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観光カリスマ
坂本和昭のブログ


■2009-05-01-Friday パター

ゴルフではパットが重要である!

先日、高校時代の同級生と一緒の組でラウンドした。その友人はスポーツをやっていたからとにかく飛ばすのだ。彼のハンディは9だから私の8.7とはスクラッチである。

シーズン初めということもあってニギリはしなかったが、私が40・40の80打でネット71.3の0.7アンダーのスコアで勝った。

途中で彼が私のパッティングが上手い、上手いとしきりに褒めるので、気分よく回れた結果だろう。一方彼は飛ばすことは飛ばすのだがパットがあまり上手くはない。1メートルくらいのパットを自信が無いと言いながらやっぱり外してしまい3パットを何度もしてしまう。

ゴルフにおいてはパットはスコアの30〜40%を占める重要なものだ。それなのにあまりゴルファーはパターという道具には関心が薄いようなのである。

私は、去年の暮れからこの4月の末までの間にネットで40本のパターを妻に怒られながらも購入し続けた。それもすべてPING社のパターばかりである。リビングをパターの練習場化してしまい。毎日全部のパターで球を転がしては、自分にピッタリ合ったパターを探す為だ。

12本立てのクラブスタンドを4つ買って購入した40本と以前から持っている6本を綺麗に並べて飾ってあるのだ。

何故、こんなことをしたのかというと、パターを一本ずつ買ってきては、合わないと売り飛ばすということをやっている友人がいるのだが、この方法だと、後から、アッやっぱりこの前のあのパターの方が良かった!ということも起きるだろう。微妙な違いを試して、試して、選びたかったのである。

そしてついに、自分にピッタリのパターを見つけることができた!

私のストロークに合っていて、フィーリングが抜群なのである。

先日のゴルフでも実に良く入ってくれた。

パッティングをしていて、自分が決めたラインに決めた強さで打てれば入る、入らないは別の話なのだ。たとえ入らなくても、思った通りに打てていれば、芝の読みが違っていただけなのだから・・・。逆にミスパットしたのに偶然入ってしまうことがたまにあるが、傍で見ている人には判らないだろうが、そういう時の方が悩んでしまうのだ。

妻からは不要なパターはサッサと売ってしまいなさい!と言われている。でもコレクターとしては・・・。


■2009-05-02-Saturday サニーくんとゴルフ

全く無関係の様だが・・・

昨日、ゴルフに行って来た。スコアは50・42と非常に不満だらけのゴルフであった。

愚痴は言いたくないけれど、後1週間の命と宣告されたサニー君の5日目が昨日であった。夜中の1時半になってサニーがワンワン、キャンキャンと吠え出した。きっともうダメなのかなぁ〜もう寿命かなぁ〜と思って、死に際を看取ってやろうと、起きてサニーの隣に行って身体を1時間ほどさすってあげた。すると落ち着いてきたのか横になって眠ったので、こりゃぁ〜明日の朝になったら冷たくなっているかなぁ〜、可哀相になぁ〜と思ったら今度は眠れなくなってしまった。

明日の朝はゴルフで早いのだ。眠る為に焼酎を一杯あおって何とか酔っ払って半場強引に眠った。5時頃になるとサニーが起き出して、ドッタドッタと音を立てて歩き回る音で目が覚めてしまった。

結局サニーは死なずに元気であった。

お陰で私は十分な睡眠が取れないままゴルフをするはめになってしまったのだ。

練習を全くせずにいきなり、スタートしたが、1打目、2打目は完璧なショット。オヤ〜今日は調子がいいのかしらん!出だしのロングホールで残り90ヤードからの3打目のショットを左に引っ掛けて1番はそこからトリプル。2番は左に引っ掛けたティーショットの球が見つからずにロストボールでこれまたトリプル。最悪のスタートになってしまった。

結局その後も集中力がないままのゴルフでスコアは酷いものだった。

心配したサニーくんは、元気なのか具合が悪いのかよく判らない状態である。でも今日は寝かせてくれよな。


■2009-05-03-Sunday 父の命日

昨日5月2日は父の命日だ。

父は平成4年に満64歳で肝臓癌で亡くなった。去年の命日に17回忌を催したので、今年は午前中に自宅にお坊さんが来てお経をあげてもらい、その後、家族だけで墓参りに行き、帰りに中華料理店で食事会をして解散した。

午後になって東京から息子が帰って来た。天気が良いので皆を呼んで、お花見がてら庭で焼肉パーティをやろうということになった。我が家の庭の桜はまだ蕾だが、御向いさんの桜は7分咲きである。弟の家族と妻の両親も呼んでの今年初めて外で食べるジンギスカンだ。

後半は風が強くなってきて少し寒かったが、まずまずの焼肉びよりであった。

愛犬サニーくんの容態がおもわしくない。前足も弱ってきてほとんど歩けない状態だ。それでも食事の時だけは這ってでも来る。食欲はまだ健在だ。なぜだかウンチも一日2回抱っこして外に連れ出す時にするようにお利口さんに戻っている。

もうサニー君の命は長くないからと、大好きなアイスキャンディをあげようとすると、バニーが横から奪って食べてしまう。だからサニーはガリガリにやせ細り、バニーはパンパンに肥えている。

後どれくらい生きるのだろうか?

この食欲がある内は生きる気力はあるようだ。


■2009-05-04-Monday 花畑牧場

3日に花畑牧場に出掛けた。

子供たちが友達から北海道土産に花畑牧場の生キャラメルを買って来てほしいとのリクエストだと言うのである。

妻が帯広空港に息子を迎えに行った時に、空港の売店では売っていなかったというので、じゃぁ花畑牧場まで行くか!ということになった。

以前に買いに花畑牧場に行った時には、一人3個までの制限付きだったので必要な個数を買うには家族4人で行かなければならないなぁとドライブがてら行くことにしたのだ。高規格道路(準高速道路)の開通区間が帯広空港から中札内まで延びたので、中札内まで高速に乗っていったので快適なドライブであった。

高速を降りて、中札内の国道236号線の花畑牧場まで6キロという看板が出ているところから渋滞していた。この6キロの直線を通過するのに50分掛かったのである。

十勝でこんな酷い渋滞は、グリュック王国(テーマパーク全盛のバブル期に出来たドイツ村の施設)がオープンした日以来のことである。

ようやく懐かしい花畑牧場についたら、すっかり様相が変わっていた。田中義剛とは彼が十勝に入って来て牧場を始めた94年からの付き合いであるが、かつては乗馬や犬の訓練に毎週通ったものだが・・・最近は疎遠になっている。

花畑牧場には新しい建物がいくつも建っていた。そしてそこには人、人、人である。中札内村の人口よりも大勢の客が来ているのではないのかと思うほどだ。生キャラメル購入客の列の最後尾に並んだら2時間待ちだと、嬉しそうな顔をしながらアルバイトのおにいちゃんが説明している。せっかくここまで来たんだし、子供の為だと思って昼飯も食べずに並んで待ったら、40分で順番が来た。

購入制限は一人15個だと言う。な〜んだぁ〜、そんなに沢山あるならこんなにもったいつけなくてもよいのに・・・。

なんだか、沢山買うのもしゃくにさわったが、とりあえず購入して帰った。

それにしても、15,6年前は人っ子一人居なかったのに・・・。

テレビの力はすごいものだ!その宣伝力をマザマザと見せ付けられた。

義剛の商法に対する地元での評判は芳しくないが、勝てば官軍!これだけの人間が来場しているなら、少なからず地元への還元もあるだろう。

後は、売れてる時に、もう少し謙虚になれば・・・。でもそうしたら彼のキャラが崩れるか!

なんにせよ驚いた一日であった。


■2009-05-05-Tuesday GWのゴルフ

4日にゴルフに行って来た。

今年すでに8回目のゴルフである。例年ならゴールデンウィーク(GW)が明けてからしか始めないのに、今年はかなりのハイペースである。

しかし、8回とも同じ帯広国際カントリークラブだけでのプレイで、メンバーも同年の連中とばかりやっているので少々物足りない感じがするが・・・。

GWで天気も良いのだが、客は驚くほど少ない。やはり、GWは家族サービスする人が多いのだろうなぁ。家に死にそうな犬と、その看病を家族に任せてゴルフに興じているのは気が引けるが・・・。

そのためか、スコアはバラつきが激しく、良い時と悪い時とが極端である。

去年までの古くて汚いボールを使うのを止めて、昨日からニューボールを使い始めた。去年の初めに1ダースのニューボールを購入したのだが、最近はOBをあまり出さなくなったのでボールが無くならないのだ。しかし、相変わらず林の中にはしょっちゅう打ち込むのでボロボロになったボールをもったいないから使い続けていたのだ。

ニューボールを使用した為か、暖かいからかドライバーは当たり始めてよく飛んだのだが、寄せとパットのフィーリングがイマイチだった。

ボールによって、こんなにも違いがあるとは去年までは全く感じなかったのだが。やはり、回数を多くやっていると、その辺の微妙な感覚を忘れる前にプレイするから気になるのだろうなぁ。

天気も良かったので腕が日に焼けて真っ赤かになってしまった。日焼け止めクリームを塗らなければならない季節になってきた。

今年、このペースでゴルフをやり続ければ、年間55回を越える新記録を樹立出来そうである。


■2009-05-06-Wednesday サニー君その後

サニーの寿命が残り1週間と

宣告されてから12日が経った。3、4日前までは器用に3本足で歩いてトイレに行っていたのだが、今日はさすがに前足にもきているのか、立ち上がるのがやっとという感じである。旺盛だった食欲も、食事を少し残すようになった。食べる意欲が無くなったら動物はお終いだ。

朝夕、バニーを散歩に連れ出すと「僕も連れてって〜」とでも言っているかのように、切なそうな声で泣くので、庭に抱き抱えて連れ出し、20分程日向ぼっこをさせてやると、その時にウンチとオシッコをするようになった。寝たままするのでその度にお腹や足が汚れるが、洗ってやると気持ち良さそうにしている。

一応オムツを買ってきて装着したのだが、オムツはしたがらない。やはり犬でもオムツは気持ち悪そうである。

なんだか以前よりもお利口さんになったようで、「家を汚さないからもう少し生きさせて!」と態度に現しているようにも感じてしまう。

私は見るに忍びなく「安楽死させよう」と妻と息子に言うのだが、妻は「生命というものを人間の手で左右したくない。それは神の領域だ。動物は産道を通って生まれて来る時にも苦しい思いをして誕生するのだから、死ぬ時も苦しい思いをすることで自分は死んだのだという自覚が出来る。安楽死させたら自分が生きているのか死んだのか判らなくなるから薬殺はダメだ。見てるのは辛いけど自然死がいい。」と言っている。

そのくせ、電話帖で探して電話して、ペットの葬式の準備も抜かりなくしている。ドライなんだかウェットなんだかよく判らない人である。


■2009-05-07-Thursday じゃがいもクラブ

JCのゴルフの会であるじゃがいもクラブの

第一回ゴルフコンペが6日(水)に帯広国際カントリークラブで開催された。今年は年齢の順送りで昭和33年生まれの私が会長を務めている会である。

じゃがいもクラブは毎年5〜10月までの半年間、毎月1回ずつコンペを開催し、この月例会の入賞ポイントによって年間総合優勝を決める会なのである。

私はJCに27歳で入会したから24年間も続けて参加しているのだが、これまで年間優勝には全く縁がなかった。じゃがいもは土、日に開催されるので講演やら来訪者(北の屋台視察者)への対応などで参加出来ない日程が多かったのである。

十勝環境ラボラトリーと北の屋台をやっていた10年間はずっと年間12回程度のプレイ回数であったのだが、北の屋台を辞めて時間が出来たので、去年は52回もプレイしたのだが、「じゃがいも」のコンペだけは日程が合わずに半分の3回しか参加することが出来なかったのだ。

しかし今年は、会長特権として日程の決定権を持っているので、日程を全て私のスケジュールに合わせたから6回全部に参加することが出来るのである。

今年こそ年間総合優勝を狙えるチャンスなのである。

この日の私のスコアは41・41の82打、ハンディ8.7だからネット73.3で1.3オーバーである。1メートル位のパットを5回も外してしまったので、せめてその内の一つでも入れていればと、ハウスに上がるまでは悔しい思いをしていた。誰がどれ位のスコアで上がってくるかまったく予想が付かないからだ。ところが、全員が上がってみると何と第一位。準優勝者との差が0.7だったから、逆にパットが入っていたら準優勝になってしまうところだった。アブナイ、アブナイ。そして良かった!良かった!

第一位になって喜ぶというのも可笑しな話だが月例会で優勝・準優勝するとハンディキャップがそれぞれ、2割・1割と上げられてしまう。アンダースコアで上がるとその分もハンディが上がってしまうので、総合優勝を狙う戦略としては1〜4回までは第1位を狙っていき、5回目で優勝して、6回目の月例はハンディが元に戻るからまた優勝を狙うというのが最高の戦術なのである。

しかし、80名以上が参加するコンペで、狙い通りの順位になることは難しいのである。

それが、幸先よく予定通りの第一位を取れたので万々歳なである。

ヘッ、へッ、ヘッ、これで年間優勝にグッと近づいたゾ!


■2009-05-08-Friday 東京

8〜10日まで東京である。

今回は9日に駒澤大学の「手品奇術研究会(KMC)」の同窓会が新宿で開催されるのでそれに参加する為である。

まったくのプライベートの東京は久し振りなので、前日の8日から行って、色々と楽しもうという魂胆なのだ。

新宿に着いて、まず映画館を探した「マーリー 世界一おバカな犬に教えられたこと」という映画を見たかったからだ。

我が家の愛犬ラブラドール・レトリバーの「サニー」くんの命が残り僅かと宣告されたのである。

この映画の主人公のマーリーもサニーと同じ犬種なのだ。

帯広の映画館ではこの映画は上映されなかったが、妻と子供たちは3月末に東京でこの映画を見ており、家族で見ていないのは私だけだ。

だからとても見たかったのだが、既にほとんどの映画館では終わっている。インターネットで検索したら、新宿の小さな映画館で1日1回だけ上映していたので、まずはこれを見た。

映画のキャストで驚いたのは、キャスリン・ターナーが出ていたことである。上映中は全く気が付かなかったが、かつて私が大好きだった美しい女優である。エンドロールでこの名前が出てきたからてっきり同姓同名の女優さんだと思ったのだが・・・。どこの場面に登場していたのかとても気になったので終演後にパンフレットを購入して見てみたら、何とあのキャスリン・ターナー本人だった。それも調教師のオバちゃん役だったのである。デブでブスな女の役で・・・、あれでは特撮用の特殊メイクだったのではないのかと思うほどの変わり様である。外人の中年は太りやすいと思うがあの変わり様は・・・、言葉が無い。

映画の内容は妻から聞いていたのだが、マーリーの姿がサニーと重なってしまい涙が止まらなくなってしまった。

それほど、マーリーはサニーとソックリなのだ。「セールスわんこ」でかなり割引して買ったこと、何にでも噛み付き破壊すること、誰にでもヘコヘコとマウンティングすること、そしてそれに腹を立てた奥さんに去勢されてしまうこと、調教が上手く出来ないこと、etc.etc.・・・

何もかもがサニーと瓜二つ、私がサニーの事を新聞のコラムに書いて人気が出たところまでソックリ同じなのだ。

アメリカと日本で同じことが起きているというのも実に不思議なことである。

映画の中のマーリーは安楽死させたが、我が家のサニーは自然死を望んでいることが違うことかな。

サニー君よ。君が後何日生きられるか判らないが、我が家に貰われて来たことを幸せに感じて逝って欲しい。


■2009-05-09-Saturday 東京2

8日に映画を観た後、

私のマジックの師匠である故ジミー忍師の未亡人の「こまだまこママ」に連絡を入れた。

六本木に昨年オープンした「六本木マジックシアター」を一緒に観に行こうとデートに誘ったのである。

六本木で待ち合わせをしようということになったが、六本木は最近、行ったことがない。

学生の頃は六本木で待ち合わせ場所と言えば「アマンド」前と相場が決まっていたからそこに決めたのだが、行ってみたらアマンドがない!なんと工事中であった。

待ち合わせ時間よりも1時間早く着いたので、ミッドタウンを見学に行った。防衛庁の跡地にすごい空間を持ったビルが出来ていた。初めて見たが、金曜日の17時過ぎだというのに、あまり客はいない。超高級ブランドのファッション店が並んでいるが、売れている様子は感じられなかった。あの場所であの建物なら家賃は相当高いだろうに、あれでは商売にはならないだろうなぁ〜。

18:45に待ち合わせ場所のアマンド前に行ったら、関西の大学でマジックをやっていた伊藤さんという人も来ていたので3人で「六本木マジックシアター」(港区六本木3−15−24 belle六本木6階 03−3403−9222)に行った。

今月から料金体系を大幅に安く変更して、一人3000円で飲み放題・二皿までバイキング形式で食事も出来るという。マジックはステージとクロースアップを両方見せてくれるので、この料金ならとてもリーズナブルである。

ステージマジックのゲスト出演者は「麻友子」さんという23歳のいかにも大学のサークルでやってましたという感じの女性マジシャンだった。四つ玉とカードマニュピレーションという学生マジシャンが大好きな演目であったし、学生特有の決めのポーズがやたら長いという特徴が垣間見えたからだ。しかし、技術的には素晴らしかった。やはり芸能は生が一番である。

よっぽど練習を積んだ感じがする。今年、北京で開催されるマジックのオリンピックFISMに日本代表で出演するらしい。たいしたものだ。こういうお店で出演する機会が多いととても勉強になる。若手マジシャン達の為にもこのお店には頑張ってもたいたいと思う。

9時に入替時間になったので店を出て、今度は西城秀樹の甥っ子が4月に開店した六本木のマジックバー「ポチの魔法」(港区六本木4−10−2 荒川ビル2階 03−3423−1688)という店に行きたいとまこママが言う。なんでも、秀樹の甥っ子氏は幼少の時にジミー師のマジックを見て、すっかりマジックにはまってしまった人だというのである。開店に際して案内をもらったのでこの機会に顔を出したいと言うのだ。まだ9時半を過ぎたばかりだったし、私に異論はない。もう一人の伊藤氏も行きたいというので歩いて向かった。

この店はカウンター越しにクロースアップマジックを見せてくれるマジックバーである。

大阪から出て来たばかりという若い二人のバーテンダーはどちらもすごくマジックが上手かった。伊藤氏は酔っ払ったのか、自分でもマジックを見せ始め出した。どうやらマジシャンという人種は酔っ払うと、見ているだけでは飽きたらずに、自分でもマジックを披露したくなるようである。

結局この店には1時半まで居たので電車がなくなり、仕方なくタクシーで戻るはめになった。

新宿のホテルに着いたのは2時頃であった。

7時から1時半過ぎまでズーとアルコールを飲み続けである。さすがに12時過ぎて飲むのは身体にこたえる。明日は大学のマジッククラブの同窓会だ。果たして明日は一体どうなる事やら・・・ 


■2009-05-10-Sunday 東京3

マジックの同窓会は14時からだ。

場所も近くて新宿である。(というよりも会場のすぐ近くにホテルを取ったのである。)

昨日の夜に2時過ぎまで起きていても、歳を取ると目覚めが早い。6時には目が覚めてしまったので、お風呂にゆっくり入って身体からアルコール分を排出し、今日の会合に備えることにした。なにせ、我がクラブの連中は皆、大酒飲みなのだ!

10時までホテルの部屋でベッドに横になっていたが、せっかく東京に出て来たのにホテルでくすぶっているのはもったいない。

新宿のデパートでも見て回るかと思い立ってホテルを出た。ホテルの前に「吉野家」の店があった。帯広にも吉野家はあるのだが帯広では入る気になれない。しかし、何故だか東京に来ると無性に懐かしくなって牛丼が食べたくなるのである。14時からの会合だから12時に昼食を取ったら何も食べられなくなってしまうと思い、10時のブランチとして牛丼を食べることにした。店員さんは中国人の女性ばかりだった。何故なんだろう?中国人のバイトは、労働基準法が適用されなくて安く働かせられるのだろうか?

食べ終わって、最初に学生時代にマジックショップがあった京王デパートに行ってみたが、マジックショップは無かった。

次に、高島屋の横の東急ハンズに行ったら、マジックの実演販売をやっていた。柳田昌宏さんが主宰するウィザードインというところの松本つかさ君という若いマジシャンである。

何点か彼が考案したというカードマジックを見せてもらい、感動したので、その作品を収録しているレクチャーDVDを購入することにした。

若いということは素晴らしい!

14時に会場に着いたら懐かしい顔が一杯であった。ハゲた人、肥った人、しかし皆、なんとなく学生時代の面影が残っている。15名が参加して盛り上がった。5時までその会場にいて、二次会にも全員が参加した。7時に解散したが、3次会にまこママの店「魔法の小箱」(世田谷区船橋1−1−16 鈴木ビル2階 03−5450−4810)に行きたいと先輩が言う。昨日会ったばかりだが5人で向かった。いくつになっても先輩は先輩だ!歳を追い越すことは出来ない!

10時頃まで飲んで、昔話に花が咲いた。ジミー師の命日は1996年5月11日なのである。享年51歳だったから私の現在の年齢だ。そう考えるとずいぶん若くして亡くなってしまったものだ。店を出る直前に珍しい人から店に電話が入った。元マジシャンの八田加寿雄さんからだ。テンヨー三羽烏(引田天功・島田晴夫)の一人で、フランスに渡って活躍された方だ。確か私が大学2年生くらいの時に日本に帰国されて三軒茶屋の近くに喫茶店を出された。私はジミー師に連れられて何度か行ったことがあるがそれ以来である。ママもしばらく音信不通だった様だ。今はタクシーの運転手をしているとのこと。急にママが懐かしくなって電話したというのだ。きっとジミー師の命日が近いから何となく皆集まって来るんだね〜と言って解散した。帰りの電車の中でふと思った。

我々の若い時にはビデオやDVDは無かったから本で覚えるか直接師匠に着いて教えてもらうしかなかったのだ。本だけでマジックを覚えるのは至難の技なのである。だから師匠に着くのだ。

それが今は良いレクチャーの映像がフンダンにあるから師匠に着かない若手が多いのだという。しかも技術的には皆かなりのものだ。羨ましいと思う反面、師匠に着くからこそ色々な人間関係も生まれて、それが今日まで繋がっているのだから、どちらが良いのかは本人次第である。

マジックの濃厚な一日であった。


■2009-05-11-Monday 東京4

朝起きてホテルのテレビを点けたら、

森光子の「放浪記」が2000回の上演をしたというニュースが流れた。「そうだ!せっかくだから帝国劇場に行って放浪記を観よう!」と思い立ち、有楽町に向かった。

帝国劇場に行くと「今日は休館日です」と受付の女性が言う。こちらはまさか日曜日のお昼に休みとは思っていなかったので、確認もせずに当日券を求めて行ったのである。

遊楽町駅に戻ると駅前にビックカメラがある。私はこの店の3階のゴルフショップが贔屓なのだ。私が好きなメーカーのPING社のカスタマー・フィッティング・ショップがあるからだ。去年も2本のドライバーをこの店で購入している。

入る前には絶対に買わないぞ!時間潰しにヒヤカシニいくだけだゾ!と心に決めて入ったのに・・・

アイアンの試し打ちをさせてもらった。フィッティングをしてくれる人が、現在どんなクラブを使っていますか?と聞くので、「25年ほど前からピンアイ2のベリリュームカッパーを愛用しています。」と答えた。なにせこのアイアンが気に入っているのだ。初代のピンアイ2はルール不適合になってしまったので、90年に2代目のピンアイ2+に替えただけで、ず〜っと25年間浮気もしないで使い続けているのである。今更替えるつもりはサラサラ無かったのだが、どこでお買いになりましたか?と聞くので、「たしか御徒町の二木ゴルフだったと思います。」と答えた。「では、お買いになる時にフィッティングはどうされましたか?」と聞くので「自分で身長から割り出してオレンジコードにしました。」と答えたら「じゃぁ一度正確に測り直しましょうか?」というので測ってみたら、私にピッタリのカラーコードはオレンジではなくて3段階上のブラックが合っているというのである。

このカラーコードはピン社独特の身長と手の長さ等から自分に適合したライ角のクラブを見つけるシステムで、このシステムが気に入ってピンのクラブにしていたのに、その肝心の測り方が自己流で適合していなかったとはショックだった。

こうなると、急激に不安が襲ってきた。飛ばないのはカラーコードが適合していなかったからではないのか?と思えてきたのである。

そう聞かされてから試し打ちをしている内に、新しいクラブが段々と良さそうに感じてきて、買わずにこのまま帯広に帰ったら後悔しそうだと思えたのである。そしてついに買ってしまったのだ。

あぁ〜、どうしよう!

妻に何て言い訳しようか?

でも、25年間も同じアイアンを使い続けたんだし、妻とよりも付き合いが長いしなぁ〜。ゴルファーの友人の中には毎年アイアンを買い換えている人もいるしなぁ〜。

まぁ、何とかなるだろう。


■2009-05-12-Tuesday サニーその後の容態

東京から戻るとサニーくんはまだ生きていた。

獣医さんからは後一週間の命と宣告されてから今日で18日目である。

身体はすっかり痩せ細り、前足も満足に動かなくなっている。人間の男の老人と同じでオシッコの切れが悪くなっているので、外に出してオシッコをさせてから家の中に入れてもチョロチョロと絨毯の上に粗相をするので家の中がオシッコの匂いで充満している。抱きかかえて外に連れ出すのだが30キロあった体重も20キロぐらいにしか感じないほど痩せ細ってしまった。

それでも、食欲はあるし、ウンチも硬いのをするから胃腸は丈夫な様である。

母は犬が大嫌いなので、これまで母が毎日、我が家に夕食を食べに来る時には犬達を別室に入れて閉じ込めていたのだが、サニーの具合がわるくなってからは閉じ込めるのが可哀相なのと、暴れ回ってオシッコとウンチだらけにされると後始末が大変なので、裏の母の家に食事を運ぶことにしたのだ。しかし、私と妻はオシッコの匂いが充満した部屋で犬達と一緒に夕食を取っているのである。

もう慣れてしまったが、まことに酷い生活である。

会社に行く時には犬用の紙おむつを着けるのだが、サニーは身体がデカ過ぎてオチンチンがオムツからはみ出てしまう。そこで人間用のフラットタイプの紙パッドをはみ出たオチンチンの部分に巻いてガムテープで止めておくのだが・・・。

毎日、昼食時に自宅に戻って点検する時にはちゃんとオムツは着けているし、その時にはオシッコもウンチもしていないのだ。今度は5時に会社が終わって帰宅してみると、足が動かないはずなのに、噛み千切るのでもなく器用にキレイに脱いでいるのだ。そして絨毯にタップリと薬臭いオシッコをしてくれているのである。彼はきっとフーディニ(脱出王の異名のあるアメリカのエスケープマジックの達人)の生まれ変わりなのかもしれない。拘束衣(暴れる精神病患者などを拘束する為の道具で、長い袖を胸の前でクロスさせて体の後ろで縛ると動けなくなる)からの脱出の様に鮮やかに抜け出ているのだ。

明日はどうやってオムツを装着しようかと思案中である。


■2009-05-13-Wednesday エスケープマジック犬

サニー君の脱出マジックはすごい!

今朝もバニーを散歩に連れ出すと「僕も連れてって〜」とヒンヒン泣くので、お風呂のマットを敷いて庭に抱きかかえて連れ出した。お利口さんで外に連れ出した時にチャンとオシッコとウンチをする様になった。今迄の様に家の中でやったら薬殺されると警戒しているのか、急にお利口さんになったのだ。

もう前も後ろも足は満足に動かない。庭で日向ぼっこを20分間ほどさせて、その間私は、逃げ出せはしないが一応見守っている。すると我が家の庭にエゾリスがいるのを発見した。隣の木にはアカゲラ(啄木鳥)が来てカッコ〜ォ〜ンと音をたてて木をつついている。見ているとアカゲラの頭がカクカクと木に突き刺さりながら激しく振動している。あれでよく脳震とうを起こさないものだと感心するほど激しい動きである。

我が家は帯広の街中だというのに、まだこんなに自然がある場所なのだということが、サニー君の日向ぼっこに付き合ってみて初めて判った。

日頃、ゆっくり庭など見ることがないからだ。サニー君もそれを楽しんでいるかのようで外に出ている時は落ち着いている。

今日は昨日のオムツよりも工夫して簡単には脱げない様に装着したつもりだった。

昼食時に一時帰宅した時には昨日と同じ様にキチンと装着されていたのだが、5時過ぎに帰宅した時には、またオムツをキレイに脱ぎ捨てているのである。サニーの後ろ足は完全に動かないのだ。前足も満足に動かないのに・・・。

妻も不思議がって、バニーが手伝って脱がせているのかしらんと言う。まさか、そんなことはあるまいが、サニーはエスケープマジックの天才かも。もし、そうなら元気な内にビデオに収録してエスケープマジックの天才犬として売り出して一儲けできたのに・・・。

何処が痛い様な感じではないが、段々と息遣いが荒くなってきたし、頻繁に咆えるようになってきた。しかし、まだ食欲だけは一向に衰えない。明日はビデオでもセットしてサニーのエスケープマジックを収録しておこうかしら・・・。


■2009-05-14-Thursday 鴻池官房副長官

鴻池官房副長官が辞任した。

4月末に知人女性と静岡県熱海市の温泉に宿泊した際に、国会議員に支給されるJR無料パスを東京との往復に使用したことを週刊新潮に素破抜かれたことによるらしいが、辞任理由は健康上の理由だと言い張っているとのこと。

JR無料パスの使用は公務用に支給されているから、私的な浮気旅行などに使うのは違反行為だ。

それにしても何とも情けないことよ!

鴻池家といえば日本有数の財閥で大金持ちだろうに・・・。

この御仁、以前にも家族しか宿泊できない議員宿舎に女性を住まわせて問題になったばかりである。今回同伴した女性というのもこの時の女性と同一人物であるようだ。まったく懲りない御仁だ!

やはり大金を貯めるにはこれ位のセコイ金銭感覚がなければ貯まらないのだろうなぁ。

でもなぁ〜浮気ぐらいは自分の金でやれよ!

議員宿舎もJR無料パスもいわば国民の税金だぞ!税金使って浮気するなんてフザケルナ!

麻生総理と鴻池副長官は青年会議所(JC)の先輩、後輩の仲だともいう。これで益々青年会議所はバカのボンボンの集まりだと思われてしまうではないか!青年会議所のOBとして憤りを感じる。こんな奴等がJCの全国大会に出席しては先輩面して、さも偉そうなことをほざくのだ。

議員として、公人として自分を律することができない奴には、公人になる資格などない。これだけ問題が多発していながら、同じ様なことをするとは危機管理がなっていないことの証拠である。

以前に「賎業としての政治家」という類のタイトルの文章を目にした記憶があるのだが、もはや、日本国民に取って政治家という職業は卑しい職業に映ってしまっているようだ。

国家や地域を良くしようとする志の高い政治家も何人かは居るのだろうが、こういう次元の低いバカ共が政治家という地位を下げている。こうなってくると志の高い人達も政治家を目指さなくなってしまうだろうに。やがて行き着く先は・・・。

C県のM知事も、能力も志もないのに、自己啓発セミナーを受講した直後の人間みたいに、やたらとやる気だけがあるような、そして自己顕示欲の塊みたいな人間に見えてしまう。

政治家の醜態はもういい加減にして欲しい!うんざりである。


■2009-05-15-Friday 13日の出来事

ゴルフに行って来た!

今年すでに10回目のゴルフである。今日のゴルフは地元の金融機関である帯広信用金庫が主催する「信友会」というコンペで、去年から参加している会である。

第一回目の場所は「十勝カントリークラブ」。私が所属しているクラブだが、プレイするのは今年初めてである。インコースからスタートしたが調子が良い。16番(7番目のホール)を終えて2オーバーである。15番をプレイしているあたりから風が強くなってきて、17番は200ヤードのショートホール(パー3)をスプーン(木の3番)でナイスショットしたのだが、まともなアゲンストの風に戻されてショートしてボギー、18番ロングホール(パー5)は、左ドッグレッグの下っていく高低差のあるコース。これまた強烈な真正面からのアゲインストの風に力んでしまいスイングのリズムがくずれて珍しくチョロを3回もやってしまった。第4打目は残り100ヤードの標識の真横、高低差がかなりあるから普段ならサンドウェッジで打つ距離だが、風がまともで強烈なアゲンストだったので、9番アイアンで打ったら、打った瞬間に風が止んでしまった。球はグリーン奥のOBに・・・。

結局ここは9打も叩いてインコースは合計43打であった。この後も風は収まらず冷たい。天気予報では晴れだったので、半袖のゴルフウェアにセーターの格好では寒いこと、寒いこと、条件は全員同じはずなのだが、前半が良かっただけに精神的なダメージが大きく、集中力がスッカリ切れてしまいいい加減なゴルフをしてしまい後半は45打であった。まだまだ精神的な修行が足りないなぁ。

会社に戻ってから、マジック教室の講師を務めて20時に帰宅したが、サニーくんの元気がない。食欲がなくなり、あまり動かなくなってきた。夜中になると寂しいのか、私の姿が見えなくなるとキャンキャンと泣き出すのだ。

妻は「私は明日は仕事が忙しいから、ぐっすり寝たいので、貴方はサニーの横のソファで寝て吠えないように見守っていてちょうだい!」という。私も「ゴルフとマジック教室で疲れているのに」と言うと「貴方は遊んでいるようなものでしょ!」とキツイ言葉が返ってきた。これ以上反論するのは経験上得策ではないことは判っているから、仕方なくソファで寝た。部屋の電気を付けて私の顔が見えるようにしているのだが、やれ喉が渇いたから水を寄越せ!とかオシッコをしたからオムツを替えろとか言っているように1時間毎に吠えるのだ。その度に起きては世話をするので、今日は眠くてしょうがない。

バニーは、妻も私もサニーにばかり優しくするので、嫉妬してサニーに嫌がらせをする。ちゃんと犬にも感情というものがあるのだなぁ〜。

サニーは急激に衰えてきた。犬用の餌はほとんど食べなくなっている。病気の時にはバナナだ!と思い。バナナの中に薬を入れて目の前に置くのだがそれでも食べない。バニーが目を離した隙にサニーの薬の入ったバナナを食べてしまった。大丈夫だろうか?

妻も寝不足で機嫌が悪いし、介護は大変だなぁ〜と思い知らされている毎日である。


■2009-05-16-Saturday 昨日と今日

昨日15日はゴルフ!

今年11回目のプレイである。JCのシングルプレイヤーがメンバーのほとんどを占めるゴルフの会「ジュエルクラブ」のコンペである。

スコアは40・41で2位であった。バーディが4つあったがダボも4つ叩いたので出入りが激しいゴルフであった。シーズン初めということもあって皆の成績があまり思わしくなかったので2位になれた。

帰宅すると、サニーの具合がかなり悪そうだ。食事はまったく取らない。好物のパンやバナナやアイスキャンディも一口食べるだけだ。その分バニーが横から全部食べるので、バニーの身体がパンパンに脹れてきた。黒い身体がまるでトドのようである。

サニーは夜中に泣く時間も短くなってきたので、いよいよ、明日あたりご臨終かかなぁ〜という感じである。

今日16日は天気が良かったので、お昼に妻の両親と母を招いて、5人で庭で焼肉パーティをやった。

ジンギスカンが終わった後に、サニーを庭に抱きかかえて出て日向ぼっこをさせてやった。これが最後の日向ぼっこになるかもしれない。庭にはサニーくんの大好物の梨の木の花がちょうど満開である。でもサニーくんは今年は梨の実を食べることはできないだろうなぁ〜。

市内の中心街(帯広駅から歩いて6分)にある我が家の庭で焼肉がやれるのは、東京ではとても考えられないことだ。姉の家(東京都国分寺市)にジンギスカンを送って上げて、姉の一家が庭でジンギスカンを焼いていたら、隣の家から、「洗濯物に匂いが付くから止めろ!」という苦情が来たという。

自分の家の庭でも、焼肉が出来ないとは、東京は遊ぶには面白いところだが、生活するにはなんてつまらないところだろう。十勝に暮らしていて本当に良かったと思う。

それにしても、今年の気温の変化は異常だ!14日には寒くて寒くて(北海道では雪が降った所もある)震えたのに、今日は暑すぎるくらいだ。こんなに温度の変化があったら犬だって大変だろう。サニーくんの寿命は後何日なのだろうか?サニーの誕生日は1996年5月17日だから、満13歳の誕生日を迎えるまでは死なないぞと決めているのかもしれないなぁ〜。明日は誕生日祝いにケーキでも一口食べさせてやりたいなぁ〜。


■2009-05-17-Sunday 今日の出来事

今朝は全国各地から30名の方々が我が社に来社した。

東京のコンサルタントが企画した十勝の企業視察の一つに、私の「北の屋台」講演を入れたいというのである。

私が北の屋台を卒業してから既に2年以上が経っていて、現在の運営には私は全くタッチしていないし、北の屋台は今も運営しているのだから、現在のスタッフの人に聞いた方が最新の話が聞けるからその方が良いのでは?と言ったのだが、是非とも、貴方の話が聞きたいのだと言われるので、お引き受けした次第である。

9:30〜11:00まで、我が社の4階で講演と質疑応答をおこなった。皆さん職種はバラバラであるがとても熱心な方々で、盛んな質問攻めにあった。また、「是非、わが町にも講演に来て欲しい」との依頼も受けた。まことに光栄なことである。

帰宅途中にサニーくんの誕生祝いにショートケーキを買って帰ったが、元気がまるでなく、一口も食べないし、水も段々飲まなくなってきた。結局、ケーキはバニーの腹に収まってしまった。

サニーくんは「元気な時に喰わせてくれたらよかったのに!」とでもいうような恨めしそうな顔をする。バニーはバニーで、私たちがサニーにばかり優しくするので嫉妬しているようだ。

オムツを嫌がって脱ぐので、オシッコシーツを3枚敷いて寝かせている。オシッコは良くするが、ウンチはコールタールのようなものが出るだけだ。

妻は介護ヘルパーの資格を持っているので、さすがに介護は手際良く、上手い。サニーくんの最後を看取るために甲斐甲斐しく介護をしている姿は、予行練習の様にも見える(誰のだ!)。家の中は病人特有の薬臭い小便の匂いで臭くてかなわないが、後少しの命かと思うと我慢して側についていてあげたいと思う。


■2009-05-18-Monday サニーの介護!

夜中の3時過ぎにサニーが突然吠え出した。

いよいよご臨終かなと思ったら、一向に吠えるのを止めないので、妻が起きてみたら、ウンチをしていた。どうやら「ウンチをしたからキレイにしてくれ!」という要求だったらしい。

昨日からほとんど固形物を食べていないのにまだ結構な量が出るのだが、コールタールの様な軟便である。おしりから後ろ足にかけてベッタリとこびり付いたので不快だったのだろう。

病人は人間であれ動物であれ、ともするとわがままにみえるものだ。しかし、寝たきりなのだから不快な場所には居たくないという気持ちはとてもよく理解できる。他に気を紛らわせるものもなく、それだけなのだから気になるのは当たり前だ。

私も起きて、お風呂場まで運びシャワーで下半身を洗ってやったら気持ち良さそうに眠った。こちらは中途半端な時間に起きて30分ほどウンチの処理をするのだから、寝祖ボケてしまってなかなか眠れなくなってしまった。

本音で言えば、介護というものは、1ヶ月間位が丁度良い。まったく介護もしないで死なせると、もう少し世話をしてあげれば良かったという悔やみの気持ちが残るし、かといって何年も介護が続けば、こちらの体力が持たない。

介護をする方も、される方も1ヶ月間位の期間でお互いに満足感と感謝の気持ちを持ってあたるのがベストではないのだろうか。

直る見込みがないのにいたずらに延命治療をするのは両者にとって金銭的にも体力的にも時間的にも酷なことだ。だから介護疲れによる自殺や殺人事件が起きてしまうのだと思う。「早く死んでくれ!」などという感情が起きたらお互いに不幸なことである。

ペットの介護ですら、こんなに色々なことを思うのだから、自分の肉親だったらはたしてどう思うのだろうか?

サニーくんの介護がいい意味で予行演習になっている。


■2009-05-19-Tuesday 読売新聞「風向計」

5月8日(金)読売新聞北海道版に掲載された「風向計」の原稿

『商品を売る「場所の力」』坂本和昭

米国の衣料専門店チェーン「フォーエバー21」の日本1号店が4月29日、東京・原宿にオープンした。原宿には、低価格のファッションブランドで知られる「ユニクロ」や「H&M」がすでに店舗を構えている。「フォーエバー21」は「H&M」のすぐ隣に出店し、相乗効果を狙う戦略だという。

テレビ番組に映し出された商品は驚くほど安い。上着から靴まで購入しても、トータルで1万円程度で済む。安価で新しいデザインの製品を次々に投入していく販売手法は、「ファストフード」をもじって「ファストファッション」と言われているそうだ。

お気に入りの商品をその時に購入しておかないと、次に来店した際には売り切れになっている。人間心理を巧みについた実にうまい戦略だ。

ふと感じた。「日本1号店の出店地がなぜ原宿だったのだろうか?」と。

私の暮らしている帯広でも、商売がうまく場所と、誰が運営しても不思議とうまくいかない場所が存在する。うまくいかないのは、場所のイメージと商売が合致していないからではないかと考えている。

商人の中には、家賃の高低だけで出店場所を判断する人がいるが、こういった人の商売は、経験則から言ってうまくいかない場合が多いように思う。多少、家賃が高くても、来場者が多い場所であれば商売のやり方はいくらでもある。逆に、家賃がいくら安くても人が往来しない場所ならば商売は難しい。実力があっても、たった1店だけで人の流れを変えるのは至難の技だ。

「フォーエバー21」の場合、同じ東京でも下町に1号店を出店していたら、顧客はどう反応するだろうか。良質な商品でも、安価であるという点に力点が置かれて「安かろう、悪かろう」との連想を顧客に抱かれてしまうかもしれない。

最新ファッションに敏感な「原宿」という土地柄を踏まえて、「ファストファッション」を展開する。その結果、成功する可能性は高まるだろう。

人間はいったん抱いた先入観を取り除いたり、変えたりすることは難しい。だからこそ、最初に「安価で良質な商品を売る店」というイメージを築く必要があるのだ。

訪れてもらう人々の心をとらえて安定的な基盤を築くには、計数頼みでは限界がある。このことは、商売でも観光でも同じだと思う。「フォーエバー21」の日本進出は、「場所の力」の重要性を、改めて私たちに教えている。(終わり)

この掲載文を読んだ札幌の読者の方から18日の朝お電話を頂いた。「私は6〜7年間、帯広に暮らしていたことがあるものだが、現在は隠居して札幌に暮らしている者だ。先日の読売の風向計を読んで、感動した。貴方はスゴイ!人だ」と言って私のことを盛んに褒めるのである。どうも話が微妙に噛み合わない。この文章のどこが一体スゴイのだろうか?と思って聞いていたら、私が「フォエバー21」をプロデュースして原宿にオープンさせたと思い込んでいる様子なのである。途中からそれが判ったので「内容を誤解してますよ」とお話してなんとか納得してもらった。一体この文章のどこをどう読んだら私が「フォエバー21」を出店させたように読めるのだろうか?

世の中に蔓延する誤解というものは、きっとこんなことから始まるのだろうなぁ〜。


■2009-05-20-Wednesday サニーの死を悼む

サニー君が死んだ!

20日午前6時頃であった。昨晩から息が荒くなり、鼻も乾いて口で息をし始めた。これはもう長くないなと思い、23時からは添い寝してずっと身体を撫でてあげたので安心したのか眠りについた。

2時半頃に再び息が荒くなったので「サニー君が死にそうだぞ」と妻を起こしたが、また落ち着いていびきをかいて眠ったので、朝まではもちそうだったし、私も眠くなったので私もベッドに入って眠った。妻が5時に起きた時にはまだいびきをかいて寝ていたのだが、再び妻が6時に見た時にはコトキレテいた。

獣医さんから「後一週間の命です」との宣告を受けてから26日目であった。

ペット霊園に電話したら8時半に自宅まで引き取りに来て、焼いた後にまたお骨を届けてくれるというからお願いすることにした。

この追悼文はこの間に書いている。

サニー君は1996年6月に、当時飼っていた金魚の餌を買いに子供たち3人を連れてペットショップに行った時に、長女の惠梨が店の人にラブラドールの子犬を抱かせてもらったことから飼うことになってしまったのである。

「絶対に犬は飼わないぞ!」と言ったのだが、子供たちが「私たちが世話をするからお願い!」という絶対に守らない子供の常套句に騙されたのと、ブリーダーの人が「この犬は3割引にしますよ!」という言葉につい乗ってしまったのである。

安くするにはやはり訳があるものだ。ブリーダーにもこの犬がバカ犬だということが判っていたのだろう。

最初こそ小さくて可愛かったが、みるみるうちにバキバキと音を立てるようにしてデカクなっていった。リビングの6脚の椅子や書棚の足を齧ってはボロボロにしてしまったので「デストロイヤー(破壊屋)」というあだ名を付けた。

庭に大枚掛けて立派な犬小屋を造ってやったのだが、「家に入れろ〜!」とキャンキャン吠え続けるので近所迷惑を考えて、結局家の中で飼うことになってしまった。立派な犬小屋は子供たちの自転車置き場になってしまった。

躾を入れるべく、ドッグトレーナーに預けたが「まぁ、こんな程度でしょうかね〜」とトレーナーが呆れるほどのおバカな犬であった。

そのトレーナーが主催するフリスビー&アジリティ教室にも入れて毎週通ったものだが、サニーは一番の劣等生で何も出来なかった。何せ階段が一段も上れないのである。フリスビーも飛んで来たモノを受け止めることが出来ない。懐に呼び込むということが出来ずに前に捕まえにいくからタイミングが取れないのだ。犬にも運動神経の良し悪しというものが確実にある。

おやつを与える時は我慢が出来ずにピョンピョンと飛び跳ねるからカンガルーとのハーフなんではないかと思ったほどだ。

やたらと誰にでもマウンティングをするので、妻に玉を抜かれてしまった。彼はついに童貞のまま逝ってしまった(オスとしてはさぞ心残りであろう)。

いたずらに背が高いのでテーブル上に口が届いてしまう。こんなものは絶対に食べないだろうなと思ってテーブル上に置いていたものが、ことごとく破壊された。テレビのリモコンまで喰っちまって、本体で操作するしかなくなり、旧式のテレビになってしまったこともあった。

しかし、身体は丈夫で、手術したり薬を飲み続けているメスのバニーの方が早く死ぬのではないかと思っていたのだが、何だかあっけなく逝ってしまった。人間と同じで「無病息災」よりも「一病息災」の方が長生きしそうだ。

13年間も同じ屋根の下で暮らせば、家族同然である。いなくなると悲しいものだ。

戒名は「無玉院陽光居士」。サニーくんの冥福を祈る。安らかに眠れ!


■2009-05-21-Thursday 勝毎「論壇」原稿

十勝毎日新聞5月11日(月)掲載の「論壇」原稿

「十勝の風景と写真」坂本和昭

十勝には、著名な写真家が大勢いるし、この勝毎紙面にもアマチュアカメラマンの作品が度々掲載されて、私たちの目を楽しませてくれている。それが、4月17日付けの勝毎に『帯広市が昨年12月から募集している「キラッと帯広!景観百選」の第二回の応募状況がゼロ件と低調である』という記事が載っていたので、私なりに感じたことがあった。

それは、十勝の風景は写真やビデオには向いていない!ということだ。広過ぎてレンズの枠内に収めるのが難しいのではとずっと思っていたのである。もちろん、それを枠内に収めて表現するのがカメラマンの腕の見せどころなのは百も承知の上でだ。

どこの地域でも風景写真のコンテストなどを開催しては、自分の暮らす場所の美しさを住民に知ってもらおうとか、観光客を呼ぼうとしている。でもそれらの写真を見て感じるのは、どこの風景も似たり寄ったりであまり代わり映えがしないということである。

建物や人物や動植物なら別であるが、十勝の風景の特徴は「写真に写せない」広大さではないかと思っているのだ。

同じ北海道でも美瑛や富良野などは近くに丘陵があり、被写体としてはとても表現しやすい場所だと思う。しかし上士幌のナイタイ高原牧場から下界を撮った写真などは、プリントしてみると一体どこを写しているのかよく判らない写真になってしまう。

「この位置に立って、この角度から写すと上手く写せますヨ!」みたいな案内書や人工的被写体があっても良いかもしれないし、逆に、写真のサイズには切り取れない場所ですから実体感して下さいとか、写真には残せないから思い出として身体に覚えさせて下さい的なキャッチコピーでも作って、他所とイメージの差別化をしてみるのも一案だろう。

同じ観光用ポスターでも一般的な形ではなく、横長のパノラマ型サイズにして特徴を出すとかの工夫の仕様もあるのではなかろうか。

十勝には、「モール温泉」や「ばんえい競馬」など唯一という素材があるのに戦略的な情報発信の仕方がイマイチだから、知らない人の方が多いというモッタイナイ状況になる。ただ正攻法で他所と同じことをやっていても、この十勝の特殊さを表現することは難しい。だから奇抜なことをやれと言っているのではない。一度、逆転の発想で逆立ちでもして眺めてみるくらいのことをやってみたらよいのに・・・。

十勝にとって観光は重要な収入源になる可能性を秘めているのだから。


■2009-05-22-Friday ペットのおくりびと

20日早朝にサニーが死んだ!

妻が事前に選定していた「ペット葬祭業者」に電話を入れて来てもらった。

獣医から後一週間の命だとの宣告を受けた時に、急な事態になって慌てないようにと、あらかじめ妻が電話帳で業者を調べておいたのである。

何軒かに電話しながら、ある業者は事務的な対応で嫌な感じだった、またある業者はペットをモノみたいな風に取り扱いそうで嫌だったと、いろいろと選定にはウルサイのである。

そうして何軒かに電話して確認してから今日の業者「おとふけペットエンゼル」社が良さそうだと選定したのだ。

それはそうだろう、13年間も同じ屋根の下で暮らせば家族同然である。たとえ人間と同じような葬儀は出来なくても、せめてそれに準ずるような送り出しをしてあげたい。13年間も家族を和ませてくれたペットを最後の最後にまるでモノのような扱いだけはしたくない。

午前7時に電話して、8時半に自宅に来てもらい、12時に骨になって戻って来た。

以前の確認で、この業者は焼却炉付きの移動火葬車を持っているので自宅若しくは希望の場所で火葬出来るというのであるが、サニー君はデカ過ぎて火葬車の炉には入り切らないという。それでランクルで自宅にサニーの遺体を引き取りに来てくれたが、車の後部座席が祭壇風の設えになっていた。火葬場で焼いてお骨を拾って箱に詰めてまた戻してくれるというので、その方法でお願いした。

12時に骨になって戻って来たら、まだ骨が温かい。お花までいただいて思わず涙がこぼれてしまった。このサービスで料金はちなみに他の業者よりも安かった。

このペットエンゼルさんは自身も大型犬を飼っていて、数年前に亡くしたというからペットへの対応がとても優しかった。

やはり「ペットのおくりびと」として、業者は選ぶべきだろうと思う。

家族同然のペットを亡くすと、虚脱感を感じてしまう。我が家にはもう一頭のバニーちゃんがいるからまだそれ程大きな虚脱感ではないが、これがペットロス症候群というやつなのかもしれない。

1週間、茶の間に骨を置いて、初七日が終わったら庭の、サニー君が大好きだった梨の木の下に埋めてあげようと思う。

バニーはサニーが死んだことは判らないようだ。でも何だか戸惑っているようにも見える。

人間と同じように、つれあいの男(オス)が先に亡くなると、女(メス)の方はきっと長生きするのだろうなぁ〜。


■2009-05-23-Saturday 新型インフルエンザ

少し騒ぎすぎなんじゃないの?

このところ毎日、毎日、新型インフルエンザが、どこそこで何人感染したとのニュースばかりが目に付くが、少し過剰反応し過ぎなのでは?

感染した人がバタバタと死んでいく病気ならこの反応も理解できるが、まだ日本では誰一人も死んでいない病気なのに、何故こんなにも重大な警戒態勢をとらなければならないのだろうか?

舛添厚労相がテレビで、どこそこで感染者が何人出たと会見しているが、なんだかテレビに写るのが嬉しそうにも見えてしまう。こんな程度のことが、わざわざ大臣が発表しなければならない重要事項の会見なのだろうか?

どうも、政府が国民の関心を政治からそらす為にパニックを演出しているのではないかと穿った見方をしてしまう。

この新型インフルエンザ(昨日のニュースでは1957年以前に生まれた人には免疫があるらしいと報道していたが、それなら新型なのか?)への過剰反応で、修学旅行やコンサートが中止なったりして結構な金額の損失も出ているようだ。このままではインフルエンザ倒産という事態が生じるかもしれない。

一方で薬局ではマスクが売り切れだという。マスクをする程度のことで防げる病ならこんな対応は無意味だと逆に思うのだが・・・。

ちょっと、今回の対応は映画や小説の見過ぎかもね!

だが、強毒性のインフルエンザが発症した時にはこれ位の対応は必要なのかもしれないなぁ。今回の騒ぎを教訓にして適切な対応をしてもらいたいものである。


■2009-05-24-Sunday 物足りなさ

サニーが死んでバニー一頭になってしまったら

何だかとても物足りない気がしてしょうがない。

バニーはあまりにもお利口さんで、全く私たち夫婦の手を煩わせないからなんだかつまらないのである。

サニーのウンチの臭いと吠える声で強制的に起こされていた毎日が嘘の様である。

バニーは散歩の時以外は、家の中ではウンチもオシッコもしないから、オシッコシーツも全く減らないのだ。

バニーは家の中でもおとなしく坐っているだけなので、常にバタバタ、ワンワンと動き回ってうるさかったサニーがいないだけでとても静かな家なのである。母が食事をしに我が家に来る時も、サニーが吠えてうるさかったのに、バニーは母が帰るまでおとなしく待っている。

私がサニーを撫でてやると、それを見たバニーが嫉妬して私とサニーの間に割って入ってきたものだ、サニーの具合が悪い時も私がサニーにバナナやアイスキャンディを与えると、バニーが横からサッと奪っていったのだが、サニーがいなくなるとそれもしなくなったので、バニーも何だか物足りなさそうである。

果たしてバニーはサニーが死んだことを理解しているのだろうか?

バニーもなんだか張り合いを失くしているように感じる。このままではバニーはボケてしまうのではと少々心配である。

16日は私達夫婦の24回目の結婚記念日であったが、サニーの看病ですっかり忘れていたし、妻が献身的な介護を続けた為に、精神的にも体力的にもかなりガックリきているので、励ます為に23日に夫婦で食事と映画に行ってきた。

グラントリノというクリント・イーストウッド監督主演の映画である。イーストウッドは最近実に良い映画を作っている。この映画にも白っぽい(正式にはイエローという表記なのであるが、私にはどうしても黄色には見えない)ラブラドールのデイジーという老犬が出てくるが、この犬はおとなしすぎてサニーとは感じが違う。ラブラドールの本来の姿はきっとこの映画の中のデイジーのようなのだろう。

サニーは超問題児でもあったが、居なくなると問題児の方が可愛くさえ思えてくるから不思議なものだ。13年間、サニーに振り回され続けてきたが、サニーの居ない家はまるで火が消えたようである。おバカな犬だったがそれなりに存在価値はあったのだろう。生きていた頃のあの喧騒が懐かしい。


■2009-05-25-Monday 韓国の大統領

韓国のノムヒョン前大統領が自殺したという。

ノ前大統領は在任中の不正資金受領の疑いで事情聴取を受けていたという。どうも韓国の大統領は辞任した後に、何等かの罪で逮捕されるケースが多いようだ。これで3人目である。

今回の自殺で疑惑の解明は困難になったとして、被疑者死亡で捜査は打ち切りになるらしい。

推理小説の読み過ぎかもしれないが、何だか釈然としないのである。

映画や小説などでは、こんな場合は、誰か、疑惑を解明されては困る人間が殺し屋を雇って、自殺を装い殺害したというストーリーなのだが・・・。

遺書がコンピュータで書かれたものなら筆跡が判らないから偽装は簡単だし、死に方が飛び降り自殺というのも、映画や小説なら良くある殺し方である。

まぁ、真相は闇の中ということだろうが・・・。

考え過ぎかもしれないが、洋の東西を問わず、こういう国家を揺るがすような犯罪が起きた時には不自然な死に方をする重要人物が必ずいるものだ。どこかに暗殺を請け負う暗殺者集団というのがいるのではないだろうか?

なんだかスッキリしない幕切れである。


■2009-05-26-Tuesday ドンくさい市役所

今朝の北海道新聞に帯広市役所のドンくさい所業が出ていた。

帯広駅から1.5kmほど東南東の帯広市東4条南16丁目に、現在、創価学会が建物を建設中であるが、敷地の真ん中を斜めに通る市道を帯広市が創価学会に売却した。判りやすく書くと、市道によって歪に2つに分断されている敷地を1つにする為に市道を売却した。ということだ。

この問題については一部の自民党市議会議員が反対して結構もめていたという話を以前から聞いてはいたが、結局、公明党の選挙応援が必要な議員が引き下がって決着したらしいという話も聞いた。

これで、トラブルも収まって、ついこの間から建設し始めたのだが、この市道にテレコムの回線が通っていることが判明したというのである。

こういった回線は公道の地下に埋設されるのが普通だ。私有地の中ならメンテナンスが困難になるからである。

だから市道を売却したのなら速やかに公道に移設する必要が生じるという訳なのだ。

本来、こういった場合は事前に3者が協議して互いの費用負担を決めて、それを売却額に反映させてから売却するものだが、売却後に出てきたのだから始末に悪い。移設費用は想定外だったということだ。だから誰がこの移設費用を負担するのかそれが問題になってしまった訳だ。

しかし、工事を始めるまで帯広市はこの市道に回線が埋設されていることに全く気が付かなかったようだ。回線埋設を発見したのは工事業者である。

帯広市はテレコムから道路使用料を徴収しているというから知らなかったでは済まされない。

帯広市は創価学会とテレコムの両者に謝罪したが、移設費用の負担は拒否したという。曰く「市民の公費を使って移設することは出来ない」と言うのである。

当然ながら事前に知らされていないテレコム側に責任が全くないことは明白だ。買った創価学会側だってそんなことは知らないのだから移設費用を負担するいわれはない筈だ。

危機管理が欠如して部署間の横の連絡が取れていなかった帯広市役所側の一方的な過失である。

東京都の水道局のワッペン問題もひどかったが、帯広市のこの問題もひどい。すんなり売却が決まったのならまだしも、市道売却時にあれだけ騒いだ事件なのだから、売却前に色々と調査しておくのが危機管理が必要な役人の常識というものだろう。それを怠って、売却先に多大な迷惑を掛けておいて、謝るけど金は払わんというのは如何なものだろうか?

恐らく世間では、金を持っている宗教法人が相手だから、創価学会側に泣いてもらったら良いという判断をするのだろうが、これでは筋が全く通らないし、宗教団体に大きな借りを作ることになって得策ではない。

移設費用が1500万円だというから、市の担当者や幹部連中が給料とボーナスで払えば税金を使う必要はないだろう。

ケアレスミスで引き起こした事態なのだからキチンと責任を取るべきだと思う。

果たしてどんな解決策で終了するのかこれは見ものである。


■2009-05-27-Wednesday 健康診断

19日に受診した健康診断の結果を聞きに行った。

初めに言い訳をしておくが、サニー君が死ぬ1日前だったので、あまり良く寝れなかったのと、強制的に寝る為に寝酒にビールを飲んでいたのが悪かったようだ。

中性脂肪値と尿酸値とγーGTP値の3つが引っ掛かってしまった。でもγーGTP値はここ3年間毎年数値が下がってきている。お酒を飲む回数と量が3分の1に減ったからだろう。

しかし、尿酸値が痛風一歩手前の数値だから要治療であるとのこと、医者から「お酒がお好きなようですが何が一番お好きですか?」と聞かれたので、「焼き鳥のレバーを食べながら飲むビールが大好きです」と答えたら「ア〜ッ、それは最悪の取り合わせです。痛風になりたくなかったら、その取り合わせは即刻止めなさい。」と言われてしまった。

中性脂肪値も温泉から帰って来て食べるアイスクリームとジュースが悪いようである。

でも、好きなものを食べないで摂生して長生きしても楽しいものだろうか?好きなものも食べずに生きるのなんて、実につまらない人生だと思う。

かと言って今51歳で死んだのでは残された家族が困るだろう。少しだけ摂生して、お酒は焼酎の水割り、風呂上りには水を飲むことにしよう。

体重も0.6㎏減ったし、腹回りも3センチ痩せたからね。

でも良〜く考えたらサニーの介護で寝ていなかったから痩せたのかも・・・。やっぱり少し真剣にダイエットしようっと!


■2009-05-28-Thursday 霊感商法と迷信

ニュース番組で霊感商法を告発した人のインタビューが放送されていた。

フ〜ン、まだこんな事に引っ掛かる人達がいるんだ!と驚いたが、この御仁は、元信者だというではないか。

元信者ということは新興宗教か?

はたしてマルチ商法(ネズミ講)のやり方を新興宗教が真似たのか、それとも新興宗教を隠れ蓑にしてマルチ商法が暗躍しているのか?判然としない。

私はマジック研究家として「詐欺師の手口」というのも研究しているが、詐欺師の言葉には「私はどんな人間だって騙すことが出来るが、唯一騙す事が出来ないのが欲のない人間だ。」とか「狡さのない人間は騙せない。」というのがある。

また、自分は特別な存在だと自惚れている社長や医者などの高学歴で高額所得者ほど騙しやすい人種はいないそうだ。強烈な自尊心と、それとは逆の選ばれし人間ではないかも知れないという恐怖や不安に弄ばれて、精神的には安定していないから一寸心のツボを刺激してやるとものの見事に引っ掛かるそうだ。

騙されるのは、自分で何とか道を切り拓こうという努力をせずに「楽して儲けてやろう」とか「神仏に頼って何とかしてもらおう」という甘くてズルイ考えをを持っている人が多いようである。

迷信や言い伝えが全て悪い訳ではない。それらには何等かの理由が存在するケースが多い。困るのは自分自身の確たる考えが無く、それらにただ振り回されることだ。

更に困ることは、それらを信じ込んだ人が他人を引き込むことだ。信じ込んだ人達は「良かれ」と思って他人に勧めるから始末に悪い。

ジンクスなどはまだ可愛いものだが、迷信を妄信するのは困りものだ。

先日の私のこのブログで、「犬が死んだので焼いて骨にしてから1週間後に庭に埋めてやろうと思う」と書いたら、「犬畜生を人間と同様に扱かって、しかも敷地内にお墓を作ると家族に災いをもたらすのだゾ!」と言う人がいる。

そう言われてしまえば、確かに嫌〜な感じがしてくるものだが、人間、生きていれば常に何等かの災難や不幸は訪れるものだ。もし、サニーの骨を庭に埋めた後に何かが起きて「ヤッパリ、庭にお墓を作ったからだよ」と言うのは、要は確率の問題と関連付けの問題なのだ。人間は何がしかの言い訳や後付けの理由を言いたがるものなのである。

だが、それでは逆にサニーに対して失礼だ。例え何か不幸な出来事が起きてもそれをサニーのせいにはしたくない。妻と話し合って「ペット霊園」に葬る事にした。その方が仲間も大勢いるからサニーも寂しくないだろう。

死後の世界というものを信じていないはずの自分が、こんな考え方をするのも可笑しな話だなぁと思いながら、これが人というものだろうとも考える。

サニーの死に接することによって、何だか哲学的なことを考えるようになってしまった。

これだもの「浜の真砂の尽きるとも、世に新興宗教のツケイル隙は尽きまじ」、人の心の弱さは無限にある訳だ。


■2009-05-29-Friday 党首討論

国会の党首討論を見るのを途中で止めた!

あまりにも程度が低過ぎて見るに耐えない代物だからだ。

夜のニュースでダイジェストを見たが、昼に見なくて良かった、見ていたら時間の無駄だったと感じた。

小学生のホームルームの討論でももう少しまともなのではないのか?党首同士の討論もうんざりだが、それよりも情けないのが、国会議員ドモの野次である。なんだあれは、他人の話を静かに聞くという最低限のマナーすらも守れない奴等ばかりなのか?

こんな程度の人間しか選出できない国民というのも情けない話だ。アホらしくて政治の話など書く気にもならない。

まともな人間を国会に送り出すようにしなければ、本当に日本は終わってしまうぞ。


■2009-05-30-Saturday 札幌出張

28日に日帰りで札幌に出張した。

列車で片道2時間20分程度、とても便利になったので最近は札幌に宿泊したことがない。今回の出張目的は「北海道土産品協会」の理事会と総会に出席する為である。

列車の窓から高速道路の工事現場が見えるようになったが、札幌と帯広が高速道路で繋がったら、若者の多くは車で札幌に買い物に行くのだろうなぁと思いながら眺めていた。人口36万人、北海道第二の都市旭川の経済は惨憺たる状態だ。その原因の一つは大都市札幌との時間距離が短くなったからだと思う。高速道路が繋がった帯広の経済も危ないゾ!

ノー天気に高速が繋がる事を喜んでいる場合ではない。早急に対策を考えなければ・・・。

会議の会場は時計台近くのすみれホテルで15:00〜である。まだ時間があったので、近くの時計台ビルの地階にある「順香(しゅんしゃん)」という中華料理店に入った。この店の店主夫婦は「北の屋台」の卒業生である。第一期(2001〜2004)・第二期(2004〜2007)の二期間北の屋台で営業し、第三期目を機に卒業して札幌に出店したのである。ご主人はハルピン生まれの中国人で商(しゃん)さんといい、奥さんは帯広生まれの香(かおり)さんという二人ともとても働き者だ。

店もとても流行っている様子で安心した。カウンターに座って日替わりランチのマーボー豆腐ランチを食べたがとても美味しかった。

奥さんのかおりさんが「帯広から、北の屋台時代のお客さんが札幌出張の折に来てくれるのでとても助かる」と言っていた。また、面白い話として「東京から出張してきたお客さんはすぐ判る。カウンターが一席しか空いてなくてもスッと座るから、札幌のお客さんは狭いのが嫌いで一席間が空かないとカウンターに座りたがらないからボックス席から先に埋まっていく。帯広のお客さんのパーソナルスペースはその札幌のお客さんよりもまだ広い」「そんな広いパーソナルスペースを持っている帯広の人が北の屋台に通ってくれたのは何故なんだろうね」と。積もる話を楽しんで順香を出た。

15時からは北海道土産品協会の会議である。どこの会でも同じだろうが会員数の減少に悩まされている。年々すごい勢いで会員企業が減少し続けているのだ。不況というものは何から何まで縮小させるものである。

皆、今年も売上は思わしくないと嘆いていた。去年から田中義剛の花畑牧場の一人勝ち状態が続いているそうだ。

18:30には総会後の懇親会も終了したので、列車の発車時間まではまだ間があるから、丸井今井に出店したジュンク堂書店を見にいった。

イヤー驚いた。すごい量の本だ。帯広の長崎屋に出店した本屋が在庫5万冊といっていたが、ここは恐らくその3倍はあるだろう。見た事がない様な本が沢山並んでいる。本好きの私としては嬉しくなってついつい10冊も買ってしまった。こんな大きな本屋が帯広にもあったら嬉しいものだが・・・。しかし、札幌には大きな本屋が沢山出来たから競争も激しいだろうなぁ〜。最近の若者は本を読まないというし・・・。

重たい思いをしながら駅まで歩き、列車に乗ったら、前後の席の60歳台の男がゴホン、ゲホンと嫌な音のする咳をやたらとする。このご時世なんだからエチケットとして咳する時には口にハンカチくらい当てろよ!と言いたくなる。回りの客も皆イヤ〜ナ顔をしていた。

この列車(19:58札幌発)よりももう一本後に20:50発くらいの列車を作って欲しいものだ。そうすると、会議が終わった後、ゆっくり食事をして帰れるし、飛行機で戻て来る時にも千歳から乗り継ぐのが便利になるのになぁ〜。いつも帯広行きの最終列車に十数分の差で間に合わずに千歳で一泊しなければならないからだ。JRのダイヤを考える人は帯広方面には目が行っていないのだろうなぁ。


■2009-05-31-Sunday 納骨

30日にサニーの納骨に行って来た。

今月20日に死んだサニーを焼いて骨にして自宅に置いておいた。1週間置いて人間で言う初七日に庭に埋めようかと思ったのだが、以前にこのブログに書いた理由で、ペット霊園「やすらぎ園」の合同慰霊碑に入れることにしたのだ。焼いてもらった業者のペットエンゼルさんに連絡すると、判りにくい場所にあるから同行しますとのこと、埋葬費用も不要ですと言う。愛国のコンビニで待ち合わせて一緒に霊園に向かった。

とてもこじんまりとした所であるが、個人的なお墓も何基か建っている。可愛がってお墓を建てる人達も結構いるものである。

中央にある合同慰霊碑に骨を入れるのだが、そのまま他の犬の骨と一緒くたに入れるのは忍びないので、朝方、飲食店が出汁を取る為に使う鰹節を入れる布袋(上に紐が付いていて締めることが出来る袋)を購入してきてそれに入れて納めた。ペットエンゼルの鈴木さんが線香やろうそく、お水からお供えまで用意してくれていた。本当に良く気の付く方である。

お参りする時に「サニーよ!お前は社会性が欠如していたから、現世では他の犬とのコミュニケーションが上手く取れなかったけど、天国では色々な犬達と仲良くしろよ!天国で修行を積んでまたこの世に戻って来いよ!どこかで俺を見つけたらワンと吠えろ!お前が望むなら、またお前を飼ってやるぞ!・・・でも、今度は少しはお利口さんになってろよ!・・・それから、今度は小型犬になって生まれてくれな!、俺ももう歳だから前の様な大型犬の世話は無理だからな!」と手を合わせた。

妻も同じ事を考えていたようだ。

サニーよ!安らかに眠れ!夏休みには子供達を連れてお参りに来るぞ!

さぁ、これから家に戻って精進落としだ!今日は久し振りに沢山飲むぞ!