悪天候で飛行機が飛ばなかったら、列車で青函トンネルを通って新幹線で東京入りでもしようかとも考えていたが、JR北海道が脱線事故を起こしたので、このルートは通れない。
飛行機が無事に飛んだから良かったものの、肝心な時に頼りにならないのがJR北海道である。
ディレクターが手配してくれたのはエァードゥであった。
初めて9:15発のエァードゥで東京に行ったが、羽田空港では、一番端のデッキで出口までが遠い。
普段、帯広ではほとんど歩かないが、東京に行くとやたらと歩くことになる。早速、空港でかなりの距離を歩かされるはめになった。
テレビ東京のスタジオは天王洲アイルにあるので、モノレールに乗って行くことにしたが、快速に乗ってしまったので浜松町までノンストップである。
ホテルもディレクターがスタジオ近くの「ホテルサンルート品川シーサイド」を手配してくれているが、まだ11:30なので、ホテルのチェックインタイムにも早い。
浜松町駅のコインロッカーに荷物を預けて、まだ行ったことがないスカイツリーに行くことにした。
浜松町駅に隣接している都営地下鉄大門駅から押上駅に行く。
この日は、スカイツリーも空いていてまったく待たずに、展望室まで行くことが出来た。
東京タワーにはここ最近随分と行って展望室にも上っているが、見える景色がまったく違って関東平野の広さが実感できる場所である。外を眺めるだけで十分に楽しめた。
隣接する「ソラマチ商店街」などが想像していたよりも広く大きかったので驚いたが、中の店をグルグルと歩き回っていると足が痛くなってきた。
もう今日はかなりの距離を歩いている。
明るい内に、ホテルに入って、そこからスタジオと25日に大学時代の友人と会食する居酒屋の場所を確認することにした。
地下鉄で大門(浜松町)まで行くが、ここで軽く更科の盛り蕎麦を食べる。大門更科蕎麦店の更科が好きなのである。
モノレールで天王洲アイル駅に行くが、ホテルは「りんかい線」品川シーサイド駅に直結しているので、りんかい線に乗り換えるが、同じ駅名の天王洲アイル駅なのに距離が200mくらい離れている。しかも空中を走るモノレールの駅から、海のかなり下を走る地下鉄の駅であるから、上下の距離もかなりのものである。
東京はこれだから嫌になる。
ホテルにチェックインして、部屋に荷物を置いてから、フロントでホテル近隣の地図をもらって、スタジオまで徒歩で行く。場所と所要時間を調べるためである。徒歩12分であるから、自宅と会社の距離ぐらいであった。
スタジオから、品川駅までは、これまた徒歩で12分くらいの距離である。明日の18時には大学時代の友人と一緒に会食の予定であるから、その店の場所を確認しておく。
品川には今でも良く行くが、新幹線側の方に行くのは15年振りである。イヤァ〜驚いたなぁ〜。高層ビルが林立していて、そのビル同士が繋がっているし、中央には公園みたいな広い空間まである。随分と変わったもんである。
事前に調べておいて正解であった。きっと明日訪れても広過ぎて迷ったことであろう。
所要時間と場所の確認が終了したが、19:30に次女と食事をすることになっている。待ち合わせ場所は有楽町の駅前である。
まだ時間がタップリあるし、歩くのは疲れるから、17時からの映画「ミス・ぺディグリンと奇妙なこどもたち」を見ることにした。終了時間が19:10だから丁度良い。
監督のティム・バートンの世界観が好きで、彼の監督作品はほとんど見ているが、今回の作品はイマイチであった。
映画が終わると同時に、娘から電話入る。早目に到着したという。
最初はうなぎの竹葉亭に行くつもりであったが、電話したら満席で1時間待ちだと云うので、近くの鉄板焼き店に入ったのだが・・・。値段だけ高くて味はイマイチであった。
歩き疲れたのと明日の為に、食事を済ませたら、サッサと店を出る。1時間も居なかった。
娘は埼京線で帰ると云うので、私は大﨑からりんかい線で帰ることにした。大崎駅まで一緒に行って、そこで別れる。時間はまだ21時前、娘とはただ食事をしたでけであった。
私が大学生だった頃よりも、新しい路線が増えていて、一見便利な様に見えるが、歩いて行った方が公共交通で行くよりも早く着く場合もあるし、乗り換えの面倒さや、距離の長さに疲れる。
ホテルに戻ったら、明日の台本の最終稿がFAXで送られて来ていた。部屋に戻ると足がパンパンに張っている。マッサージを頼んで揉んでもらい。台本を頭に入れて23時には就寝したのであった。
実に長い一日であった。
■2017-02-26-Sunday 東京②
25日はいよいよテレビの撮影である。
出演する番組はBSジャパンの「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン」である。BSジャパンはテレビ東京系列なので、撮影は天王洲アイルにあるテレビ東京のスタジオで行われる。
宿泊しているホテルサンルート品川シーサイドからは目の前の海岸通りを歩けば12分で着く距離だ。
昨日の内に実際に歩いて確認してある。
スケジュール表には、10時にスタジオ入りとあるが、10分早目に着くように出発した。撮影にはユッタリした対応をしておかないと何となく心が落ち着かないからだ。
第2スタジオに入ると、スタッフはもう準備をしている。私が事前に送っておいたマジックグッズをひな壇に並べてある。
「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン」は昨年の4月から始まった石坂浩二が司会する番組であるが、私は大好きな番組なので全部見ている。
テレビのスタジオってのは、マジックのトリックアートの世界である。テレビ画面を通して見ると、立派な部屋に見えるものが、ペラペラのベニヤ板一枚で造られている。いわゆるセットと云うモノだが、毎週、毎週、番組の度に組み立てて、撮影が終了したら分解して倉庫に片付けるのだから大変な作業である。
まずは、ディレクターと台本を見ながら全体の流れを確認、その後で、カメラテスト。番組内で披露するマジックを実際にカメラマンの前で演じて、カメラの位置や角度など決めていく作業だ。
それが終わったら、アシスタントの女子アナの松丸さんに、番組内で演じさせるマジックの指導をする。松丸アナが石坂浩二にマジックをやって見せるという趣旨なのである。
簡単に出来るものを選んでおいたが・・・。この指導している場面も撮影をすると云う。
指導が終わったら、別の出演者の撮影が始まる。
「カレイドスコープ万華鏡」のコレクターの方だ。楽屋で早めの昼食の弁当を食べながらモニターを見て撮影の進行の仕方を学習する。
弁当は種類が豊富で好きなモノを選べる。私はスキヤキ弁当を選んで食べた。なかなか美味しい弁当である。
万華鏡コレクターの撮影が終わり、14:30からは私の本番撮影である。楽屋からスタジオ入りしてディレクターと最終確認。石坂浩二がスタジオ入りして来たので挨拶をすると「昔、500円で買った手品セットを持っていた。3種類くらい入っていた。手品って誰でも一度はやるよね〜」と云う。何でも知識豊富な人だからマジックのことも知っているようだが・・・。
いよいよ本番である。スタジオでの撮影は、これまでに何度も体験しているが、やっぱり緊張するなぁ〜。でも、台本はしっかり頭の中に入れてあるし・・・。
さぁ、撮影が始まったが、どうも石坂浩二は、全体の流れを知らない様である。今日のゲストはマジックグッズコレクターとだけしか聞いてないような感じなのである。どうやら新鮮な驚きを出す為に自然の流れ、その場の雰囲気に合わせて収録して、セリフは石坂浩二に任せているようなのである。
まるで、台本通りのセリフで進行しないのだ。ディレクターとの打ち合わせとは違う受け答えなのである。この質問に対しては、事前にこう言おう、ああ言おうと考えていた受け答えが、まるで出来ないのだ。
ディレクターがカンぺ(カンニングペーパー)で盛んに私に合図をするのだが、それは目に入っているのだが、石坂浩二の話が、なかなかそっちの方向に向かわないのである。
まぁ、こう云う時は慌てずに、流れに任せるしかない。私が勝手に話し出す訳にはいかないと思った。
場面転換の為に、一旦、カメラが止まった時に、ディレクターが私のところに駆け寄ってきて「生放送ではないから、編集が出来るからドンドン坂本さんから言ってもいいんですよ。」と云うのだが・・・。
淀みのない石坂さんの話を遮って話し出すこともなかなか出来るものではない。
次は13日に帯広で撮影したVTRをスタジオで見ながら、会話を入れていく場面であるが、このVTRは私も、この日初めて見るものだ。
13日は10時間も撮影して行ったのだが、それをたった4分数十秒のVTRに編集してあるので、何がどう映っているのかまったく知らないのだから、石坂浩二の反応に何をコメントしたらよいのか、これは結構難しい作業であった。
私も数点、マジックを演じたのだが、カードマジックでミスをしてしまった。
後から、もう一度取り直してもらったが、ここは生ではないから助かった。
『マジックは「タネ明かし」はご法度です』と予め伝えてあるのに、石坂浩二はドンドンと「タネ」をしゃべってしまう。自分の知識の中のひとつとしてマジックのタネも披露しくなったのだろうなぁ〜。
こりゃ〜マズイぞ!
ディレクターは「マジック番組」ではないから・・・と云うが・・・。
16:15には、石坂浩二らとの撮影は終了。用意した色紙にサインを貰って一緒に写真を写してもらった。
石坂浩二から記念品として彼がCMに出演している「ハズキルーペ」と云うメガネ型の虫メガネを頂いた。
この後は、マジックグッズの1点ずつの撮影がある。
13日の撮影は10時間、この日の撮影は5時間程度、それを23分間の番組に編集すると云うのだから、果たしてどんな内容になるのやら。楽しみでもあるし、不安でもある複雑な心境だ
放送日は3月23日(木)の21時からとのこと。
スタジオでは「土人形コレクター」の撮影が始まった。この日は3本も撮るのだ。スタッフは大変だろうなぁ〜。
憧れの番組に出られただけで嬉しいのに出演料まで頂けると云う。交通費、宿泊費だけでも嬉しいのに、その上に出演料まで貰えるとは・・・。
私のマジックグッズの撮影は17:30まで続いた。まだ荷造りが残っているが、18:00に品川で大学時代の友人と飲むことになっているので「荷造りは任せます。」とディレクターに伝えてスタジオを後にした。
久し振りに駒澤大学手品奇術研究会の仲間と合って飲んだからか、一気に緊張がほぐれて、かなり酔っ払ってしまった。
ホテルに帰るのに足元がかなりフラフラしていたのであった。
この日も長〜い1日であったなぁ〜。
■2017-02-27-Monday 東京③
テレビの収録が終わった
翌26日の帰りの飛行機は、エアードゥの羽田空港発18時の便をディレクターが予約してくれている。
10時にホテルを出て、りんかい線で大崎に、大崎で山手線に乗り換えて品川に到着した。
今日はあいにく「東京マラソン」の日である。東京都心の繁華街はどこもマラソンの見物客が大勢居るし、交通規制もしているから繁華街を見学するには最悪の日である。
ここで荷物をコインロッカーに入れて、昨日見掛けた品川の新しいビル群でも見学しようかと思ったのだが・・・。
品川駅のプリンスホテル側周辺のコインロッカーが全部ふさがっているのだ。どこを探しても空いているコインロッカーが無いのである。
荷物は、衣装ケースとマジック道具を入れたジェラルミン製のアタッシュケースの2つであるが、両方とも手に持つタイプなので腕が疲れる。
品川の新幹線側はマラソンコースではないから見物人が少なくてビルの見学には支障はないが、普段から、ペンより重たいモノを持たないお坊ちゃま生まれであるからこんな重たい荷物を持ちながらの見学は嫌だ。
新幹線乗り場の方面でもロッカーを探したのだがまるで空いて無い。
早めに帰ろうかと考えて、飛行機会社に前の飛行機の便に空席があるか、変更が可能かを聞いてみようと電話したのだが、雑踏の中で、コンピュータの音声相手に、やれ「変更は2番を・・・、〇〇は〇番を押して・・・」「メンバーカードの番号を打ち込んで・・・、無ければ・・・」相手がコンピュータの音声だし、面倒なことばかり言うから切ってしまった。
もう面倒くさいから、空席が無くてもマッサージでも受けて時間つぶしをすれば良いさと羽田空港に行くことにした。
幸いなことに空席が1席だけあって12:15発の便に搭乗することが出来たのであった。
空港は、去年の新千歳空港での持ち物検査場のチェックをしないで通過したおばちゃんがいた事件の影響なのだろう。検査を受けた証の黄色い紙が出てくるようになっている。
更に、機内に乗る時にも、また別の紙が出てくるように二重のチェック体制になっていた。でも紙がモッタイナイなぁ〜。
昼食を食べている時間がなかったので摂らずに飛行機に乗った。昨日の飲み過ぎと飛行機が途中結構揺れたので、食べずにいて良かった〜。きっと食べていたら気持ちが悪くなっていたかも・・・。
無事に我が家に到着したが、この3日間は、体力的にも精神的にも結構疲れたなぁ〜。やっぱりテレビ出演というのは緊張するもんだ。
「開運!なんでも鑑定団 極上お宝サロン」はBSジャパン(7チャンネル)で3月23日(木)夜9時からの放送である。
■2017-02-28-Tuesday 収録
25日(土)にテレビの収録があったが、
これまでに何度か経験しているスタジオ収録とはかなりの違いがあった。
今までに経験しているのは、帯広の局ではHBCやNHKやOCTVで、これはいずれも大学卒業後すぐにマジック関係で出演している。
札幌ではNHKやHTBで、こちらはNHKは「北の屋台」関連と、HTBは「朝まで生テレビ」にコメンテーターとしての出演であった。この「朝まで生テレビ」の撮影は徹夜で、夜中に生放送であるから、体力的にもシンドイ撮影であった。
東京でもNHKの渋谷本局で「まちづくり」の番組に「北の屋台」を紹介してくれる番組への出演も経験している。この時は楽屋からスタジオまでの距離がかなりあったのでNHKの広さにびっくりしたのを記憶している。
この他にも数度のスタジオ収録を経験しているが、今回の収録はこれまでとは、ちょっと勝手が違ったのであった。
2月13日に、ディレクターが帯広入りして「マジック・ミュージアム」や「坂本ビル」などを10時間も掛けて撮影していったが、それを短く数分間に編集したVTRをスタジオで、初めて見ながら、司会の石坂浩二とアシスタントの松丸アナウンサーと3人でコメントを入れていく作業というのは、慣れていないから結構戸惑ったのである。
この部分には台本上もセリフがまったく載っていないのだ。ただ「コレクター登場VTR」とか「マジックミュージアム紹介VTRその一」とかしか書いていないのである。
どんな編集映像になっているのかも、まだ一度も見ていないから内容が分からないのだ。
10時間も撮影していったテープが4分間程度に編集されているのだから、どこを削り、どこを使っているのかの見当すらつかない。むしろ、まったく撮影風景を見ていない石坂さんや松丸さんの方がまだコメントが楽だったかもしれない。
さらに、事前に渡された台本上に書かれているセリフは、本番ではほとんど役に立たなかったのである。
石坂浩二さんの余りにも豊富過ぎる知識と、その知識を全部披露したいと云う欲求、そこの隙間に素人の私が入っていくと云うのはかなりハードなことであった。
事前に『マジックでは「タネ明かし」はご法度です』と何度も念を押していたのだが、いざ撮影に入ると、石坂浩二さんは自分が知っているタネの知識を披露したがるので困ってしまった。
ディレクターは「マジックの番組ではなく、コレクションの紹介番組ですから・・・」と云うが・・・。
この日の3人での収録時間も、30分番組なのに3倍以上の時間が掛かっている。これらのテープを約23分間に編集するのだから・・・。
番組全体を仕切るプロデューサーと、私を担当したディレクターとの感性も、私と石坂浩二さんとの感性もそれぞれ異なるのだから、どこをどう編集してひとつの番組にするのかは、最終的にはプロデューサーの感性に委ねるしかない。
果たして、どんな番組に仕上がるのやら、台本にふられている番号を見ると、私の出演する回がちょうど放送50回目になるようだ。楽しみでもあり、不安でもある。