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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2010-02-01-Monday 中心街の政策に?

中心街からまたビルが消える。

現在、帯広市西2条南9丁目の西側街区のホシビルが解体中である。なぜ、競売で安く買った物件なのに解体して駐車場にしなければならないのだろうか?

その理由は「固定資産税が高い」からである。空きビルのまま所有していたらホシビルなら7層分の税金が掛るから、更地にして1層分だけの税金にしようということである。

オカシイとは思わないか?

高度利用して中心街を活性化しようと努力しているビルの税金が高くて、中心街を寂しくさせる更地にした方が税金が安いなんて矛盾も甚だしい。

更地にして駐車場にでもしておけば、更地分の固定資産税程度は稼げるから、あえてビルにするよりも楽だということだろう。

だが、それでいいのか?

ビルオーナーとしてのオナーは何処へやった?

むしろ、高度利用している地主の税金を安くして、更地にしている地主の税金を高くするような政策を取らなければ、今後ますます、中心街は駐車場だらけになってしまうぞ!

帯広から高層ビルが無くなってしまうぞ!

新しく市長になる人間にはこの辺も考えてもらいたいものだ。


■2010-02-02-Tuesday 多勢に無勢?

貴乃花親方が理事に当選した。

当初の大方の予想を覆しての当選である。

朝青龍の泥酔暴力事件問題も貴乃花親方を後押ししたきらいがあるが、それにしても3票の造反(?)票が入ったということは、相撲ジャーナリストや他の誰もが事前に予想していなかった事態だった。

貴乃花親方が、事前に全ての根回しが終わっていて、この理事選に臨んだのだとしたら、とてもしたたかな男であるといえるし、無手勝流で出たとこ勝負で臨んだのだとしたら、ただの結果オーライな男である。いずれにしても手腕その他の評価はこれからだろう。

おそらく協会側やマスコミが犯人(造反した3人)探しを、これから盛んにやるのだろうけど、それで結果が覆るわけでもないのだから、協会や造反者を出した立浪一門はますます混迷を深めるような行為はするべきではないだろう。

ただ、貴乃花親方がせっかく理事になっても、まだ9人対1人である。私も北の屋台で経験したことだが、多勢に無勢では、いくら正しいことを主張しても一人では通らないのだ。多数を取ったからといって必ずしもそれが正しいということにはならないが、民主主義の原則が多数決なのだから仕方がない。多数を獲得するには権謀術数も必要だ。

多くの人は「利」で動く。自分にすぐに直接的な利益が有るか、無いかで判断しがちだ。

人の上に立つ人は、「利」というものは、順繰りと回り回って、やがては自分の所にも返ってくるのだと思わなければならないのだと思う。リーダーたるものは「利」よりも「理」で動いてもらいたい。

大相撲の理事会も多数決で物事が決まるのだろうから、一人では改革は難しいだろうと思うが、諦めずに頑張って欲しいものだ。

一方、政治の世界では、鳩山首相のリーダーシップの無さが、ますます表に出てきた。リーダーたるもの、思い付きだけで物事を発表してはいけない。きっと、これまで、自分の思いつきで言ったことを周りの人間が実現してくれていたから、首相になっても、そのまま同じ様に出来るとでも思っていたのだろうが・・・。

苦労知らずのお坊ちゃまによくみられるタイプだが、周りを固めてくれている能力あるスタッフが皆、何でもやってくれるから、自分に能力があると錯覚しては、勝手なふるまいをして失敗する人種と同様である。

自分で切り盛りできる程度の大きさの企業ならそれでも何とか可能だが、企業と企業、他人と他人が集まる組織ではそんなことはよっぽどのカリスマ性でもない限り難しい。ましてや、一国一城の主のような国会議員を束ねるのは至難の業である。

閣僚達も、鳩山首相の現実感に乏しい発言に、かなり嫌気が差しているのではないのか?

混沌とした時代には、強力なリーダーシップが必要だ。真に実力のあるリーダーが出現することを望む。


■2010-02-03-Wednesday 一寸先は闇!

政治の世界は一寸先は闇と言うけれど、

十勝の政治状況はこの先一体どうなるのだろうか?

昨日のニュースで今夏の自民党北海道の参議院選挙の候補者にヨサコイソーラン祭りで有名な長谷川岳氏が決定した。

民主党が当選枠2人に対して2人の候補者を立てるのに、凋落傾向が激しい自民党としてはなんとしても一議席は死守するという方針なのだろう。現職の中川義雄氏は72歳と高齢なのと、頼みにしていた甥の中川昭一氏の急死によって、急激に支持を失ってしまったようだ。

しかし、十勝の問題はこれだけに留まらない。

北海道11区で昨年、中川昭一氏に勝った民主党の石川知裕議員が、現在、政治資金規正法違反容疑で拘束され、容疑者となっているからだ。

あす4日に拘置期限が切れるから、明日、起訴されるか不起訴になるのかが発表されるだろう。

もしも、起訴されて、即、議員辞職ということにでもなったら、今春の帯広市長選挙と衆議員の補選とが同時選挙になるかもしれない。

帯広の自民党が、この時期になっても、まだ市長選挙の候補者を発表しない理由はそこら辺にあるのではないだろうか?

もし噂通りに、衆議員の補選の候補者として、昭一氏の未亡人が立候補したら、弔い合戦になるし、権威が失墜した十勝の民主党は候補者を決めることも難しいだろうから、断然有利な戦いになる。

そうなると、半分諦めていた自民党の市長選の候補者も、一緒に戦えば勝ち目が出てくるから、勝ち戦にするには、敗戦処理候補では困るということになる。

石川氏の辞任を先延ばしして、市長選挙と同時選挙にはしたくない民主党は、辞任要求の世論にどこまで耐えるかであろう。

この辺りのセメギ合いが、これから始まる。

面白いと言っては甚だ語弊があるが、全国的に注目されることは必至であろう。

去年の選挙からわずか半年で、十勝の政治状況は著しく変化した。テレビのドラマでも、こんなシナリオを書くライターがもし居たら、そんなバカなと、視聴者に突っ込まれるのがオチなほどの、急過ぎる展開である。正に事実は小説よりも奇なりで、世の中にはこんな事もあるのだなぁ〜。


■2010-02-04-Thursday 驕れるものは

祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。娑羅雙樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、只春の夜の夢の如し。たけき者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ。

お馴染みの平家物語の冒頭文である。学生時代に暗記させられたものだが未だに諳んじることが出来るのは詰め込み教育のお陰でもある。

今日のニュースにはまさにこの冒頭文の様だと感じさせられた。

朝青龍・トヨタ・小沢一郎の3件にである。

皆、まさに絶頂に上り詰めたと思った時に、ホコロビが出てきた。

朝青龍は、協会の温情(?)で引退という扱いになったが、追放でも良かったくらいに今回の暴力事件は酷い事件だ。さすがに相撲協会もかばいきれなくなったのだろう。朝青龍を指導できなかったノーテンキな高砂親方も一緒に引退させた方が良いのに・・・。私が見た報道が真実だとすると「頑張れ!」と激励した一般人を殴って怪我させたというのだから、これでは暴力団よりも酷い行為だ。相撲取りの身体は鍛え方が違うのだから全身が凶器のようなものである。酔っていて記憶が無いなどと釈明していたが、場所中に記憶を失くすほど泥酔して、一般人を怪我させるなど言語道断である。相撲は単なる格闘技とは違う。強ければ良いというのはいただけない。

引退表明の席上で涙を見せて反省していると言っていたが、本当に反省などしていないだろうし、もし、本当に反省しているとしたら遅過ぎるとしか言いようがない。まぁ彼は懲りない男なんだろうなぁ。

ここ2,3日の大相撲は劇的なチェンジの兆しが出てきた。朝青龍の引退はそれの象徴かもしれない。

次にトヨタである。世界一になったとたんにブレーキの不具合がやたらと出てきてリコールが起きた。私はトヨタのカンバン方式が嫌いだから言う訳ではないが、あまりに過剰な効率化は、このような問題を引き起こす危険性があるということだ。下請け企業を、限度を越えて安く使うから、そして、部品をほぼ全車種共通にするから、何か問題が起きたら全体に影響を及ぼしてしまうのだ。リスク管理から考えたら、部品の共通使用は好ましくはないが、コスト管理を重視するあまり、リスク管理が疎かになったのだと感じた。やはり、効率化はある程度で止めなければいけないと思う。看板車種のプリウスにまで悪影響が出て、トヨタのブランドまでが大きく傷付いてしまった。

小沢一郎も不起訴にはなったが、世間のイメージは限りなく黒に近い灰色というイメージで、大きく傷付いたと感じる。元秘書だった石川知裕議員が起訴されたが、監督責任問題が出てくるだろう。

いずれ時期をみて、幹事長辞任か民主党離党とかをするのだろうが、去年の衆院選挙直前のタイミングで代表辞任をして民主党が大勝したことが頭を離れないのだろう。だが、果たして二匹目の泥鰌が居るだろうか?国民はそれほどバカではないと思う。

やはり、驕れるものは久しからずである。勢いのある時に立ち止まって己が姿を見つめ直すことが必要なのだが、これがなかなか出来ないことなんだ。権力の怖さはこういうところにあるのであろう。


■2010-02-05-Friday 理系と文系

年なのか夜中にトイレに起きることが増えた。

今朝(真夜中かな?)も3時半に目が覚めてトイレに立った。昨日に続いて(−22.4℃)今朝もモーレツな寒さでスッカリ身体が冷え込んでしまい、今度は眠れなくなってしまった。1時間ほどあれこれ考え事をしている内に再び眠りに入ったが、二度寝するとオカシナ夢を見る。

今朝は高校生時代の夢を見た。

朝起きてから、何故、高校時代の夢を見たのかひとしきり考えていて、面白い結論に到達した。学校の教科の好き嫌いはイコール教師の好き嫌いに直結していたなぁと・・・。

私が入学した「北海道立帯広柏葉高等学校」は一応、十勝一番の進学校であったから、中学生時代の成績がある程度良くなければ受験させてもらえない高校であった。すなわち5教科(国語・数学・理科・社会・英語)満遍なく点数を取れなければ合格できない。だから中学生時代には不得手な教科などはなかったのだ。

高校に入学した一番最初の「数Ⅰ」の試験で30点という点数を取って衝撃を受けた。中学の数学が大好きだったからだ。

私たちの学年から(1学年上だった姉はこの授業を受けていない)導入された「集合」「交わり」「結び」なんていうものや「因数分解」や「図形の証明」なんていう論理的なものが得意だったからである。

ところが、高校の数Ⅰでいきなり「sine(サイン) cosine(コサイン) tangent(タンジェント)」の三角関数の試験で生まれて初めての赤点を取ったのである。大ショックであった。この時の試験はクラスの6割以上が赤点という難しい試験であったが・・・。

私は一遍に数学が嫌いになった「建築家や科学者になるわけじゃなし、私の人生に於いて、今後、三角関数などは使うことは無い」と決めつけて、以後3年間、数学の教科書を開いたこともない(どうしてそれで高校を卒業出来たのかは後日ゆっくり語ることとしてここでは触れないことにしておこう)。

私は昔から、自分の好きなことなら寝食を忘れて没頭するのだが、嫌いとなると一切見向きもしくなるという変な性格をしているのだ。

生徒がその教科を好きになるか、嫌いになるかは、教師によるところが大なのではないかと思う。この教師は数学の研究では有名な教師だったようであるが、生徒への教え方という点では実に判りづらい(私だけかな?)下手な教え方であった。

4年前にこの教師と酒を飲む機会があった時に、たっぷりと恨み節を話したら、最初の試験は、地域一番の進学校に入学して浮かれている生徒たちにいきなり難しい試験をして、ガツンとショックを与えて逆療法するつもりだったと言うのである。確かにこれで頑張らねばと思った生徒も居るだろうが、事実、私のように完全に諦めてしまった生徒もいるのだ。高校教師はもっと教育ということに重点をおいて、教科を好きにさせるような指導法を取っても良いのではないかその時改めて感じたのだ。

結局この教師に3年間数学を担当されたことが、私の数学嫌いの元になったのである。

また、私が通っていた当時の柏葉高校には、バリバリの○という教師がいたが、その一人が私のクラスの副担任になったのだ。

高校3年生の文化祭の時のことである。柏葉高校は進学校なのに学校行事がやたらと多い変な学校であった。この日も午前授業で、午後からは作業をしていたのだ。私はパレードの責任者であった。

パレードというのは、まず農家に行って馬車の荷台を借りてきて、その荷台に飾り物を造って乗せ、生徒は仮装をして帯広市中を練り歩くのである。私の時は「宝船と七福神」というテーマであったから、馬車の荷台に宝船を造って乗せ、七福神の仮装を7人にさせて、その他の生徒は浴衣を着てパレードをするのである。

私はこのパレードの責任者として、浴衣を市内の業者から借り受ける交渉をした。社長さんが父のやっていたデパートにテナントとして入居していた関係であっさりとOKをもらったのだが「ちゃんと洗濯して返却すること」という条件が付いたので、何とか安く洗濯出来る方法はないかと調べたら、帯広刑務所で洗濯するのが一番安いことが判ったので刑務所の担当官と交渉していたのである。

その担当官が高校に電話を掛けてきた時に、外で作業していた私を呼び出す校内放送をこの女教師がしたのだが、その放送内容は「3年B組の坂本和昭さん、刑務所から電話が入っていますので、至急職員室まで来て下さい」というものであった。

その日以来、事情を知らない連中からは「坂本、お前、何悪いことやったんだ?刑務所から電話なんて!」という話で持ち切りになったのだ。

これは、明らかに意図的に肝心な部分(浴衣の洗濯の件で)を省略し、若しくは不必要な部分(刑務所から)を付け加えた意地悪である。

彼女に抗議したが、「あらっ、刑務所から電話があったのは事実でしょ。事実を伝えて何が悪いの?」とへっちゃらな顔で言うのである。

私が彼女に何か悪いことでもやったのか?子どもは生まれてくる親を選ぶことはできない。私が坂本家に生まれてきたのは私の責任ではないのに・・・。

この教師はの労働者と資本家という対立構造をそのまま金科玉条にしているような人で、その後も何かにつけて随分と意地悪をされたものだった。

私が今日、理数系がダメで、文系になっているのは10代のこんな経験が尾を引いているのである。

学校の教師が生徒の進路に深く影響するという実例を紹介した。


■2010-02-06-Saturday テレビに

今日のテレビ番組に

私が登場した。6日16:00〜NHK BS2のCATVネットワークという番組で、今日は北海道特集であった。

昨日の帰宅する寸前に連絡をもらったので、あまり多くの人に事前に伝えることが出来なかった。

自分でも録画しておいて先程見たのだが、髭面が汚く見えるなぁ〜と、俺はこんなに肥っていたのか!という驚きである。

現在、企画中の「馬鹿もん(うまかもん)」を紹介してくれた番組で、まぁまぁ美味しそうに映っていたので満足している。

こうして、徐々に人々の口に乗って、噂が拡がっていけば嬉しい。あまり急激に拡がってブームなんぞになってしまうと、萎むのもこれまた速いから、少しずつファンが確実に増えていく方がありがたいのだ。だが、流行をコントロールすることは出来ないから、そこが難しいところである。

4月1日の「四月馬鹿(エイプリルフール)」に正式にスタートさせるという触れ込みで、開始前に少しずつ情報を小出しにする戦略なのだが、果たして上手くいくかどうか。今のところは上々の出だしである。

テレビにはこれまでに何回も映ってはいるが、いつまで経っても慣れないものだ。まぁ、それが素人っぽくて良いのだけどね!自分の姿をテレビ番組で見るのは照れくさいし、なんとなく恥ずかしいものである。

もう少しテレビ映りが良くなるように痩せなければならないなぁ、何しろテレビは横に広がって見えるそうだから・・・。


■2010-02-07-Sunday シンクロ・フィギュア・スケート

長女がやっている

シンクロナイズド・フィギュア・スケーティングの国際大会がフランスのルーアン市という場所で5・6日に開催され、日本からは娘がキャプテンをしている「神宮IMG」チームが参加した。

シンクロナイズド・フィギュア・スケーティングは16人の団体で滑るフィギュア・スケートの競技で、シングル競技と同じように、ショートプログラムとフリーの2種目の演技を行うのである。

日本ではまだまだ馴染みが薄いスポーツであるが、欧米では会場がいつも超満員になるほど人気があるスポーツなのだ。

今月始まるバンクーバーオリンピックの次のソチオリンピックからは正式種目になることがほぼ決まったので、これからは日本でも盛んになると思う。

今はまことに便利な世の中になったもので、帯広に居ながら、この大会の模様をインターネットで見ることができるのである。興味のある方は下記のアドレスをコピーしてご覧下さい。

(http://normandie.france3.fr/french-cup/index.php?page=article&numsite=6245&id_rubrique=6404&id_article=14054)

今日は、我が家のコンピュータの画面の前に、おじいちゃん、おばあちゃんたちが集まって、インターネットの画面に向かって応援していたのである。

ショートプログラムは緊張したのだろうか、何度も転んだ選手がいて、成績は11位と振るわなかったが、フリーは8位と健闘して、総合では11位であったが、9位、10位のチームとは1点差の僅差で、12位のチームとは大差がついていたから、転びさえしなければ7位くらいを目指せるのではないかと感じた。

明日には帰国して、14日から新横浜アイスアリーナで始まる「シンクロ全日本選手権」に出場する。

妻は応援に行くと言って、さっさと飛行機のチケットを買っていた。妻がシンクロを見に行くのは何回目のことだろうか?私はまだ、生で見たことがないというのに・・・。私は愛犬と留守番である。


■2010-02-08-Monday マジックと映画

日曜日昼にマジックの実演、夜に映画を観に行った。

7日、日曜日の昼に帯広市内の北海道ホテルで開催された「表千家」のお茶会でマジックを披露してきた。

最近はもっぱら「指導」が主で、演技を見せることは避けていたのだが、義理の妹(弟の嫁さん)からの依頼を受けて、引き受けてしまったのである。

マジックを趣味にしている人には、いくつかのパターンがある。①マジックを他人に見せることが大好き(上手い下手は別として)で事有る毎に披露したがる人、②見せることに飽きてしまって(もしくは見せることがあまり好きではなくて)本や道具を収集して喜んでいる人、③他人に指導するのが好きな人等に分けられる。

私の場合は②と③(③もあまり好きではないが・・・)に近くて、実は他人に見せることは面倒くさくて大嫌いなのである。

特に、ステージマジックやサロンマジックなどの様に、数十名を対象にしたマジックは道具の準備やセットがとても面倒なのである。

私もいきなり②や③になった訳ではなく①の時代もあった。

高校・大学の頃は見せたくて、見せたくて仕様がなかったのだ。いつも大きな寅さんトランクに道具を詰め込んでは持ち歩いていたものである。ところが、ある時、急にそれが面倒に感じる様になったのだ。かといってマジックが嫌いになった訳ではない。道具を持ち運び、準備(セット)して、マジックを演じて、また後片付けをすることが急に面倒になったのだ。

テクニックで見せるマジックが出来れば、トランプ1組をポケットに入れておけば、いちいち重たい大きな道具を持ち運ぶ必要はないことに気が付いたのである。これは多くのマジシャンたちが辿る道でもあるようだ。

私がかつて買い集めた数々の道具は屋根裏の倉庫に仕舞ったきりで、最近は日の目を見ていない。そろそろマジック博物館用に運び出して整理する必要があると考えているところなのだ。

昨日のマジックの実演は、テーブルマジックで、道具はトランプ、カップ&ボール、ロープだけ、これならテクニックと話術でごまかせるから気が楽なので引き受けた次第である。

先般、妻が引き受けてしまった老人のデイサービスでのマジック実演は実にやりにくかった、お札にボールペンで穴を開けて、元に戻すというマジックのところでは、お札にボールペンを差した(様に見える)瞬間に、あるお婆さんが「(お札に穴を開けるなんて)このバチあたりもんが!」と言われてドキッとして汗をかいてしまったし、ロープ切りでは「(紐を切るなんて)もったいない!」と言われてこれまたドキッとして、とてもその後のマジックがやりづらかったのだ。

この日はさすがにそんなこともなく無事に終了したのでホッとした。

夜になって妻が映画が観たいと言い出した。クリント・イーストウッドが監督した「インビクタス」という映画である。21:05上映開始なので20:45までNHK大河ドラマの「龍馬伝」を見てから出掛けた。歴史上の偉人で「坂本」姓なのは龍馬だけなので昔から坂本龍馬には思い入れがあって、このドラマも欠かさずに見ているのだ。車で3分程度の距離に映画館があるのは、映画好きにとってはとても有難いことだ。例によって「夫婦50歳割引き制度」のお陰で二人で2000円で見ることができる。

この映画は南アフリカのネルソン・マンデラが主人公で、1995年に南アで開催されたラグビーのワールドカップを軸としてストーリーが展開する。クリント・イーストウッドの映画を最近はよく見るが、この映画も実に良かった。

これまた例によって映画の内容は、まだ見ていない人の為に詳しくは書かないが、本物の政治家の信念とはかくありたいものであると感じた。

この映画こそ、日本の政治家たちに集団鑑賞でもさせたら良いのに・・・。


■2010-02-09-Tuesday 鹿児島の・・・

私のブログを読んだと

8日午前中に大学の後輩から電話が入った。1月23日付けのブログ「鹿児島の後輩」という文章で、『私は今年2月に鹿児島を訪れる予定があり、鹿児島にいるはずである後輩Y君に会いたいのだが、20数年間も所在不明で連絡が取れずにいる。誰か知っている人がいたら是非連絡が欲しい』と書いたのだ。

電話をくれたのは、この後輩Y君と同級生だったI君で、わざわざY君の電話番号を調べてくれて、Y君と連絡を取ってくれたのだ。

早速に教えてもらったY君の電話番号に電話して、鹿児島で会う約束をした。

私のブログを大学の後輩が読んでくれていて、しかも、20数年間も音信不通だったY君との連絡が取れるなんて驚きである。

1月23日のブログにはY君の面白いエピソードを沢山書いたが、そんな事を書いたところで、まさかY君の所在が判るとは思もってもいなかったので、とても嬉しい。何でも一応は書いてみるもんだなぁ〜。

鹿児島でY君に会ったら、彼にも積もる話は沢山あるだろう。美味しいイモ焼酎でも飲みながらきっと楽しい一時になりそうである。今から鹿児島に行くのがとても楽しみになった。人の繋がりというのは不思議なものである。


■2010-02-10-Wednesday 馬鹿もん試食会⑦

馬鹿もん(うまかもん)の

7回目の試食会が8日19:00〜帯広市西1条南9丁目のイタリアンレストラン「タベルナ・センナリ」で開催された。

今回は「馬鹿ソーセージ」「馬鹿ミルフィーユカツ」「馬鹿ミートパイ」の三品が出された。前回よりも女性客の来場が10人で、これまでと比べてかなり多く雰囲気が良くなってきた。やはり、こういう会は男ばかりでやっていてはいけない。女性の舌と財布を握っている人の意見が重要なポイントになるからだ。

今回、シェフに依頼したのは、ファストフードのように手軽に手に持って食事できることと、お土産品にも出来るメニューをというテーマであった。

ソーセージが美味く出来れば、ホットドッグなどにも使えるし、フレッシュパックすればお土産にもなるかと思ったのだ。

だが、今回出されたソーセージは、私がイメージしていたものとは若干異なったスタイルのものであった。太いソーセージをスープで茹でたものが出てきた、肉の味は美味しいのだが、豚の腸が固くて噛み切れないし、ナイフでも上手く切ることが出来なかったのだ。日本人が好むソーセージは細身でパリッと折れるような固さの食感に慣れているから、こういうスタイルのソーセージは食べにくいだろうと感じた。案の定、評判はあまり良くなかった。

やはりソーセージは今後は専門の業者に造ってもらった方が良いだろう。

2番目のミルフィーユカツもやはりイタリアン風のカツでカリッと揚がって(油で揚げるというよりも焼いている感じ)いる。日本人のトンカツのイメージに近づけた方が馴染みやすいだろうと思うが、これはこれで美味しい料理である。薄くスライスした馬肉と鹿肉を2層ずつ重ねてカツにしているから、肉の食感とそれぞれの肉の味を楽しめる。ミンチ肉とはまた違った楽しみ方が出来る食べ方だ。ただ、鹿肉が少々筋があって、なかなか噛み切れなかったから、使用する肉の部位にはこだわった方が良いだろうと思った。

3番目のミートパイは私のリクエストでトライしてもらったメニューである。私にはパイ生地が、イタリアンでいえばフォカッチャというかインド料理のナンのような柔らかさがあって、パイという感じがしなかったので少々不満があったのだが、会場の客には概ね好評だったようである。

人の食べ物の好みというのは難しいものだ・・・。

今回は東シェフの普段作っている料理とは異質なものを依頼したので、シェフとしても困惑したことと思うが、これまでの計7回の試食会で馬肉・鹿肉いずれも食材としては、かなりのポテンシャルを秘めた素材であることが判明したことは大収穫である。

帯広での試食会は一応今回で終了して、来月3月は24日(水)に札幌市内の中華料理店(北の屋台出身の「順香(しゅんしゃん)」)で中華での試食をする予定である。肉まん・餃子・ショウロンポー・チンジャオロースーetc.中華料理も色々なメニューが楽しめそうだ。

昨日の試食会の前に開いた会議で、ロゴも決定したし、「ゆるキャラ」の募集もすることが決まった。4月1日(四月馬鹿)のエイプリルフールの正式スタートが楽しみである。


■2010-02-11-Thursday ポストと・・・

世の中にはやたらと

ポストにこだわる御仁がいる。

勘違いしているのは、ポストに権力がくっついていると思い込んでいることではないだろうか?

確かに、多くはそうみえるであろうが、それが全てではないだろう。むしろ逆に権力を行使したいが為にポストに固執しているのではないだろうか?

本当に実力があって、ポストに就いている人間は、その辺をわきまえているが、実力が無いのに権謀術数やゴマスリやフロック等で間違ってポストに就いてしまった人間は、やたらと権力を振り回して、恐怖政治をおこない、周りの人間を疑心暗鬼にさせて足の引っ張り合いをさせて、他人がその地位に上がってこれない様にすることに全精力を使って、本来やらなければならない仕事を疎かにしているようだ。

誰かに取って代わられて、そのポストを追われたら、実力が無いだけに、後には寂しい人生が待っていることを知っているからだろう。傍から見てると滑稽にみえる。

そういう本当の実力を持っていない人間が権力のあるポストに就いてしまった組織の将来はまことに不幸である。

権力者には追随するゴマスリ野郎が必ず出てくるものだ。それは、やはり実力の無い奴が、ゴマスリをすることで本来は就けないようなポストに就けるからだろう。

だが、上司を尊敬できないような組織はもたない。

その組織を愛する人は、一人逆らうことで閑職に追いやられたり、業績を下げさせたりはしたくないから、一応大人しく従っているが、面従背服であろう。心から敬服して従っているわけではない。

鬱憤が溜まり、少しずつ同調者が増えてきて、やがては一大勢力になって改革をしていくのだ。

ゴマスリ野郎は保身の為に、よくその場限りの嘘をつく。後からつじつまが合わなくなっても「そんなことは言っていない」とこれまたヘッチャラな顔をして嘘をつき通す。周りの人間は「バカな奴だなぁ〜」と憐れみの目でみているのに本人は気がつかない。いや、ひょっとすると詐欺師特有の自分の言葉に酔ってしまって、自分のついた嘘が本当の事のように思えてきてしまうオメデタイ性格なのかもしれない。ゴマスリ野郎には権力者の顔かポストしか見えていないのだろう。

とりあえず権力者にゴマスリしておけば、自分の地位は安泰だと勘違いしている。それが結局は、その組織を根底から覆すような反乱につながるのだということも考えずに。

これはあくまでも一般論である。最近の私の身の回りに起こった出来事を固有名詞を書かずに書いたらこうなった。読む人にとっては取り方は様々だろうが・・・。

書いているうちに、なんだかどこの組織も同じ様なことをやっているなぁと感じた。


■2010-02-12-Friday 単身生活

妻が東京に行った。

長女のシンクロナイズド・フィギュア・スケートの日本選手権を観に行くのと、息子の引越しと、大学の同窓会とやらに出る為である。

私は単身生活をしなければならないので、夕食のおかずを買いにスーパーマーケットに行ったのだが、最初に犬の餌を買っている内に、何だか自分一人分だけの夕食を作るのが、急に面倒臭くなってきたし、お通夜が入ったので作る時間もないなぁと思ったから、外食で済ませることに方針を変更した。

スーパーの敷地内に、ラーメン屋や回転寿司屋や牛丼のお店が揃っている。夕食に麺類では夜にお腹がすいてしまうと思ったし、ここの店の牛丼はまだ食べたことがないから、この牛丼店に入ることにした。

私にとって牛丼と言えば「吉野家」で、学生時代には1杯100円セールの日に一日三食とも牛丼で済ませたこともあった。

この店は吉野家ではない初めて入るチェーン店で、関西風のうどんと牛丼などを扱っている店である。

店に入って席に坐ったら、店員が自販機で食券を買ってくれと言う。私はこの食券の自動販売機というのが大嫌いなのだ。嫌だなぁ〜と思ったら、案の定、ミスをした。

私が自販機で購入したのは「牛丼のミニ(270円)、キツネうどんの小(250円)、みそ汁(100円)、卵(60円)、漬物(50円)で合計730円」である。食券を持ってカウンター席に坐ったら、その目の前の壁に「サービスセット料金」のポスターが貼ってあって、「牛丼並・うどん小・漬物付セットで490円」というのが載っているではないか。

去年の秋に東京に行った時に、有楽町の帝国劇場でミュージカルを観るのに開演時間が迫っていたので、駅の近くの吉野家に入って牛丼を食べたことがあった。その時に対応してくれたのが、中国人の若い女性店員であったが、私が「牛丼の並と玉子と漬物とみそ汁」とバラバラに注文したら、「それならセットで注文された方がお安いですよ」と助言してくれたので、そのセットを注文したことがあったのを思い出した。

自販機という店員とのコミュニケーションを介在させない機械で購入するからこういう問題が起こるのだ。

もともと値段が安い店なのだから、大した問題ではないと思うだろうが、そうではない。バラバラに注文すれば、たかだか80円ほど高いだけだが、人間の心理というのは、こういう時に「アッ失敗した。良く調べてから注文すれば良かった」となって、たかが80円が1万円ほど損したような気分になるのだ。金額の問題というよりも、自分の間抜けさに気が滅入ってしまうのである。これでは、せっかくの料理が美味しく感じられなくなるというものだ。

もし、私が店長だったら、こういうケースの場合は、「お客様、現在当店では、こういうサービスセットがございますけど、変更いたしましょうか?」と一声掛けさせるように指導するのだがなぁ〜。若しくは、自販機の前にサービスメニューを判り易く表示するがなぁ〜。何の為のサービスセットなのだ!かえって客の反感を買うようなやり方に見える。それによって、客の印象は逆転すると思うのだが・・・。

経費節減の為に自動販売機を使っているのだろうが、こういう店では逆効果である。買う時に店員とのコミュニケーションがあったら、こんな思いはしなかったのにと思ったら、もうこの店には入らないぞと思ってしまった。

経費削減策が客を減らしている例であると感じた。


■2010-02-13-Saturday 迷惑メール?

朝、PCを開いて、

メールを見ると迷惑メールが山の様に入っている。なかには迷惑メールに検索されずに入ってくる広告や意見メールなども沢山あるから、まずは消去作業をするのが日課になっている。

このところ多いのが、石川知裕議員に対するコメントのメールで発信者は一般市民を名乗って名前を書いて来てはいるが、それが本当の本名なのかどうかは判らない。おそらく自民党関係者(?)なのかなぁ〜と推測している。

内容は、故中川昭一氏の業績を絶賛する内容であったり、民主党の政策の批判であったり、小沢幹事長の批判であったりする。

それが、今日、4本も入ってきたメールは、すべて、石川議員を辞職させずに応援するという北海道11区(十勝)の住民の意識の低さ(メールでは倫理の低さと表現していたが)を嘆くものがほとんどであった。

私は政治に関心はあっても、政治家にはまったく関心がないから、今更日本の政治家に高邁な思想や生活態度を望むような高望みはしないことにしている。

だが、私は生来の「へそ曲がり」であるから、国民が雪崩をうってある方向に向かうと「一寸待てよ!」と言いたくなる性分なのだ。

正直言って私は小沢一郎が嫌いであるし、政治資金で不動産を購入するという行為自体は政治家がやるべきことではなかったと思っているが、今回の一件はどうにもスッキリしないのである。

検察が正義で政治家が悪という単純な図式は偏見であると思っているからだ。事実、検察だってこれまでにいくつもの冤罪事件を起こしているではないか。検察だって完全な存在ではない。所詮は人間がやっていることなのだから。

検察に起訴されたから、即有罪という日本人全般の考え方はオカシイと思っている。起訴された人間に無罪を証明する裁判という機会が与えられているのだから国民はその結果を待つべきなのではないか?

何だか中世ヨーロッパの魔女裁判を彷彿とさせるようで気味が悪いのである。

どうも、それにはメディアが加担しているようにも感じるのだ。情報のリークによって世論が作られているようで嫌〜な感じがする。

私のブログのように、読みたいと思った人がアクセスして読むようなものなら、ある程度なら何を書いても許されるだろうと思う。嫌なら読まなければ良いのだから。

しかし、今回のように、勝手に送りつけてくる意見メールというのは如何なものだろうか?

何だか謀略の匂いを感じてしまうのはウガチ過ぎなのかなぁ〜。私のへそは曲がり過ぎて背中に行っているのかもしれない。


■2010-02-14-Sunday 酉戌会

酉戌会と書いて

「ゆうじゅかい」と読む。昭和32年4月2日〜昭和33年4月1日生まれまでの人が、41歳の男の厄払いの時に集まった時から続いている会で、現在は女性の会員も大勢いる。12日の金曜日に41名の参加で催された会に出席してきた。

年は皆同じであるが、学校はバラバラだから、見知らぬ人もかなりいる。それでも同じ年代を生きてきたから、毎年会っている内に気心がしれてくるから面白いものである。昔話に花が咲いて、とても楽しい一時を過ごすことができた。

会場はガーデンズホテル、ここの社長も酉戌会のメンバーである。社長の厚意で飲み放題にしてくれたようだが、まぁ皆の飲むこと飲むこと、この連中にビールやワインを飲み放題で提供したのでは赤字になってしまうのではないかと心配したほど皆、良く飲んでいた。

何人かが、私の席に来て「ブログ毎日楽しく読んでるよ!」と言ってくれた。ここにも読者がいたとは嬉しいことだ。結構多くの人が読んでくれているのだなぁ〜。

ある人が「結構過激な人物評を載せているね。続きが読みたいと思っているのに全然書かないから、どうしたのかなぁと思っていたんだ」というのである。いろんな事を書いているから「誰のこと?」と聞いたら「北の屋台のことさ」と言う。是非とも続きが読みたいとリクエストされたから「近いうちに書くよ」と言っておいた。

私にとっては過去の話で別段大した事ではないと思っていた。私が北の屋台可愛さからズ〜ッと沈黙を守っていたことをいいことに、まるでデタラメなことを言って私を誹謗中傷して回っているから、腹に据えかねて真実を書いたまでだ。読者が楽しみにしているというのは意外であったが、読みたいというのなら書くことにしよう。ネタはいくらでもあるのだから。


■2010-02-15-Monday 愛読者

このブログの愛読者が増えているようで嬉しい。

最近よく「ブログ読んでるよ〜」と街でも声を掛けられるようになったからだ。

なかでも、先日の北の屋台について書いたことが、よっぽどインパクトがあったのか、私のところにその後の情報をくれる方が増えてきて、他ならぬK専務理事も愛読者の一人らしいとのこと。それなら逆にしっかりと真実を書かないと、嘘やデタラメを書いたら名誉毀損で訴えられるかもしれないので心して書こうと思う。

私がこのブログに北の屋台を辞めた真相を書く気になったのは、K専務理事が私のことを無いコト無いコト(有るコト無いコトではない)ふれ回って、自分を正当化しているからだ。他人を引き摺り下ろすことでしか自分を高く見せられない可哀相な人なのかもしれないが・・・。

私が北の屋台可愛さから、真相をしゃべらずにいることをよいことにして、以前からKがデタラメを言ってまわっていると何人かから忠告を受けてはいたのだが、私があえてしゃべらなくても皆は解ってくれていると自信を持っていたので放っておいたのだ。

が、私の事を知らない人間が聞くことで、Kの言ってることが真実のように聞こえてしまい、それが一人歩きして私の耳に入る事態にまでなったのだ。大概のことなら笑って許せるが、「坂本が不正をしたから辞めさせた」というのは我慢ならない。

私はKを誹謗中傷するつもりはない。ただ、私の名誉を守る為に、真実を書くだけである。

Kが言って回っている嘘八百は,Kは「俺が組合の金を盗んだと書いているが、それなら俺は刑務所に入っているはずだろう。俺は坂本から三顧の礼をもって迎えられたんで自分から入り込んだ訳ではない。そもそも、北の屋台は俺(K)が考え出したもので、坂本が出した本だって、俺の考えを坂本にまとめさせて書かせたものだ。俺は講演の依頼も坂本に回してやって坂本を立ててやっていたんだ。」とノタマッテいるらしい。

こんなアホなことを聞かされて信じる人は恐らく誰も居ないとは思うが・・・。

彼の犯罪行為は、理事会に掛けられた案件であるから、理事会資料をみれば一目瞭然だし、理事者や事務局員10数人が知っていることだ、本人は早く忘れたいのだろうが・・・。

三顧の礼!?北の屋台の理事者はボランティアで働くことになっていた。Kに給料を払えば金融機関から借りた金の返済計画が狂ってしまうから私は反対したのだ。余計な給料を払う余裕は初期の北の屋台にはなかったのである。

Kは北の屋台が最初の頃にまだ空いていた一軒を、自分が屋台店主になって、自分の給料分くらいは稼ぐから、でも生活の安定の為に組合から固定給が欲しいからと巧みに言ってきた。しかし、それは遂に実行されることはなかった。タイミング良く九州から来た若者にその屋台を使って指導すると称して、本人は一度も屋台には立たなかったのだ。しかもその若者には一切、指導らしい指導もしないで、赤字の責任を取らせてクビにした。それを理事会で指摘したら「俺は屋台に立つなんて一言も言っていない」とへっちゃらな顔をして嘘をつく。

北の屋台がKのアイデアだって!?それは少し無理があり過ぎるんじゃないだろうか?

私が最初の本を書いている時にKは「ねぇ、坂もっちゃん、今度出す本だけど俺と共著ということにしてくれないかなぁ〜」と猫なで声言って来たことがあった。私はキッパリと「貴方が一行も書いていないのに共著になんて出来ない!」と断ったのだ。

いやぁ〜今考えると、キッパリ断っておいて良かったと思う。もし、間違って共著なんてことにしていたらそれこそ・・・。

よくもまぁこんなに嘘を並べられるものだと感心しちゃうほどだ。


■2010-02-16-Tuesday 愛読者から

このブログの愛読者の方から

「最近の北の屋台について書かれていることは興味があるし面白いですが、何となく坂本さんらしさが感じられません。K専務理事と同じ低いポジションまで降りてしまっているようです。・・・・」というご連絡を頂きました。とてもありがたい感想です。「坂本らしさ」というのがどんなものかは私には判りませんが、確かに人をおちょくっている感じがしたのかもしれないと反省しております。いささか品格を欠いた書き方だったかもしれません。

でも、お礼の連絡もいただきました。どうやら良い効果がなかったわけではないようです。

北の屋台の会計は、私が居た頃は女性の事務局員たちがしっかりと管理をしてくれていました。しかし、私が辞任することが決まった理事会の席上で「坂本さんが辞めるなら私たちも辞めます。Kさんとは一緒に仕事はしたくありません。」と私と共に2人とも同時に辞めてしまったのです。その後に入った事務局員は、内部事情をよく理解していないから一人残ったKの言うままに経理をしているのでしょうか?

北の屋台では家賃以外にも、共益費と広告宣伝費(月額2万円×20軒)という項目のお金を毎月徴収しています。私が在籍していた頃は毎月行っているフェア(アスパラフェアとか長いもフェアなど)はこの広告宣伝費を使っておこなうものでした。しかし、私が辞めた後は別途に徴収するようになったというのです。

私は以前からそれはオカシイよと言っていたのですが、店主皆がなぜだか口をつぐんでいたのです。それがここにきてKの方から無料にすると言い出したのは、ひょっとするとこのブログの効能かもしれません。

北の屋台の組合から店主の方々に毎月送る請求書には明細を載せるのが組合の仕事であると思います。毎月の広告宣伝費の使い道を出店者に開示するのは当然のことではないでしょうか?

一式○○円では何の為の組合なのか判りません。この際、不明朗な会計は改めるべきでしょうね。

愛読者の方からのありがたいご指摘もありましたので、今後オカシナ言動をした時には再び書く事にしてとりあえず筆を置くことにします。


■2010-02-17-Wednesday 面が割れる

顔が知られることを

警察関係の専門用語で「面が割れる」と言うが、先日こんな経験をした。休日に私の会社の裏手にある映画館に入館したのだが、上映まで30分以上も時間があったから、会社に忘れていた本を取りに行こうと思って受付のおじさんに「すぐ戻るからチョットだけ外に出てもいいですか?」と聞いたら「あぁ、貴方は坂本さんでしょ?どうぞ」と私の名前を出してOKしてくれたことがあったのだ。

また、先日は温泉銭湯のサウナ風呂の中で、坐らずに私の前に立って、じっと私の顔を見つめている若者がいて、「おじさん、新聞に載っていた人だよね?」と話し掛けられてきたこともあった。

最近、やたらと新聞に顔が載るので、帯広では面が割れていて悪いことは出来ないなぁと感じた次第である。

そんな私が本屋で困った状態になった。私は活字中毒のようなものだから常に文字を読んでいないと落ち着かない性分なのである。だから一月に購入する本代は膨大な量になるから本屋さんのお得意様なのだ。

新聞や雑誌の書評欄を見て面白そうな本だなぁと思うとついつい注文してしまうから、本屋の店員さんも皆、私の顔と名前を覚えてしまっているのである。

私は「マジック関係書籍の収集」が趣味で現在6000冊ほどを所有しているが、3年ほど前に出版されたマジック関係のことが載っている本を購入したいと思ったことがある。その本の題名は「裏モノ・ジャパン」という本で、その号の特集が「有名マジシャンのタネ全部明かします」というものなのだが、一緒に掲載されている内容がかなりエロイものなのだ。もともとこの本はそういうエロイというかヤバイ(最近の若者言葉のヤバイは意味が違うらしいが・・・)というか、そういう内容で売っている本なのである。

帯広の書店に行って自分で探したのだが、売っていなかった(と思う)。店員に尋ねるのは恥ずかしいから、自分で探したのだが、そもそもそういう系統の本が並んでいるコーナーの前に立つことすら恥ずかしいのを我慢してである。

ましてやそれを注文するとなると、もっと恥ずかしいことになるから、その本屋で買うことを諦めて、ネットのアマゾンで注文して手に入れた。(この本は爆発的に売れた様で、味をしめたその出版社その後何度もマジックの種明かしだけの本を発売している。)困ったのは、アマゾンで注文すると、「どうやらこの客の嗜好はこういうエロイ本だと判断されるのだろうか?その後、アマゾンから裏モノジャパンやそういう系統の本の出版案内が届くようになってしまったのだ。何だかその方が恥ずかしい気がしてきて困っているのである。

話は変わって、13日の深夜か14日未明に、坂本ビルの正面玄関のガラスが割られた。

かなり以前に、酔っ払いがガラスが張ってあることを判らずにガラスに激突して割れたことがあったので、以来、衝突防止の意味も込めて、その大きなガラスに、カッティングシートでトリックアートを書かせたものを貼って、ここにガラスがありますよと知らせるようにしてからは、衝突事故も起こっていない。

人間の心理とは不思議なもので、シートが貼ってあると、待ち合わせなどの暇な時に爪で剥がす癖があるのだろう。何の模様か判らなくなったら、その度カッティングシートだけは何回も貼り直しているが、ガラスが割れたことはなかったのに・・・。

警察に被害届けを出して来てもらったが、どうやら何者かが鋭利な突起物で、相当強い力で叩いて割ったようである。警官の見解も、割ろうとして割ったもので、酔っ払いがぶつかったものではないとのことだった。

ほぼ同じ頃に、北の屋台前のうまいもん通りの入り口と、北の屋台の横の五番館ビルも被害にあったとのこと。

中心街のド真ん中で立て続けにこんな事件があるとは、帯広の治安も悪くなったものである。


■2010-02-18-Thursday DV

DV絡みの殺人事件が、

昨年末に訪れた宮城県石巻市で起こった。行ったばかりの場所で犯罪が起きたニュースを見るととても気になってしまうものである。

18歳の青年が、(元?)恋人の姉と友人らを死傷して、この恋人を連れて逃げて逮捕された事件である。巻き添えで殺された姉の友人は実に気の毒である。

なぜDV(ドメスティック・バイオレンス家庭内暴力)が絶えないのだろうか?ついこの間も子供が親に殺される事件があったばかりである。

自分よりも弱い存在に対して何故、暴力を振るうことができるのだろうか?私にはとても理解できない。

自分のストレスを、自分より弱者に向けて振るう暴力で解消しているのだろうか?何と情けなく卑怯な連中なのだろう。

大人から子供に向けられる暴力を子供はなかなか回避することはできないだろうが、同じ様な年齢の恋人同士や夫婦間でもDVが無くならないのは何故なのだろうか。

石巻市のケースの場合は、親密→暴力→逃避→仲直り→親密ということを何度も何度も繰り返していたらしい。こうなると、暴力と親切は紙一重でこれを両方繰り返された方は、すっかりマインドコントロールされてしまうのかもしれない。

昔から夫婦喧嘩は犬も喰わないと言われているが、夫婦の相談事を受けるほど割りの合わない相談事はないから、相談されてもまともに取り合わない人も多いのだろう。

夫婦喧嘩を相談に来た奥さんに、亭主のことをくさすと相談に来たはずの女房がそんなに悪い人じゃないと逆にのろけたりするのだから始末に終えないのが夫婦喧嘩なのである。

しかし、喧嘩ならまだしも、一方的なDVは話にならない。ましてや自分を客観的に見ることが出来ないような直情径行型のカァ〜ッとなりやすい人間は要注意だ。自分を抑えられない奴は何をしでかすか判らないからだ。

今回も頭に血が昇って訳が判らなくなって殺人までいってしまったのだろう。人を殺したところで問題が解決するわけでもないのに・・・。

どうも最近は後先考えずにいきなり行動に移していまう人間が増えているようだ。

人間辛抱だ!というコマーシャルが昔あったが、現代人はもっと忍耐力を養う必要がありそうである。


■2010-02-19-Friday 鹿児島

鹿児島に行った。

鹿児島に行くことになったので、1月23日のブログに「鹿児島の後輩」と題して、20数年間消息不明であった大学のマジッククラブの後輩で鹿児島出身のY君の消息を誰か知らないかと載せたところ、このブログを読んでいた大学の後輩I君からの連絡で奇跡的に判明して、Y君に連絡を取ることが出来た。

私が宿泊する鹿児島市内のホテルのロビーで17:00に待ち合わせする約束をして、私の携帯電話の番号を事前に教えておいた。彼の電話番号も教えてくれと言ったら、何と今時携帯電話を持っていないと言う。

17:00丁度まで現れないし、電話もかかってこないから本当に訪ねてくるのか心配になったが、彼は携帯を持っていないからこちらから連絡することが出来ない。昔なら普通だったことが、今はとても不便なことに感じる。

17:00丁度に私の携帯がようやく鳴った。相手先の表示は「公衆電話」である。あぁ、Y君だなとすぐに判った。すぐ近くまで来ているというのでロビーで待っていたら、数分後に彼が現れた。

見るなり、以前は剣道二段で80kgはあったであろうガッシリした身体がゲッソリと痩せて一回り小さく見える。

「久し振りだなぁ〜、随分痩せたんじゃないか?お前、今まで何で連絡を寄越さないんだ!とても心配していたんだぞ!」が最初にかけた言葉である。すぐに連れ立って、焼鳥屋に入って話を始めたら、Y君は私のブログをずっと毎日読んでいるとい言うのだ。「それなら、俺が鹿児島に来ることも、お前さんの消息を探していることも判っていたのに連絡を寄越さなかったのか?何でだ?」と問うたら「会わせる顔がなかった」とボソボソとこれまでの23年間の苦労話をし始めた。(これから書くことは、Y君には、俺のブログを読んでいたなら判るだろうが、俺はお前のことをブログに書くぞ!と言ってあらかじめ了解を取っている)

それでもプライベートなことなので詳しいことは書かないが、相当に彼一人で苦労してきたここ10年間であったようだ。鹿児島市内に出てくるのも2年振りとのこと。

「ウ〜ン、お前も苦労したんだなぁ〜」としか言いようがなかった。私の日常生活はブログを読んでいるから、好く判っているとのことなので、もっぱら彼の話を聞いて飲んでいた。

途中、飲む場所を替えて、22:30まで2人で昔を思い出しながら、ひたすら芋焼酎を飲み続けて、Y君には「せめてこれからは年賀状ぐらいは寄越せよな!」と握手して分かれた。さすがに私も飲み過ぎたようで、次の日は具合が悪かった。

でも、23年振りに会うことが出来たので、今回の鹿児島行きはとても価値のあるものになった。


■2010-02-20-Saturday 新北海道総合計画

札幌で会議があった。

平成20年度(2008.04〜)から始まった北海道の概ね10年間の産業・生活・交通・環境などの指針「新・北海道総合計画」を策定した「北海道総合開発委員会」のメンバーの一員なのだ。

その計画策定に当たっては、その2年程前(2006年頃)から毎月の様に札幌に通って案を練ったのである。

その後も計画を作りっぱなしではなく、1年に2〜3回は集まって進捗状況などを監視するメンバーにもなっている。

昔とは違って、現在のこの種の委員というのは、ほとんどボランティアで活動しているようなものである。旅費はもちろん実費しか出ないし、報酬ももちろん会議に掛かった時間分だけしか出ない。私のように札幌から離れた地域から参加している委員は移動に掛かる往復の時間などは報酬の対象にはならないのだ。だから私の場合は往復に掛かる約6時間という時間はある意味モッタイナイ時間になるのである。それでも北海道民の生活を良くすることに奉仕できれば幸せなことだと考えて出席しているのだ。

だが、会議の開かれる札幌近郊の委員と、遠く離れた地域の委員とではその時間的負担に大きな差があるのが現状である。私の場合なら2時間の会議に出席するのに一日を消費してしまうのである。

北海道は他の都府県に比べて面積では圧倒的に広いのだから、遠隔地の委員に対する配慮というのが必要ではないかと思うのである。札幌近郊の人間だけで計画を作る訳にはいかないのだから。

愚痴はこれくらいにして、話を計画に戻そう、計画が出来上がった平成19年末当時とは、取り巻く社会情勢が著しく変化してしまった。

まずは新計画がスタートしてすぐの2008年9月末にアメリカのリーマン・ブラザーズが破綻して、いわゆるリーマンショックといわれる世界的な恐慌が起こって世界の経済情勢が著しく悪化した。

日本では2009年秋に政権交代が起こって、政治情勢がこれまた著しく変化した。

2008年からの概ね10年間という期間の計画であるが、初年度からこんなに情勢が変化したものはこれまでにもないだろうと思う。

新しく生まれた民主党政権はいわゆる「都市型政党」であるから、北海道のような僻地の、しかも他の都府県とは大きく条件が異なる地域では、新政権の政策はなかなか合致しないと考える。

特に、高速道路の無料化政策によって、バスや鉄道などの公共交通機関が打撃を受けて、路線が縮小されたり廃止されたりしたら、それこそ道民の足が奪われてしまいかねない。北海道は急激に少子化・高齢化しているから、自分で自動車を運転できない人は移動もままならなくなる。そこに民間企業の問題ではあるが、JALの破綻が重なって飛行機のHACが無くなったりしたら・・・。ますます、札幌への一極集中が進んでしまうだろう。

この広大な北海道は、日本の他の都府県とは条件が大きく異なるのだから、もっと独自の施策を取らなければならないと考える。

せっかく北海道から初の総理大臣が誕生したというのに、その総理大臣が北海道の置かれている状況を全く理解していない人だとしたら、それこそ北海道の悲劇である。


■2010-02-21-Sunday ゴールデンスランバー

映画を見て来た。

妻と「夫婦50歳割引」で2人で2000円で伊坂幸太郎原作の「ゴールデンスランバー」を見て来た。例によって映画をまだ見ていない人の為に詳しい解説はしないが、非常に興味深い題材であった。

映画だから、小説とは違って細部にわたっては説明不足が多いから登場人物に???のところがあるのが難点だが、なかなか飽きさせない映画であった。

何故、主人公の青柳が犯人に選ばれたのか?親友の森田が何故、青柳を犯人にしたてる協力をして、しかも本人は死んでしまうのか?唐突に出て来て青柳を助ける通り魔とは一体何者なのか?その他登場人物にも???マークだらけで説明不足の感は否めない。

アメリカのCIAやイスラエルのモサドばりの謀略であるが、そんなバカなと一笑に付してしまうには、なんだか最近の事件にも?マークが多いから、さほど違和感を感じなかった。

都市伝説の一つに、日本の政府にも謀略を扱う部署があって、政府関係者が絡む事件が起きると、口封じの為に人を抹殺してしまう機関があるというのがあったが、それを想起させる内容である。

以前にも書いたことだが、豊田商事、オウム真理教、ライブドア、厚生省元次官殺害などの事件が、その疑いがあると、盛んに噂が流布されているが・・・。

確かにどれもスッキリしない事件だが、都市伝説にもなるほどそうなのかなぁと思わせるものもある。

終わり方は、あまりスッキリしなかった。彼の今後の生活はどうなるのだろうか?という疑問である。

妻と私でさえ意見が分かれたのだから、映画鑑賞者ごとに結末を考えろという意味なのだろう。逆に小説の方を読んで見たくなるような終わり方にしたのかもしれない。

ヒッチコックファンの私としては、一般人がドサクサの中で犯人に仕立てられて逃げ回る「北北西に進路を取れ」に何だか似ているなぁ〜と感じたが、どうなのだろうか?

手に汗握るような演出は無かったが、邦画ならまぁこんなもんかなぁ〜まぁ良しとしておこう。


■2010-02-22-Monday 読売風向計

読売新聞「風向計」原稿

2010年2月19日(金)読売新聞北海道版掲載「虫食い市街地の矛盾」

現状の日本の政策では日本人の人口が増える要素は見あたらない。人口が増加していたこれまでと、減少する今後とでは、ものごとの対応を180度逆転させる必要がある。

例えば、住宅。人口が増え続けていた時代には、郊外にドンドン宅地開発をして街を広げていった。新興住宅地に家を買った人たちは、若い世代の夫婦が多かったから、買った時にはすでに子どもがいたし、越して来てからも子どもが増えた。だから、小中学校が新たに開校していった。

開発が一段落し、その地域の流入者がストップすると、平均年齢が上がり始める。新たに子どもは生まれなくなる。人で溢れていた小中学校はやがて生徒数が激減し、統廃校されていく。子どもたちは進学や就職でその地域を離れていく。かつての新興住宅地は、新陳代謝がないから、やがて老人ばかりの街になる。

そうした住宅地は、公共交通機関が充実していない所が少なくない。若い頃は自動車で移動することが多く、それを見越して開発されたからである。高齢者の運転は危険だ。車に代わる日常の移動手段に支障をきたすというのが、新興住宅地がたどるひとつのパターンである。

1世帯に複数の子どもがいるなら、誰かが親の建てた家に戻ってきて暮らすかもしれない。しかし、一人っ子と一人っ子が結婚したら、どちらかの親が建てた家は不要になる計算だ。

人口が右肩上がりに増え続けている時代なら、街を広げる意味はあっただろう。だが、減り続ける時代には街をコンパクトにまとめる必要がある。コンパクトシティー化である。

私が暮らす帯広では中心街に空き地が目立ち、活用されていない場所が増えている。それでなくても不況で税収が落ちているご時世に、固定資産税は高いままだから空き地になっていくのだ。倒産したビルを安く手に入れた業者も、結局ビルを活用できなくて、固定資産税を軽減させるために解体して更地にする。中心街で一生懸命努力しているビルは、周りが空き地だらけで寂しくなり、ますますテナントが集まらなくなる。これは悪循環そのものではないか。

税金に対する考え方を180度変える必要がありはしないか?

ビルを活用する努力もしないで解体して駐車場にしているオーナーには高い税金を掛けて高度利用を促し、逆に頑張っているオーナーには税金を軽減するというのはどうだろう。現在の税制は現状にマッチしておらず、税制が逆に街を寂しくさせることに拍車を掛けている。その矛盾を解消するのだ。

虫食い状態にしたまま街を広げたから、今冬のように雪が多いと除雪費が嵩む。除雪が十分でないと歩けない街になってしまう。北海道のような雪国におけるこれからの街づくりは、コンパクトにまとまって暮らすことを考える時代になったと思う。


■2010-02-23-Tuesday マジック本収集

マジック関係書籍の収集に凝っている。

小学6年生からマジックを始めたが、帯広には先生になってくれる人が居なかったので、高校卒業時までは一般書店でマジック本を買って読んでは独学で覚えた。

大学に入って、縁あってプロマジシャンのジミー忍師と知り合い、弟子になって師匠からマジックを教えてもらえるようになった。

ジミー忍師は新しいマジックの開発にとても熱心な方で、当時はまだ普及していなかったビデオも持っていたし、マジック関係書籍もかなり収集されていた。そのことにもかなりの影響を受けた。

大学卒業時に父親に「プロマジシャンになりたい」と言ったら「バカヤロー!」の一言で断念せざるを得なかったが、プロマジシャンになるつもりで就職活動など一切していなかったから、父の経営する会社に入るしか道はなく。以来ずっと30年間現在の仕事を続けている。

マジックは職業ではなく単なる「趣味」になってしまったが、北海道という、東京から離れた地域で活動するのにはあまりにもマジックの情報が少なくて悔しい思いをした。

持ち前の収集癖が高じて「マジック関係書籍の収集」に拍車が掛って給料の大半をつぎ込んで集め出した。

1996年5月11日にジミー忍師が53歳という若さで亡くなってしまったが、師が亡くなる前年に夫婦で北海道旅行に来られた際に我が家にも泊っていかれ、私のマジック本のコレクションを見て「坂モッちゃん、俺の夢は将来、マジック博物館を造ることなんだよなぁ、2人の本のコレクションを一緒にして展示したらすごいだろうなぁ〜」と言われたのである。

師が亡くなられて、マコママ(ジミー師の奥さん)から、「先生の遺言で忍コレクション(マジック本)を送るから博物館を造ってや〜!」と大量に本が送られてきたのである。

ちょうど、その頃は私も街づくり活動(十勝環境ラボラトリー)を始めたばかりで忙しく、手付かずの状態が10年ほども続いたが、2007年3月末に「北の屋台」を辞めてからマジック本の整理を始めたのである。

この時には本棚(H236×W107×D35)が4台分で約5000冊の蔵書であった。

2007年8月の盆休みに、井原君というマジックを趣味にしている青年が一冊ずつカメラに収めて一覧表を作ってくれたのだが、この一覧表には私の蔵書以外の本も混じっているから、私の蔵書だけで何冊あるのか正確な数字はいまだ判らないので約5000冊と言ってあるが・・・。

その後はインターネット・オークションなどで買い集めて、本棚の数も全部で9台に増えた。

井原君がカメラに収めた以降に購入した本は別途に付箋紙を付けてデータ化しているのだが、それが昨日の時点で、1650冊にもなった。

だから総数は約6500冊にもなる。

特に、去年の11月中旬に、神戸在住のマジック本&映像の収集家Yさん宅を訪れて衝撃を受けてから、収集癖にまた火が付いてしまって、私が手に出来るあらゆる情報を駆使してマジック関係書籍(手品・奇術・魔術・魔法・超能力・不思議現象・超常現象・催眠術・心理学・からくり・忍者・詐欺・新興宗教・寄席・大道芸 etc)を片っぱしから購入しまくったのだ。

去年11月13日〜昨日2月22日までの3カ月間で何と620冊もの本を購入してしまった。

冷静になって考えると、まったくアホである。

神戸のYさんが2冊持っている本で、私が持っていない本を、口説き落として譲ってもらったりもして、ようやく収集癖の火が収まりかけたように思う。これで収集は一段落させて、今後は整理分類作業に入りたいと考えている。誰か手伝ってくれ〜!


■2010-02-24-Wednesday 文化の経費

先日のニュースで、

北海道の高橋知事が、道立美術館が藤田嗣治の絵画を購入することにクレームを付けて、ご破算になったという記事が載っていた。

北海道は税収も落ちており、経費の削減に務めているのに、高額な絵画を購入しては、道民の支持を得られないと判断したというのだ。

美術館の予算は北海道の他の予算とは別個に計上されているもので、北海道の予算とは直接に関係しないという。つまり、この作品を購入するのに、他の予算を削るとかをする必要が無い予算だということである。

コレクターの一人として言わせてもらえば、美術品に限らず「掘り出し物」というのは出会った時が「買い時」で、それを逃してしまうと、再び目の前に現れることは少ないものなのだ。

「これは掘り出し物だ!」と思ったら、多少無理してでも買うのがコレクターなのである。逆にだからこそコレクターだと言えるのだ。

確かに不況の世の中である。道民の生活は厳しい。そんな時に高価な美術品を買うなんてという非難が出てくるのは当然のことだろう。しかし、果たしてそれだけで良いのか?

最近は、文化もスポーツも不況に右ならえして、予算も縮小されている。文化やスポーツを縮小させたら、国民の意気はますます下がってしまうのではないだろうか?

美術品は腐るもではなし、保存をしっかりしていれば逆に価値が上がるものでもある。

世間の目を気にして、購入を止めさせるのは、美術館の学芸員に対して失礼だろうと思う。購入予算の範囲内でなら、その学芸員が良いと思った作品を購入すれば良いのだ。北海道ゆかりの画家の作品を集めるのは、道立美術館の立派な仕事であると思う。芸術的な観点より、世間の評判を気にしたのは知事選挙が近いからだろうか?

それなら、高橋知事にはがっかりするぞ。

為政者は今現在だけを考えるのではなく、未来の為に有効にお金を使ってもらいたいものである。


■2010-02-25-Thursday シンクロ・フィギュア

2月14日(日)に

第16回全日本シンクロナイズドスケーティング選手権大会が神奈川県・横浜市の新横浜スケートセンターで開催された。

長女の惠梨が、今回優勝した神宮外苑スケートリンク シンクロクラブチーム 「神宮 Ice Messengers Grace」のキャプテンを務めているので、妻が観戦しに上京したのである。

私はビデオ観戦だけで、まだ実戦を観たことがないというのに、妻は海外の大会にまで何度も観戦に行っている。今回も私に留守番させて、さっさと自分一人だけで観戦に出掛けたのだった。

シンクロナイズド・スケーティング(Synchronized skating)は、フィギュアスケートの一種で、16名の団体でおこなう氷上におけるシンクロ競技にあたる。水泳のシンクロを氷上でやっていると思えばイメージしやすいだろう、または氷上のチアリーディングとも呼ばれている競技である。

男子シングル、女子シングル、ペア、アイスダンスに続く新たな競技だ。

競技にはシングルと同じに、ショートプログラム(SP)2:50以内とフリースケーティング(FS)4:30(±10秒)の二種類がある。

まだまだ発展途上のスポーツであり、1988年、国際スケート連盟に正式種目として認められ、2000年3月にアメリカミネアポリスで第1回世界選手権が開かれたばかりである。2007年1月のユニバーシアード大会でオリンピックの参考競技として行われ、2014年のソチオリンピックで正式種目入りを目指す新しい競技種目である。

娘は昨年までは東京女子体育大学クラブに所属していたが、昨年から「神宮 Ice Messengers Grace」にキャプテンとして入ったのだ。

今開催中のバンクーバー・オリンピックのフィギュアスケート・シングルに日本選手が男女共3名ずつの選手を輩出しているように、日本のフィギュアスケートのシングルのレベルは世界的にも高いのであるが、そもそも日本ではフィギュアスケート人口は少ないから、シンクロナイズド・スケーティングのように16名の粒揃いの選手を集めるとなるとなかなか難しいのが現状のようである。

今朝のテレビ朝日系列の「スーパーモーニング」に映るから見てねと娘から連絡が入ったので見ていたら、14日の全日本選手権の模様とシンクロの競技の説明を放送してくれた。

娘もキャプテンとして3回ほどインタヴューが放送されたが、娘の「シンクロにハマっている」というコメントはもう少し気の利いたセリフが言えないのだろうか?とも思ったが、娘らしくて良かったのかもしれないが・・・。

バンクーバー・オリンピックに出場している鈴木明子を教えている長久保コーチ(荒川静香のコーチ)に指導してもらう為に一人で仙台の東北高校に入ったのだが怪我でシングルを断念し、シンクロに転向して何とかここまで来てくれた。

まぁ、これまでいろいろ紆余曲折もあったが、頑張っている姿を見て父親としてはとても嬉しい気持ちになった。

4月にはアメリカのコロラドスプリングスで開催される世界大会に日本代表として出場する。

「今度は連れて行って・・・」と妻にお願いすることにしよう。


■2010-02-26-Friday たばこ

厚生労働省がタバコの

全面禁煙を求める通知を都道府県などに出したというニュースが今朝流れた。

これまでの喫煙区域を設ける分煙の方法では、受動喫煙が防げないと判断したというのである。

私は二十歳の誕生日に禁煙を誓ってからは一切喫煙はしていないから全面禁煙は有難いことだが、現在タバコを吸っている愛煙家にとっては大変な受難だろう。

飛行機もJRも完全禁煙になっているから、今でさえ、愛煙家は肩身の狭い思いをして、降りたらすぐに喫煙所に駆け込む人が多い。

最近は禁煙、分煙をする所が増えてきたから、逆にそうなるとタバコの臭いに敏感になってきて、タバコの臭いの嫌さがますます浮き彫りになってくる。

以前はタバコの臭いをさほど気にしていなかった私でさえ、出張時のホテルの部屋で、混んでいて喫煙ルームしか空いていない時などは、部屋に染みついたタバコの臭いで気分が悪くなるほどだから、日本人はタバコの煙の臭いの無い空間に段々と慣れてきたのだろうと思う。

タバコを吸わない人間にとっては、タバコの煙の臭いというのは実に嫌〜な臭いなのである。服や髪の毛にまで臭いが付いてとても嫌〜な気分になる。これが普段からタバコを吸っている人間にはなかなか理解できないのだ。

特に昼食時の蕎麦屋やラーメン屋など、すすりながら食べる麺類の飲食店で分煙していない店には入りたくないと思うようになったほどである。

分煙していても相手が煙であるから自然に流れてくるのはやむを得ないだろうし、強制的に煙を逃がさないようにすることなどは費用の面から言っても一般の店に出来るはずがないから、これまで食後の一服を楽しみにしていた愛煙家はますます行き場がなくなるだろう。

アメリカの禁酒法のように禁煙法でも出来るのかしらん。酒は百薬の長で限度をわきまえて飲めば薬にもなるが、タバコは百害あって一利無しだそうだから、このままいけば本当に禁煙法が施行される日が到来するかもしれない。タバコの税金を上げる案も出ていたことだし、これはいよいよ国を挙げて嫌煙国家を目指す方向にあるのだろう。

若い内に止めておいて良かったなぁ〜。

話は変わって、昨晩、北海道警察の十勝機動警察隊長の警視60歳が札幌の地下鉄構内で盗撮容疑で現行犯逮捕されるという不祥事のニュースが流れた。この警視は来月末には定年退職する予定であったという。

バッカじゃないの!という感想以外出てこない。

この警視は容疑を認めているし、持っていたデジカメに動画が記録されていたというから完全にアウトだ。どういう処分になるのか判らないが常識的には懲戒解雇だろう。そうなったら退職金もパーになる。身内に甘いと言われている警察の処分が今後注目されることになるだろう。

まぁ、今回たまたま捕まっただけで、常習犯だったのだろうなぁ。こういう趣味の人間が警察官でいるというのも怖い話である。


■2010-02-27-Saturday オリンピック

バンクーバー・オリンピックの

女子フィギュア・スケート・シングルで浅田真央が銀メダルを獲得した。日本勢は安藤美姫が5位、鈴木明子が8位と3人とも入賞したのだから素晴らしい戦績である。

昼休みにラーメン屋さんに行ったら、丁度フィギュアをやっているのを見たので、急いで食べて、あわてて会社に戻ってテレビで見たのである。

最終組の演技は全員のを見ることができたが、キム・ヨナと浅田真央の2人の演技は中でも図抜けていた。

キム・ヨナの演技はスピードもあったしパーフェクトの演技であった、余裕すら感じられた。後から滑った浅田の方が緊張していたように見えたし、演技にもミスがあったから、SPの成績で負けていた浅田が逆転は出来ないなとすぐに判った。

浅田には悪いが、それだけキムの方が格が上だったということだろう。キムは滑り終わった後も私が勝って当然!という顔をしていたから、キムはなかなか気が強い女性のようだ。

浅田真央も終わった後に悔しいと涙を流していたから、彼女もかなり気が強いのだろう。

もっとも、あれだけ広いリンクにたった1人で立って演技をして、何千人もの観客の視線を一身に浴びる競技というのはフィギュアスケートしかないのだから、気が強くなければフィギュアスケートは出来ないと思う。

同じ年齢の隣国のライバル同士が競い合って切磋琢磨するから2人のレベルが他の選手を圧倒したのだという風に感じた。

3位に入ったカナダのロシェットは直近に母親が急死したことで、出場すら危ぶまれたがそれを乗り越えて出場し、見事に銅メダルを獲得した。選手それぞれのドラマがあるからまた面白い。でも、私が見た限りでは4位のアメリカの長洲未来の演技の方が良かったと思うが・・・。

まぁ、浅田真央にとっては金が欲しかったのだろうが、去年からのあの大スランプから立ち直って銀が取れただけでも良かったと思う。

日本のフィギュアのレベルは今世界一だろう。


■2010-02-28-Sunday バンクーバー・オリンピック

もうじきバンクーバーオリンピックが閉幕する。

テレビ放映の時間帯が日本の時間とは合わなかったから、今回のオリンピックはあまり見られなかった。

日本チームのメダル獲得数は、事前のマスコミの予想とは大きくハズレたようだが、予想の方が期待過剰だったのではなかったのか?

と書いているうちに「女子団体追い抜き」(聞いたことない種目だが)で銀メダルを獲得したというニュースが入ってきた。何でも金メダルのドイツチームとは100分の2秒差ということだ。瞬きよりも速い差なのだからスピードスケートなら1〜2センチの差だろう。この差で銀メダルとは、ルールは良く判らないが実に惜しいことをしたものだ!

それに対してお隣り韓国は人口も日本より少ないのに、あのメダル獲得数は素晴らしいの一言である。日本のスポーツに掛けるお金の少なさと期待の大きさと体制の悪さが影響しているのだろう。

日本の選手団のダラケた体制は、今回のオリンピックで随分と目立っていた。

スノーボードの国母選手の服装問題に始まって、スケルトンの小室選手は規格認定ステッカーをソリから剥がしてしまって失格、リュージュの安田選手は体重オーバーで失格という、考えられないおそまつさである。フィギュアの織田選手は古い靴紐が切れる(ほどける)というこれまた、あるまじき失態。

オリンピック選手は国から遠征費を出してもらって、日本という国を代表して出場しているのに何たる体たらくか。

選手はオリンピックに出場出来るということで、テンパッテ(興奮の頂点)いるのだろうから、普段なら何でもないことなのに、気が動転して気が付かないということもあるだろうことは想像に難くない。

そういう時の為にコーチという存在があるのだろうに、そのコーチが物見遊山の態度で行くからこういうことが起きる。

先述した問題は、いずれも監督やコーチがしっかりしていれば防げた問題ばかりである。私は選手を責めるよりも日本選手団の役員が責められて然るべきであると思う。彼らの遠征費だって国から出ているのだからきちんと監督やコーチとしての仕事をしてもらいたいものだ。

しかし、知らない競技が随分と増えたものだ。初めて見る競技がかなりの数あった。私にとって冬季オリンピックといえば「札幌オリンピック」である。中学生の時に、徹夜して並んで切符を買って、クラスメートと見学に行った思い出がある。あの頃のオリンピックの種目数からみたら、今回のオリンピックの種目数は2倍以上にはなっているだろう。

カーリングは前回のトリノオリンピックから見て、ようやくルールも判ってきたが、あれがスポーツとはどうしても思えない。あれはどう考えてもゲームだろう。

でも、そういう発祥して間もなくて、しかも体力を必要としない種目なら、市井の人でも、まだオリンピックに出られる可能性があるってもんだ。でも、そういうものがオリンピック種目というのも何だか変だなぁ〜。

北海道の企業も不況で、スキー部、ジャンプ部、アイスホッケー部も縮小傾向にある。

スポーツも、プロ化して一部のアスリートだけが超多額なお金を稼ぐのは如何なものかと思っているが、アマチュアのスポーツがもう少し隆盛になって欲しいものである。そうしなければ、そのプロ達が活躍する場すら消滅してしまうのだから。