最新
 | トップ |  | ビル概要 |  | テナント構成 |  | 沿革 |  | アクセス |

観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2023-02-01-Wednesday 祭りの後の

市内中心部は祭りの後の静けさや侘しさ

と言う表現そのものである。

元々、藤丸デパートの定休日は水曜日であった(近年は定休日無しで営業していたが・・・)。その藤丸の定休日に合わせて休業日にしている店舗が中心街には多いので、水曜日は以前から人出が少ない曜日であったのだが・・・。

私も感傷的になっていて、寂しさが増幅されているのかもしれない。

昨日19時に唯一の百貨店である藤丸デパートが122年の歴史に幕を降ろして閉店した。地元のケーブルテレビで閉店セレモニーの生中継をずっと見ていたが、これだけ地元の人間から支持されていた老舗百貨店が閉店しなければならなくなったことに「時代に掉さしても流されてしまうのだなぁ~」との感想を持った。

私はこれまでに微力ながらも中心市街地の存続には尽力してきたつもりだと自負している。

1992年に帯広青年会議所の「都市環境問題委員長」を拝命した時から、中心街の重要性を消費者の方々にも理解してもらわなければ帯広市に未来は無いと数々の提言やら行動を起こしてきたつもりだ。

それらの活動の中では「北の屋台」が唯一残っただけで、他のモノはすべて水泡に帰してしまった。

自分自身が中心市街地で生まれ育ったから、中心街活性化を叫ぶことが、他人には我田引水に見えてしまうのではないかと思い、格好付け屋の私としては躊躇ったこともあったのだが、帯広市の未来にはそんな余裕は残っていないぞと先輩らから発破をかけられた。

確かに帯広の置かれている状況を俯瞰して眺めてみるとポテンシャルは高いものの、それがまったく生かされておらずに、逆に街を無計画に広げ過ぎて危機的な状況にあることが判明したのである。

青年会議所の「国際環境大学構想プロジェクト」の担当リーダーとして1995年から取り組んだ「十勝環境ラボラトリー」事業で、日本有数の頭脳と言われる様な大学教授やら企業人らとの知己と協力を得ることが出来た。「北の屋台」はその成果のひとつなのである。

しかし、帯広という処は「嫉妬」の塊みたいな場所であった。他人の成功を妬むだけでは収まらずに引き摺り降ろさなければ気が済まない連中ばかりなのであった。自分たちの暮らす地域を発展させることよりも、他人が自分よりも前に行くことの方が許せないという狭量な連中が多いということを知った。

何故に皆が協力して、十勝・帯広を住みよい場所にしようと思わないのだろうと不思議でしょうがない。

しかし、時代は確実に変化している。もはや足の引っ張り合いをしている場合ではない。

若い発想と実行力に期待したい。

老兵はただ消え去るのみである。


■2023-02-02-Thursday 函館でも

今日の朝刊に

函館のテーオーホールディングスが五稜郭地区で運営するテーオーデパート本店を今年8月で閉店すると出ていた。

ここ数年、入居を打診した道内外500社に及ぶテナントに出店を断られたと言う。

市場規模の減少を理由に「函館からの撤退」を口にする企業も多いと言う。

函館でも百貨店が閉店することになったのだ。そりゃぁ~そうだろうなぁ~。もはや物販店は地方都市では成り立たない業種になってしまった。

首都の1000万人都市の東京都のあの渋谷の東急百貨店本店でさえ立ち行かなくなったのだから・・・。

医者の中には、コロナを指定感染症の2類から5類に下げることにまだ反対している人達がいるようだが、医者がコロナ利権で栄えても商店が壊滅してしまったら日本は絶滅してしまう。

経済を疎かにしたら、日本国全体のパワーがダウンしてしまい、取り返しのつかない事態になってしまうであろう。もう既に手遅れかもしれないが・・・。

帯広の藤丸デパートが閉店して2日目である。妻はいつも晩ご飯の買い物を藤丸の地階で買っていたのだが・・・。

帯広の中心街には食品を扱うスーパーなどの店舗が一軒も無くなってしまって、はて、どこで食材を買おうかと思案している。

飲食店街の店舗にはトラックで食材を配送している店も多いのだが、小さな店は近隣に食品店が無ければ、いざと云う時には困ってしまうであろう。

コンビニ店にも多少のモノは置いてあるが、これらは業務用ではない。

今後はじわじわと藤丸の地階の食料品が無くなったことでの影響が出てくるであろうなぁ~。商店街も集客の面でも藤丸という核店舗が無くなったことでの影響は大きいであろう。

藤丸の再開は早くて1年後とのことだが、はたしてそれまで中心街がもつのであろうか?

消費者の人達は、とりあえずの買い物には郊外の大型店に車で買い物に行ったり、ネット販売の店舗で買ったりすれば困らないと思っているのであろうし、これまでもそうしていたから藤丸が閉店することになったのだ。私が昔から危惧していた「合成の誤謬」を帯広市民も実行していたのだ。帯広市から中心街が消えてなくなることの本当の意味を理解していないのであろうなぁ~。

これまで、十勝の人口流失を防いでいたのは藤丸を始めとする中心市街地が果たしていた役割が大きかったのであるが・・・。

帯広市も空洞化を真剣に考えてこなかったから、我が社の真向かいの西2条南9丁目の旧藤丸(旧北洋銀行)跡地も長らく空地のまま放置していたのであろう。この空地が中心街の衰退を招いたと多くの店主が思っている。

店舗をリニューアルするにしても、新業態に転換するにしても、先立つ資金が必要だ。ここ30年に及ぶ不景気で青息吐息であったところに、この3年間以上に及ぶコロナ禍がとどめを刺した。

何事もお金があれば余裕を生み出すのであるが、お金が足りないとやりたくてもやれないことが多々出てくる。無い袖は振れないからだ。

未来に希望があれば借金してでも実行することが可能であるが、その希望すらもないし、金融機関も資金提供などしないであろう。

帯広の駅前がゴーストタウンにならないことだけを祈っている。


■2023-02-03-Friday 介護保険

帯広市役所から郵便物が届いた。

封筒には「介護保険~みんなでささえる みんなのあんしん~」の文字がプリントされている。いつもの母宛の郵便なら母の家の方に届くのに、配達員が間違って私の家の方の郵便受けに入れたのだなと思ったのだが、宛名を見ると母の名前ではなく私宛てなのである。

開封して中身を見たら私名義のピンク色の「介護保険被保険者証」が入っていた。

貴方は先月末の誕生日で満65歳になったから「介護保険被保険者証」をお送りします。と書いてある。

ショック!

こんな衝撃は久し振りである。

先のブログには高齢者の仲間入りをしたと書いてはみたものの、高齢者になった実感などはまったく無かったのに・・・。

いきなり「お前はすでに老人だ!」と強烈に目の前に現実を突きつけられた感じがして、あぁ、俺もついに年寄りなってしまったのか!と思い知らされたのであった。

介護保険ねぇ~。あまりお世話にはなりたくないなぁ~。

身体が健康で認知症にもならない脳みそで、自分の口で食事をし、自分の意思と足とで移動できなくなってしまったならば、この世がツマラナクなるであろうから、そんな状態で生きていたいとはまったく思わない。

ましてや病院で身体中に管を着けられて意識も無い状態で生かされているだけなんてのはまっぴら御免である。

心配しているのは、最近の物忘れの酷さである。

このまま認知症になってしまって、何も分からなくなってしまい、周りから「おじいちゃん」と幼児に話し掛ける様な口調で呼ばれたくはない。

尊厳を持ったまま、格好良く死にたい。

ピンピンコロリで死ぬのが理想である。

高齢者になった途端の節分に、いきなり死を意識してしまったのであった。


■2023-02-04-Saturday 暇である

土日の会社が休みの日には

何もすることがない。

テレビはツマラナイし、読書もし過ぎで目が疲れる。映画を観に行こうにも帯広のシネマコンプレックスのシネマ太陽で上映している映画はアニメ以外はもう全て観てしまった。BTSのYetToComeInClinemasとか云うのが始まったようだが、あまり見たいとは思わないから止めた。

身体のメンテナンスにあてることにした。

冬になると朝の犬の散歩もしなくなったから、明らかに運動不足である。北大病院を退院してから毎朝体重計に乗って体重を計っているが、+−1kgの範囲で上下する程度で、ここ3年間はほとんど変化していないが、筋肉量は減少してその分、お腹周りの脂肪が増えているみたいに感じる。

ポッコリお腹は解消したいとは思っているのだが、運動はまるでしていない。

会社ではPCの前に座りっぱなしであるし、自宅では読書ばかりしているから、お尻が痛くなった。痔が心配である。

元々、病院に行くのは嫌いなのであるが、肛門となるとそれ以上に恥ずかしい気がして余計に行きたくない。

椅子に座るのを止めて、ベッドに寝っ転がって読書するようにしようかしらん。

その方が猫背解消にもなるかも・・・


■2023-02-05-Sunday 暇だぁ~

参ったなぁ~。

何もすることがないというのも退屈を通り越して、気力がまったく湧いてこないものだから家の中の整理などもする気が起きない。

日曜日の日課は、午前6時に起きてお茶を飲みながら新聞を読む。北海道新聞の日曜版のクロスワードパズルやクイズを解いて時間を潰す。

他にはすることがないから、7時からテレビを点けて、珍しくテレビを見るともなく耳で追っていたのであった。

因みに、どんな番組であったかと言うと。

07:00~07:30 HBC(1ch)健康カプセル!ゲンキの時間

07:30~08:00      ガッチリマンデー

08:00~10:00      サンデーモーニング

10:30からは会社に行って、水道管が凍っていないか点検しに行って来た。

11:30から昼ご飯を食べて

12:00~13:00 HTB(6ch)ビートたけしのTVタックル

13:30~15:00 STV(5ch) そこまで言って委員会NP

17:30~18:00 笑点

18:00~18:45 NHKBS   どうする家康

19:00~19:30 NHK    ニュース

20:00~21:00 STV    世界の果てまで行ってQ

21:00~    NHK NHKスペシャル 混迷の世紀

とほぼ、一日中テレビを点けっぱなしであった。

なんとも堕落した日曜日の過ごし方である。

身体も脳みそ鈍ってしまいそうである。

隠居したら、毎日こんな生活になってしまうのであろうか?

何か熱中できることを探さなくちゃ!


■2023-02-06-Monday 今日は温かい

以前のブログに気温の感じ方は

相対的なものであると書いたが、今日はまさしく温かく感じる。

5日の最低気温が−17.8℃で最高気温が−2.1℃であった。

今日6日の最低気温は−12.9℃で最高気温は+2.2℃であった。

この時期に+の温度というのは珍しいことだ。前日との温度差がそんなに大きい数字ではなかったのであるが、道路の雪や氷が解けて水溜まりが出来ていたせいもあったのかもかもしれないが視覚からくる感じ方がなんとなく温かさを増幅したようである。

北海道の真冬の道を自動車で走っていると、本州方面では体験することが出来ない変わった現象が起こる。

春先の少し暖かくて道路の雪が解け始めた頃に走っていて、夕方になって外気温がマイナス気温になってくると、跳ね上げた水分が車体にくっ付いて凍っていく。

車は走っているから、この水分が後方に流れながら少しずつ凍るのである。すると車のボディに鱗の様に小さなツララ状の氷突起がビッシリと付くことになる。

これがヒドイ時には、ドアの開閉部にも氷が張り付いて、ドアが凍って開かなくなることがある。

こんな話をしても本州方面の人は実際に体験してみるまでは想像することが出来ないようだ。

それと、道路の雪が溶け始めた春先に同じく顕著な現象なのだが、車のタイヤが道路のシャーベット状の雪をタイヤのすぐ後方に跳ね上げながら走ると、その雪や水滴がタイヤの後ろ側の車体にへばり付いて黒いツララ状の氷になる。

このツララが走る度に徐々に成長していき、やがてタイヤにこすれてしまうまでになる。前輪などはハンドルを切る度に、タイヤとこのツララ状の氷がこすれて嫌~な音を出すのだ。

降車するときに気になるものだから、足で蹴飛ばしてこの氷の塊を落とそうとするのだが、寒い時期には氷が固くてビクもしないのだ。

しかし、春先になって道路の水溜まりを走っていると段々に解けてくるのである。今日みたいなプラスの気温の日中ならば、太陽が沈んで冷えてくる前ならばこの氷のツララが少し緩んでいるのである。

天気予報では明日はマイナス気温になる。温かいのは今日だけであるから、車のトランクに入れてあった雪を払うブラシの先に、ガラスに付いた氷の幕を削る平たいノミ状の部分があるから、それで、この氷を削って落とそうとトライしてみたのである。

このブラシは柄が伸び縮みする仕組みになっているのだが、その隙間に指を挟んでしまって薬指の先に血豆を作ってしまった。

痛い思いをしたが、黒いツララはなんとか削り落とすことが出来た。

暇だとついつい余計な事をやってしまうなぁ~。


■2023-02-07-Tuesday オレオレ詐欺は

オレオレ(特殊)詐欺は無くならない!

ここ数日、フィリピンの収容所に収監されていた日本人4人を日本に引き渡す件で新聞やニュースが騒がしいが・・・。

昨日のテレビでは、彼ら4人が3年前に収監されてから、日本の警察が身柄引き渡しを求めていたが、これまで実行されていなかったと言う。

それが、ここ数日間で急に進展したのは、先の狛江の強盗殺人事件とマルコス大統領の訪日が迫っていることが大きかったのであろう。

詐欺事件ならば、被害者側が注意すれば防げる性質のものであるが、今回の一連の強盗事件は勝手に襲ってくるのだから標的にされた方は防ぐことは困難である。しかも狛江で人命が失われている凶悪犯罪であるから、同じ犯罪でも警察の違う係が動いたのであろう。奴ら犯人はパンドラの箱を開けてしまったようだ。

しかし、詐欺事件は減っていない。最近、家庭の固定電話機に掛かってくる電話は来なくなったが、逆に、特殊詐欺と思われる迷惑メールが毎日70~80件ほども私のPCの「Outlook」に入って来るのだ。

特殊詐欺をやっている連中は、このフィリピンの奴らだけではなさそうである。ひょっとすると彼らもただの下っ端だったのかもしれないなぁ~。

朝の日課が、この迷惑メールを削除する仕事なのである。一応、PCには迷惑メール防止用ソフトを入れてあるので、このソフトが自動的に「迷惑メールトレイ」に分類してくれるのであるが、このソフトを潜り抜けて受信トレイに入ってくるメールが毎日十数件あるのだ。

この受信トレイに入って来た「迷惑メール」をいちいち手動で「迷惑メールトレイ」に移動させて「受信拒否リスト」に指定しているのであるが、毎日、この作業をやってもやってもきりがないほど新たな奴らが侵入を試みてくる。

私の車に搭載してもいない「ETC」のモノや、入会してもいない「カード会社」や「銀行」名のモノ、「AMAZON」や「通販会社」を名乗るモノ、知らない名前の日本人からや外人の名前のモノが英語でも入って来る。

悪質なのは「クロネコヤマト宅急便」や「佐川急便」名で荷物が配送出来ない云々の迷惑メールである。これには私も危うく騙される寸前であった。

このメールをうっかり開いてしまうと、どうやらマズイことになるらしいではないか。

しかし、本物も中にはあるのであろうから、これが困りものである。実際にホンモノをニセモノと間違えて消去してしまい、後から困ってしまった事態も現実に生じたからだ。

警察はこういう犯罪をしっかりと取り締まってほしいものである。

本当に迷惑なメールである。


■2023-02-08-Wednesday 身体の歪み

カイロプラクティックに通っている。

背骨や首が歪んでいて、読書をし続けると身体や首が辛くなる。現在の唯一の楽しみである読書が出来なくなってしまったら人生がツマラナクなってしまうから、辛くなってきたら骨の歪みを矯正してもらうのである。

施術前に全身を鏡に映しながら左右の肩の高さや骨盤の高さをチェックすると極端に左肩が上がっていて、右肩が下がっている。

矯正してもらうとバランス良くなるのだが、またしばらく経つと元に戻ってしまう。

普段から体操をすれば良いのであろうが、冬は運動をあまりしないので、夏よりも歪み方が激しい気がする。

いつも左肩にショルダーバックを掛けて歩くのであるが、ナデ肩なので、バックがずり落ちないように左肩の方を上げて歩くのが癖になってしまったようである。何も持たずに歩く時にも自然と左肩が上がって、右肩が下がっているようだ。自分では気が付かなかったけど・・・

身体がその左右の高低差を自ら矯正するかのように、骨盤は逆に右側が上がって左側が下がっている。身体がS字状に歪む癖があるようだ。

カイロプラクティックで、この歪みと読書で前屈みになって猫背気味なのを矯正してもらうのである。

普段から自分で気を付けながら生活し、体操をして体幹と筋肉をしっかりとすれば自力で治せるのではないかと思っている。

どうやら相撲の四股踏みとスクワットが良いようであるが、でも体操ってツマラナイから、なかなか続けられないんだよなぁ~。


■2023-02-09-Thursday トルコ大地震

トルコで大きな地震があった。

ニュース映像を見ると、アメリカなどで廃ビルをダイナマイトで破壊する映像を見ているかの様に6~7階建ての建物がペシャンコに垂直に崩れ落ちていったり、斜めに崩れ落ちていったりするのが何棟も映っていた。

のはショックであった。

死者数が2万人を超えそうだと言っていたが、東日本大震災の津波の死者数よりも多くなりそうだ。阪神淡路大震災の時は、木造建築かの火災で亡くなった方々が多かったが、建物倒壊による犠牲者が多いというのは、日本の建物よりも耐震性が緩い建物なのであろうが、それにしてもこんなに沢山の建物が次々と崩れる様を見るのは驚きである。

トルコもプレートとプレートがせめぎ合っている所で、大きな地震が多いところだと解説していたが、それならばもう少し頑丈な建物にするべきであろう。

地震の規模がマグニチュード9.7と言うが、はたして震度はどれくらいだったのであろうか?

もうひとつ驚いたのは、トルコは暖かい場所だと思っていたのに、氷点下の気温になって雪まで降っていたことだ。中東は暑い国だと思い込んでいたのに・・・。

1月19日頃に、トルコ上空で、赤い色のレンズ雲とか云う変な形の雲が現れてUFOではないかと大騒ぎしていたが、あれは「地震雲」とか言う奴なのであろうか?

地震の専門学者は否定している様であるが・・・。

地震にはまだまだ現代科学では解明出来ないことが多いのだから、地震の前兆という現象も素直に研究対象にしたらよいと思うのだが・・・。

とにかく地震は怖い!

日本も南海トラフ地震云々が言われているが、この大不況に大地震が発生したらと考えると・・・。

考えるだけでも恐ろしい。


■2023-02-10-Friday 酉戌会

酉戌(ゆうじゅ)会の集まりに参加してきた。

酉戌会と言うのは、昭和32年の遅生まれと、33年の早生まれの同学年の集まりで、男性の厄年(数え42歳の本厄)の前厄の年の節分に帯広神社でお祓いを受けたのをキッカケに始まった会である。

男性の厄年と女性の厄年(数え33歳)とは異なっているのだが、現在では男女の区別なく節分の頃に集まっている。

ここ3年間はコロナ禍で開催が中止となっていたから、3年振りの集まりである。

皆が満65歳の高齢者となって初めての会合になり、同級生の誰それが亡くなっただとか年金受給の話なども多かったのだが・・・、やはり話題の中心は「藤丸デパートの閉店」であった。

我が学年は、帯広市中心街に自宅兼会社があった家が多かったのが特徴である。

今日参加した出席者27名程の内でも中心街の人間が7人も居た。同じ帯広小学校に通った連中である。

今回閉店したのは、昭和55年に旧店舗所在地から1丁北側の8丁目に移転した新しい方の藤丸デパートであるが・・・

旧店舗の藤丸デパートが西2条南9丁目の我が家の真ん前にオープンしたのが、昭和36年であるから、我々の学年がもの心付いた3歳頃にデパートが出来たのである。それこそ毎日の様に通ったデパートで遊び場であったのだ。やはり閉店には一抹の寂しさが漂う。

藤丸閉店の影響は、これから徐々に帯広市民の生活や心象風景にも大きな影響を与えるであろうと思われるが・・・。

その藤丸に関するニュース、地元の夕刊紙の今日の十勝毎日新聞の1面トップにデカデカと載っていた記事が大きな話題となったのである。

それは、昨日までの段階では、新藤丸の経営者が言っていた「耐震工事をして早ければ1年後に再オープンさせたい」との意向であったものを「現ビルを解体して、新しく建て替えて商業・居住・医療などの複合ビルにする選択肢を検討している」と言うものであった。

そうなると再開は「3年または5,6年後、それ以上になる可能性云々」と新経営者が会見で発言したと言うのである。

我々の世代が生きている内になんとかしてほしいと思うのだが・・・。

耐震工事ならば5~6億円の費用であると言われていたのだが、解体するとなると解体工事費用だけでそれ以上の7億円以上の金額が掛かるであろうと思われる。その後に複合ビルを新たに建設するとなると30~50億円は優に掛かるであろう。その様な高額な金額をいったい誰が出資するのであろうかなぁ~?

3年も4年も藤丸の再開っを待っている余裕は我が社にはないしなぁ~。

何だか、ますます諦めの気持ちが深まってしまったのであった。


■2023-02-12-Sunday 遅い誕生祝い

2週間遅れの誕生祝いをしてくれた。

11・12日の連休に温泉1泊のプレゼントである。

妻と二人で十勝川温泉第一ホテルの三余庵に宿泊してきた。

三余庵は十勝川温泉のホテルの中でもトップクラスのホテルで、なかなか予約が取れなかった。インバウンドの客がかなり戻っているようだ。

11室の部屋数の小さなホテルであるが、それぞれが異なったタイプの造りになっていて、それぞれの部屋には日本文学の題名が付いている。

我々が宿泊したのは二葉亭四迷の「浮雲」という名を冠した部屋であった。

和洋折衷の部屋で、寝具はベッドであるが、リビングは畳敷、部屋に檜の風呂が付いている。ゆったりとした造りで落ち着きがある。

設計は音更町に集団で移住してきた世界的な建築設計事務所の「象設計」である。

チェックインしたのが16:30頃と遅かったので、ウェルカムドリンクを飲み逃してしまった残念!

十勝川温泉観光協会がこの時期(1月28日~2月19日の19:00~21:00))に「彩凛華(さいりんか)」という光と音のページェントのイベントを十勝が丘公園ハナック広場で開催している。

夕食時間は本来は17:00~と19:00~のどちらかを選ぶとの説明であるが、せっかくの機会であるから彩凛華を見学したいので、無理言って18:00からにしてもらったのであった。

夕食の献立は、和食で先附け・前菜・御造り・鍋物・焼物・蒸し物・酢物・食事・水菓子と豪華でとても美味しく、また従業員教育が行き届いていて最高に満足した。私ら夫婦はともに小食なのであるが、二人とも全品食べたのであった。

ホテル側からシャンパンの差し入れまであって料理とお酒を堪能したのであった。

部屋に戻って完全装備の冬支度をして、彩凛華会場とホテルを往復するシャトルバスに乗って会場に到着した。

コンシェルジュの人から「昨晩のお客様は15分ほど掛かけて坂道を歩いて登って行かれてとても寒かったと言われていましたよ」と言うのでバスで行くことにしたのであるが、歩かなくて良かった。ツルツルで足元が悪くてしかも暗くて寒い中を歩いたら大変な思いをしたであろう。

会場に到着して人が大勢居ることに驚いた。

ここ数年のコロナ禍で皆、イベントに飢えているのかもしれない。想像していたよりも盛況だったのでビックリした。円錐形の半透明のコーンの中に電飾が施され、音楽に合わせてその色が変化する。光のトンネルなどもあって、幻想的な雰囲気が感じられて面白かった。

二人でシャンパン1本を空けて酔っ払ったのか、けっこう夫婦でハシャイデ楽しんだのであった。

風もほとんど無かったから寒さもそれほど感じなかったし、スタンプラリーの抽選でお菓子が当ったから満足して、またホテルにシャトルバスで戻った。

部屋に戻って、部屋の檜風呂に入った。檜の香りが良いが、源泉の55℃の温度を彩凛華に行く前に張っておいたので水で薄めることなく源泉を堪能することが出来た。

十勝川温泉は世界で2ヵ所だけ、日本ではここ十勝川温泉が唯一の植物性モール温泉である。茶褐色のウーロン茶みたいな色のヌルヌルとした泉質である身体の芯から温まる。

部屋のテレビでちょうど「テルマエ・ロマエ」と言うお風呂の映画をやっていたので、風呂上りのビールを飲みながら楽しんだ。

ベッドも寝た瞬間にはふんわりとして、少し柔いかなと感じたのだが、グッスリと朝まで熟睡することが出来たのであった。

6:00に起床して、大浴場に入りに行った。

男性風呂と女性風呂が時間で交互に入れ替わるという。今回の男性風呂はタイルの丸い浴槽であった。入浴者は私一人だけであったのでユッタリと大きなお風呂を堪能した。

前立腺癌のホルモン療法の後遺症でオッパイが膨らんでしまったのが恥ずかしくなって、ここ5年ほどは大浴場には入っていなかったのだが、ここは宿泊客も少ないかったので、自宅から胸を隠す為のマフラータオルを持参して行ったのであったが、入浴客が私一人だけだったので使う必要もなかったのは良かった。

朝食は遅めの9:00からにしてもらい、個室を用意してもらった。一番広い部屋で二人だけの朝食。私は洋食、妻は和食。これも二人とも美味しくて全部平らげたのであった。

二人とも大満足の温泉泊であった。

難を一つだけ言うとしたら、畳に座布団と座椅子が身体的に辛かったことくらいかなぁ~。座った姿勢から立ち上がる度ごとに「よっこいしょういち」と掛け声を掛けなければならない。

高齢者には和室が合うかと思っていたが、もう椅子でなければ身体が言うことを聞かなくなってしまった。

歳は取りたくないなぁ~。

とても満足した誕生祝であった。


■2023-02-13-Monday 暗~い話ばかり

帯広の中心街を取り巻く環境は暗~い話ばかりである。

1月末日で中心街のシンボルであった藤丸デパートが閉店したのだが、以来、中心街は火が消えた様に静まり返っている。

昼間の人通りは極端に減ったし、私を含めて近隣の商店主の意気も上がらない状況である。

新藤丸の経営者による金曜日の記者会見で「商業・居住・医療の複合ビル再開発構想」というのが初めて出てきたのであるが・・・。

普通ならデカイ話ならば景気が良い話だと思うのであるが・・・

再開発ともなると、これまでの「耐震工事を施して新たなテナントを入れての再開構想」よりは、時間も費用も桁違いに掛かるであろうことは誰の目にも明らかだ。

これまでの早くて1年後の再開時期というのが、早くても4~5年後に大きく後退するのであろうなぁ~。下手したら10年後なんてことにもなりかねないし、ことによったら頓挫してしまう可能性だって考えられる。

とにかく、再開発までは中心街はもたないであろう。いや、中心街どころか我が社がもたない。

それより何より私の気力、体力がもたない。

コロナ禍以前から、中心商店街での物販の店は先行きが無いと見込まれていた。それでも何とかかんとかやり繰りしていたのが、コロナ禍によって完全にとどめを刺された格好だ。

飲食店業界もコロナ感染の目の敵にされて撤退や廃業が相次いだ。

これからの時代に合った新しい商売に何があるのか、散々考えに考えたのだが思いつかない。

私の様なアナログ人間には、新しい時代のテクノロジーは理解不能である。まるでチンプンカンプンなのだ。

その新しい商売が、果たして人類を幸福にするのかも疑問に感じているのである。

ロシアのウクライナ侵攻、中国の台湾への野心、アメリカ・カナダが中国の偵察気球の撃墜、トルコ・シリアの大地震、地球環境の悪化など等、世界中でも暗~い話ばかりである。

それなのに日本では、未だにマスクの事であれやこれやと喧しい。

毎日、毎日気が重くなる一方である。

何か明るい話題ってないのだろうかなぁ~。


■2023-02-15-Wednesday 落語

今晩、帯広市民文化小ホールでの

「春風亭一蔵真打昇進披露公演」(18:45~21:15)を観に行った。

落語を聞くのは大好きなのであるが、この公演を聞きに行く予定はしていなかったのである。

ところが、昨年の12月中旬に駒澤大学の後輩から手紙とチラシが送られて来て、「現在、自分は落語のプロデュースをやっている。落語好きな坂本さんには是非見てもらいたい。駒澤の同窓会のメンバーにもご案内をお願いします」との手紙が入っていた。

すぐに返信のメールを入れたらば、是非チケットを購入してもらって、そして駒大の皆にも勧めて欲しいとのことなので、早速、帯広市民文化ホールに行ってチケットを購入し、駒大同窓会のLINEにも載せたのであった。

正直言って、春風亭一蔵の落語は聞いたことはなかったが、その兄弟子の春風亭一之輔の落語は、2年前に上京した際に次女を伴って浅草演芸ホールに寄席を見に行った時に、一之輔が夜の部のトリを務めていたのである。この時に初めて一之輔の落語を聞いたのであったが、へぇ~上手い落語家だなぁ~とファンになったのであった。チラシにはその一之輔が出演するというので見に行くことにしたのである。

そうしたら・・・

なんと、先々週の笑点(日曜17:30~18:00 日本テレビ系列)で一之輔が新メンバーに就任したのである。

笑点は人気番組でるから、これでチケットも売れるであろうなぁ~とホッと安堵したのであった。

昨日、我が社に後輩のこのプロデューサーが訪ねて来たのでサイン色紙を渡してサインを書いてもらってくれないかとお願いしたのであった。

市民文化小ホールは580席であるが、500席が埋まった、満席に出来なくて残念とは言っていたが、まだコロナ禍が続いているなか500席埋まればまずまずであろう。

今日の演目は、一之輔の弟子で前座の春風亭いっ休が言葉遣いがやたら丁寧な女房をもらう「たらちね」、次が春風亭一朝の弟子で二ツ目の朝之助が大店の主人と抜けた番頭のやりとりの「猫と金魚」、一之輔が大道商いの「ガマの油」、師匠の一朝がおならの「転失気」を演じて中入り、休憩後に、真打昇進の披露口上、それから色物の林家楽一の紙切り、そしてトリが一蔵が左甚五郎の「竹の水仙」という演目であった。

2時間半であったが、ちょっとした寄席の雰囲気が出て時間を感じさせない充実した内容であった。

普通、口上というのは寄席などでしか見られないから、帯広のホールで見られるのはとても珍しい。

落語好きとしてはとても満足した内容であった。

やっぱり演芸は生に限る!なぁ~。

このところ暗~い話ばっかりの連続であったから、落語を聞いて声を出して笑ったことで少しは気分も良くなった。

一之輔と一蔵のサインももらったことだし、満足、満足である。


■2023-02-16-Thursday 落語の未来

私は落語が大好きである。

落語だけと言うより「生」の演芸全般が大好きである。

その生の演芸である落語にも、ここ最近、変化が出て来たように感じる。

その変化とは・・・

元来、古典落語というのは、師匠(など)が弟子(など)に落語を一席語って聞かせるのが、俗に言う「稽古」を付けるということなのである。

( )書きで「など」としたのは、自分の師匠からだけでなく、別門の落語家からでも稽古を付けてもらうことが出来るからだ。稽古賃というのは掛からないが、他の落語家の得意噺をこの「稽古」無しに勝手に高座に掛けるのはご法度なのである。

メモも取らずに聞いて一度で憶える口伝が基本であるから、当然ながら一言一句完璧に憶えられるわけもない。だから演じる人によって内容が変わっていくのも落語の楽しみのひとつなのである。

落語家が自分のセンスで意識的に変える場合もあるし、憶え切れない細部などが意識しない内に変化してしまう場合もある。

落語に描かれる世界は、江戸時代の庶民の暮らしが多いが、江戸時代は男尊女卑の時代であり、廓が存在した時代である。当然ながら現代社会のコンプライアンスなんてものは無かった時代である。

現代の会社勤めならば週休2日で残業禁止、有給休暇は〇日間なんて会社も出て来たし、コロナ禍でのリモートワークなんて会社もある。昔の丁稚奉公ならば休みは年にたったの2日間、旧暦の1月16日と7月16日だけで、大店の商家に住み込みで奉公した。つまり24時間四六時中休み無しで、親とも会えなかったのである。

だから「藪入り」なんていう落語があるのだが、これを現代の若い人達にも伝えるには事前の「まくら」(落語本題に入る前の話)での詳しい説明がなければ内容を理解させるのは難しい時代になっているのだろう。

廓噺なんかでも、女郎や花魁や幇間、やりて婆なんて言葉も知らないかもしれない。暴力沙汰や間男や与太郎の話なんかも多いから、現代の倫理観で聞くならば受け入れが難しくなる可能性もあるだろう。

寄席に通う客ならば、テレビでは見られないそういった噺をわざわざ聞きに木戸銭を払って寄席や独演会などに行きたがるかもしれないが、スイッチを点けただけで勝手に耳に入ってきてしまう可能性があるテレビでは、クレームが来そうな演目は、モンスター視聴者からのクレームが怖いから、テレビ局側も落語家側も自粛して掛けなくなっているのだと聞く。

独善的なモンスタークレーマーが、自分が正しいと思い込んで、そういった噺を糾弾すると、日本の話芸の文化である噺を葬ってしまうことになりかねない。

私の大好きだった「艶笑落語」は寄席でもなかなか聞けなくなってしまった。

落語の良さのひとつにはナンセンスさもあるのだから、「倫理」なんて野暮なことは言いっこなしにしてもらいたい。

過剰な「正しさ」の追求は、世の中をツマラナクしてしまう。落語がそうならないことを祈っている。


■2023-02-18-Saturday 温か~い

気温がいきなり上がった!

16日の最高気温が−0.7℃、昨日17日の最高気温が+2.3℃で、今日の最高気温はなんと+5.9℃である。

まだ2月の中旬だというのに、まるで4月の雪解けの頃の様な温かさだ。

我が家の玄関先や車庫の前や庭への出口などの路面にへばりついていた透明な氷の塊が、白っぽくなって融けてきはじめた。

こうなると身体が疼いてくる。

私は春先に地面にへばりついた氷を割ったり、剥がしたりするのが大好きなのである。

どうせこの時期に氷を割ったりしても、またすぐに雪が降ったり、気温が下がったらば元の木阿弥なのであるが、何せ暇で他にやることがないものだから、ツルハシと鉄製の柄が長~く筒状になっていて刃先がノミ状になった柄に、これまた鉄製の重たい棒状の物を差し込んでピストンみたいに上下して打ち付けて氷に衝撃を与えて氷を粉砕する道具(何と言う道具なのか名前が分からない)を持ち出してきて、家の周りの氷を割り始めたのである。

凍った地面からアスファルトの路面が現れるのが、一足早くに我が家に春が来たよう感じて、とてもウキウキとするのである。

嬉々として2時間ほども氷割りの作業を夢中でやっていた。

全身汗だくになって家の中に入ってしばし休んでいたら・・・

突如、足が攣った、そして背中に猛烈な痛みが走ったのである。

ツルハシも巨大なノミもかなり重たい道具であるから、筋肉(特に背筋)を酷使してしまったのであろう。

背中、肩、腕、腰、足ともにギュウ~と重たくなって痛みが激しい。

こりゃぁ~困った!

また例によって、マッサージ師のお世話になることになった。

「坂本さん!何かやりましたか? 背中の筋肉がガチガチに固まっていますよ」と聞くので、氷割り作業のことを話したら、「いやぁ~分かります! 僕も春先の氷割りは大好きなんですよ」と言う。ここにも同士が一人居た!

アスファルトの路面にへばりついた氷の塊を剥がす時の快感は、やった人間にしか理解出来ないであろう。

しかし、今はまだ2月中旬である。いくら今日が温かいとは言っても、どうせまた明日からは氷点下10数度という寒さになるのだから、無駄な作業なのは頭では解っているのである。

しかし、やりたくなってしまって、身体の方が動いてしまったのだから仕方がない。これが性分というやつなのであろう。

でもこれで少しは冬の運動不足解消になったのかもしれない。


■2023-02-20-Monday 降雪

やっぱり雪が降った。

朝起きたら20㎝弱ほども積もっている。

せっかく地面の氷割りを背中の筋肉痛に堪えながらやったのに・・・。

前日が温かい日だと、路面に太陽の熱が蓄熱されているので、雪が溶けてベタベタ雪になって重たい。それでもアスファルトが表面に出ていると、ハンドラッセルの様な押して除雪する道具だと滑り易くなっているのでまだ楽な方である。

なにせ、我が家の除雪しなければならない面積は広いから、10㎝以上も降ってしまうと一仕事なのである。

一昨日からの背中の筋肉痛がまだ癒えていない。咳をしただけで激痛が走る。

しかし、太陽が昇る前に除雪してしまわないと、この手の雪は固まってしまうから、腰にコルセットを巻いて養生してから90分間ほど除雪作業をやった。

全身汗だくになって頑張ったのである。

筋肉痛を直すには、同じ筋肉を使えば治るという経験則を持っているが、これが有効なのは若い内だけなのかもしれないなぁ~。

ますます背中が痛くなってきた。

椅子に座ったり、立ったりする動作をする度に激痛が走る。

その様子を見て、年寄りみたいだと笑うが、もう高齢者の仲間入りをしたのだから当たり前である。

来年の除雪は人力でやるのではなく、機械力を導入しようかしらん。


■2023-02-21-Tuesday ビジネスモデル

コロナ禍を期に日本に於けるビジネスモデルを

変えなければならない時期に来ているのではなかろうか?

例えば、朝のワイドショーなどを見ていると「無人販売」の餃子屋さんなどで、お金を払わずに商品を持ち去る犯罪が増えていると報道していた。

無人店舗には防犯カメラは付いているものの、犯人はお構いなしに堂々と何度も犯行を繰り返しているようである。

不況で人件費を減らしたいとか、コロナ禍によって人手不足に陥っているとか等の理由で無人店舗にしているのであろう。

今でも、農村に行くと、たまに野菜の無人販売の小屋が立っている風景を目にすることがある。

農家にしてみれば、わざわざ販売員とかアルバイトを雇って売るほどの量でも利益でもなし、お客さんの良心とか心付けとかいうのを期待しての、ほんの小遣い稼ぎのつもりだったのであろう。

農村だからもともと都会に比べて人通りも少ないし、監視カメラなんて設備投資もしていない。

日本人の良識というか、性善説に基づいた売り方と言うのか、そういったモノに頼った販売方法なのであろう。

最初から、利益は二の次というモノだから成立していたのであろうなぁ。

そのやり方を、ただ単に「人件費節約」と云う考えで無人店舗を真似てやっても・・・。

人通りの多い都会では、人の通行量が多いと云うだけで、他人には無関心な人ばかりである。「人目」と云う機能は無きに等しいのだろうなぁ~。

昔から、「万引き」と云えば本屋が多かったが、本屋さんは本を一冊万引きされたら、その分の損失を稼ぐには何十冊もの本を売らなければならないのだと聞いたことがある。

薄利多売の商売ならば、なおのことである。

商店では、昔から販売員が居ても、万引きというのは存在した。

監視カメラが普及して、その映像をテレビ番組などで目にする機会が多くなったから万引きが増えているように感じるのかもしれない。

店主側は、監視カメラの設置が、窃盗犯罪の「抑止力」になっていると考えているのかもしれないが、どうやらその抑止効果は無いみたいに感じるなぁ~。

店主も日本だから「無人販売店」なんて発想に至ったのであろうが、もしも外国だったならば、自動販売機すら持って行かれてしまうのであるから、無人店舗なんて「施し」をしてもらっている様な気分になって、アッと言う間に店の中が空っぽになってしまうのではなかろうか?

世知辛い世の中では、人の良心は麻痺してしまうものである。貧すれば鈍するである。

無人店舗販売と言うビジネスモデルは、都会では成立しないのではなかろうか?


■2023-02-23-Thursday 湯道

映画「湯道」を見て来た。

封切り初日の鑑賞である。

このところ見に行く映画は邦画が圧倒的に多くなった。

昔(40年くらい前)は邦画はほとんど見ていなかった。見るのは洋画ばかりであった。

昔から映画鑑賞は大好きで、マジックの演出を勉強する目的もあって、大学生の頃は月に2~3本はコンスタントに映画鑑賞をしてきたのである。

話題作が多い月には4~5本鑑賞したこともあった。年間に少なくとも35~40本程は鑑賞していたのである。

東京には映画館が沢山あったし、3本立ての入館料が安い「名画座」の様な劇場もあちらこちらに存在していたのである。

帯広に戻ってきてからは、めっきり映画鑑賞の機会が減ってしまって月に1本程度になってしまったのであるが、ここ最近はまた増えてきて月に3~4本は見ている。

30~40年くらい前の邦画はとてもツマラナカッタ。

話題作や大作は別としても「フーテンの寅さん」などのシリーズ物は映画館では1本も見たことがない。

BSテレビなどで見てから、最近は「寅さん映画」も徐々に好きになってきた。

逆に最近の洋画はなんだかツマラナク感じる様になってきた。それだけ私が年を取ってきたと云うことなのかもしれないなぁ~。

「湯道」はフジテレビ系列でも盛んに宣伝していたし、出演者は豪華であるし、とにかく暇で時間を持て余しているから、封切り初日に見に行くことにしたのである。

帯広シネマ太陽は木曜日は割引の日ということで結構混んでいた。我々夫婦は曜日には関係なく60歳以上のシニア割引で一人1200円である。1200円で2時間近く暇を潰せる娯楽は、帯広には他に無い。もしも、帯広に寄席でもあったならば、私なら毎日でも通うかもしれないなぁ~。

私は「お風呂(大衆浴場)」が大好きであるし、前立腺癌の治療を受ける前までは、週に4日は帯広の温泉銭湯巡りをやっていたほどである。

現在は、治療の後遺症で裸になるのが恥ずかしくて、ここ5年間は温泉や銭湯には行っていないが・・・。

銭湯の映画を見て昔を懐かしみたいなぁと思ったのであるが・・・、

「三分間の詐欺師」(予告編)にすっかり騙されてしまった。

例によってタネ明かしになる様な映画の内容の解説はしないが・・・。

吉行和子と笹野高史が夫婦役を演じていたが、吉行和子の実年齢は88歳で、笹野高史は75歳である。映画は虚構の世界であるのだが、笹野の方が年上に見えるから不思議なものであるなぁ~。

大学生時代には、アパートの向かいにあった銭湯の15:00からの一番風呂に入ってから大学に行っていた。

その話をしたら、どんな学生だったの?と皆から不思議に思われる。

当時はプロマジシャンの助手をやっていたから夜中にアパートに帰ってきて、昼まで寝ていて、大学にはマジッククラブの活動をする為だけに通っていたようなものなのである。

そんなことを思い出してしまったのが懐かしかった。

映画は期待した分、面白さは少なかった。


■2023-02-24-Friday 抜歯

遂に歯を抜くことになってしまった。

これまでの65年間の人生で抜歯したのは、上下左右の親知らず計4本のみである。

顎の骨が狭かったのか、エラの張り具合が足りなかったのか、親知らずが4本とも斜めに生えてきてしまって、奥歯との間に変な隙間が出来てしまったので、高校生の時に3本は親知らずを抜いたのであった。残っていた左上の親知らずも、抜きたくなかったのであるが、歯ブラシが届かなかったのか歯磨きが下手だったのか、虫歯になってしまったので数年前に抜いたのであった。

その他の歯は、なんとか抜きたくなかったのであるが・・・。

去年の10月の末に、右側上の奥歯が腫れて痛くなり、数年振りに歯医者に行ってレントゲンを撮ったらば、その奥歯の根本が折れていることが判明した。根元の土台が折れているのだからグラグラする。普段は食事をしても痛くも何ともなかったのであるが、たまに歯茎が腫れたりしていたのだった。

歯医者からは「抜かないと・・・」と言われていたのだが、抜歯は嫌だったので先延ばししていたのである。

その奥歯がいよいよダメになったようだ。

親知らず以外の歯は極力抜きたくなかったのだが・・・。

今朝、観念してついにその奥歯を抜いたのであった。

何だか、65歳になった途端に、身体のあちらこちらの不具合が表面化して来たように感じる。

特に、歯は大切であると思っている。

いかにも年寄りの象徴みたいな感じがするから、入歯にだけはなりたくない。

抜いた歯の後をどう処理するのかは、まだ決めていないが、ブリッジみたいな部分入歯なんてのも嫌だなぁ~。

年寄りくさいのだけは御免である。


■2023-02-25-Saturday アンケート依頼

北大からアンケートの依頼が届いた。

差出人名は「北海道大学大学院医学研究院腎泌尿器外科学」という長~い名称の機関である。

内容は「早期前立腺がん患者の治療前意思決定プロセスが、治療後長期経過の健康関連QOLおよびDecision regret に与える影響を評価する横断研究」とこれまた長~い題名のアンケートに協力して欲しいとのこと。

要は、私が受けた前立腺癌の治療前後の様子などを聞きたいということである。

日本では前立腺癌は男性では罹患率が一番多い癌であるが、施術後の生存率が一番高い癌でもある。治療後かなり長い期間を快適な状態で暮らすためには患者側も事前によく勉強しておく必要があると思うのであるが、治療を受けた患者の生の声(実態)というのはなかなか伝わってこない。

私が受けた「陽子線治療」と「ホルモン治療(内分泌治療)」の副作用のイメージと実態は、治療前と治療後とでは大きく異なっている。

「陽子線治療」は症例がまだ少なくて不安があったのだが、「ホルモン治療」の副作用というのは、患者の体質によって、かなり差があるのだと自分自身の体験で初めて知ったのである。

治療前には医者からの説明で「まれに、こういう副作用が出る患者さんが居る」とは聞いていたのであるが、自分がその希な体質であったとは思いもよらなかったのである。

治療方法の種類も多いことから、どの様な治療を受けるべきかと悩んでいる患者が多いのであろうと推察される。

設問内容や、それにどの様に回答したのかの詳細は書かないが、排尿、排便や性生活など、いわゆる「下」の問題で、答えるのが恥ずかしい設問があるのだが、まじめに回答した。

このアンケートに答えることが、前立腺癌に悩んでいる方の一助になるならば良いと思う。


■2023-02-26-Sunday チョコレート

24日に奥歯を抜歯したから、

固いものが食べられない。

ここ3日間は、うどんやスパゲッティなどの麺類を中心に食べている。

晩酌も控えて、この3日間一滴もアルコールを飲んでいない。以前なら身体が酒を欲して毎晩大量に酒を飲んでいたのだが、ここ5~6年は、あまり酒を飲みたいと思わなくなったのである。これも女性ホルモンのせいなのかもなぁ~。

晩酌も現在は芋焼酎のお湯&レモン割りを1杯だけしか飲まなくなった。

変われば変わるものである。

その代わりに、やたらと甘い物が食べたくなって困っている。

以前は餡子モノはまったく食べられなかったのに、最近は、豆大福餅だの桜餅だのおはぎだのを、自分で買って食べているし、チョコレートはいつも目の前に置いてある。

チョコレートは以前から好きではあったのだが、食べるのはお酒入りのモノとか、ちょこっとだけだったのに、最近は色々な種類のチョコレートを食べるようになってきた。会社の机の前にもチョコレートの箱を置いてある。

当然ながら、糖尿病にならないかと気にはなってはいるのだが、ついつい食べてしまうのである。

食べ物の好みがガラッと変わってしまったような気がするのである。

歳を取ったせいなのか?、それともホルモンのせいなのか?

人間て生き物は意外とホルモンに支配されている生き物なのかもしれないなぁ~。

自分の性格がこんなに変わってしまうとは考えてもいなかった。

ヤル気がまったく湧いてこない。

まぁ、自分が高齢者になったというタイミングと、癌になったというタイミング、そしてコロナ禍によって世の中が変わるタイミングとが、一時に集中したのかもしれないが・・・。

なんだか、全ての事がどうでもよくなってしまった。


■2023-02-27-Monday 中心街

藤丸デパートが1月末に閉店してからもうすぐ一ヶ月。

帯広の中心街はメッキリと通行量が減ってしまって、唯一、六花亭さんの店舗にお客さんが居るという有様である。

そんな中で、新藤丸の女性スタッフ2名が我が社を訪ねてきた。

地元の新聞の十勝毎日新聞にも記事が載っていたが、新藤丸は再建までの期間におこなう商活動のあれこれを検討しており、坂本ビルも使えないかと視察に訪れたと言うのである。

ガラガラ状態である坂本ビルが活用できるかどうかは分からないが、可能性を探っているところなのであろうなぁ。

私としても、活用出来るのであれば活かして欲しいと思っているが果たして・・・。

新藤丸の女性スタッフの2名に、私の著書の「北の屋台繁盛記」と「人間万事塞翁が馬」の2冊を贈呈した。

この2冊には、私がこれまでに取り組んできた数々の事業のことが書いてあるから、参考にしてもらえるならば嬉しいが・・・。

私のアナログ的な発想では、もはやこれからの世の中にはとても付いていけないだろうことは分かっている。

私の話をジックリ聞きたいと嬉しいことを言ってくれるが、自慢話みたいことはやりたくないし・・・。

老兵はただ消え去るのみがよいのかもしれない。


■2023-02-28-Tuesday 4月並みの暖かさ

今日の最高気温は+11.4℃

まだ2月末日だと云うのに、一カ月分通り越して4月並みの気温である。いきなり温かくなったものだから、屋根の雪や氷がドドッ~と大きな音を立てて落ちてくる。その度に愛犬が吠えてウルサイ!

あの氷塊がもしも頭に当たったら命の危険がある。それほど大量の氷が屋根から滑り落ちてくるのだ。

この急激な高温で、道路にへばり付いていた氷の塊りがみるみる溶けて浮いて来たものだから、背中の痛みがまだ取れていないのに、身体がウズイテしまう。

この路面と氷とに出来る僅かな空間があると、とても氷を割り易くなるのである。カパッと音を立てて路面から氷が剥がれるのが楽しい。

長期予報をみると今日、明日は温かくて晴れなのだが、明後日にはまた雪マークが付いている。

氷の上に降った新しい雪は、なかなか解けないのだが、路面のアスファルトを表出させておくと早く解けるのである。

今日、明日の2日間が、玄関先の道幅を拡げるチャンスであると思って、氷を割る大きなノミ状の道具を使って氷を割りまくったのである。前回の作業で懲りたからツルハシの使用は止めておいた。というよりも背中が痛くてツルハシは使えない状態なのである。それなのに、氷割りはやりたいのだから・・・。

氷を割っても、重たくて雪山の上に放り上げる力が無いし、背中も痛いから、ハンドラッセルで日当たりの良い場所に押して行った。氷は塊を崩しておいたらすぐに溶けるのだ。この作業をやっている最中にもみるみる氷が解けていく。

これが快感なのである。

明日は今日よりは気温が2℃ほど低くなるようだが、それでも+9℃近くにはなりそうである。

さぁ、明日も氷割りをやって、道路幅を拡げてやるぞ!