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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2013-02-01-Friday 講演会2

竹沢さんは現在、東京銀座の

街づくり会議企画運営担当をしている。

日本一の商店街の銀座で、バリバリと仕事をしているから、女性の観点からみたまちづくりと云うテーマにはピッタリの講師であろう。

30日13時とかち帯広空港着の飛行機で帯広入りするので、私が空港に迎えに行ったのだ。

あいにく、この時期は観光的なものはまったく何もないから、歓待するにはひたすら食べ物で攻めていくしかない。

まずは、着くなり「お腹が空いた〜、美味しいお蕎麦が食べたい!」と言うので、ミシュランにも載った中札内の蕎麦屋に向かうが残念ながら休業であった。帯広市内までは空腹でお腹が持たないと言うので、仕方ないので空港近くの花田という店に入って「とろろ蕎麦」を食べてもらうが、いたく満足してくれた。

まずは、十勝環境ラボラトリーの事務所があった懐かしい私のビルにお連れした。

ビルの6階に置いてある私の「マジック図書館」を見てもらう。TKL時代は自宅に置いてあった本なので、竹沢さんもこのコレクションを見るのは初めてである。

次に4階の妻がやっている介護ショップ「パーム」に連れて行く。ここは昔はTKLの事務所をおいていた場所であるから竹沢さんも何度も訪れた場所だ。それがすっかり別の施設に代わっていたので12年間の時間の流れを実感したことだろう。次に今日の講演の打ち合わせの為に5階の市商連の事務所に妻が案内していった。

打ち合わせ終了後はこれまた懐かしい六花亭のパーラーに行きおやつを食べてから宿泊先の北海道ホテルに連れて行き講演まで一休みしてもらう。

講演は18:30〜ガーデンズホテルで行った。女性の観点からみたまちづくりという題であるから、当然聴衆は女性が多い。

私も引き合いに出されたが、男性の目線では街中の「トイレ」はあまり眼中になかった。しかし、女性は「どこそこのトイレはキレイで使い易い」などの情報交換がなされていてトイレが客集めの重要な施設になるという話などや金ばかり掛かって商店街の売り上げに繋がらないイベントは質も方法も転換しているという話など、女性ならでは講演であった。聴衆の女性経営者らもかなり満足していた。

紹介した私としてもホッとした次第である。

講演会終了後に平和園の本店に行って懇親会に、ここでは電信通り商店街の長谷さんの熱弁に関心を持った様子で、明日は是非見学したいと言う。

懇親会終了後はかじのビル5階のロフトに行ってTKLで一緒に活動した後藤と久し振りに会って話をしてから北海道ホテルに送って行った。


■2013-02-02-Saturday 講演会3

この時期の十勝は

観光面では端境期で何もない時期になる。

氷まつりは先週終了したし、ばんえい競馬の開催日は土・日・月である。一緒に付いてきたNさんは大病を患っているので寒いところは苦手とあっては然別湖の氷上露天風呂も難しい。

どこにお連れしたらよいものか頭を悩ませた。

午前中は、昨晩の話を聞いて関心を持った電信通り商店街を見に行く。長谷理事長と高橋さんの2人にご案内していただいた。

銀座とはまた質や方法が異なるまちづくりに驚いていた。昼食は昨日の蕎麦が気に入ったようで、今日も美味しい蕎麦が食べたいというので丸福にお連れして名物の「冷やしかしわ」と「カニ天」を食べてもらう。

コンビニで食パンを購入してから十勝川温泉の白鳥護岸に行き、ハクチョウを見せてから、音更の柳月スゥィートピアガーデンに行く。とにかくひたすら食べるのみ、次に音更の種畜牧場に行って白樺並木を見せたら感動してくれて、寒いのにこの並木道を歩きたいと言う。気が済むまで歩いてもらって、ばんえい競馬場の売店でお土産を購入し、北海道ホテルへ。

この時期のこの時間ではこれが精一杯のおもてなしである。

しばらくホテルで休憩してもらい夕食は市内のタベルナセンナリに行く。ここは北の屋台から独立したシェフがやっているイタリアンレストランだ。東京の人はフレンチやイタリアンはそれこそ美味しい店を沢山知っているだろうが、センナリの料理はどれも美味しいと満足してもらう。

明日は早いので、北海道ホテルのモール温泉も体験してもらいたいから二次会は止めにしてホテルに送る。

翌朝は空港まで送って行って今回の任務は終了した。


■2013-02-03-Sunday 地震

2日の土曜日は最低の日であった。

朝から気温が上がったせいで、帯広もこの時期には珍しくプラスの温度になった。

そのせいで、自宅の屋根の雪が簾が漏りして1階のリビングがビチャビチャになっている。

屋根の上には厚さが15〜6㎝はあろうかという氷が乗っかっているから、これを割って下に落とさないと簾が漏りは収まらない。

ツルハシとスコップを持って屋根の上に登って氷を割り出したが、これが大変な作業なのである。

屋根に穴を開けたら大変なことになるから、ツルハシの使用は慎重にしなければならないし、割った氷と一緒に下に落ちたら大怪我をしてしまうから足元にも注意が必要だ。どちらかと言うと高所恐怖症気味である私は屋根の先っぽに行って氷を割る作業はかなりな恐怖を伴うのだ。

慎重に、しかも緊張しながら簾が漏りしている箇所の氷だけは撤去したが、途中で足を滑らせてあわや落下寸前までいった。心臓がドキドキして止まらないし、作業で全身が汗だらけ、そこに冷や汗まで加わって家の中に戻ったら倒れ込んでしばらく動く事が出来ないほどであった。

緊張しながらの作業であったから、余計な所の筋肉を使ったのだろう。身体中がカチカチになっている。

今晩は温泉に入ってマッサージを受けてからユックリ寝ることにした。水光園の温泉にタップリ入り、マッサージも70分間やってもらって、身体をほぐし、帰宅してからお酒を飲みながらブログを書いていたら、11時16分頃に突然下から突き上げるような衝撃、その後揺れが段々と大きくなっていく。いつもよりも揺れている時間も長い。

テレビの速報を見たら、震源地は十勝の内陸部、直下型の地震で、震度は帯広が5弱である。

すぐに自宅の中を点検、隣の母の家や妻の実家にも連絡を入れて被害状況を確認したが、そう大きな被害はなかった。

問題は会社である。我が社は7階建てのビルであるから6階の事務所などは揺れが増幅されるのでいつも被害が大きくなってしまうからだ。

お酒を飲んでしまったので車で行く訳にはいかないから、管理課長の携帯に電話してみたら「今、会社に向かっている」とのこと報告を待ってから動くことにしたら・・・・。

6階の事務所は書類が散乱して足の踏み場もない状態で、しかも6階の大きなガラスが割れて、メインストリートの路上に落下して散乱していると言う。これは大変だということで、作業着に着替えてタクシーで会社に直行したのであった。

エレベータは当然ながら停止している。6階まで階段を駆け上って行くと・・・。

6階の「マジック図書館」はガラスが割れて本が散乱している。事務所は以前の地震の際に取り着けた移動防止の止金も外れて机やらコピー機やらが大きく移動している。本棚は倒れて書類が散乱している。なにより厄介なのは、大きなはめ殺しの窓ガラスが割れて路上に落下散乱していることだ。厚さが1㎝ほどの強化ガラスだから頭に当たって通行人に怪我でもさせたら大変なことになる。

すぐに重たい金属製のポールを2本と虎ロープを担いで階段で下りて割れた窓の下を歩かないようにロープで結界を作る。割れたガラスを掃除してから、今度は割れた窓を塞ぐ作業である。6階だからかなりの強風が入ってくる。このまま割れっ放しにしておいたら明日の朝には事務所が凍ってしまうだろう。何せ幅120㎝、高さ230㎝もある強化ガラスが割れたのである。

管理課長と二人でコンパネを切断し骨組みを作って何とかかんとか応急処置で塞いだのだが時計の針はすでに夜中の2:30を指している。

4階の店でも、大きな装飾時計や石膏製の彫刻品や陶器類などが倒れて壊れている。

とりあえず火が出ていないことだけを確認して帰宅することにした。

外では酔っ払いが歩き回っているが、地震があったことも知らないという奴が居たのには驚いた。

確かに、1階と6階では揺れの具合はかなり違うのだが・・・。

3時に帰宅して、疲れたのですぐに就寝した。


■2013-02-04-Monday 大地震

2日夜の地震の帯広の震度は5弱。

震度5クラスの地震は10年に一度くらいは帯広を襲ってくる。

日曜日だが9時に出社するように社員に連絡した。

6階の事務所やマジック図書館や4階の店舗の散乱や壊れたものの破片を見ていたら茫然としてしまう。

後片付けも一体何から手を付けたら良いのやら眺めているだけで手が動かない。

身体中の筋肉が悲鳴を上げている。昨日の屋根の氷割りで痛めた筋肉も温泉とマッサージでいくらか回復したと思っていたのに・・・。

その後の地震の復旧作業で、6階の事務所と1階の路上の間を重たい荷物を持って何度も何度も階段で往復したものだから、太ももが痛いし、背中は重たいものを持ったり、動かしたりしたので背中の筋肉も痛い。立っていると股関節や膝がガクガクしてくる。

寝不足も祟っているのだろう。

東日本大震災の被害に較べたら屁でもない程度の軽微な被害なのだが、それでも高価な芸術品が多数壊れたのはショックであった。形あるものはいつかは壊れるのが世の習いなのではあるが・・・。

まぁ、被害がこんな程度で収まったと喜ぶべきなのかもしれない。ガラスの落下などで他人に怪我をさせなかったのが一番の幸いである。

結構な厚みのあるガラスだから頭を直撃でもしていたらと考えるとゾ〜ッとする。

6階のロビーにあった清涼飲料水の自動販売機が2mほどズレていた。大人の男3人で元に戻そうとしたがビクともしない。こんな重たいものが2mも動いてしまうのだから地震のエネルギーというのはすごいものだ。

私の机の上にあった書類や本棚に入っていた本などが散乱しているが、腰が痛くてしゃがめないから、とりあえず段ボール箱に入れておいてもらうことにした。後日、ゆっくり整理することにしようと思うのだが・・・。

これがなかなか難しい。

どこに何があるかさえ、もう分からないだろうから、こうなったらエイヤ〜と全部捨ててしまおうかしら。

日本に暮らしていたら地震とは縁が切れないのだろうから、諦めの気持ちというものが必要なのかもしれない。

今回の被害に関しては保険は免責で利かないという。一体何の為の保険なのだろうか?

被害額が一体どれくらいの金額になるのだろうか?嫌になってしまう。


■2013-02-05-Tuesday 地震の被害

帯広の震度は5弱

結構大きな揺れであった。

特にビルの上層階は揺れ幅が増幅されるのであろう。

私のビルも4〜7階の被害が大きかった。

4階のシニアケアーショップ「パーム」に飾ってあったフランス製の真鍮象嵌が施された大きな装飾時計は、地震対策で針金で壁に固定したいたにも関わらず足の部分が揺れの重さに耐えられずに折れて落下してしまった。とても高価な時計だったのに・・・。その他、石膏製の彫刻芸術品や陶器製の犬の置物などが割れてしまった。

6階は「マジック図書館」はガラス製の引き戸が付いていたので本の落下は無かったが、そのガラスの引き戸の1枚が落下して割れたのと本棚がズレたぐらいであったが、新聞に載っていた長崎屋4階の喜久屋書店の本が棚から落ちて散乱している写真を見たら、ガラス戸の有る無しで随分違うものだなぁ〜と思った。

事務所はスチール製の本棚がバラバラに落下して中身の資料が散乱、机の上の本棚も落下して資料などで足の踏み場もないような状況である。

以前の地震の際に、スチール製のロッカーや書棚が動き回ったので、天井から移動防止のつっかえ棒を付けていたのだが、それがひしゃげていた。しかし、これを付けていたお陰で移動幅は数㎝に留まったのでこれは地震対策が上手く機能した例である。

しかし、固定していないコピー機や机などは数十㎝もズレているから、これを動かなくする必要があるだろう。

一番大きな被害は、西側の大きな窓ガラスが割れて路面に落下したことである。幸いにも通行人に怪我がなくて良かった。

塗装や床材でハッキリとは見えないが、どうやら階段や床などにクラックが入っているようである。緊急に建物の点検を専門業者にさせないとならないだろう。

事務所に飾ってあった石膏の芸術品などが数点、落下して割れてしまった。絵画の額も1点が落下して額が壊れた。

神棚の瀬戸物類も落下破損した。形あるものはいつかは壊れるものだが、何だかとても虚しい気持ちになる。

翌日の新聞を見ても、人が死んでいないからなのか扱いが小さいように感じる。帯広市内では寒冷地建設で土台がしっかりしているから一般住宅の被害は小さかったようである。十勝内部の直下型地震だったからだろうか最初の縦揺れが大きかったようで高層建築の上層階の被害が目立つようだ。

私のビルの6階の窓ガラスが割れた原因を私なりに分析すると、私のビルは北側と南側が隣のビルとくっ付いている。何で父がこんな建て方をしたのか理解に苦しむ建て方なのだが、・・・。

最初は直下型の縦揺れで、その後は南北の揺れに変わった。

北側に直結するビルと南側に直結するビルの揺れ方が異なって、真ん中の私のビルの中心に歪が集まり、その圧力でガラスが割れたのではないかと推測している。こんな割れ方は初めてである。

これから修繕をしなければならないが、保険は利かないという。特殊なガラスであるしサイズも大きい。6階だから取り付けには高所作業車もしくは足場が必要になるので結構大きな費用になるだろう。

ガラスの業者が来て「イヤ〜よく誰も怪我しなかったなぁ〜、もしも大きな破片が直撃したら死んじゃうよ」と言っていた。

本当に怪我人が出なかったのは幸いであった。

地震多発地帯に住んでいるのだから仕方がないのだろうが・・・。東日本大震災のような復興費用は適用にはならない。

無常感というか、喪失感というかなんだか虚しい気持ちで満たされている。2日の夜中にエレベータが停まっている中、1階と6階を重たい物を持って何度も階段で往復したから太ももの筋肉がパンパンになっているし、持病の腰も限界に近い。よ〜しっ片付けるぞ!という気力も湧いてこない。

ニュースでの軽い扱われ方もあるのだろうが、地元でも被害が少なかった人達は、何事もなかったかのように活動を始めた。

東日本大震災の被害者の方々の受けている疎外感みたいな感覚がなんだか少し理解できるような気がする。

地震とは困ったものであることよ。


■2013-02-06-Wednesday お見舞い

2日の地震のお見舞いが

電話やメールで沢山に届いた。

皆さん一様に「坂本さんのブログを読んで被害の大きさが初めて分かった。中央紙では死亡者が出なかったからなのか地震の扱いが小さく、こんなに大きな被害があったとはまるで気が付かなかった」と云うものであった。

北海道の一般住宅は寒冷地仕様で地面を2〜3mも掘ってコンクリートの基礎をしっかりと作って、その上に土台を作っているから地震にも強い住宅なのである。

ただ、高層のビルは揺れが増幅する様で高層階ほど被害が大きかったようである。

私は決してオーバーに表現してはいない。

去年完成したばかりの新しい4階建てのビルの4階では社員食堂の冷蔵庫がひっくり返ったというし、とあるビルでは依然として停電状態が続いているという。近隣のビルの被害状況が徐々に把握できてきた今日辺りでは、むしろ私の会社の被害は小さいくらいと思えるほどである。

直下型だったから最初の縦揺れで大きく物が跳ね上がったのかもしれない。そうでなければ冷蔵庫がひっくり返るなんて・・・。

我が社の6階の窓ガラスは昨日、窓枠にある残骸を撤去しようと思ったが強風の為に作業を断念、今日は業者が別の会社の仕事が入っていて作業ができず、結局、明日の早朝ということになった。

大きなガラスだから、そのままにしておくのはかなり恐ろしいことだ。万が一にでも落下して通行人に怪我でもさせたらと思うと気が気ではない。

今日から、思い切って事務所の書類の整理を始めた。

こんな機会でもなければ永久に片付けることが出来ないかもしれないと思う事にして、エイ、ヤァ〜と大胆に捨てることにする。

それでも一応中身は確認しなければならないから作業には結構時間が掛かりそうである。

机にでっかいビニール袋をガムテープで留めてドンドン破って放り投げているのだが、結構、破る作業で指先が痛くなるものである。

しばらくは整理に忙しくなりそうだ。

6日10時頃に南太平洋のソロモン群島辺りでM8クラスの地震があったというニュースである。最近は世界中で地震が多く発生している様に感じる。十勝も今回の余震が起こると言われているから、結構恐い思いをしている。

お風呂に入っている時には地震が発生して欲しくはないものである。


■2013-02-07-Thursday 地震の後始末

2日の地震で割れた

私のビルの6階の大きな窓ガラスの破片の除去が7日の早朝に終了した。

メインストリートの路上であるから、最近は人通りが少なくなっているとはいえ、かなりの数の人が通行する場所だ。だから出勤前の早朝に作業を全部済ませてしまいたい。

建築の専門家に言わせるとコーキングでがっちりくっ付いているから落下することはないと言うのだが、素人としては余震でも起きて落下して通行人に怪我でもさせたらと考えると恐ろしくてそのままにはしておけない。

5日は強風で作業が出来ず。6日はガラス業者が別の現場に入る予定があってダメで、ようやく7日の早朝の作業になったのである。

6階の作業と路上での通行人の管理とで結構大がかりな作業となった。作業を見ていると、6階では破片を吸盤で押さえてからガラス切りで小さくして少しずつ除去していくが、高所恐怖症気味の私としては何だか窓の外に吸い込まれそうな感じがして恐ろしい。

作業自体はものの30分程度で終了した。さすが専門家は手際が良いものである。

これで破片は全部除去したが、新しい窓ガラスが出来てくるまではまだかなりの日数が掛かるとのこと。特殊なガラスだから在庫がないらしいのだ。とりあえずコンパネで塞いで応急処置をしておく。

早くに元の姿に戻したいものである。


■2013-02-08-Friday マジック他

6日の夜に

帯広市商店街振興組合の新年交礼会がガーデンズホテルで開催された。

節分が過ぎてなお新年交礼会というのもオカシナ話だが、1月は単会の新年会が続くからやむを得ないのであろう。

事務局から余興でマジックをやって欲しいと頼まれた。

マジックに言い訳は通用しないのだが・・・。

マジックの道具を置いてある部屋が地震でグチャグチャになったままである。そこから道具をかき分けて引っ張り出したのであるが・・・。

地震の後片付けで腕の筋肉が痛い。特に左腕の筋肉がパンパンになっている。普段、箸より重たいものを持ったことがないおボッチャマ育ちだから筋肉通になってしまった。

マジック、特に私が演じるものは、スライハンドマジックという分野の技術を使って演じるものが主であるから、腕の筋肉通は致命傷である。

地震の後片付けの作業もあって、マジックの練習をする暇がなく、ぶっつけ本番でやってしまった。

やっぱり、ぶっつけ本番はやってはいけないことだった。

例え、ノーギャラのマジックでも演じる以上は完璧にやらねければいけないのに、手を抜いてしまったのである。

途中でルーティン(順番)がスッポリ頭の中から抜けてしまった。

左手で道具を持たなければいけないところを右手持ってしまって順番がゴッチャになってしまったのだ。失態である。

まぁ、何とかかんとか演技は終えたが、妻からも「やる以上はチャンとやりなさいよ!」とキィッツ〜イ叱責をされたのであった。

7日は朝から雪が降っている。

今年は本当に雪が多い。帯広は22㎝の降雪であった。

もはや我が家の雪を捨てる場所が無い。

会社は融雪機を設置してあるので、除雪した雪をその機械まで運んで、お湯で溶かしては下水道に流すから雪がまったく貯まらないのだが、自宅にはそんな装置は設置していないのである。

玄関先から車庫の前、門の前と除雪した雪をうずたかく積み上げてあるだけだ。最初の頃は除雪する道幅もかなり広めとって開けていたのだが、こう降雪量が多いと、広く開ける気力が無くなってしまって、今日は除雪用のラッセルの幅(60㎝)だけにしてあるのだ。一応、私が歩く分には支障がないが、年寄りがバランスを崩してちょっとでもよろけると雪に埋まってしまう様な微妙な幅でもある。その60㎝の幅の通路の壁が130㎝位の高さにまで積み上げてある。背の低い人なら狭い壁の中を歩くようでかなり圧迫感を感じる高さでもある。

除雪用のラッセルは雪を押していくには便利な道具だが、雪を跳ね上げるにはあまり適した道具ではないから、この130㎝の壁の更に上にまで雪を跳ね上げる作業はかなりな重労働なのである。

これ以上の高さに積み上げることは困難な状況にまでなっている。

雪の少ない十勝では、このような風景は見たことがない。

7年程前の真冬に青森県の酸ケ湯温泉に行った時の雪の壁を彷彿とさせるような光景である。さすがに帯広の積雪量は、日本一の豪雪地帯である酸ケ湯ほどではもちろんないが・・・。

でも、これ以上雪が降ったら、雪を捨てる場所がいよいよない。家の前の道路も幅が狭くなっていて車がすれ違うのに苦労するような状況である。

その内、雪をダンプに積んで排雪する必要があるかもしれない。

帯広市役所にも、この雪を何とかしろという苦情が殺到しているそうだ。市もすでに例年の除雪費をオーバーしてるだろうから、費用的にも大変だろう。寒いのは暖めれば良いのだが、雪というのはまったく困りものである。


■2013-02-09-Saturday ニセ者

9日夜に東京に居るマジックの師匠夫人から

「今、群馬の知り合いから屋台の設計をやった○○○さんと云う人を知っているか?坂もっちゃんに聞いてよ」と言われたという電話をもらった。

「エッ○○○さん?聞いたことのない名前だなぁ〜、屋台って云うのは帯広の北の屋台のことなの?、北の屋台を設計してもらったのはアディ設計工房の吉野さんと云う人だよ。その○○○さんという名前には全く心当たりがないですね。北の屋台は自分が作ったとか云って講演して歩く人間が居るくらいだから、その類なんじゃぁないかなぁ〜。」と答えたのであった。

IPS細胞の某氏のように、虚言癖のある人間は多いし、そういう人間というのは妄想癖まであるようで、どうやら本気で自分の妄想を現実のことだと思い込んでいる輩もいるようである。

自分で本気で信じ込んでいるから、本人は嘘をついているという自覚がないようなのである。しかも何度も何度も言っている内に、「嘘も百編言えば真実になる」かのように、その嘘を真実だと思う他人が現れてくるのが厄介だし、また恐ろしいことでもある。

そうなると、益々その嘘がドンドンと独り歩きしてしまう。

帯広から群馬に行けば、誰も自分のことなど知る由もない。北の屋台の実情だって詳しくは知らないだろうからと高をくくって、ついつい嘘をついてしまったのだろうが・・・。

まさか、その話した人間の知人が、マジック関係者で、しかも私の師匠夫人の知り合いだという人間関係など想像も出来なかったに違いない。世間と云うのは広い様で実は狭いものなのだ。

別段、詐欺に発展する訳でもないだろうし、実害はないだろうが・・・。

屋台でも某専務理事が「北の屋台は私が作った・・・」と講演している話をその講演を聞いた知人数人から聞いた。思い出したくもない話を思い出してしまった。

講演録まで送ってくれた人もいる。それによると「坂本と云う文章が書ける人間が傍に居たから、私の構想をまとめさせて本として出版させたのだ・・・」と言っているのだ。もしそれが本当なら、その人物の名前がその本にも出てこなければオカシイだろうに・・・。構想どころかアイデアの一片すらも出したことがないから名前も出てこないのに・・・。こういう奴に限って自分を正当化する為に他人を陥れることをする。

柔道の一連の体罰問題で辞任した吉村強化担当理事のことがフッと頭をよぎった。

このご仁は、ロンドン五輪で惨敗したのに強化委員長を辞めるどころか新しく設けた強化担当理事という上位のポジションに就いたと云う。

まるで、某組合の様に横領という犯罪行為を行なったのに、そんなことをしたのは給料が少ないからだと昇給させた事例を思い出す。身内に甘い組織はやがてモラルハザードを起こしてもっと大きな問題を引き起こすものだ。

平気な顔をして嘘をつく人間危険である。へちゃらで他人を裏切るものだからだ。なにせ恥というものを知らない人間なのだから。


■2013-02-10-Sunday ニセ者その後

翌10日、別件でマコママ(師匠夫人)から

電話が入ったので、用件終了後に先日の「ニセ者」の話の続きを聞いてみた。

どうやら、北の屋台を建設した会社の関係者か、もしくは下請けの会社の関係者なのではないだろうかという話である。

群馬の方から私が直接に聞いている訳ではなくて、間にマコママが入っているからもちろん伝言ゲームの域を出ていないし、詳しいことは分からないが・・・。

でも、もしもマコママの言う通りならば・・・。

小学生が「法隆寺を建てたのは誰〜れだ?」と云う謎々を出して「分かった聖徳太子だ!」と答えたら「ブッブ〜間違いで〜す。正解は大工さんで〜す」と云う類の戯れに近い話しであろう。

確かに100%の嘘ではないが、しかし、かと言って100%の本当でもない。

それこそ、私達マジシャンがマジックをやる時に使用する「マジシャンの話術」に近い話法ではないか。

状況を想像するに「貴方は帯広の方ですか? 帯広と云えば有名なのは北の屋台ですよね!・・・」。

「イヤ〜、北の屋台を御存知ですか、実はあれを造ったのは私なんですよ!」ってな会話が交わされたのではなかろうか。

もしも、この想像した様な通りなら、むしろ名誉なことである。

たった、これだけの話しだがこの2日間、十分に楽しませてくれた。


■2013-02-11-Monday 雛人形

3日連休でゴロゴロ寝てばかりいるものだから

妻から「雛人形でも飾ったら?」と言われた。

五月人形は飾ったことはあるが、生まれてから今日まで、ただの一度も雛人形を飾り付けしたことがない。あれは女性が飾らなくてはならないものだと思っていたからだ。

妻曰くは「そんなことはない。男だって暇だったら飾っても良いんじゃぁないの」と言う。長女も次女も現在は家に居ないのだから飾る必要などないのではないかと思うのだが・・・。

どうせ飾っても、3月3日が過ぎたら、今度は雛人形を出し放っしにしておくと婚期が遅れるからとか言って早々に片付けなければならないと云う。

まことに面倒な風習である。

第一、また地震でも起きたら壊れてしまう可能性だってあるじゃぁないか。

でも、妻に緒逆らうと・・・。他にすることもないから、物置から引っ張り出して来て飾ることにした。

我が家の雛人形は、妻の両親が、長女が生まれた初節句の時に買ってくれたもので、やたらとデカイ。飾り付けはやったことがないから土台の組み立て方も良く分からない。

妻は私一人を家に残して、出掛けて行った。

一人で組み立てるのはなかな難しい作業である。どうせすぐに片付けることになるのに、毎年毎年組み立てるのは、何故なんだろう?

まぁ、日本の伝統的な風習だからと我慢して並べたのであった。


■2013-02-12-Tuesday PC遠隔操作犯

PC遠隔操作犯と思しき

30歳のIT関連会社社員の男性が逮捕された。

まだ、本当にこの容疑者が犯人かどうかは分からないが、新聞やテレビでは実名でバンバン報道している。

おそらく警察も威信をかけて誤認逮捕をしないように、しっかりと証拠固めをしてから逮捕したのだろうとは思うが・・・。

逮捕のキッカケは1月5日に報道機関に届いたメールの内容通りに江の島の猫の首輪から記録媒体が見つかったことによるという。

猫に触っている容疑者の姿が監視カメラに写っていたのだそうだ。

それにしても、この容疑者は何でそんなことをやったのだろうか?

犯罪者心理には複雑なものがある。

ひとつは、ドンドンとエスカレートしていく犯罪を誰かに止めてもらいたくて、わざと捕まえられるようにする犯罪者心理がある。

また、過信して自分は絶対に捕まらないと思い込んで大胆な行動をすることもある。

私が思うに、この容疑者が本当の犯人だったら前者なのではないだろうか?

この犯罪者心理には、もうひとつ自己顕示欲というものが含まれている場合もあるから複雑なのだ。捕まらない限り、誰も自分が犯人だとは気付いてくれないのが、自己顕示欲を満足させないからだ。多くの人に、こんなすごい犯罪をやったのは自分だと知ってもらいたいというのが自己顕示欲を満足させると云うのだから実に複雑な心理である。

いずれにしろ、ヴァーチャルの世界から、現実世界に戻ってきて、そこから足がついたということになる。

間抜けなんだか、頭が良いんだかよく分からない容疑者である。


■2013-02-13-Wednesday 北朝鮮

北朝鮮が12日に核実験を実施した。

やらないのじゃ〜ないかとも言われていたのに・・・。

金正恩総書記の考え方がまったく理解できない。

まだ核実験をやる前の12日の朝のワイドショーで、金日成と金正日が並んで立っている大きな銅像の金正日の服装がコートからジャンパーに替ったとの報道があった。テレビ局の取材に対して北朝鮮の電話交換手の女性は「あなたの見間違いだ」と言っていたが、ジャンパーの裾がひるがえっている様は明らかに以前のモノとは変化していた。

銅像などを造る日本の業者の解説では「マネキンに着せた洋服を着替えさせるのとは訳が違って、鋳造の銅像だから一から造り直さなければならないので大きさからして数億円は掛かったのでは・・・?」とコメントしていたが・・・。

何でも、金正恩が直す前の銅像を見て激怒したというから、あわてて造り直したのだろうが、こんな銅像の服の形を変えさせるのに数億円も掛けるなんてバッカじゃぁないの!と思ったのだが・・・。

国民の多くは飢えてガリガリに痩せているという。ひとり金正恩だけがパンパンに膨れて肥っている。しかし、核実験となれば、掛かる費用は銅像の造り直しなんてもんじゃぁないだろう。おそらく数百億円は掛かっているだろう。去年のミサイル打ち上げだって数百億円という規模の経費が掛かっているはずだ。

北朝鮮の国家予算は5000億円程度だというから、いったいその内のいくらをミサイルの打ち上げや核実験に使っているのやら。

このお金で何人の国民に食料を渡せると考えたことがないのだろうか?

金正恩は軍部に実験を握られている裸の王様なのだろうか?

北朝鮮の人口は2400万人だそうだが、なんとその20%の120万人が軍人だというのだから、軍=国みたいなものなのだろう。

正恩は軍から国の実体を知らなされていないのだろうか?

「パンとサーカス」とは古代ローマの国民統治の手法として有名であるが、なによりも大切なのはパン(食料)であろう。

このまま飢えて餓死する道を選ぶのか、それとも殺されることを覚悟の上で反乱を起こすのか、もはや北朝鮮の国民も崖っぷちに立たされている状態なのではないだろうか?窮鼠猫を噛むの例えもある。国民を侮っていたら金王朝の崩壊は早いかもしれない。

ところで、予知夢と云うのを御存知だろうか?1995年の予知夢で「2013年5月11日(土)に北朝鮮が日本に向けてミサイルを撃ち込む」と云うものだ。なんだかきな臭くなってきた。現実にならなければ良いのだが・・・。


■2013-02-14-Thursday グアム

グアム島で12日の午後10:30頃に

若い男が車で歩道を暴走して歩行者を撥ねた後にコンビニに突っ込み、車から降りた男が刃物で観光客に切り付けるという事件が起こった。

今朝のニュースでは3人目が亡くなったという。

現場となった場所をテレビで見て驚いた。現場は2年前にグアムに行った際に宿泊したアウトリガーホテルの前であり、車が突っ込んだABCストアでは毎日、水やビールなどを購入していた場所だったからだ。

グアム島の一番の繁華街で、目の前に大きな免税店DFSギャラリアがあるこの場所は夜中でも人通りが絶えないところだ。

10:30頃と云えば、私も滞在中は、夕食を食べた後に、近くの劇場でマジックショーを見て、歩いてホテルに戻っていた時間帯でもある。

歩いて帰った道は丁度、犯人が歩道を車で暴走していた道である。

比較的安全な場所だとされているグアムの繁華街のど真ん中で、このような事件が起きるとは少々驚いた。

今年はグアム島行きは止めになったが、毎年この時期(2〜3月頃)に、ゴルフ仲間と一緒にグアム島にゴルフに行っている。毎度、ホテルは替えるから去年は別のホテルだったが、もしも、私が現場に居たら、はたしてキチンと対処できていたであろうか心配になった。

海外旅行に出掛けると、初めての場所では緊張して自然と危険を回避するものだが、何度も行って慣れっこになってくると段々と気が緩んでしまうかもしれない。

犯人は21歳の男性でその場で拘束されたが「多くの人間を殺したかった」と供述しているというから、なんだか「秋葉原の殺傷事件」と類似しているようである。

何が人をキレさせるのかは知らないが、自暴自棄になったのならば、他人を殺したり、傷付けたりせずに、さっさと自分一人で他人に迷惑掛けずに死んでしまえばよいのに・・・。他人を道連れにしようという魂胆が気に入らない。

殺された内の2人の女性は、14日に身内の結婚式に出席するために家族総出でグアムを訪れた直後だったらしい。

幸せな結婚式が一転して葬式になってしまった。運命と言ってしまえばそれまでだが、なんと残酷なことであることか。殺された方の冥福を祈る。


■2013-02-15-Friday 免許更新

自動車免許証の更新に行って来た。

以前のブログに今回も120分の違反講習を受けなければならない顛末を書いたが、思い出す度に腹が立つ。

以前には21年間も長らく無事故無違反で、ズッ〜とゴールド免許であったのだ。4年前に軽微のスピード違反で捕まって青免許になったのだが、新しい免許になってからの、この3年間は無事故無違反であった。

当然今回の更新は優良講習でゴールド免許に復帰するものと思っていたのに、過去5年間の違反が反映するとかで、今回も違反講習を受けてしかも青免許のままというのはどうにも納得がいかない。

制度が実情に合致していないだろう。

どうせ、免許を持っていても自分では運転などしない輩が決めている法律なんだろうがなぁ〜。

あんまり腹が立ったから、誕生日を過ぎても更新を放ったらかしにしていたのだが、更新しなけりゃ免許が無効になるだけであって、私が損をするだけである。免許を無効にしたからって、警察が困る訳じゃぁないし、抗議の抵抗にもなりはしないから、無駄ことはやめて仕方なく更新に出向いたのであった。

前回の更新時の視力検査では良く見えずにボヤケて見えたのだが、勘で言ったら「見えないなら見えないとハッキリ言って下さいよ」と怒られたのだが、何とかかんとか裸眼でOKであった。

今回はPC画面を見ない午前中に行くことにして、朝刊も読まずに目を使わずに会場入りして、しかも目薬持参という万全の態勢で行った。視力検査の直前に目薬を差したことでハッキリと見えたので今回は完全にOKだった。普段から眼鏡などしていないから、運転時に眼鏡等使用だと面倒くさくてイヤなのである。

120分の違反講習はほとんどビデオを見るだけである。それでも3年前に見たものとは内容が異なっていたから、(こんなものに金を掛けるが良いとはまったく思わないが)一応は金を掛けて直しているのだろう。

ビデオの中にマジシャンが登場してマジックを演じる場面が出てきた。曰く「見ているようで見ていない。人の注意力というのはマジックのタネのように別な場所に注意がいっている。目で見ているのではなく脳が見ている・・・」なんていう件は、マジックや錯視を研究している私には結構面白かったが、多くの受講生は寝ているようだった。

新しい免許の裏側には、臓器提供の意志を確認するサイン欄が付いた。私は早速「提供しない」に○を付けた。

私は、自分が臓器提供を受けてまで生き延びたいとは思わないし、死んだ後に身体を切り刻まれて、他人の臓器として役に立ちたいとは考えないからだ。

人間は死ぬ時には死ぬのがよろしい。人間は寿命を素直に受け入れて日々の生活を精一杯におくればよいのだと考えているからである。


■2013-02-16-Saturday JR北海道

このところJR北海道は事故続きである。

すっかり信頼を失っている。

先日も帯広から新千歳空港に向かうのにあたって、本来ならJRを使う方が確かであるはずなのに、一緒に行くメンバーがJRなら逆に時間通りに行くかどうか心配だから車で行こうと言うのである。

普段なら、今は冬だから車だと雪で通行止めになる危険性もあるし、渋滞に巻き込まれる可能性もあるのに・・・。

かえってJRの方が事故続きで、ダイヤ通りに列車が運行していないと云うのである。

石勝線でのトンネル火災事故以来、次々に事故が続く、ドアが開いたまま走ったりもしたし、つい先日も、深川で列車から煙が出る事故があったばかりだし、2日前には石勝線で線路に亀裂が見つかり、列車の運行が遅れた。

確かにこう事故続きなら信頼できないと言っても仕方がないかもしれない。

しかし、私のように自動車の運転が嫌いで、公共交通機関がある場合は極力それを使用するという人間にとってはJRがダイヤ通りに動かないのはとても困る事態なのである。

それにしても、JR北海道は事故が多過ぎるのじゃぁないか!こう立て続けに事故を起こしている公共交通機関はかつて見たことがない。

たるんでいるのか、根本的に問題があるのか。

いずれにしても早々に解決して、早く安心して乗ることのできる公共交通機関になってもらいたい。


■2013-02-17-Sunday 100円温泉

14日のバレンタインデーの夜に

温泉に行ったら、券自販機の前に大きな張り紙がしてあって、エコ入浴日だとかで大人一人の入浴料が今日は100円だと云う。

エ〜ッラッキ〜!

先月の「しゅん」と云うフリーペーパーの特集が「銭湯・温泉」であり、そこに各種のクーポン券が付いていた。

普段はクーポン券など使わないが、温泉なら使ってみようかと思い立ち、切り取って冷蔵庫に磁石で張りつけてあるのだ。

普段の大人の入浴料金は420円である。回数券を買えば11枚綴りで4200円だから一回が382円になる。

クーポン券を使えば一人300円で入れるし、雑誌の中にある特集用のクーポン券だと一人がタダになるから一人210円で入れることになる。

それが14日は一人が100円だと云うのだから、これは安くてありがたい。

帯広の温泉は「モール温泉」と云う「植物性温泉」で日本唯一、十勝にしか湧出しない。茶褐色をしていてツルツルしていて、肌にも優しいし、湯冷めもしにくい。

世界中でもドイツのバーデンバーデンと十勝にしか湧出しないと云うから世界でたった二ヶ所の特殊な泉質だ。

バーデンバーデンは温泉保養地として世界的にも有名な場所だから、十勝ももっと上手く宣伝すれば良いのに、意外と知られていない様だ。どうも十勝の人は宣伝が下手な様である。

その素晴らしい温泉にたったの100円で入浴出来ると云うのだから幸せである。

14日一日だけと云うのも寂しいが、でも温泉で温まり、気持ちも温まり、すごく得をした気分の一日であった。


■2013-02-18-Monday タイ1

昨年10月28日から

新千歳空港ーバンコク(タイ)間の直行便が運行されるようになった。

北海道の観光事業に関わっているので、利用促進のお願いなる文章が頻繁に届く。

例年2月にはグアム島に行っていたのだが、メンバーの中には観光業に関わる人間が多い為、それなら今年はタイに行かないかと云う話になって行き先を急遽変更したのであった。

グアム島では12日夜に殺傷事件が起きたばかりであったから、行き先変更は良かったかもしれない。15〜20日までの6日間タイのチェンマイに行って来た。

15日の午前10:45新千歳空港発のタイ国際航空便でバンコクに飛ぶのだが、帯広駅6:48発のJRスーパーとかち2号で行くと新千歳空港駅に到着するのは9:16である。一応、国際便は出発2時間前にチェックインすることになってはいるが、旅行会社はこれでもOKなように航空会社に言いますから大丈夫ですとは云うが、最近のJRは事故続きでこの時間に到着するのかアヤシイということになって、千歳に前泊するか、帯広から早朝6:00にレンタルバスで出発するかという選択になり、バスで向かうことにしたのである。

私一人なら前泊を選ぶのだが、他のメンバーは車の方が良いという人ばかりなので従うしかない。

千歳空港近くまでは順調に来たのだが、当日の千歳空港周辺は霧が深い。高速を降りてからはカーナビを見ても標識や道が良く見えない。船頭が多いものだから、ドライバーも誰の指示に従えば良いのか混乱してしまい、間違って別な道に乗ってしまって周辺をグルグルと走り回ることになってしまった。

それでも時間的には余裕があったので焦ることもなく空港に無事到着し、飛行機に7時間半乗ってタイのバンコク国際空港に16:10に到着した。チェンマイ空港への乗り継ぎ時間は、もらった予定表ではバンコク空港発19:20-20:30チェンマイ着のTG117便になっているが、手に持っているチケットではTG116便となっていた。千歳空港のカウンターでバンコク空港での待ち時間が長過ぎるからと一便早いTG116便17:15に変更してくれたのだと云うのだが、誰にもそのことが伝わっていなかったのだから困りものであった。

皆の頭の中にはバンコク空港での3時間余りの待ち時間にゆったり夕食でも取ろうかと考えていたのであるが・・・。

しかも、バンコク空港では入国審査の後の、荷物のピックアップもいらないので、一般客が進む入国審査場とは別のトランジット用の受付に行けばよいという機内放送があったのだが、その機内放送を聞いていなかったのか、勝手に何人かが入国審査場の方向に歩きだしてしまったのである。

入国審査場まではかなりな距離を歩かなければならないが、先に行った人達は出口で待っていれば良いとでも考えているのだろう。後方に居る私たちの方を振り返ることもせずにドンドンと先に行ってしまうのである。慌てて追いかけていき、審査場の手前で呼び止めることが出来たが、また元の場所まで歩いて戻らなければならない。

バンコク空港は巨大な空港なので、そうとうな距離を歩いき、かなりな時間と体力を浪費した。それでもその時には私は時間はまだたっぷり3時間はあると思っていたからノンビリと対応していたのだが・・・、チケットを見てみたらTG116で17:15発になっているではないか。もらっていた予定表と乗る飛行機の番号と時間が異なることに気が付いた時点で時計は16:45になっていた。トランジットの係員に「時間が無いから」と言って優先してもらい。無事に飛行機に乗ることが出来たのであった。

しかし、チケットの手配をした帯広の旅行会社JTBでは、我々が1便早い飛行機でチェンマイ空港に到着することは伝わってはいない。迎えに来てくれる人に伝わっていなければ、我々はチェンマイ空港で3時間待つことになってしまう。飛行機に乗る前の僅かな時間で帯広のJTBの担当者に連絡を入れようとするが、日本時間は19時を過ぎているので、会社には繋がらないし、担当者の携帯にも繋がらない。なんとかギリギリで個人の担当者に連絡がついたのでホッとした。何で私がこんな心配をしなけりゃならないんだ!

結果としては1便早いのに乗れたことで、チェンマイでゆったりとした夕食を取ることが出来たのだが・・・。


■2013-02-19-Tuesday タイ2

タイに来るのは3回目。

バンコクとプーケットには来ているがチェンマイは初めてである。観光事業に関係していると色々な国や地域の実体を、実際に肌で知っておくことが重要になる。本やテレビなどでは実体はまったく分からないし、土地勘というものは現地に何日か滞在することが一番である。やはり百聞は一見に如かずなのである。

今回の旅行の目的の75%はゴルフであるが、その他に観光や食事なども楽しめる。

チェンマイに到着して宿泊先のチェンマイプラザホテルにチェックイン、すぐにロビーに集合して現地JTBの案内人サ〜ンさんに夕食の場所を紹介してもらう。

サ〜ンさんは63歳のタイ人男性であるが日本語は結構できる。結構というのはペラペラを100%としたら彼の日本語は65%といったところである。何とか意思の疎通が可能なレベルなのだが・・・。

ホテルから徒歩5分で「ナイトバザール」の開催場所がある。毎晩この場所に屋台が立ち並ぶ。このナイトバザール脇のタイ料理店に案内された。

皆、タイ料理が食べたいというのだが、私は苦手である。トムヤンクンに代表されるスープの酢っぱ味が嫌なのだ。香草のパクチーも苦手である。

それでも、中華料理と似ているチャーハンなどは何とか食べることが出来た。どうも海外に出ると食が細くなる。

私は食後に屋台を冷やかして一人ホテルに戻って寝たが・・・。

ホテルの前に「カラオケ」がある。このカラオケ、日本のものとは大いにシステムが異なるのである。女性が30名ほども店の前で客引きをしている。ようは形を変えた春を売る店なのだ。

タイはエイズが多いから恐ろしい。よくそんな気になるのものである。

翌、16日は羽田空港から入ってくる3人のメンバーの到着を待つ。午前中はバスを借り切って城壁内の旧市内の寺院観光である。3か所見たところでメンバーの一人が「どれも同じ様なお寺ばかりだから、もう十分、腹が減ったからホテルに戻って昼食にしよう」という。私はまだまだ観光を続けたいのだが、ワガママな連中ばかりである。

ホテルに戻って、羽田からの3人と合流、これで12人全員が揃い、メジョーゴルフ場に向かう。昼食はゴルフ場で食べることになった。

ゴルフ場までは50分ほども掛かり、ゴルフのプレー開始まで30分しかない。私一人が天麩羅うどんを注文、後の11人はみそラーメンを注文した。おそらくうどんの方がラーメンよりも早く出来ると思ったからだ。その通りラーメンよりは早かったのだが・・・。出て来るまでに20分も掛かった。しかも私は1番組である。サ〜ンさんに急かされて半分しか食べずにコースに向かったが、他の連中はゆっくり食べている。その間、私が組み合わせなどをキャディに伝える役目をすることになった。

このゴルフ場には受付というものがない。プレーヤー1人にキャディが1人ずつ付き、カートも付くから組み合わせ表がいらないと云うのだ。しかし、キャディバッグに名前を付けてない人がいるものだから、このキャディバッグは何組目だとかが全員分は判らない。名前ぐらい付けておけよ。

天気は快晴、気温は32℃くらいで蒸し暑い。−10℃以下の帯広からは気温差40℃以上もある。それでも初めてのコースでプレーするのは楽しいものである。

4日間とも異なるゴルフ場でプレーし、ゴルフが終わったら、2時間のタイ式マッサージを受けるのだ。マッサージの料金は2時間で300バーツ(1バーツ約3.3円)約1000円でしかしない。まるで天国みたいな贅沢な気分である。

タイの物価は安い。人件費がまだ安いからでもある。ゴルフのキャディへのチップも300バーツ(約1000円)である。

今回行ったメンバーの帯広での知人がリタイヤ後に、ここチェンマイに夫婦で永住している。一軒家を借りて3人のメイドを使い、1週間に3回ゴルフをしても1ヶ月10万円も掛からないのだというから驚きだ。日本から味噌と醤油と味の素を持って来たら食生活も十分にできるそうだ。

そういう生活も良いかなぁ。

タイは親日的だし、ほほ笑みの国と云われるくらいだから人の気質も良さそうだ。だが、善人ばかりではない。今回の旅行の最終日にメンバーの数人がホテルで盗難に遭った。

4時15分にモーニングコールが鳴り、5時15分から朝食、ホテルのチェックアウト時間が早朝6時という予定である。私は朝食後に大便をする習慣があるのでその予定通りに行動したのだが、何人かは朝食を食べる前に鍵を掛けずにチェックアウトをし、食後に部屋に戻ってトイレに行ったり、荷物を取りに行ったのであった。鍵を返却した直後に見回りのボーイが部屋に入って冷蔵庫などをチェックするのだが、どうやらそのボーイの手クセが悪いようなのである。枕元の指輪や部屋清掃人へのチップが無くなっていたのである。

ホテルのフロントにその旨言っても、出発時間が迫っているから調べる時間もないし、チェックアウトを済ませた後だからホテル側に責任はないと言う。そりゃ〜その通りである。そんなチェックアウトの仕方をした人間が悪いのだ。そのボーイも最終日のチェックアウト後を狙っているのであろう。

やはり、海外旅行に行ったら細心の注意を払わなければならない。日本に居る時の延長線上ではいけないのである。


■2013-02-20-Wednesday 隕石落下

15日にロシアのチェリャビンスクに

隕石が落下し、その衝撃波は広島原爆の30倍の強さであったという。

推定、直径15m、重さは約7000トンの隕石が落下し、空中で3回爆発、その衝撃波で建物のガラスが割れて、大変な被害が出たというニュースだ。

ロシアでは1908年にシベリア上空で隕石が爆発して発生したと云われている「ツングースカ大爆発」以来の大爆発だという。

16日に地球に最接近する小惑星「2012DA14」があるが、それは地球には落下しないで通過すると云われていた。

最初はそれが計算違いで地球に落下したのかと思っていたのだが、どうやら別の隕石だったらしい。

地球への侵入角度が低かったから大気圏で燃え尽きずに地表近くまで接近し爆発したという。それでも、まだ空中で爆発したから衝撃波だけで済んだのであって、爆発せずに落下していたら被害はもっと大きなものなっていただろう。この隕石は100年に一度の大きさであるとのことだが、恐竜絶滅の原因の一つにはメキシコ湾辺りに落ちた小惑星によって引き起こされたという説もあるくらいだから、地震よりも恐ろしいかもしれない。

アメリカ映画に、地球に落下する軌道の小惑星をロケットで行って爆破するなってものがあったが、NASAは真剣に検討しているらしいから、いずれはそういう事態が起こるのかもしれない。

恐いものである。


■2013-02-21-Thursday 携帯電話

携帯電話の機能がなにやらスゴイことになっているようだ。

ようだと書いたのは、私が使っている機種は、他人に言わせると超古〜い機種で、電話とメールしか出来ない。カメラも付いていないし、海外でも使えないし、今流行りのスマートフォンみたいな検索機能もGPS機能も付いていないのだ。

私が携帯を使っているのを見る人のほとんどが「新しく買い替えたら?」と言うが、替えるつもりは全くない。去年は電池の消耗が激しくて、フルに充電しても半日しか持たなくなったが、NTTの知り合いから電池だけ分けてもらい、また電池の耐用時間も元に戻ったので、そのままにしてあるのだ。

海外旅行に行く際にも、不便この上ないと云われるのだが・・・。

一緒に行ったメンバーの携帯電話はスマートフォンと云うやつで、飛行機から降りて電源を入れたら、自動的に現地時間が表示される。つまりは器械が勝手にGPS機能で電話の持ち主が今どこにいるのかを把握しているということなのだろう。確かに迷子になったりしたら便利なのかもしれないが・・・。

団体で旅行すると、自分勝手に行動する人が必ず何人かは居るものだが、そういう時に団体行動からはぐれてしまったら携帯電話で呼び出せば良いと云う人がいる。でも本当にそうだろうか?

携帯電話を海外にまで持って行ってる人は、掛かって来る電話を日本に居る時のように全て受けて話しているから、注意事項などを言っている時も携帯電話で話をしていて、しっかりと聞いていないことがある。

そういう人というのは、いざという時には携帯電話があったら何とかなると思っているから、逆に集合時間や集合場所などをしっかり確認しない傾向にあるようだ。

自分一人くらい大丈夫だと考えているのだろうが、そういう人物は団体旅行では大迷惑な存在なのだ。おそらく他人に迷惑を掛けているという自覚すらない無神経な人間が多いのだろう。

海外旅行に来ている時くらい、仕事から解放されてみるのも良いのではないか?海外旅行先まで仕事をしなければ旅行に来れないくらいなら、最初から海外旅行などしなければ良いのである。

ホテルからでも電話は出来るし、もしも日本から緊急の用事があった場合でも、一緒に行っているメンバーの一人位は携帯電話を持っているだろうから、その人の携帯に掛ければ連絡は可能なのである。

私は、海外旅行に行ったら携帯からも開放されるから実に気分が良い。何物にも束縛されない場所に居るという開放感でリラックスできるからだ。便利にし過ぎると逆に弊害も多くなるかもしれない。


■2013-02-22-Friday 日本は

日本と云う国は良い国だと思う。

海外旅行に行くといつもそう感じる。

もちろん55年間も暮らしているのだから、慣れ親しんでいるのは当然のことにしても、例えば食べ物は、日本に居ながらにして、ある程度のレベルの中華、フレンチ、イタリアンなど等各国の料理が食べられる。

そこに、今世界中で人気の寿司などの日本料理があるのだから、おそらく食のバリエーションでは世界一であろうと思う。

諸般のサービスも、過剰過ぎるくらいだがレベルが高いし、医療のレベルも高い。

治安面もおそらく世界一安全な国であろうと思う。アメリカのように拳銃の所持が許されていないから、一般人が拳銃をぶっ放すなんていう事件は日本では起こらない。たま〜に猟銃を撃つ事件が起こる程度だ。

水道の水は飲めるし、トイレは水洗でしかもウォシュレットが付いているし、交通網もしっかりしているし、時刻表通りに運行されている(最近はたま〜に遅れたりするが・・・)。

それなのに、日本人の多くは、日本に誇りを持っていないように感じる。日本の良さというものを理解していないのじゃ〜ないだろうかとさえ思う。それはなぜなのだろうか?

私はメディアの責任ではないかと思う。

日本の新聞やテレビなどは、日本の批判ばかりをやっているから、読者や視聴者が日本って悪い国だと思い込まされているのではなかろうか?

最近の若者、特に若い男性は海外に行きたがらないと云う。しかし、日本の良さは海外に行ってみて初めて肌で感じるものだろう。もっと、もっと若者が海外に行くことを勧める。

ただし、日本に居る時の感覚で海外に出掛けることは危険だ。日本の治安や食事の安全性をそのまま海外の国にはあてはめる事が出来ないからだ。事前にしっかり勉強した上で、出掛けなくてはならない。


■2013-02-23-Saturday 大道芸

帯広でお盆に開催している

平原まつりの「北の大地de大道芸フェスティバル」のプロデュースをお願いしている「そら」(大道芸人ファニーボーンズが所属している会社)の女性社長さんから電話が入った。

「去年の暮れに2013年の帯広の大道芸について会議をする予定だったと思うが未だに何の連絡もありません。もう今年の夏のファニーボーンズのスケジュールを決めなければならない時期です。海外のフェスティバルからのオファーが多数入っています。帯広は開催する意思があるのでしょうか? 無いなら海外のスケジュールを入れますが・・・」と云う様な内容である。

「昨年12月には予期せぬ総選挙があって会議を開催することが出来なかったと思う。今月中に会議を開くようにする。とりあえず23日中には段取りを付けるから少し待って欲しい」と返答した。

昨年の大道芸フェスティバルはアクシデントが重なったためにパフォーマの人達に多大なる迷惑を掛けてしまったのだった。

大道芸フェスティバルは毎年8月14・15・16日のお盆の3日間に開催される平原まつりの一行事として2002年から連続して開催している。その前日には全国から人が集まる勝毎花火大会も開催される。

大道芸フェスティバルも勝毎花火大会も勝毎事業部が仕切っている事業であるが、去年は花火大会が雨天で一日順延された為に、平原まつり初日の夜に重なったのである。勝毎事業部最大のイベントである花火大会には事業部員が総掛かりで対応するから、大道芸フェスティバルの初日にはスタッフが極端に不足してしまったのである。その為にまつり会場のスタッフとの連絡などに支障をきたし、事前の準備もおろそかになっていた為に、大道芸を行なう場所が二転三転してしまったのだった。

大道芸は「音」のする芸能のすぐ横では演技がやりづらい弱点があるが、逆に、平原まつりは太鼓やらバンドやらの大きな音がする演目が多いのも特徴である。大道芸を音の影響が小さい場所に移動させる手配に手間取り、結果として大道芸人をあちらこちらへと移動させることになってしまった。

この辺りの事情については去年の平原まつり終了直後のブログにも書いたからここでは割愛するが、大道芸人さん達には満足な発表環境を提供できなかったということである。

元々、帯広の大道芸フェスティバルは私と芸人さんとの個人的な友好関係から始まったものであるから、他の地域でやっている大道芸フェスティバルとは異なって、とても優秀な芸人さん達が手弁当で集まってくれているのだが、最初から世界的な芸人さんばかりが帯広で演技しているものだから、帯広の観客は、これが当たり前だと思っているようだ。

しかし、他の地域では、これだけすごい芸人さんを揃えることは出来ていないから、いつも「どうして帯広の大道芸フェスティバルはスゴイ芸人さんばかりを招聘できるの?」と不思議がられているほどなのだ。

しかし、そんな恵まれた体制に甘えていた為なのか、ボランティアスタッフが育たなかった。

いつも決まった人間ばかりが手伝うことになり、そのスタッフも段々と年齢を重ねてくると体力的にシンドクなる。

それが去年のフェスティバルに一気に重なってしまったのだ。

こんな劣悪な演技環境では、超一流の芸人さんを招聘して演技してもらうのは、芸人を志した身としては、せつなくて我慢できない。

今日の夕方にスタッフ会議をすることになっているが、果たして存続が可能なのだろうか?私は五分五分だと感じている。


■2013-02-24-Sunday 宮澤・レーン事件

昭和22年2月22日は

「宮澤・レーン事件」(第二世界大戦開戦の真珠湾攻撃をした12月8日にスパイ容疑で特高に逮捕された冤罪事件)の宮澤弘幸さんの命日である。

終戦によって釈放された宮澤さんが、過酷な拷問による体力消耗や満足な食事を与えられなかったことによる栄養失調などが原因で病没した日である。

この日に合わせて(実際には会場の都合で一日遅れの23日)菩提寺である東京新宿の円常寺で「宮沢・レーン事件」の真相究明や宮澤さんの顕彰をする集いが開かれる。

この集いで配布されるパンフレットは200頁超にもなる労作で、この事件の詳細や宮澤さんの人となりが分かるようになっている。これを有料で頒布して活動資金にする計画でもある。

この集いでは北大に提出する「申し入れ書」の採択も行い、26日には札幌の北大で大学側にこの申し入れ書を手渡す運びになっている。

これによって、何等かの反応が大学側から出てくることを期待しているのだが・・・。

なにやら、ここにきて北大側はかなり腰が引けている様子なのである。北大にしてみれば「宮沢・レーン事件」は無かったことにしたい事件なのだろう。

大学には自治というものがある。これは戦争当時でも同じだ。

北大は自分の大学の学生や教師にスパイの嫌疑が掛けられたら、当然ながら自治を盾に守らなければならない立場にあるはずだ。それを当時の大学側は何もしなかった。つまり「見殺し」にしたわけだ。これは北大の学風の正反対の行動であったことだろう。

だから、当時の大学関係者はこの事件に対する自らの行動を恥じていたのではあるまいか?

だから、この事件は「無かった事」として無視してしまいたいという心理が働いているのかもしれない。

しかし、60年以上も時を経た現在、当時の大学関係者のお偉方は生存していないだろうから、現在の大学関係者は、当時の軍国主義に大学自治が負けたことを素直に認めて、大学側の非を謝罪をしても恥にはならないだろうと思う。

それをへんな意地や自尊心などでねじ曲げていると、問題は大きくなるだけだろうし、社会的にも北大の価値が落ちることになると思うのである。

現在の(元国立の)大学は文科省の言いなりだとも言われているから、ひょっとすると受け入れを拒んでいるのは文科省の意向なのかもしれない。

だが、非を認めるところは素直に認めて謝罪することは、むしろ北大の評価を上げることに繋がるのではないかとも思う。

北海道人としては、北大にはクラーク博士の精神を引き継いでいる大学として官僚の言いなりにはなって欲しくないものだ。

今後の動きに注目したい。


■2013-02-25-Monday 鈴木さん

大阪府守口市の

鈴木糊工業㈱社長の鈴木英夫さんが2月24日に81歳でお亡くなりになった。

鈴木さんは米袋などの口を塞ぐ糊を作る会社の社長さんであった。

鈴木さんは守口市の商店街の会長職を務めていたことがある。商店街の会長といえば普通は商売人の商店主がなるのが通常であるが、何故に商売が異なる工業系の鈴木さんが会長になったのかについては面白いエピソードがあった。

詳しいことは割愛するが、衰退する商店街を見過ごせなかったのと他分野の仕事だからこそ分かる商店街の問題点が気になって一肌脱いだのだろう。

私が初めて鈴木さんとお会いしたのは、たしか昭和58年頃であったと記憶している。帯広商工会議所の青年部の前身組織であった「ハートピア会議」というものに所属していた私は、全国の商店街で面白い活動をしている所を視察することになった。誰が選んだのかは不明だが、大阪の守口市の商店街で変わった活動をしている商店街があるとのことで数名で視察に行ったのである。

現在では珍しくもないが、鈴木さんが行ったのはいわゆる「宅配」である。商店街の店で売っている商品を商店会が作った会社がまとめて宅配するという当時としてはとても画期的なシステムであった。

ただ、現在でこそ脚光を浴びている「宅配システム」であるが、昭和58年頃では、20年ほど時代が早過ぎたのと、画期的過ぎて商店主の意識が付いて来れずに、途中でとん挫してしまった事業でもあった。

時代の先端を行く事業は、その時代の2〜3年先を行くくらいなのが丁度良い様だ。10年早いと、周りの人の意識は付いて来れないことが多いのが現状である。

「北の屋台」のシンボル像「いきぬきん」を造ったのは、鈴木さんが商店街に造ったシンボルの「やる気地蔵」がモデルであった。

その「やる気地蔵」をモデルにしたいと言ったら、その石膏像を贈ってくださった。その「やる気地蔵像」が先の2月2日の地震で壊れたのが気にはなっていたのだが・・・。

私が「北の屋台」を始めたときには「素晴らしい事業を始めましたなぁ〜」と激励のお電話をいただいたし、私が講演で東大阪に行った時にはわざわざ聞きに来てくださったりもした。その時にはご病気で身体を悪くされていたが「あんたも身体には気を付けなさいよ。まちづくりを真剣にやると身体を壊しますよ」との忠告もされたものだった。

私が「北の屋台」を辞めた時には、すぐに私の自宅に「何かあったんですか?」との心配するお電話を頂き、ご自身が辞めた時の話をしてくれたのを思い出す。その時には暴力団からも脅されて命の危険を感じたこともあったという話を聞いた。

ご冥福を祈ります。合掌


■2013-02-26-Tuesday TPP

安倍総理がアメリカを訪問し

オバマ大統領と首脳会談を行った。

TPP(環太平洋経済連携協定)に関しては「すべての品目の関税撤廃が前提ではないとの方針を確認」して共同声明として発表したというニュースが流れた。

何をいまさら、ふざけたことを・・・。

こんなのは出来レースに決まっているだろう。最初からお互いの立場を尊重してどうとでも取れるようなフザケタ言い回しで、さも、成果があったかのように振舞っているだけである。

TPPは日本に取って損だとか、得だとかという問題ではない。何故に世界共通の貿易をしなければならないのか?ということが、私にはまるで理解ができない。

世界中あちらこちらへと実際に行ってみて分かることは、グローバル化は人類を決して幸福にはしないということだ。

グローバル化は壊れかかっているパックス・アメリカーナの最後のあがきにしか過ぎない。

こんなものに参加したら、日本は滅びてしまいかねない。

別に現状の農業を守れ!と言っている訳ではない。現状の農業は「農協」を維持する為だけの政策でしかないからだ。もっと日本の農業の変換をしなければいけないことは論を待たない。

しかし、それとTPPの参加はイコールではない。

たった60年前の終戦直後の日本を思い描いてみるがいい。東京などの食料を生産しない地域の住民は着物などを持って田舎に買い出しに出掛けていたのではないのか?

地球環境は悪化している。

地球の人口は爆発的に増加している。

人間は動物だ。食べなければ生きてはいけない。

ギリシャ神話の「ミダス王の呪い」という寓話を知っているだろうか?

手に触れるモノ全てを金に変えて欲しいという魔法を掛けてもらった強欲なミダス王は、食事の為に触れるパンもワインも全てが金になってしまって何も食べられなくなる。最後には腹が減って死にそうになり、貧乏でも良いから元に戻してくれと懇願する話だ。

人間は食べなければ生きてはいけない。

農業は補助金漬けだから日本の政策として農業を捨て去り、工業製品を輸出してお金を儲けて、その儲けたお金で農業国から農産物を買えっていうのが愚かな経団連などの経済人だ。

自国民に満足に食べさせる事が出来ない国が農産物を輸出するか?

飢えが革命の近道だということは為政者なら皆分かっているはずだから、貧しい国は自国民を飢えさせてまで食料を輸出なんてするものか!

日本の政治家達よ!経営者達よ!バカな事は止めろ!

これからの世界情勢を考えれば食料は極めて重要な戦略物資である。

むしろ農業を充実させて、食料自給率を上げることを考えろ!

お前らには食い物を分けてやらね〜ゾ!


■2013-02-27-Wednesday アカデミー賞

映画のアカデミー賞の受賞式が

24日アメリカロサンゼルスのハリウッドで開かれた。

ノミネートされた映画の内、観たのは「レ・ミゼラブル(助演女優賞アン・ハサウェイ)」と「ライフ・オブ・パイ(監督賞アン・リー)」ぐらいである。アメリカと日本では上映のタイムラグがあるから致し方ない面はあるものの、観ていない映画が賞を獲得しても今一感激が少ない。

ほとんど毎週のように映画館で映画鑑賞をしているほどの映画好き人間としてはなるべく早くに観たいと思っているのだが・・・。

帯広には現在のところ映画館は「シネマ太陽帯広」一軒だけである。この「シネマ太陽」はパチンコ屋がやっているシネマコンプレックスであるが上映館は5館だけ、しかも誰がチョイスするのか分からないが、私の観たい映画がほとんど上映されないのが腹立たしいのである。

先週の日曜日も妻と映画を観に行こうということになって新聞の映画欄を見たら現在やっている映画は「青の祓魔師」「テッド」「ダイ・ハード」「脳男」「ワンピース」「アウトロー」「ストロベリーナイト」「エヴァンゲリオン」「ライフ・オブ・パイ」「東京家族」「レ・ミゼラブル」である。

妻はアクションものは好きではないと云うし、他は子供向けばかり、仕方がないから「テッド」を観たのだが・・・。

何じゃ〜こりゃ〜!

テディ・ベアの熊のぬいぐるみの映画がR15+指定(15歳未満は観れない)だと云うから???。

何と卑猥で下品な映画なのだろう。アメリカ人の映画好きオタク向けの楽屋落ちジョークは何が面白いんだか意味がサッパリ判らないし、下ネタ満載のお下劣なだけのムービーであった。

それでも観客は結構大勢が観に来ていたから驚きだ。帯広人はこんな低級な映画が好きなのだろうか?

もう少し、まともな映画を上映して欲しいものである。


■2013-02-28-Thursday 除雪

先日、本州からのお客さんを案内して

北の屋台の通路を歩いたら、真ん中の広場に雪が山積みになったままに放置されている光景が目に付いた。

北の屋台は景観を大切にする為に、通路に樹木を植えたので機械で除雪することが出来ないので人力で除雪するしかないから、通路にはロードヒーティングを施してある。

ロードヒーティングは少しの雪なら十分に融けるのだが、一度に大量に降った場合にはグチャグチャにはなるがすぐには融けないのが困りものだ。

グチャグチャになった雪は歩行者の邪魔にもなるから、融雪機を組合で所有して雪を貯めないようにいつも融かしていたはずなのだが・・・。

この組合所有の融雪機は2004年に財団法人日本の未来を創る協会の「ふるさとづくり賞・内閣総理大臣賞」を受賞した際に、副賞として頂いたものである。

副賞として価格が20万円迄という制限付きで、何でも好きなモノを購入しても良いということになったので、迷わず「融雪機」を貰うことにしたのだった。以来、この融雪機は大活躍をしてきた。

北の屋台は客商売だから、雪を広場にうず高く積み上げるのはあまり格好の良いものではない。少しでも空間を広く確保しておきたいから、広場の雪を融かせる融雪機は、北の屋台の必需品とも云えるものになったのである。

そんな良い機械を持っているはずなのに、なぜに使用しないで雪を積み上げているのだろうか?理解に苦しむ。

まさか、総理大臣賞の副賞を勝手に売っ払ってしまったのではあるまいなぁ〜。

屋台の店主から頂いている家賃で、高給取って優雅な生活しているのだから、昼間っからパチンコになんぞ行ってる暇があるのなら、除雪でもやったらどうなんだろうか?